受かるエントリーシートの書き方を項目別に解説!コツや注意点は?
ES・選考対策公開日:2024.12.25
エントリーシートは、就活の結果に影響する重要な書類です。この記事では、受かるエントリーシートの書き方を徹底解説し、見られるポイントから基本的な書き方など、例文を交えてご紹介します。「エントリーシートで採用選考を有利に進めたい」という方は、ぜひご覧ください。
- エントリーシート(ES)とは?
- エントリーシートで企業は何を見ている?
- エントリーシートの書き方で差をつける4つのポイント
- エントリーシートの書き方【基本情報】
- エントリーシートの書き方【学歴】
- エントリーシートの書き方と例文【自己PR】
- エントリーシートの書き方と例文【志望動機】
- エントリーシートの書き方と例文【ガクチカ】
- エントリーシートの書き方と例文【強み・弱み】
- エントリーシート書き方の注意点
- 効率的・効果的にエントリーシートを書くコツ
- 【チェックポイント】エントリーシート提出前の最終確認
- エントリーシートの書き方に関するよくある質問
- エントリーシートのコツを押さえ、書類選考を突破しよう!
エントリーシート(ES)とは?
エントリーシートとは、就活における応募書類の1つです。一般的に、書類選考の段階で履歴書とともに提出が求められます。
エントリーシートの主な記載内容は、自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、志望動機などです。
【エントリーシートの主な記入内容】
・基本情報
・学歴
・自己PR
・志望動機
・学生時代に力を入れたこと
・強み、弱み
就活では、エントリーシートを含む書類選考に通過しなければ、次のステップである筆記試験や面接に進めないことが一般的です。
また、書類選考時に提出したエントリーシートは最終面接まで面接官の手元に残ることが多く、面接官からエントリーシートの内容に沿った質問をされます。エントリーシート提出の段階で正しい書き方を理解し、丁寧に記入しておくことが重要です。
■エントリーシートと履歴書の違い
履歴書は、名前や住所、学歴など「自分の基本情報」を記載する書類です。大学の生活協同組合(生協)や市販で履歴書のフォーマットを入手できます。
一方、エントリーシートは、各企業が応募者の経験や能力、人間性をより詳しく知るための書類です。そのため、志望する企業や業界によって質問内容は異なるケースもあります。一般的に、企業のホームページでダウンロードしたり企業から送られてきたフォーマットで作成したりします。
エントリーシートで企業は何を見ている?
エントリーシートは書類選考のカギとなる書類です。しっかりと対策するために、まずは企業が何に注目しているのかを押さえておきましょう。
■応募者の能力・スキル
エントリーシートでは、企業は応募者に「どのような能力やスキルがあるのか」を探ります。さらに、応募者のもっている能力やスキルが自社の求めるものか、自社で生かせるかも合わせて見ているケースが多いです。
特に、以下のような質問から応募者の「能力・スキル」を判断します。
・自己PRをお願いします
・学生時代に一番力を入れたことを教えてください
・あなたの強みを当社でどのように生かせますか
■応募者の人柄
エントリーシートでは、応募者の「人間性」についても確認されます。
社会で働く上で、「人と協力し合って働ける」ことは大切な素養です。企業の多くはエントリーシートから、自社メンバーとよいチームワークを築いていけるか、協力し合える人柄であるか見ます。
特に、以下のような質問から応募者の「人柄」を判断します。
・強みや弱みを教えてください
・周りからどんな人と言われることが多いですか
・座右の銘や好きな言葉を教えてください
企業が求める人物像に合う回答を心がけるとよいでしょう。
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■応募者の熱意・意欲の強さ
エントリーシートに書く志望動機を通して「熱意」「意欲の強さ」も見られています。多くの企業は、「内定を出したら本当に来てくれるのか」「応募者のやりたいことと企業の考えに共通点があるのか」などを確認したいと考えています。
そのため、企業に魅力を感じた理由や、その企業で働きたい理由などを具体的かつ明確に記入しましょう。
特に、以下のような質問から応募者の「熱意・意欲の強さ」を判断します。
・企業選びの軸を教えてください
・当社を知ったきっかけを教えてください
・5年後のキャリアプランを教えてください
志望度の高さや、自分のやりたいことを実現し企業に貢献できることをアピールできるよう、しっかり準備しておきましょう。
■応募者の思考力
エントリーシートから、応募者の思考能力を見ているケースもあります。応募者が問題に対してどのように考え、結論を出すのかを知りたいと考えています。
特に、以下のような質問から応募者の「思考力」を判断します。
・最近の気になるニュースを教えてください
・困難を乗り越えた経験について教えてください
・入社後に取り組んでいきたいことを教えてください
企業が知りたいのは「自社が求めるレベルの思考力をもっているか」という点です。しっかりと準備・対策をして臨みましょう。
エントリーシートの書き方で差をつける4つのポイント
エントリーシートは活字のため、対面に比べて気持ちが伝わりづらい部分があります。
ここでは、文章でもしっかりと思いが伝わるような書き方を紹介します。以下4つのポイントを意識して、エントリーシートを作成しましょう。
■結論を先に書く
エントリーシートでは、どの項目においても「結論ファースト」で書くことが重要です。記入する際には「結論→ 根拠や理由→具体的なエピソード → 結論の再提示」の順番を意識し、まずは結論を簡潔に伝え、その後に根拠や具体的なエピソードで説得力をもたせ、最後にもう一度結論でまとめます。
また、わかりやすい文章にするためには、1つの文章を短く簡潔に書きましょう。だらだらと冗長的な文書にならないように注意してください。
■ポイントを絞ってアピールする
わかりやすく相手に伝えるためには、伝えたいポイントを絞ることが大切です。あれもこれもアピールしたい!と盛り込むことはNGです。伝えたいことがぼやけ、わかりづらい文章になってしまいます。
取り上げた題材の中でも「特に印象に残っていること」や「大きな結果が出たもの」にアピールポイントを絞って記載しましょう。
■エピソードは順序と数字で具体的に書く
エピソードを書く際は、下記の順序を意識すると「読みやすいエントリーシート」という印象を与えることができます。
1.経験のあらすじと結果
2.取り組んだ状況・背景
3.直面した困難や課題の特定
4.課題に対する解決策と工夫
また、内容の順序に気をつけた上で、数字で具体性をもたせることで読み手にリアルさを伝えられます。たとえば、「〇〇人が参加した大会で優勝した」「TOEICで〇〇点を取った」などです。
■企業が求める人物像をイメージして書く
エントリーシートを書く際には、会社側の視点に立って記載することが大切です。企業理念や求める人物像に合致するエントリーシートが、採用担当者の目に留まる傾向にあります。
エントリーシートを書く前に、企業のホームページや採用情報を通じて企業の理念や価値観をしっかりと理解しておくことが重要です。企業が求める人物像をイメージした上で、そこからズレないようにアピールしましょう。
エントリーシートの書き方【基本情報】
エントリーシートの「基本情報」の書き方を紹介していきます。
①日付は記入した日ではなく、「応募先企業に提出する日」を記入します。メールの場合は送信日、郵送する場合は投函日、持参する場合は持参日を記載するのが一般的です。
②証明写真はスーツで撮影し、剥がれないようにしっかりと糊つけします。第一印象も判断されるため、身だしなみや表情などに注意しましょう。また、万が一剥がれたときも誰のものか確認できるよう、裏側に学校名と氏名を記載してから貼ります。
③氏名は旧姓を使わないようにしましょう。
➃住所・生年月日は、省略せずに丁寧に記載します。住所は都道府県名から書き、マンション・建物名なども省略せずに記入しましょう。
⑤電話番号やメールアドレスは、日中に連絡が取りやすいものを記入します。
エントリーシートの書き方【学歴】
エントリーシートの「学歴」の書き方を紹介していきます。
⑥学歴は義務教育の卒業時である「中学卒業」から書き始めるのが一般的です。学校名は省略せずに正式名称で記載します。また、通常、大学受験や資格取得のための予備校については記入しません。
そのほか、学校を中退している場合は「令和〇年〇月 ◯◯◯◯により、〇〇大学〇〇学部〇〇学科 中途退学」と記載しましょう。
⑦年号は和暦・西暦のどちらで記載しても問題ありません。ただし、和暦・西暦の両方が混在することはNGです。エントリーシート全体で表記を統一しましょう。
⑧職歴は基本的には正社員や契約社員の経験がない限り、「なし 以上」と記入しましょう。アルバイトやインターンシップ等は職歴には含まないため、新卒の皆さんはこのように書くのが一般的です。アルバイトやインターンシップ等の経験は職歴欄ではなく、自己PR欄などに記入しましょう。
エントリーシートの書き方と例文【自己PR】
自己PRは、エントリーシート内で自分をアピールするための重要な項目です。自己PRを書く前に、まずは自己分析して自分のアピールポイントを明確にしておきます。
また、エントリーシートは読みやすさも大切です。下記の構成に沿って作成すると企業の担当者に伝わりやすいでしょう。
1.自分の能力、強み、得意なことを記入
2.それを裏付ける経験や成果を記入
3.入社後にその強みをどう生かすかを記入
上記1、2、3それぞれが紐づく内容にすることで、説得力のある自己PRに仕上げられます。
記載するときのポイントとして、短く簡潔に書くことが大切です。また、謙遜が目立つ表現や「~と言われる」といった表現は使わないようにしましょう。
自己PRの例文(部活)
大学ではラグビー部に所属しており、3年生のときに主将を経験したことによって、私は「洞察力」を培うことができました。
私は3年生のとき、ラグビー部の主将に任命されました。初めてのリーダー経験であったため、最初はどのようにチームを引っ張っていけばよいかわかりませんでした。
そこで「周囲の状況を観察する」という自分の性格を振り返り、部活を引っ張るタイプのリーダーではなく、部員を観察し、些細な変化にも気づけるフォロワーとしてのリーダーを目指しました。
自ら部員に声をかけ、常に部員と同じ目線に立てるよう取り組んだことで、部員の意見を練習メニューに反映させ、部員のスキル向上に貢献できました。
貴社に入社後は、私の強みである「周囲を観察する力」を生かし、お客さま一人ひとりのニーズを的確に把握しながら、営業活動で案件の受注につなげていきたいと考えています。
自己PRの例文(アルバイト)
私の強みは「課題を解決するための分析力」があるところです。私は塾のアルバイトにおいて40名を指導してきましたが、一人も同じ指導方針をとりませんでした。
それは生徒一人ひとりの課題が違うからです。宿題をやらない生徒や授業に集中できない生徒など、さまざまな生徒がいます。たとえば、宿題が難しく一人で対応できなかった生徒には、授業が終わった後に宿題で出した問題の解き方を個別で説明することで、自分で宿題をやってきてくれるようになりました。
このように生徒一人ひとりを分析し、課題を解決することで、結果として、私が受けもった80%の生徒を志望校へ合格させることができました。
この経験で得た「課題を解決するための分析力」は働く上でも重要な能力だと考えています。目の前の業務を遂行するとき、まず本当の課題は何かを見極め、最適な解決方法を選択していきたいと考えております。
エントリーシートの書き方と例文【志望動機】
志望動機は、相手企業に入社の思いを伝える重要な項目です。自分がその会社を志望した動機をしっかりと明記して、わかりやすい文章で説明しましょう。エントリーシートの志望動機は、下記の構成で作成するのがおすすめです。
1.志望動機を簡潔に記入
2.志望するに至った経験を記入
3.この企業を選ぶ理由を記入
4.この企業で成し遂げたいことを記入
まずは、その企業を志望したいと思う動機を、きっかけとともに述べます。具体的な経験を記入することで、志望動機の説得力が増します。
次に「どうしてこの企業なのか」という理由を明確にすることが重要です。そして最後に「この企業に入社して何を成し遂げたいのか」を述べることで、志望動機に深みをもたせられるでしょう。
志望動機の例文(食品メーカーの営業職)
「生活に関連する身近なものを通じて人を笑顔にしたい」という思いから食品業界の営業職を志望しています。食品業界の中でもお菓子メーカーである貴社を志望する理由は、お菓子が幅広いシチュエーションで人を幸せにできる食品だと考えたからです。
子供のとき、初めてもらったお小遣いでスーパーマーケットに行って貴社の○○(お菓子の商品名)を選んだ経験があります。そのときのワクワクした気持ちやドキドキした感覚は今でも鮮明に覚えています。またお菓子を食べるときはもちろん、店頭で商品を選ぶときも気軽に幸せを感じることができる点がお菓子にしかない魅力だと考えています。
貴社は全国に販路をもつだけではなく、地域限定商品や消費者参加型の商品企画など、他社にはない取り組みをされている点に魅力を感じております。貴社に入社したら「お菓子から得られる幸せ」を一人でも多くの方々に届けるために、まずは営業職としてさらなる販路拡大や新規顧客の獲得に努めたいと考えております。
志望動機の例文(人事部)
貴社を志望する理由は、私の強みである「他者の成長をサポートする」ところを生かせると考えたからです。
私は、ドラッグストアのアルバイトでアルバイトリーダーの経験があります。新人教育を任された際、新人アルバイトの方が1日でも早く独り立ちできるよう、業務についてわからないことはないか、1日の業務時間内にまめに聞くようにしていました。「わからないことをそのままにしない」サポートを心がけた結果、そのスタッフの方を通常より1週間早く独り立ちさせることができました。
貴社では、社員の指導に力を入れ、一人ひとりの強みを伸ばすような研修を取り入れているとお伺いしております。貴社に入社した後は、人事部のメンバーとして、一人ひとりの強みを最大限に伸ばせるような社員研修の実施に携わり、自分の強みを生かして貴社に貢献していきたいと考えています。
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エントリーシートの書き方と例文【ガクチカ】
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を指す略語です。学生時代にどのようなことに力を入れたのか、そこから何を得たのかをアピールする場でもあります。ガクチカは、下記の構成に沿って記入していきましょう。
1.学生時代に力を入れたことを簡潔に記入
2.課題に対して掲げた目標と起こった問題をどう解決したかを記入
3.課題に対する成果と得た学びを記入
4.成果と学びをどのように仕事へ生かすかを記入
まずは、学生時代に力を入れたことを簡潔に説明しましょう。
次に、課題に対して掲げた目標や、課題をどう解決したか、課題に対する成果と得たものを記載します。最後に、得られた成果と学びをどのように仕事へ生かすのかを記載することで、説得力のある文章になるでしょう。
ガクチカの例文(アルバイト)
私が力を入れたのは、コンビニエンスストアのアルバイトです。ある日、店長が「今月のパン全体の売上が下がっている」と悩んでいる姿を見て、何か役に立てないかと考えました。
そこで私はパンの売れ筋商品の傾向や売上データをチェックしたころ、主力商品があまり目立っていないことが、売上が低迷している原因の1つだと推測しました。そこで私はパンの陳列方法の変更やレジ前にも商品を置いてもらうことを提案しました。提案が通った後は商品を陳列するだけではなく、オリジナルのPOPなどを作成し、商品が目に留まりやすくなるような工夫を加えることも実施しました。その結果、徐々にパンの売上は回復を見せ、提案から3カ月後にはパン全体の売上が回復しただけでなく、前年比120%を超える成果を生み出すことができました。
店長からのお褒めの言葉だけでなく、課題解決できた経験が仕事に対する強いやりがいになりました。
この経験で得た「課題解決能力」を生かし、貴社に入社した後もマーケターとして販売目標を達成するために必要な戦略を練り、貴社に貢献していきたいと考えています。
ガクチカの例文(日常生活)
学生時代は、家族の食事作りに力を入れました。大学に入ったとき、母が再就職し共働きとなったため、平日は私が毎日家族の夕食を作ることを決意しました。
最初のころは、学業やアルバイトと両立するのはなかなか難しかったです。しかし、1週間分の献立を事前に決めておくことで、メニューに悩む時間がなくなり、夕食作りにかかる時間を短縮できました。献立の計画力や調理スピードが向上したことで結果として、4年間家族の食事を作り続けることができ、計画を立てることの重要性を学びました。
この経験で身についた「計画性」は、貴社で事務の仕事をするときに生かせると考えます。一日の初めにまずはタスク遂行の計画を立てることで、スムーズに漏れなくタスクを進めていきたいと考えています。
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エントリーシートの書き方と例文【強み・弱み】
エントリーシートに書く「強み・弱み」は、強みをどのように業務に生かしていけるか、弱みをどのように改善していくのかをアピールする場です。自分自身を客観視できているかが重要となります。
「強み・弱み」は、下記の構成に沿って記入しましょう。
1.強みを簡潔に記入
2.強みに関するエピソードを記入
3.強みの企業での生かし方を記入
4.弱みを簡潔に記入
5.弱みを補完する方法を記入
まずは、強みを簡潔に記載したあと、それに関わるエピソードを記入します。さらに、強みをどのように生かしていくのかをアピールすることが大切です。
次に弱みを簡潔に説明します。続けて、弱みをどのように改善していくのか、改善のために取り組んでいることを記入してください。大切なのは、弱みを「弱点」ではなく「課題」にすることです。弱みの改善に取り組むことで、どのようなプラスが生まれるのかを重視しましょう。
強み・弱みの例文(実行力・頑固)
私の強みは「実行力があるところ」です。大学在学中には自ら入部希望者を募り、登山サークルを立ち上げました。登る山選びから、当日のスケジュール作成などさまざまな企画を行い、最終的には20人以上のサークルを作り上げました。
何もないところから計画し、新しいことにチャレンジしていける強みを、貴社で企画を提案する仕事で生かしていきたいです。
また私の弱みは、少し頑固なところです。現在勤めているアルバイト先ではアルバイトリーダーを任せられています。ある日、自身の仕事のやり方が最善だと思い込んでしまい、ほかのスタッフに仕事の進め方に関して強く言ってしまったことがありました。その結果、チームのコミュニケーションはぎこちなくなり、職場の雰囲気を悪くしてしまいました。
この出来事をきっかけに自分の考えを押しつけるだけではよいチーム作りができないことを学びました。それから人の話を最後までしっかり聞き、相手の意見を尊重できるように努めています。全体の考えや意見を考慮した上でアルバイトリーダーとして仕事をお願いすることにより、些細なことでも意見しやすいチーム環境を作ることができました。
貴社で将来後輩ができた際には、自分の意見を押しつけるのではなく、困っていることに寄り添いながらチームで成長していけるような社員になりたいと考えております。
強み・弱みの例文(共感性・完璧主義)
私の強みは「相手の立場になってものごとを考えられること」です。高校、大学の部活で主将を経験したことによって、常に周りの状況を把握し、観察するようになりました。チームメイトの立場で物事を考え、どうしたらリームの連携力が向上するのか常に心がけたことで、結果的にチームを県大会に導くことができました。
貴社に入社した際は、相手の立場になってものごとを考えられる私の強みを、お客さまのニーズに寄り添った提案などに生かし、売上の向上に貢献していきたいです。
弱みは「自分が納得のいくまで追求しすぎてしまうこと」です。〇〇のアルバイトで〇〇の仕事を任されたときに自分が納得できるまで追及しすぎてしまい、お願いされた時間をオーバーしてしまうことがありました。
これを改善するため、アルバイトで仕事を任されたときは必ず制限時間を決めて、優先順位をつけて取り組むように努めています。また取り掛かる前に大まかな進め方と逆算したスケジュールを紙にメモし、適宜メモを確認しながら進めるようにしています。
決められた時間内で最大のパフォーマンスを出せるよう、今後も取り組みを続けていきたいです。
エントリーシート書き方の注意点
エントリーシートを書くにあたり、注意すべき点やダメな点について押さえておきましょう。言葉の使い方やマナーをしっかりと守り、正しい方法で作成することが大切です。
■話し言葉を使うのはNG
エントリーシートでは、「書き言葉」を使いましょう。「話し言葉」とは話す際に使われる表現を指し、「書き言葉」とは主に文章を書くときに使われる言葉を指します。
たとえば、「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉とされているため、間違えないよう特に注意が必要です。
そのほか、文体も統一させる必要があります。基本的には「です・ます」調を使い、一人称は「私」を使用します。「僕」や「俺」などはNGです。
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■文字数制限を超えるのはNG
文字数に制限がある場合は、超えないように記載しましょう。どんなに気持ちがこもっていても、文字数を大幅にオーバーしてしまうと書類選考で不利になる場合もあります。まずはルールを守ることが最優先です。
決められた文字数で必要な情報を伝えるスキルは、社会人として必須スキルといえます。前述した文章構成を参考に、簡潔でわかりやすい文章を作成しましょう。
■記入欄はすべて埋める
基本的には記入欄をすべて埋め、空白の記入欄を作らないようにしましょう。特に重要な「志望動機」や「自己PR」の記入欄は、なるべく余白を残さないように記入することが大切です。
また、手書きの場合、余白を埋めようと全体のバランスを考えずに大きな字で記入するのはNGです。まずは書くことをしっかりと整理して、全体の見た目のバランスを意識しながら記入欄を埋めていきましょう。
■手書きの場合は文字を丁寧に記入する
手書きの場合は、読みやすい文字で丁寧に記入していきましょう。記入する際にはにじみにくい黒のボールペンか万年筆を使用すると、見やすいエントリーシートに仕上がります。
大切なことは、とにかく「丁寧に」書くことで、文字の上手、下手を気にする必要はありません。字のうまさに自信がない人は、文字と文字の間に気持ち程度の間隔を空けて書くと読みやすくなるためおすすめです。
■誤字・脱字がないか確認する
文章が書けたら、誤字・脱字がないか確認を徹底してください。誤字や脱字があると、読み手に注意力不足や雑な印象を与えかねません。誤字脱字で不合格になるケースは少ないですが、印象が悪くなることもあるため十分注意しましょう。
金融や医療など、書類の不備に厳しい業界においては、誤字・脱字が合否に影響するケースもあります。最後まで集中して記入し、細かい部分まで慎重に確認することが大切です。
効率的・効果的にエントリーシートを書くコツ
エントリーシートは1枚仕上げるのにもかなり体力を使いますよね。受ける企業が複数ある方は特に大変です。ここでは、エントリーシートをなるべく効率的かつ効果的に作るためのコツを見ていきましょう。
■自己分析を行った上で作成する
エントリーシートを書く際の事前準備として、自己分析は必須です。自己分析は、自分の経験や考え方を振り返り、自分自身を客観的に捉えて理解するために欠かせません。
自己分析が不十分だと、エントリーシートの中身が薄くなるため、就活全体で見ると結果的に効率が悪くなってしまいます。
自己PR、志望動機、ガクチカ、強み・弱み、どの項目を書くにも自己分析は必要なため、エントリーシートを書く前に必ず自分自身を詳細に掘り下げましょう。
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■企業分析を徹底的に行う
エントリーシートを書く前に、企業についても調べる必要があります。まずは企業の概要、事業の特徴、企業理念などを徹底的に調査しましょう。また企業の求める人物像も理解することが大切です。
企業が求める人物像の把握が不十分だと、アピールの方向性を間違えてしまうかもしれません。方向性を間違えたアピールをしてしまえば、選考通過は難しいでしょう。
エントリーシート作成の事前準備として、企業分析は自己分析と同様に結果を左右する重要なポイントのため怠ってはいけません。
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■他人に添削してもらう
エントリーシートをより効果的に作成するためには、第三者の客観的な意見も必要です。自分が完璧だと思ったエントリーシートでも、他人から見るとアピールポイントが伝わってこないというケースも珍しくありません。
魅力的なエントリーシートを作成するためには、フィードバックをくれる「読み手」に協力を求めましょう。友人や先輩、先生などから客観的な視点で添削を受けると、自分では気づけなかった改善点を発見できることがあります。
■生成AIを使ってみる
エントリーシートで「志望動機の書き方に迷う」「自己PRやガクチカが思いつかない」という場合には、生成AIを活用してみるのがおすすめです。生成AIツールをうまく活用することで効率的に文章を作成でき、自分の意見を整理するきっかけにもなります。
ただし、生成AIが出力した文章をそのまま記入することはNGです。読み手は生成AIが書いた文章だとすぐに気づきます。
エントリーシート作成における生成AIの活用については、以下記事で詳しく紹介しています。興味のある方はチェックしてみてください。
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【チェックポイント】エントリーシート提出前の最終確認
エントリーシートが完成したら、提出前に必ず最終確認を行いましょう。細かいところまで丁寧に、確実にチェックする必要があります。以下にチェックポイントをまとめたので、活用しながら進めてみてください。
□日付はエントリーシートの送付日になっているか
□住所、学校名などは、省略せずに書かれているか
□入学・卒業の年月に誤りはないか
□応募書類全体で西暦か元号表記かを統一できているか
□電話番号、メールアドレスは間違っていないか
□スペースの8割以上を埋めたか
□誤字・脱字はないか
□話し言葉を使っていないか
□顔文字や記号を使っていないか
また、WEBからエントリーシートを提出する際には、機種依存文字(ローマ数字や単位等)を使っていないかも確認しましょう。機種依存文字は、ほかの機種で表示されない・文字化けするといった不具合が発生する可能性があります。機種依存文字チェッカーなどのツールを活用して確認しましょう。
■手書きの場合の最終チェックポイント
エントリーシートを手書きで作成した場合は、以下のポイントもあわせてチェックしてください。
□文字が丁寧に書けているか
□ふりがな(フリガナ)を書き忘れていないか
□顔写真の裏面に学校名・氏名を記入したか
□写真はしっかりと接着されているか
□押印されているか(押印欄がある場合)
□面接準備のためにコピーをとったか
□消せるボールペンを使用していないか
手書きの場合には「うまく書く」よりも「丁寧に書く」ことが重要です。相手が読みやすく、また自分の思いが伝わるように、心を込めて記入していきましょう。
エントリーシートの書き方に関するよくある質問
■Q.インターンシップ・キャリアに応募する際のエントリーシートの書き方は?
インターンシップ・キャリアに応募する際のエントリーシートを書くときは、まず公表されているプログラムの内容をしっかりと読み、「主催者の狙い」が何かを考えることが大切です。
次に「学びたいこと」にプラスして「なぜそう思うに至ったのか」を考え、記入しましょう。このとき、具体的なエピソードを盛り込むことがポイントです。
たとえば「学校のゼミで〇〇について学んだ経験から、貴社のインターンシップで△△の実務経験を積むことによって〇〇の能力をより磨けると考えたため」など、個人の経験に紐づいた内容にすることで、説得力のある内容に仕上げられます。
■Q. エントリーシートの趣味・特技欄には何を書く?
エントリーシートの趣味・特技欄には、自身が打ち込み、熱中してきたものであれば基本的に何を書いても問題ありません。ただし、仕事の役に立ちそうなことやポジティブな印象を与えられるような事柄であることが前提です。
面接の際の話題になるケースも多いので、話しやすい題材を選ぶのがよいでしょう。
■Q.「自分を◯◯にたとえると?」のような質問にはどう対応すべき?
「自分を◯◯にたとえると?」のような質問では、想定外の質問に対しての対処能力を見られています。自分なりの回答を読み手が理解できるように伝えることを意識しましょう。また文章を構成する際は「私は〇〇です。」と記載した後に、その理由や具体例を述べます。追加できるようであればその企業でどのように貢献できるかも伝えられるとよいでしょう。
「自分を色にたとえると?」という質問がきた場合の回答例文を参考にしてみましょう。
「私を色にたとえるとしたら緑色です。緑は安心感や調和を象徴します。私は大学時代、サークルの副代表としてメンバーの意見を調整し、全員が納得できるイベント運営を行いました。その結果、サークル参加率が20%向上しました。貴社では、調整力を生かしてチームを支えつつ、営業職としてお客さまとの信頼関係を築きたいです。」
そのほかに食材や動物などさまざまなケースが考えられるため、いくつか回答の引き出しを用意しておくと安心です。
■Q. とりあえず応募した企業への志望動機はどうしたらいい?
「とりあえず応募」した企業であっても入社する可能性は0ではないため、真摯に向き合って志望動機を伝えましょう。
優先順位が低く、志望動機に迷ってしまった場合には、その企業の魅力や特徴をピックアップして整理してみると志望動機が浮かびやすいです。自分の価値観と合致している部分を見つけて志望動機に組み込むと説得力が増します。
■Q. エントリーシートでほかの人とエピソードが似ていてもいい?
エントリーシートでは、ほかの応募者とエピソードが似ていても問題ありません。企業が見ているのは「エピソード」ではなく「あなたが経験したこと」「そこから何を感じたか、行動したか」です。
エピソードをふまえて、自分が何をしたのか、そこから何を得て今後どうしていきたいのかを明確に伝えましょう。
■Q.エントリーシートはどこでダウンロードできる?
店頭で購入できる履歴書とは違って、エントリーシートは企業から配布されることが一般的です。入手方法としては、以下の方法が挙げられます。
・エントリー後に企業から送られるメールやマイページ等からのダウンロード
・企業説明会などで配布
・エントリー後の郵送
スムーズに就活を進めるために、興味のある企業にはまずエントリーをして、企業からの最新情報が届くようにしておきましょう。
エントリーシートのコツを押さえ、書類選考を突破しよう!
エントリーシートの作成は、就活における最初の課題です。エントリーシートで書類選考を突破するためには、読み手に伝わる魅力的な内容を記載する必要があります。
この記事で紹介した例文や、解説した書き方のポイントを活用・実践し、効果的なエントリーシート作成に役立ててください。
「キャリタス就活」では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ「キャリタス就活」をご活用ください。
PROFILE
キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。「面接がうまくいかない」、「そもそも就活ってなにから始めるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。