面接成功の切り札、効果的な「自己紹介」はこう作る!こう話す!【例文付き】

就活ノウハウ

公開日:2023.09.26

こんにちは!キャリアコンサルタント・公認心理師の濱野です。面接における自己紹介は、皆さんと企業とのファーストコンタクトの機会。だからこそ、効果的な自己紹介で好印象を与えていきたいですよね。

しかし、多くの就活生が自己紹介の作り方や内容に頭を悩ませていることも事実です。 この記事では、そんな悩める皆さんに向けて、面接を有利に進めるための自己紹介の作り方や盛り込むべき内容について解説していきます。あわせて、効果的な自己紹介の事例も紹介します!

自己紹介の目的とは

「自己紹介ってどんなもの?」「自己紹介って何のためにするの?」皆さんは、これら2つの問いかけに自信を持って答えることができますか?

自己紹介とは、面接の冒頭で、面接官に対して自分の基本的なプロフィールや情報を簡潔に伝えることです。多くの場合、面接官と就活生は初対面。初めて向きあう二者の間には当然、緊張感が漂っています。

そんな空気を変える切り札が自己紹介。就活生から面接官に向けて「自分はこういう人間です」と概要を伝えることによって、面接官との心理的な距離が縮まり、その後の対話にスムーズに移行することができるのです。

では、自己紹介ではどんなことを伝えればよいのでしょうか。

まず、「所属(大学、学部学科、学年)」、「名前」の2項目。これらはあなたに関する最低限の情報ですから、必ず盛り込まなくてはなりません。

「なんだ、結構簡単そうじゃないか」、そう思ったあなた、まだ安心しないでくださいね。

就活生によくありがちなのが、この2項目を淡々と述べて、10秒くらいで自己紹介を終了させてしまうケース。これでは、その後の面接を有利に運ぶためのチャンスをみすみす逃していることになり、非常にもったいないのです。

自己紹介をする上で大切なのは、あなたに対する面接官の興味を喚起すること。自己紹介をきっかけに、面接官が「どんな人なのか具体的に知りたい」、「もっと話を聞きたい」と思うように、あなたのことを印象づけたいのです。

こうした狙いを意識すると、単に名前や所属大学名を述べるだけでは到底足りないことがご理解いただけると思います。あなたのことを面接官に印象づけ、興味をかき立てるために有効な情報をしっかりと伝えることが大切です。

なお、自己紹介の最後には「本日はよろしくお願いいたします」などの挨拶も忘れずにしましょう。

自己紹介は「予告編」を作るつもりで考えよう

「そうはいっても、どんな内容を盛り込んだらいいのかわからないんだよ!」ここまで読んだ皆さんの中には、こんな気持ちになった方もいらっしゃるかもしれません。

そこで私が提案したいのは、「これから始まる面接の『予告編』を作ると思って、自己紹介を考えてみよう!」ということです。

映画の予告編を思い起こしてみてください。予告編は、その作品のことを何も知らない観客に、「面白そうだ!どうなっていくのか本編を観たい!」と思わせることが狙いですよね。短い時間内にその映画のハイライトシーンを複数見せることで、観客の興味を惹きつけるように組み立てられています。

自己紹介も、これとまったく同じです。あなたが面接官に興味を持ってもらいたいと思っている経験・事柄をしっかり特定した上で、端的に自己紹介に組み込んでいくことが重要なのです。

面接を受ける機会を得たということは、皆さんは既にエントリーシートを企業に提出しているはずです。自己PRやガクチカなどを通して、ご自身が志望先企業にアピールしたいことをエピソードとともにしっかり記載していますよね。どんなことを書いているのか改めて眺めてみてください。

その上で、自己紹介で取り上げる事柄、すなわち、この後の面接で自分が力を込めて話したいこと、面接官に興味を持ってもらいたいことに繋がる内容を選んでいきましょう。

例えば、以下のような事柄が挙げられるかと思います。

・専攻分野、ゼミや学業で取り組んでいる内容
・サークルや部活
・アルバイト
・ボランティア活動
・趣味や特技
・座右の銘やモットー
・自分の強み
・志望先企業に興味を持ったきっかけ
・キャリアビジョン(どのような仕事に携わり成長したいか等)

スタンダードな自己紹介の時間は1分程度で求められることが多いですから、まずは1分バージョンを作ってみましょう。上記も参考にして、あなたが面接でぜひ話したい項目を2~3つ選び、250~300文字で自己紹介を組み立ててみてください。

もし可能であれば、取り上げる項目を変えて別バージョンを作っておくこともおすすめします。

自己紹介、例えばこんなふうに語ろう!

自己紹介の考え方や作り方のコツをご理解いただいたところで、事例をお見せしたいと思います。一般的な自己紹介で多い「1分以内」で話せる分量、内容になっています。

■パターン1

キャリタス大学経営学部経営学科3年、山田花子です。

大学では、地域創生をテーマとしたゼミに所属しています。現在は地元の農家の方とともに、○○地区の名産品であるリンゴを活用した、高齢者向けの健康志向のお菓子開発に取り組んでいます。大学を飛び出してフィールドワークを行ったことで、これまで知ることのできなかった地域の課題を知ることができ、視野が広がりました。

課外活動では部員数60名のテニス部に所属し、インカレ出場を目指して練習に励んでおります。また、会計係としてお金の管理もしています。部員から集めた貴重な部費を扱う責任は重いですが、非常にやり甲斐を感じています。

本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

もうひとつは、所属や経験したことをシンプル伝えるパターンです。詳細は自己紹介の後に面接官との会話の流れの中で説明していくかたちになります。

■パターン2

キャリタス大学人文学部心理学科3年、山田太郎と申します。

大学では現在、社会心理学の研究室に所属しております。主な研究は、組織における人間関係とモチベーションの関係についての研究を行っております。


学業以外では、子どもに関わる2つの活動に力を入れています。1つ目は、大学1年次から続けている個別指導塾のアルバイトです。主に小学生5・6年生の算数を担当しています。


2つ目は、子ども食堂のボランティアです。大学のボランティアセンターの紹介で、今年の4月から毎週土曜日にボランティアに行っています。

これら2つの活動については、ぜひ今日の面接の中でもお話しさせていただけたらと思います。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

自己紹介のイメージ、つかめましたか?ここでお示しした事例も参考にして、あなたらしい自己紹介を考えてみてくださいね。

気をつけたい態度、言葉遣い、タイムマネジメント

皆さんは、「初頭効果」という言葉をご存知ですか?「初対面の人と対峙したとき初めに抱いた印象がその後もしばらく続く。しかも一度ついた印象は覆りにくい」という心理的な効果のことです。

つまり、自己紹介の時に面接官が抱いたイメージが、その後の面接の間中、ずっと影響を及ぼし続けることになるのです!

面接官に好印象を持ってもらうために意識すべきことを、以下に挙げてみます。

【笑顔】
面接官に好印象を与えるために必要不可欠です。対面でもオンラインでも、口角の上がった爽やかな笑顔で面接官と対面しましょう。

【アイコンタクト】
笑顔と同じくらい重要です。面接官にアイコンタクトをすることによって、「あなたとコミュニケーションしたいんです!」というメッセージを送ることができます。
なお、目を合わせることに抵抗がある場合、相手の眉間から鼻のあたりに視線を置いてもいいでしょう。

【姿勢】
背中が丸まっていれば弱々しく見えますし、逆に反り返っていれば尊大に見えてしまいます。対面でもオンラインでも、背筋を伸ばして良い姿勢で臨みましょう。

【声のトーン、滑舌、スピード】
明るい、大きめの声でハキハキと話しましょう。自分では「少しゆっくりすぎるかな」と思うくらいのペースで話した方が、相手にとっては聞き取りやすいものです。緊張するとどうしても早口になりがちですので、「焦らずゆっくり」を心がけてください。

【フランクな言葉の使用はNG】
面接官が話しやすいように、フランクな言葉を使って質問されたとしても、「めっちゃ」「〇〇っす」といった言葉がつられて出てくる失敗はよくあるので注意が必要です。

言葉使いは一朝一夕には直せませんので、普段から目上の人や先生、バイト先の先輩などに対する言葉使いを意識して丁寧にするのも練習になります。

【タイムマネジメント】
自己紹介は、あくまでも簡潔に、あなたの概要を説明する場です。「話せるチャンスが来た!」とばかりに、長々と冗長に話をすることはNGです。

自己紹介を求められたら、企業からの指定があればその時間以内に、もし指定がない場合は1分以内を目安に、簡潔に話しましょう。

よくありがちな失敗に、「自己紹介を求められたのにも関わらず、自己PRやガクチカ、志望動機を詳細に話してしまった」というものがあります。

自己紹介はあくまで「予告編」です。本編(自己PRやガクチカ、志望動機の詳細)はその後に続く面接の中で、面接官からの質問に応じながら具体的に話していけば良いのです。
自己紹介で先走って話しすぎてしまわないように、十分注意してくださいね。

自己紹介もブラッシュアップしよう

あなたが準備した自己紹介が聴き手にしっかり刺さる内容になっているか、わかりやすく簡潔に説明できているかなどを客観的にチェックして、ブラッシュアップしていきましょう。

キャリアセンターの職員さんやお友達に聴いてもらってフィードバックをもらっても良いですし、ご自身のスマホで録音、あるいは録画をしてセルフチェックしてみる方法もありますね。

効果的な自己紹介は、面接官への第一印象を良くすることや、面接の流れを自分にとって有利にするために大いに役立ちます。今回の記事を参考に、ぜひベストな自己紹介を作り上げてくださいね。

PROFILE

濱野 裕貴子
キャリアコンサルタント・公認心理師・ワークショップデザイナー
大学卒業後、教育系出版社に入社。通信教育の先生方のマネジメントを中心に、キャリアインタビューや機関誌の編集などに携わる。業務を通じて感じた「同じ仕事をしているにも関わらず働く理由や価値観の違いが出るのはなぜか」という問題意識から、「キャリア」に興味を持つように。14年間の勤務後独立し、以後、大学ではキャリアカウンセラーや非常勤講師、企業では研修講師として、学生や若手社会人のキャリア支援に当たってきた。演劇や落語、お笑いなどのパフォーミングアーツに触れることが大好きで、身体表現を使った自己理解のワークショップなども手掛けている。筑波大学人間総合科学研究科生涯発達専攻カウンセリングコース博士前期課程修了(カウンセリング修士)。

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