業界・企業・職種研究をやってみよう! 業界研究編

業界・職種・企業研究

公開日:2023.04.03

自分自身の適職を見つける上で、世の中にどのような業界・企業・職種があるのかを知り、視野を広げることが重要です。 ここでは、業界・企業・職種研究の目的や方法について、またそこで得た情報をどのように選考対策に活かすかもお伝えします!

業界研究とは何か?

業界研究とは、産業構造(世の中にどのような業界があるのか)やビジネスモデル(誰に何をどのように売っているのか)を調べることです。日本には約400万社の企業があり、数多くの業界が存在しています。一方で、応募や入社できる企業は限られています。世の中にどのような業界があるのかを知り、自分に合いそうな業界・企業を見つけていきましょう。

業界研究の目的と方法について

業界研究は、視野を広げるため、自分自身に合う(または合わない)業界かどうかを知るために行います。キャリタス就活をはじめとして、業界本や業界団体のHPなどをチェックして、業界研究を深めましょう。マクロトレンド(グローバル化、デジタル化、少子高齢化、新型コロナなど)による影響も検討しましょう。

業界研究をする際の5つのポイント

1. 世の中にある業界を知る

世の中にどのような業界があるのかを調べてみましょう。キャリタス就活や業界本を活用して、業界の全体像を把握しましょう。同時に各業界における主要企業やビジネスモデルも確認しておきましょう。余裕があれば、中堅企業やベンチャー企業なども調べてみましょう。

2. 興味のある業界に関連性のある業界・企業も探してみる

最初は興味のある業界が少ないかもしれません。そんなときは下記の表のように興味のある商品やサービスに関連のあるものを、キャリタス就活や業界本を参考にして、書き出してみましょう。キャリタス就活では、同じ企業を見た人がほかにどのような業界・企業に興味があるかもわかります。もしかしたら、その中から自分に合う業界・企業が見つかるかもしれません。

3. 各業界のマクロトレンドによる影響を理解する

興味のある業界が見つかったら、マクロトレンドが業界に与える影響についてまとめておきましょう。特にグローバル化では外資系企業の台頭やインバウンド(訪日外国人)による影響、デジタル化では5GやDX(デジタルトランスフォーメーション)による影響について調べてみましょう。これらの影響を調べることは、各業界の成長性や安定性などを考える際に有効です。

4. BtoB企業にも目を向ける

初期の就職活動では、比較的大手のBtoC(Business to Consumer 一般消費者に商品やサービスを提供するビジネスモデル)企業に興味を持つ就活生が多い傾向にあります。しかし、BtoB(Business to Business 企業に商品やサービスを提供するビジネスモデル)企業にも優良企業は多数存在しています。仕入れ先や取引先などにも目を向けることで、さまざまなBtoB企業が存在していることがわかると思います。BtoB企業にも目を向けることで、視野を広げ、自分自身の進路選択に役に立つことがあります。

5. 業界研究でわかったことをエントリー先の選定や志望動機作成につなげてみる

業界を軸にしてエントリー先を検討する就活生も少なくないです。業界の全体像を把握し、各業界のビジネスモデルをある程度理解した上で、興味のある業界を中心にエントリー先を選んでいきましょう。業界研究を進めていくと、最初興味のなかった業界にも目を向けることもありますし、その逆もあります。大事なことは、そのときどきで「なぜその業界を志望しているのか(志望しないのか)」を言語化しておくことです。ここで言語化したことは、説得力のある志望動機を作成する際にも使うことができます。

上記のポイントを押さえられる「業界研究シート」を活用しよう

PROFILE

岡崎浩二(おかざき・こうじ)
株式会社キャリアボット 代表取締役社長。株式会社岡崎人事コンサルタント 取締役社長。
東京都立産業技術大学院大学 特任准教授。産業能率大学 兼任講師。女子美術大学/短期大学・宮城学院女子大学 非常勤講師。東京女子大学・聖心女子大学・日本女子大学 キャリアカウンセラー。事業構想修士(専門職)・創造技術修士(専門職)。キャリアコンサルタント(国家資格)。
【専門】「大学生向けキャリア支援」「大学DX推進(キャリア支援におけるAIやメタバースの活用)」
【メディア掲載実績】日本経済新聞、読売新聞、日経ビジネス、NHKなど

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