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就活前に学ぶ金融講座

⑤ファンドとは?

辞書には「基金・資金」と書かれていますが、金融業界では一般に「投資のために集めた資金」や「運用を目的とする一定規模以上の資金」を意味します。たとえば、自社資金100億円を10億円ずつ対象別に分けて運用するとき、その一つひとつがファンドとなります。
また、多くの人から資金を集めて運用する場合、不特定多数を対象にオープンに募る形式を「公募」と言い、限られた人からだけ集める形式を「私募」と言います。公募型ファンドの代表は「投資信託」で、証券会社や銀行で誰でも買うことができます。私募型にはいろいろなものがありますが、最近は「ヘッジファンド」が広く知られるようになりました。

ヘッジファンドは伝統的な投資手法にとらわれることなく、独自の理論と高度な手法によって高いリターンを目指す投資商品の総称です。そのほか、集めた資金を経営に行き詰まった企業などに出資し、経営への影響力を確保して再建を進め、業績が良くなったときに株式を売却して利益を稼ぐ「投資ファンド」も、機関投資家などから注目されています。

Point of view

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ファンドと一緒によく聞く言葉に「ポートフォリオ」があります。資産配分(内訳)という意味ですが、投資運用において経済や市場の動向を見ながら資産を戦略的に配分する作業は、とても重要な役割になります。具体的にはたとえば「国内株式10億円」「国内債券20億円」「外国株式5億円」「外国債券10億円」といった形で分けていきます。そして、その一つひとつが独立したファンドとして特性に合ったリターンを目指します。

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「ファンド・マネージャーとはファンドを運用する責任者のことです。あらかじめ決められた方針に従って、継続的かつ安定的なリターンを目指します。また、運用資産の配分を決めたり、市況を見ながら配分を調整する人をポートフォリオ・マネージャーと呼ぶこともあります。