【例文つき】インターン後にお礼メールは送るべき?書き方のマナーを解説

インターンシップ・キャリア

公開日:2025.04.09

【例文つき】インターン後にお礼メールは送るべき?書き方のマナーを解説

インターン後にお礼のメールは送ったほうがいいのかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、お礼メールの重要性や基本マナー、メールを書く際のポイントなどを解説していきます。パターン別の例文や、企業からお礼メールへの返信が来たときの対応についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

インターンシップ後はお礼メールを送ったほうがいい!理由は?

インターンシップ後にお礼メールを送ったからといって、本選考で有利になるということはありません。しかし、迷った際には送ることをおすすめします。感謝の気持ちを伝えることは、社会人としての基本的なマナーです。

オープン・カンパニーのような短期間のプログラムでもお礼メールは送ったほうがよいでしょう。担当者は自分の顔と名前を覚えている可能性があります。新たな経験の機会を提供してくれた企業へ感謝の気持ちを伝えましょう。

以下に、お礼メールを送るべき具体的な理由を詳しく解説します。

■気遣いができるという印象を与えられるため

お世話になった人への感謝の意を表すことは、社会人としての基本的なマナーです。お礼メールを送ることで「他者への気遣いができる人物」という印象を与えることができます。企業からの評価にプラスの影響を与えられるでしょう。

本選考で直接的に優遇されるというわけではありませんが、相手への思いやりと感謝の気持ちを伝えることが重要です。

■志望度の高さをアピールできるため

お礼メールを送ることで、企業に対する志望度の高さを示せます。感謝の気持ちとともにインターンシップを通じて得た経験や学びを具体的に伝えることで、企業への深い関心をアピールすることが可能です。

さらに、その経験を今後どのように生かしていきたいかを伝えると、自分の熱意と将来への展望を明確に示すことができます。志望度の高さが伝わるメールを送り、自分の存在を担当者に印象づけましょう。

お礼メールがいらないケースもある!どんなとき?

インターンシップ後にお礼メールを送る際の5つのマナー

インターンシップ後にお礼メールを送る際の5つのマナー

お礼メールを送ることは印象アップにつながる可能性もありますが、マナーが守れていなければマイナスな印象を与えてしまうこともあります。

以下でお礼メールを送る際のマナーをご紹介するので、しっかりとおさえておきましょう。

■インターン終了翌営業日の午前中までに送る

お礼メールは、インターンシップ終了後の翌営業日の午前中までに送るのが理想的です。なるべく早くメールを送信することで、担当者はあなたを思い出しやすくなります。もし翌営業日の午前中まで送れなかった場合は、できるだけ早めにお礼のメールを送りましょう。

多少遅れてしまっても誠意をもって感謝を伝えることが重要です。

■営業時間内に送る

お礼メールは企業の営業時間内に送ることがビジネスマナーの基本です。早朝や深夜、休日を避け、平日の日中に送信することを心がけましょう。

始業開始(8時以降が目安)から終業前(19時までが目安)までにメールを送ることが望ましいです。担当者の業務を考慮した時間帯にメールを送ることで、社会人としての適切な判断力や配慮を示すことができます。

■就活用のメールアドレスから送る

お礼メールは、大学から配布されたメールアドレスや就活用に作成したメールアドレスから送ることが望ましいです。就活用にメールアドレスを作成する場合は、企業側に送信者が誰であるかわかりやすくなるように配慮しましょう。就活前から使っていたプライベート用のメールアドレスは、就活で使用するにはふさわしくないものもあるため注意が必要です。

たとえば、不適切な言葉遊びやマイナスなイメージの表現が含まれるメールアドレスは避けるべきです。企業によい印象を与えるためにも、就活にふさわしいメールアドレスを準備しましょう。

就活用のメールアドレスの例
taro.yamada.2025@gmail.com(姓・名+卒業予定年)
t.yamada.job@gmail.com(イニシャル+姓+「job」)

■正しい敬語を使えているか、誤字脱字がないかチェックする

お礼メールを送る際は、正しい敬語を使用することが重要です。特に二重敬語には十分注意しましょう。「お+尊敬語」や「ご+尊敬語」といった誤った表現を避け、適切な敬語を使うことが求められます。

略語の使用も控えましょう。ビジネス文書にふさわしい丁寧で正確な表現を心がけることが大切です。

二重敬語
誤った使い方 「おっしゃられる」/正しい使い方 「おっしゃる」
誤った使い方 「ご覧になられる」/正しい使い方 「ご覧になる」

略語
誤った使い方「コンビニ」/正しい使い方「コンビニエンスストア」
誤った使い方「スマホ」/正しい使い方「スマートフォン」

またメールを送信する前に、誤字脱字がないかを必ず確認しましょう。誤字脱字があると、確認不足や正確性に欠けるといった印象を与え、マイナスな影響につながる可能性があります。可能であれば第三者にチェックしてもらうと、見落としを防げるためおすすめです。

■読みやすさを考慮する

お礼メールは、読みやすさを意識して作成することが大切です。長文をだらだらと書くと読みにくくなってしまいます。一文を短く区切るとともに、2〜3行ごとに適切な改行を入れることで、相手が読みやすいメール文章に仕上げられます。

下記で紹介するお礼メールの基本構成を確認し、読み手に優しく内容が伝わりやすいメールを心がけましょう。

インターンシップ後のお礼メールには何を書く?ポイントも解説

インターンシップ後のお礼メールでは、何を送ればいいの?と感じる方も多いのではないでしょうか。ここではお礼メールの基本構成を、書き方のポイントとあわせて解説します。

■件名:一目でわかるように簡潔に書く

お礼メールの件名は、相手が一目で内容を把握できるよう簡潔にまとめることが大切です。
長すぎる件名は、受信者にとって優先度がわかりにくくなります。「目的」「氏名」「所属」を基本に、20〜30文字程度でなるべく短く記載しましょう。

件名の例
「○月○日参加インターンシップのお礼 〇〇大学+苗字名前」
「インターンシップのお礼 〇〇大学+苗字名前」

■宛先:略称を使わず正式名称で書く

お礼メールの宛先は、企業名や担当者の正式名称を使用します。略称ではなく正式な名称を用いることで、相手への敬意と誠意を示すことができます。具体的には、「企業名」「部署名」「担当者のフルネーム」を正確に記載しましょう

担当者名が不明な場合は、「採用ご担当者様」としても問題ありません。部署名は必須ではありませんが、わかっている場合は含めることで丁寧な印象を与えられます。

■本文:3つの内容にわけて書く

本文は大きく3つの内容にわけて作成すると読みやすい文章になります。文字数は400字程度を目安にすると、すっきりとした文章に仕上げられるでしょう。

冒頭の挨拶

メールの本文では、まず丁寧な挨拶からはじめます。たとえば、「お世話になっております。〇〇大学の〇〇(氏名)です。」などです。また「先日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。」といった表現を用いることで、感謝の気持ちを伝えることができます。

感謝とインターンシップを通じて学んだこと

次に、インターンシップでの経験に対する感謝の気持ちと学んだことを伝えましょう。具体的なエピソードや学びを交えることで、感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。インターンシップを通じて発見した課題や自身の変化について、自分の言葉で表現します。

たとえば、「貴社のプロジェクトに参加させていただき、○○を学びました。」といった具体的な内容を盛り込むと、より印象に残るメールになるでしょう。

結びの挨拶

本文の最後には、結びの挨拶として相手を思いやる言葉を添えましょう。たとえば、「貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。」といった表現が適切です。

また、インターンシップで得た学びを今後どのように生かしていくかも簡潔に述べると、好印象を与えることができます。

■署名:本文との区切りがわかりやすいように書く

お礼メールの最後には、必ず署名を入れましょう。文章の最後から1行空けて署名を入れます。本文と署名の区切りがわかりやすいように罫線などを活用すると、視覚的に見やすくなります。署名は、自動設定を利用すると簡単に作成できるためおすすめです。

署名には、氏名、大学名、学部名、連絡先を正確に記載します。これによりメールの受信者が送信者の基本情報を一目で把握できます。

署名の例
—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co.jp
—————————————————

インターンシップ後のお礼メールの例文

インターンシップ後のお礼メールで失敗したくないという方も多いはずです。ここではお礼メールの例文を紹介していくので、こちらを参考に印象のよいメールを送りましょう。

■オープン・カンパニーの例文

件名:オープン・カンパニーのお礼 〇〇大学+苗字名前

株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆ ◆◆様

お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
本日はオープン・カンパニーに参加させていただき、誠にありがとうございました。

オープン・カンパニーで実際の業務や社内の雰囲気を知ることができ、大変有意義な時間となりました。特に〇〇の業務内容について詳しく学ぶことで、〇〇業界への興味がより一層深まりました。
今回の経験を今後のキャリア選択に生かしていきたいと考えております。

お忙しい中、貴重なお時間をいただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
貴社のさらなるご発展と皆様のご健勝をお祈りしております。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co.jp
—————————————————

オープン・カンパニーでは、短期間であっても、得た学びや感謝の気持ちをしっかりと伝えることがポイントです。

なお、2023年のインターンシップ等の分類見直しにより、オープン・カンパニーは「キャリア形成支援活動」の1つに分類されました。インターンシップ等の新しい定義は以下をチェックし、目的に応じて活用しましょう。

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■短期インターンシップの例文

件名:インターンシップ参加のお礼 〇〇大学+苗字名前

株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆ ◆◆様

お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
この度、貴社のインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。

インターンシップで実際の業務を体験し、〇〇業界への理解が深まり、大変貴重な経験となりました。特に〇〇の業務に携わる中で、〇〇の重要性は今後のキャリアを考える上で大きな学びとなりました。今回の経験を生かし、さらに知識を深めてまいります。

お忙しい中、ご指導いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co.jp
—————————————————

短期インターンシップとは、5日以上~2週間未満のインターンシップを指します。参加期間中に学んだことや企業の社風について簡潔に伝えることが重要です。具体的な学びや感謝の気持ちを盛り込み、インターンシップを通じて得た貴重な経験や感想を丁寧に伝えましょう

■長期インターンシップの例文

件名:インターンシップ参加のお礼 〇〇大学+苗字名前

株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆ ◆◆様

お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
長期にわたり貴社のインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。
約〇〇(期間)にわたり、貴社でのインターンシップを無事に終了することができました。この期間中、〇〇(部署)の皆様には、温かいご指導とご支援を賜り、深く感謝しております。

〇〇(具体的な業務内容や学んだこと)を経験し、実践的な学びを得ることができました。特に〇〇(印象に残った経験や学び)は、私の将来のキャリアに大きな影響を与える貴重な機会となりました。

今回のインターンシップを通じて得た学びと経験を、今後の学生生活および将来のキャリアに確実に生かしてまいります。

お忙しい中、ご指導いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co.jp
—————————————————

長期インターンシップとは、2週間以上のインターンシップを指し、より深い学びや貴重な経験を得るためのプログラムです。お礼メールでは、インターンシップを通じて学んだことや身についたスキルを具体的に伝えることが大切です。

また自身の成長や今後の目標にどのように生かすかを述べることで、さらに感謝の気持ちや熱意を伝えられ、よい印象を残すことができます。

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■お礼メールが遅れた場合の例文

件名:インターンシップ参加のお礼:〇〇大学+苗字名前

株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆ ◆◆様

お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
この度、貴社のインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。
お礼のメールが遅れてしまい、大変申し訳ございません。

学業と就職活動の両立に励む中、貴社でのインターンシップで学んだことを振り返り、深い感謝の念を改めて感じております。〇〇(部署)の皆様から賜りましたご指導とご支援に、重ねて御礼申し上げます。
今後は、いただいた学びを糧に、より一層努力を重ねる所存です。

お忙しい中、ご指導いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co.jp
—————————————————

お礼メールが遅れた場合(1週間以上経ってから送るような場合)、本文の冒頭でお礼が遅れたことをお詫びしつつ、丁寧に感謝の気持ちを伝えることが大切です。やむを得ない事情があった場合には、理由を記載しても問題ありません。ただし、長々と説明しすぎないよう簡潔に記載しましょう。2~3日程度であればお詫びは不要です。

企業からお礼メールへの返信がきたときの対応

インターンシップのお礼メールを送ったあと、企業から返信があった場合は、感謝の気持ちを込めた簡潔な文章を再度返信することが望ましいでしょう。ビジネスメールの原則である「1往復半」(自分→相手のメール、相手→自分のメール、自分→相手のメール)に従います

ただし、企業からのメールに「返信不要」と明記されている場合には、返信の必要はありません。

返信する際は、お礼メールへの返信に対する感謝の意を伝えることがポイントです。改めてインターンシップへのお礼を再度書く必要はありません。

件名:Re:(元の件名をそのまま残す)

株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆ ◆◆様

お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
先日は、私のインターンシップ終了後のお礼メールに対し、温かいご返信をいただきまして心より感謝申し上げます。

いただいたアドバイスや温かいお言葉を、今後の学生生活ならびにキャリア形成に生かしてまいります。

お忙しい中、ご指導いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co.jp
—————————————————

インターンシップ後のお礼メールはいらない?不要なケースとは

インターンシップ後のお礼メールは基本的に送るのが望ましいですが、状況によっては不要な場合もあります。ここでは、お礼メールを送らなくても問題のないケースについて解説します。

■インターンシップ後にアンケートがあった場合

インターンシップ終了後に企業からアンケートを求められた場合、丁寧に回答することで感謝の気持ちを伝えることができます。アンケート内で「貴重な機会をいただきありがとうございました」といった感謝の意を記載すれば、別途お礼メールを送る必要はありません

アンケートには形式的な回答ではなく、インターンシップの感想や得た学びを具体的に記載することが大切です。企業への感謝の気持ちがしっかり伝わるよう、誠意をもって回答しましょう。

■企業のメールアドレスが送信専用アドレスである場合

企業がインターンシップ生に連絡をする際、送信専用のメールアドレスを使用することがあります。この場合、返信を試みてもメールが届かないことが多く、お礼メールを送る手段として適していません。そのため、無理にメールを送るのではなく、ほかの方法で感謝の気持ちを伝えることを検討しましょう

たとえば、会社説明会などでインターンシップ中に関わった担当者に再会する機会があれば、その際に直接お礼を伝えるのがおすすめです。

インターン後のお礼メールで好印象を!感謝の気持ちを伝えよう

インターンシップ後のお礼メールは必須ではありませんが、送ることで感謝の気持ちが伝わり、よい印象を残すことができます。メールを送る際は基本のマナーをおさえ、具体的な学びや経験を交えることが大切です。ただし、アンケートの回答や直接お礼を伝える機会があれば、無理にメールを送る必要はありません。この記事を参考に、状況に応じて適切な方法で感謝を伝えましょう。

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