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協力:日本経済新聞 電子版

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01 Guide 就活前に学ぶ金融講座

②リテールとホールセール

金融業界では、個人向けの事業分野を「リテール」、大手法人向けの事業分野を「ホールセール」と呼びます。ともに英語の「retail(小売り)」「wholesale(卸売り)」に由来します。
リテールとは、個人および個人事業主を対象とする事業分野のことで、資産運用や資産の保全、相続・承継および住宅ローンなどのビジネスが中心となります。一方、ホールセールは、大企業や中堅企業、自治体、機関投資家などを対象に、資産の調達と運用の両面からサービスを提供する事業を言います。

リテールはその国の制度や風土、国民性などによって内容や戦略が変わりますが、ホールセールのビジネスはグローバル・スタンダードとされる仕組みやルールに沿って進められます。海外のトレンドを国内に持ち込んだり、海外で人気のある手法や商品を国内で展開するケースも多く、国内の業務でも英語力が求められます。

日本には1,694兆円の個人金融資産(2014年12月末)があり、リテール事業はその循環を担っています。資産の種類や目的にふさわしい提案力、顧客のレベルに合った説明力などがそのまま競争力になると同時に、サービス業に近い戦略やセンスが求められます。 一方、ホールセール事業では資金の貸借だけでなく、資金調達方法の提案やその支援、財務戦略などのアドバイス、グローバル会計の支援、M&Aの仲介・斡旋など、経営に踏み込んだサービスが増えています。

リテールとホールセール

最近はリテール、ホールセールともに専門性が高まっていることから、両分野を行き来する人事ローテーションが減少傾向にあります。「暮らしに役立つ仕事」「企業支援につながる仕事」のどちらに向いているのか、自己分析をしてから説明会などに参加するようにしましょう。

リテールではファイナンシャル・プランナーや証券アナリスト、ホールセールではMBAや証券アナリストなどの資格を持つ人も少なくありません。また、保険業界にはアクチュアリー(保険数理人)という専門分野があり、学生時代に資格試験の一部にパスする人もいます。