【例文15選】インターンシップ選考を通過する自己PRの書き方を解説
インターンシップ・キャリア公開日:2025.06.04

インターンシップ選考では、ESに自己PRの記載を求められることがあります。「初めて書くためどう書けばよいかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、企業がインターンシップ選考の自己PRにおいて重視しているポイントを解説します。自分の強みを効果的にアピールする書き方と例文も紹介するため、悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
※本記事では、キャリタス就活に掲載されるインターンシップ・キャリアのうち、主に「インターンシップ」について解説しています。
インターンシップ選考の自己PRで企業は何を見ている?

インターンシップ選考の自己PRでは、企業がどのような視点で学生の皆さんを評価しているか知っていますか。まずは、企業が自己PRで注目しているポイントについて解説します。
■応募者の人物像・価値観
インターンシップ選考の自己PRでは、企業は応募者の人物像や価値観を重視しています。自己PRには、過去の経験を通して何を大切にしてきたのか、またその価値観がどのような行動につながっているのかといった点から、人物像や考え方が表れます。
物事の考え方や他者との関わり方を知ることで、自社とのマッチ度を見極めています。
■応募者のスキル・能力
インターンシップ選考では、スキルや能力も重要な評価基準の1つです。特に、論理的思考力やコミュニケーション能力は、業務を円滑に進める上で欠かせません。
これらの力があるかどうかを、過去の経験や具体的な行動を通じて企業は判断します。また、もっている能力やスキルを実際のインターンシップで生かせそうかどうかも評価のポイントです。
■応募者のインターンシップ参加への熱意
インターンシップ参加への熱意も、企業にとって応募者を判断する大切なポイントです。どのような動機で企業やプログラムを選び、何を学びたいと考えているのかを知ることで、応募者の熱意を測ります。
意欲が伝わる自己PRは企業に好印象を与え、選考通過の可能性を高めるでしょう。このインターンシップで何をしたいのか、目的意識を明確にして伝えることが重要です。
インターンシップ選考と本選考における自己PRの違いは?
インターンシップ選考も本選考も多くの応募者から自社にマッチする人材を抽出するプロセスです。しかし、自己PRにおいて見られる観点はそれぞれ違いがあるため、しっかり違いを理解して対策を行う必要があります。
インターンシップ選考の自己PRでは、応募者の基礎的な能力や参加への意欲が重視されます。一方、本選考の自己PRでは、志望度の高さに加えて企業とのマッチ度や企業への貢献可能性が重視されます。
インターンシップ選考の自己PRを作るための下準備
インターンシップ選考を通過するための自己PRは、どのように作ったらよいのでしょうか。ここでは、魅力的な自己PRを作るための4ステップを紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
■1.自己分析をして自分の強みを理解する
自己PRを作成するには、まず自己分析を通じて自分の強みを理解することが最初のステップとなります。自己分析は、過去の経験や行動を振り返り、自分がどのような人間かを客観的に理解するための手法です。
自己分析で自分の強みを洗い出すことで、企業にその強みをどのようにアピールできるか考えることができます。最初から1つに絞らず複数の強みを挙げておくことで、その後の自己PR作成がスムーズに進むでしょう。自己分析のやり方がわからない方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

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■2.強みを発揮したエピソードを洗い出す
自己分析で自分の強みを理解できたら、その強みを発揮したエピソードを洗い出しましょう。自己PRを説得力のあるものにするためには、エピソードの具体性や内容が重要です。
成功体験はもちろん、挫折から学んだ経験も強みを裏付ける材料になります。エピソードは、学業・部活・サークル・ゼミ・アルバイト・趣味などから探し、5W1Hで整理すると効率的にできるでしょう。
5W1Hの構成
・だれが(Who):私と吹奏楽サークルのメンバー全員と
・いつ(When):大学時代に
・どこで(Where):大学の音楽練習室で
・何を(What):コンクールに向けて練習を重ね、予選を勝ち抜いて全国大会に出場した
・なぜ(Why):前年の悔しい結果から、全国大会出場を果たすという目標を達成するため
・どのように(How):苦手なパートを自主的に練習し、ほかのメンバーにも声をかけてサークル内の連携強化に貢献した
■3.インターンシップの内容を理解し、目的を明確にする
最後に、インターンシップに参加する目的を明確にしましょう。プログラムの内容をよく理解した上で、洗い出した自分の強みの中から、そのインターンシップで生かせそうなものを選びます。そして、自分がインターンシップを通じて達成したい目標や、そのプログラムでどのように自分の強みを生かせるかを言語化しましょう。
こうすることで、企業のニーズに合致した自己PRとなり、自分の価値を効果的に伝えることができます。

キャリアアドバイザーからの一言
インターンシップ先の企業が求める人物像を調べることも大切です。企業のホームページや採用ページ、説明会などから、どのような価値観やスキルをもつ人材を求めているのかを把握します。
企業が求める人物像を理解することで、抽出した強みをより魅力的に伝えることができるようになるでしょう。プログラムの内容や企業が求める人物像をしっかりおさえ、企業にマッチした自己PRを作成し、あなたの魅力を十分に伝え、選考の通過率をあげていきましょう。
企業が求める人物像とは?
企業が理想とする行動特性や考え方をもった従業員像を指します。インターンシップ選考や本選考では、応募者の価値観や強みがその人物像に合致するかが重視されます。企業が求める人物像について、詳しくはこちらのページを参考にご覧ください。
インターンシップ選考で評価される自己PRの構成

自身の強みやエピソードを選考で自己PRとして伝える際は、PREP法を活用するのが有効です。PREP法とは「結論→理由→具体例→結論」の順で構成する方法です。自己PRではこれを応用し、「結論→具体例→将来の展望」という流れで構成することで、選考担当者にあなたの魅力が伝わりやすくなります。以下で具体的な構成を見ていきましょう。
■結論:自分の強み
自己PRでは、まず結論から伝えることが大切です。最初に「私の強みは○○です」と明言することで、相手に内容の全体像をつかんでもらいやすくなります。また、強みが明確になっていることで、その後に続く具体的なエピソードも説得力が増すでしょう。
■具体:強みを裏付けるエピソード
自分の強みを簡潔に伝えたあとは、それを裏付ける具体的なエピソードを添えることが重要です。実際の行動を通じて強みを証明することで、説得力のある自己PRになります。
たとえば、困難な状況をどのように乗り越えたのか、そのときに考えたことや得た気づき、成長などを盛り込みましょう。また、エピソードによってはあなたならではの人物像や価値観も伝えることができ、企業側に好印象を与えられます。
■展望:インターンシップへの参加目的や意気込み
最後に参加目的や意気込みを伝えることが重要です。「なぜその企業のそのプログラムを選んだのか」「何を学びたいのか」といった目的を明確にしましょう。
将来のキャリアビジョンと結びつけたり、企業のビジョンや価値観に共感したりしていることを示せば、企業とのマッチ度をアピールできます。熱意を込めた一文を加えることで、選考担当者に意気込みが伝わりやすくなるでしょう。
以上のように、基本構成に従って伝わりやすい自己PRにすることが重要ですが、いくつかのポイントをおさえることでより魅力的なアピールができます。構成のポイントを理解した後は書き方のポイントを見ていきましょう。
インターンシップ選考の自己PRの書き方のポイント
読み手に自分の魅力がしっかり伝わる自己PRを書くには、どのようなポイントをおさえればよいのでしょうか。ここでは、相手に伝わりやすい自己PRの書き方のポイントを紹介します。
■志望動機と自己PRに一貫性をもたせる
志望動機と自己PRに一貫性をもたせることで、より説得力のある自己PRになるでしょう。志望動機と自己PRの内容に矛盾があると、担当者に違和感を与える可能性があります。「一貫性がない人」というマイナスの印象につながりかねないため、整合性が取れているかの確認は重要です。
内容が矛盾していると面接で掘り下げられることもあるため注意しましょう。
■簡潔にわかりやすく伝える
選考担当者は大量のエントリーシート(ES)を短時間で読むため、自己PRは、簡潔でわかりやすい表現を意識することが大切です。長すぎる説明は読み手の理解を妨げ、印象に残りにくくなってしまいます。また、シンプルな言葉で自分の強みとエピソードを伝えることで、読み手にとって理解しやすく印象に残る自己PRを作成できます。
■エピソードに数字を盛り込んで説得力をもたせる
自己PRでは、エピソードに具体的な数字を盛り込むことで説得力を高められます。数字は客観的な事実を示すため、読み手に強い印象を与えられます。
たとえば「チームをまとめた」ではなく「部員30名を率いて県大会に出場し、ベスト8進出を果たした」といったように、規模や成果を数値で伝えることで、実績を具体的にイメージしやすくなるでしょう。
■自分らしさが魅力的に伝わる表現で書く
自己PRでは、自分らしさをしっかりと伝えることが重要です。強みや経験をただ並べるのではなく、それが自分の価値観とどう結びついているかを示すことでより魅力的に伝わります。
華やかな成果や経験である必要はありません。強みやエピソードを絞り込み、自分の言葉で表現することが大切です。
【強み別】インターンシップ選考の自己PRの例文15選

ここでは、アピールしたい強み別に、インターンシップ選考で使える自己PRの例文15選を紹介します。以下の例を参考に、自分の強みや経験に合わせてアレンジしてみてください。
また、自己PRは文字数の指定がある場合は8割以上、指定がない場合は400文字を目安に書くようにしましょう。
■コミュニケーション能力
私の強みは、相手の立場を理解しながら円滑に議論ができる「コミュニケーション能力」です。
大学では文化祭の実行委員として、20名以上のメンバーと協力して企画運営を行いました。準備を進める中で意見の食い違いもありましたが、意見が対立した際には、一人ひとりに個別で話を聞いて考えを整理し、共通点や妥協点を見つけながら全体会議で提案することで合意形成を図りました。
最終的には全員がやりがいを感じながら、参加者の満足度の高いイベントを成功させることができました。この経験から、相手の立場や状況を考えながら会話を重ねることで、信頼関係を築けることを学びました。
貴社のインターンシップでは、生活者の心を動かすマーケティングに携わることで、実践的なコミュニケーション力をさらに磨けると考え応募いたしました。現場での業務を通じて、相手の意図を的確にくみ取る力や、チームで価値を生み出す視点を身につけ、自身の将来のキャリア形成につなげたいです。
■協調性
私の強みは、チームで協力しながら成果を出す「協調性」です。
大学では、サークルのイベント運営を担当する中で、チームメンバーと密に連携を取りながら、効率的に役割分担を行いました。限られた予算と時間の中で、それぞれの強みを生かせる役割分担を意識し、メンバー同士が互いに支え合える環境を作り上げました。
その結果、イベント当日は参加者から高評価を得ることができ、目標達成に向けてチーム全体で協力することの重要性を実感しました。
貴社のインターンシップが提供する「チームワークを重視したプロジェクト」に参加し、さまざまな視点をもつ人々と協力し共通の目標を達成する経験を通じて、協調性をさらに磨きたいと考えています。また、ビジネスの現場で求められる調整力や問題解決力も学び、より一層成長していきたいです。
■リーダーシップ
私の強みは、周囲をまとめて成果を出す「リーダーシップ」です。
高校時代にバスケットボール部の副キャプテンを務め、部員30名を率いて県大会出場を目指しました。練習方針を明確にし、試合ごとの課題を全員で共有することで、チーム全体が同じ目標に向かって一丸となるよう努めました。また、定期的に士気を高めるミーティングを開き、部員全員のモチベーションを維持し続けました。
その結果、創部以来初の県大会ベスト8進出を果たしました。この経験を通じて、目標に向けて仲間を励まし、ともに行動を促す力を培いました。
貴社のインターンシップでは、実際のビジネス課題をテーマにしたグループワークや社員の方からのフィードバックを受けられるプログラムがあると知り、現場に近い環境で自分のリーダーシップを試すことができる点に魅力を感じました。特に、業界における課題解決に取り組む中で、チーム内での調整力や柔軟な対応力を身につけながら、技術や知識も学んでいきたいと考えています。
■柔軟性
私の強みは、状況に応じて柔軟に対応できる「柔軟性」です。
大学では学園祭実行委員として広報を担当していましたが、直前に担当者が欠けたため急遽ステージ運営も兼任することになりました。限られた時間と人員の中で優先順位を整理し、周囲と協力しながら進行を調整しました。特に、ステージ進行のトラブルを未然に防ぐため、事前にリハーサルを何度も行い、当日はスタッフと参加者の間で円滑なコミュニケーションを図りました。
その結果、当日は大きなトラブルなくイベントを成功させることができました。このように、困難な状況にも柔軟な対応を行い、求められる役割を果たしてきました。
貴社は常にイノベーションを追求し、多様な業界のクライアントと連携する環境が整っている点に魅力を感じています。インターンシップでも、実際のビジネスシーンを模したケーススタディを行う中で、柔軟な問題解決力や状況対応力を養えると伺いました。私自身の強みを生かしながら、実務に即した経験を積むことができると思い応募いたしました。
■傾聴力
私の強みは、相手の話を丁寧に聞き取る「傾聴力」です。
大学では学生相談室のサポーターとして、悩みを抱える学生の話を聞く活動をしていました。相手の表情や言葉の裏にある気持ちにも注意を払い、安心して話してもらえるよう心がけました。
その結果、「話すだけで気持ちが整理できた」と感謝されることが多くありました。傾聴によって相手の本音を引き出し、信頼関係を築けた経験は、自分にとって大きなスキルであり、社会でも役に立つものと考えています。
貴社のインターンシップでは、顧客や関係者の意見を正しく汲み取りながら課題に取り組む機会があると伺いました。多様なニーズを正確に把握し、迅速に対応する力はプロジェクトの質を高める上でも重要だと考えています。傾聴力を生かして顧客やチームメンバーのニーズを正しく理解し、柔軟に対応することで、よりよい成果を生み出したいと考えています。
■忍耐力
私の強みは、困難に直面しても粘り強く取り組む「忍耐力」です。
高校時代に陸上部で長距離走に取り組んでいましたが、記録が伸び悩み何度も挫折を味わいました。それでも毎日の練習メニューを改善し、地道にトレーニングを続けた結果、3年目には県大会で入賞を果たすことができました。この経験から、小さな努力をこつこつ積み重ねれば、大きな目標でも達成することができると実感しました。
貴社のインターンシップは、実際の業務に近い課題に取り組む中で、最後までやり抜く力が求められると知りました。貴社の企業理念である「挑戦を続ける姿勢」にも強く共感しており、私の強みが生かせる環境だと感じて応募いたしました。困難な課題にも根気強く向き合い、成果につながるまで粘り強く取り組む姿勢で臨みたいと考えています。
■主体性
私の強みは、自ら考え行動する「主体性」です。
大学のゼミ活動では、地域活性化をテーマにしたプロジェクトで、誰もが手をつけていなかった調査パートのリーダーを自ら志願しました。現地でのヒアリングや資料収集を自主的に行い、得た情報を基に分析を行いました。
大学の発表会ではデータ分析の的確さが高評価を得て、2位を獲得することができました。この経験から、自ら課題を見つけて行動する姿勢の大切さを学びました。
貴社のインターンシップは、少人数でのプロジェクト形式やフィードバック制度により、現場で求められる課題解決力や提案力を実践的に学べる点に惹かれています。受け身ではなく自らの意見を発信し、実務に近い経験を通じて視野を広げるとともに、貴社の価値観や業務への理解も深めていきたいです。
■計画性
私の強みは、物事を着実に進める「計画性」です。
大学でのゼミの研究発表では、半年後の発表に向けてスケジュールを逆算し、週ごとの目標と進捗管理表を作成しました。各メンバーの得意分野や作業量をふまえて役割分担を調整し、作業の見える化を行うことで、チーム全体の進捗を把握しやすくしました。予期せぬトラブルも想定したゆとりのある計画をしていたため、メンバーの欠席や資料の遅れにも柔軟に対応できました。その結果、質の高い発表資料を期限内に仕上げることができ、教授やほかのゼミ生からも高評価を得ることができました。
貴社のインターンシップでは、チームで1つの課題に取り組み、限られた時間内で成果を出すことが求められると伺いました。こうした環境で、スケジュール管理や役割分担を意識した「計画性」を発揮し、ビジネスの現場で求められる段取り力や調整力を身につけたいと考えています。私の強みを生かして、チームで連携をとりつつ計画的にプロジェクトを進めることで、限られた期間の中で成果を出せるように努めたいです。
■行動力
私の強みは、状況を見てすぐに動ける「行動力」です。
飲食店でのアルバイト中、新メニューの売上が伸び悩んでいた際に、店長に提案して自らポップを作成し、目立つ場所に設置しました。さらにスタッフと協力し、接客時にも積極的に新メニューをおすすめするよう働きかけた結果、1週間で新メニューの売上を1.5倍にすることができました。
アルバイトという立場にとらわれず、課題に気づいてすぐに動いたことが成果につながり、行動することの大切さを実感しました。
貴社のインターンシップでは、実際の業務に参加しながら、チームメンバーと共に具体的な課題解決策を提案・実行することが求められると伺いました。現場のニーズを自ら見つけ出し、行動に移すという私の強みをさらに伸ばせる環境だと感じ応募いたしました。
■継続力
私の強みは、目標に向かって地道に努力を続ける「継続力」です。
高校時代から英語力を伸ばしたいという思いで、毎日30分以上の英語の学習を欠かさず続けてきました。忙しい大学生活の中でもスキマ時間を活用して学習を継続し、3年間でTOEIC800点を達成しました。伸び悩む時期には、自分の弱点を分析して学習方法を見直し、粘り強く取り組み続けたことで、最終的に目標を達成することができました。
貴社の長期インターンシップでは、実際の業務に近いプロジェクトに一定期間かけて取り組み、主体的に考えながら成果を出していくプロセスが重視されていると伺いました。短期間では見えにくい課題にも継続的に向き合う必要がある環境だからこそ、私の強みが生かせると感じています。初めてのことにも粘り強く取り組みながら理解を深めていきたいと考えています。
■向上心
私の強みは「向上心をもって努力し続ける姿勢」です。
大学ではテニスサークルに所属し、高校時代に成績を残せなかった悔しさから全国大会出場を目標に練習に励みました。そのために、毎日の練習メニューを見直して基礎練習を徹底し、フォームの改善に向けた動画分析とあわせて週2回の筋力トレーニングなど、体づくりにも力を入れました。また、先輩や外部コーチのアドバイスをメモに残し、翌日以降の練習に反映させるよう意識しました。その結果、チームの一員として全国大会出場を果たすことができ、自分の努力が成果に結びつくことを実感しました。
貴社のインターンシップでは、実際に活躍されている社員の方々の近くで業務理解を深められるだけでなく、社員の方々と対話する機会も多く設けられている点に魅力を感じました。社員の方の視点を取り入れながら学びを積み重ねていける環境は、常に向上心をもち続けていた私に最適な場だと考えています。自分に足りない知識やスキルを積極的に吸収できるように努力していきたいと考えています。
■問題解決能力
私の強みは、課題に対して粘り強く取り組む「問題解決能力」です。
化学系のゼミに所属し、実験を行う中で想定外の反応が繰り返し起こったことがありました。その際、ただ期待する結果を追うのではなく「なぜこの現象が起きたのか?」を突き詰めることに注力しました。仮説と検証・分析を重ねた結果、原因を特定し改善策を講じたことで実験を成功に導くことができました。
貴社が大切にしている「現場での判断力」や「自ら課題を見つけて動く力」は、私がこれまで培ってきた問題解決力と親和性が高く、より実践的に成長できる環境だと感じています。インターンシップでは、実務を通して自分の力を試すとともに、社員の方々の課題への向き合い方から多くの学びを得たいと考えています。
■論理的思考力
私の強みは、筋道立てて物事を考えられる「論理的思考力」です。
大学の物理学科では、研究に限らず日々のレポートや課題において、限られた情報から仮説を立て、因果関係を整理して結論を導く力が求められます。その中で私は特に説明をする際に数式やグラフを用いて、複雑な現象をわかりやすく説明することを意識しており、ゼミ内の発表では「論点が明確で伝わりやすい」と評価されました。
貴社のインターンシップでは、実際のビジネス課題に対して、チームで分析やディスカッションを重ねながら解決策を導き出すプログラムが用意されていると伺いました。多様な業界の課題に向き合い、解決へと導いてきた貴社だからこそ、実践的な問題解決力を学べると感じています。理論的に考える力とともに、実務に即した課題解決スキルを身につけ、社会に貢献できる人材に成長したいです。
■探求心
私の強みは、物事を深く掘り下げて考える「探究心」です。
大学では経済学を専攻し、興味をもった「地域経済と移住促進の関係」について独自にデータを収集・分析を行いました。文献や統計だけではなく自治体へのヒアリングも行い、複数の視点から要因を比較検討することで、自分なりの仮説と改善提案をまとめました。このプロセスを通じて、課題を見つけた際にその背景や要因を徹底的に調査し、納得がいくまで追求する姿勢を培いました。
貴社が実施している「データを基にした意思決定」に共感し、今回のインターンシップに応募いたしました。インターンシップを通じて、企業の実務におけるデータ分析や課題解決のプロセスを深く学び、実務に即した提案力を高めたいと考えています。
■発想力
私の強みは、既存の枠にとらわれずに新たな視点を生み出す「発想力」です。
大学ではマーケティングのゼミに所属し、商品企画のグループワークで新規ターゲット層向けのプロモーション案を担当しました。従来の方法にとらわれず、SNS上のトレンド分析から若年層の共感を得やすいコンセプトを提案した結果、教授から「斬新なアイデアでおもしろい」と高評価を得ることができました。この経験から、柔軟な発想を基に新たな価値を生み出すことにやりがいを感じるようになりました。
貴社のインターンシップでは、実在する商品やサービスの課題に対して、企画立案や改善提案を行う機会があると伺っています。前例にとらわれずに考える力が求められるプログラムだからこそ、自分の発想力を生かして現場で求められるアイデアを創出し、新たな価値を生み出すスキルをさらに高めていきたいと考えています。

キャリアアドバイザーからの一言
自己PRのエピソードは、可能な限り大学時代の内容にするのがよいでしょう。大学での経験は、より社会に近い環境で得た力として評価されやすいためです。ただし、大学以降の経験が少ない場合や、高校での経験が自分の強みをもっともよく示せる場合は、高校時代のエピソードでも問題ありません。
インターンシップ選考の自己PRを書く際の注意点
ここからは、インターンシップ選考の自己PRを書く際に注意すべきポイントについて解説します。作成した自己PRに当てはまるものはないか確認しましょう。
■本来の自分よりも大きく見せようとしない
自己PRでは、自分を大きく見せようとするのは避けましょう。企業は応募者の誠実さも見ているので、成果を誇張したり過度にアピールしたりすると、不信感を与える可能性があります。
また、書類選考を通過しても面接で深掘りされた際に内容に一貫性がなくなると、信頼を失うことになりかねません。ありのままの自分を丁寧に伝えることが大切です。
■インターンシップの内容と関連性がないエピソードは選ばない
インターンシップ選考では、企業が求めるスキルや経験と関連性のあるエピソードを自己PRに用いることが大切です。インターンシップの内容に無関係な経験を選ぶとアピール不足となり、選考通過が難しくなる可能性があります。
たとえば、法人営業職のインターンシップに応募する場合は、論理的思考力やコミュニケーション力を強調できるエピソードを選ぶとマッチ度を効果的に示せるでしょう。一方、営業職とは関係のない経験(人との会話が少ないアルバイトなど)だけを選んでしまうと、企業にとっては「この経験はどう役立つのだろう?」と疑問を抱かせる可能性があります。
企業とのマッチ度を示すためにも、企業が求める人物像やプログラム内容をふまえ、関連性のあるエピソードを伝えることが重要です。
■誤字脱字、敬語の使い方に気をつける
応募書類は企業に与える第一印象を決める重要なものです。自己PRを作成する際には、誤字脱字や敬語の使い方に細心の注意を払いましょう。書類にミスがあると、応募者自身の注意力や文章力に対する評価を下げる原因になります。また、敬語の誤用はビジネスマナーを疑われることにもつながるでしょう。
文字数の指定がある場合は文字数オーバーにも注意しながら必ず見直しを行い、可能であれば第三者にも確認してもらうと安心です。

【例文つき】「御社」「貴社」の違いは?面接・ESで正しく使い分けよう!
就職活動の中で必ず使う用語「御社」と「貴社」。同じ意味を指す言葉ですが、使う場面が異なるため、適切に使い分ける必要があります。本記事では、「御社」「貴社」の正しい使用シーンや、実際に使うときの例文をご紹介します。正しい…
インターンシップ選考の自己PRに関するよくある質問
■Q.インターンシップ選考で自己PRに書けるエピソードがない場合は?
A.自己PRのエピソードが見つからない場合は、まず自己分析を行い、自身の強みを見つけましょう。その上で、強みが生かされた場面を振り返ることで具体的なエピソードを見つけやすくなります。ほかにも、家族や友人などに自分の強みを聞くのも効果的です。
■Q.インターンシップ選考の自己PRの終わり方・締め方は?
A.インターンシップ選考の自己PRの最後には、「インターンシップで取り組みたいこと」を書くことで参加意欲をアピールできます。たとえば、「インターンシップでは企業理解を深めるために、積極的に質問していきたいと思います。」と締めくくれば、目的意識をもっていることが伝わります。
■Q.インターンシップ選考での自己PR動画を作成するポイントは?
A.自己PR動画を作成する際は、まず伝えたい内容を1分程度で話せる原稿にまとめます。内容がまとまったら、静かで明るい場所を選び、清潔感のある服装で撮影をします。撮影時には、カメラ目線を保ち、笑顔でハキハキと話すことで、好印象を与えることができます。
■Q.インターンシップ選考とオープン・カンパニーやキャリア教育の選考における自己PRの違いは?
A.インターンシップ選考の自己PRでは、応募者の基礎的な能力や参加への意欲が重視されます。
一方、「オープン・カンパニー」(基本的には単日で開催される就業体験のないプログラム)は企業側が学生さんと接点をもつのが目的です。自己PRでは企業への興味・関心を伝えるとよいでしょう。
また、CSRとして実施される「キャリア教育」においては、今後どのように成長したいかを明確に伝えるのが効果的です。
魅力的で伝わりやすい自己PRを作成しインターンシップの選考を通過しよう!
インターンシップ選考における魅力的な自己PRを作成するためには、まず自己分析をしっかり行い、自分の強みを深く理解することが重要です。その上で、紹介した手順に沿って自己PRを作成すれば、企業に好印象を与えられる自己PRが作成できます。自分らしさを込めた自己PRで、自信をもってインターンシップの選考に挑んでください。
『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。

PROFILE
キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。