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就活前に学ぶ金融講座

⑦ノンバンクとは何か? -
 ファイナンス・カンパニーやベンチャーキャピタルなど

ノンバンクとは、「預金取扱金融機関ではない金融会社」の総称で、海外ではファイナンス・カンパニーと呼ばれたりします。具体的には、消費者金融会社、事業金融会社、クレジットカード会社、信販会社、リース会社、ベンチャー・キャピタルなどのことです。
不特定多数の人から資金を集めてそれを貸し出すのではなく、銀行借入や社債などによって資金を調達し、小口化して貸し出し、金利収入などを得ています。
「手続きが簡単」「迅速」「無担保でも対応」などに特徴があり、消費者金融会社などは「簡単に借りて、簡単に返せる」ことをモットーにしています。同様にクレジットカード会社はカードによるキャッシングサービスに力を入れています。銀行から借りるよりも金利は高くなりますが、少額・短期の貸し出しにおいて、その利便性の高さを消費者や零細企業の経営者から認めてもらえるようになることが今後の課題とされています。

また、クレジットカード会社においては「金融会社」というより、「金融機能を持った総合サービス会社」に向けた取り組みが目立ちます。流通業や旅行・飲食業、ITや通信、ゲーム産業などとのさまざまな連携によって、新時代の生活提案や、新しい市場の創造に力を入れようとしています。スマートフォンや電子マネーの普及が進むなか、カード会社のこうした取り組みは今後さらに加速すると予想されます。

Point of view

1

わが国では、かつて上限金利を定めた2つの法律(出資法と利息制限法)に10%近い開きがありました。2006年に最高裁判所が「その間のゾーンの金利設定は違法」とする判断を下したことから、過払い金(金利)の返還請求が相次ぎ、消費者金融業界は苦境に立たされ、再編が進みました。今日ではそれもほぼ落ち着き、2010年に施行された改正貸金業法の下、業績を順調に回復しています。

2

大手消費者金融会社や信販会社は、銀行などが提供する無担保ローンの保証事業に力を入れています。無担保のリスクをノンバンクが負うことによって、個人が銀行から少額の資金を借りやすくするビジネスです。