冬のインターンシップ・キャリアとは?夏との違いや事前準備、注意点を解説
インターンシップ・キャリア公開日:2024.10.30
12月から2月をめどに、冬のインターンシップ・キャリアが開催されます。「夏も参加したけれど、冬も参加したほうがいいの?」「夏との違いは?」「夏の参加では思うようにいかなかったから挽回したい!」など、気になっている方もいることでしょう。この記事では、冬のインターンシップ・キャリアの特徴や夏との比較、必要な事前準備や参加するメリット・注意点などについて解説します。
夏と冬のインターンシップ・キャリアの違い
キャリタス就活ではインターンシップ・キャリアを以下の3つに分類しています。
インターンシップ | オープン・カンパニー | キャリア教育 | |
---|---|---|---|
概要 | 実施期間が5日以上の就業体験プログラム | 会社や業界の情報提供・PRを目的としたイベントや説明会 | 企業がCSRとして実施するプログラムや、大学が主催する授業・産学協働プログラム |
実施期間 | 長期休暇期間 (夏季・冬季・春季休暇) | 学業に支障の無い日程・長期休暇期間 (平日夕方・夜間/土・日・祝/夏季・冬季・春季休暇) ※平日日中であればオンライン開催 | |
実施日数 | 5日以上 | 何日でも可 | |
就業体験 | 有り | 任意 | 任意 |
フィードバックの有無 | 有り | 任意 | 任意 |
対象年次 | 学部3年・4年 修士1年・2年 | 年次不問 | 年次不問 |
取得した学生情報の採用活動への活用 | 採用活動開始以降に限り可 | 不可 |
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■夏のインターンシップ・キャリアとは
夏のインターンシップ・キャリアは、6~9月頃の夏季に実施されます。「インターンシップ」「オープン・カンパニー」「キャリア教育」のいずれも、ほかの時季に比べて開催件数が豊富であることが特徴です。夏の長期休暇を活用して、長めのプログラムや就業体験を伴うインターンシップに参加することもおすすめです。
■冬のインターンシップ・キャリアとは
冬のインターンシップ・キャリアは、12~2月頃の冬季に実施されます。「オープン・カンパニー」のプログラムが多いことが特徴に挙げられます。オープン・カンパニーは半日や1日などの短期間で実施されるため、比較的気軽に参加しやすく、気になる企業の深掘り等に活用できます。
冬のインターンシップ・キャリアに参加する3つのメリット
冬のインターンシップ・キャリアに参加する3つのメリットを紹介します。
・気になる企業の情報を深掘りできる:
インターネットや企業パンフレットからは得られない企業の「リアルな情報」を入手できる点は、大きな魅力といえます。就活が本格化する前に気になる企業の情報を深掘りすることで、その後の就活に生かせるでしょう。
・自己分析を深められる:
冬のインターンシップ・キャリアへの参加は、自己分析を深めるきっかけにもなります。リアルな企業情報や働き方に触れることで、自身のキャリアビジョンを思い描いたり、自身の価値観を見直せたりするでしょう。
・新たな業界への興味を広げられる:
新たな業界への興味を広げやすいことも、メリットの1つです。冬はオープン・カンパニーが多く開催されます。半日や1日と短日で実施されることが多いので、第1志望以外の業界のプログラムにも参加しやすいでしょう。あまり気にしてこなかった業界にも目を向けてみることで知らなかった魅力に気がつき、就活の選択肢の幅が広がるケースもあります。より多くの可能性から、自分の適性を見極めるチャンスになるでしょう。
冬のインターンシップ・キャリアに必要な準備と流れ
冬のインターンシップ・キャリアに参加するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。準備することとその流れを解説します。
1.自己分析:
企業に関する深い知識があっても、自身の強みや目指す方向性がわからなければ、適切なインターン先を選ぶことは難しいものです。就活において自身が大事にしたいこと見つけたり、他者に自身を魅力的に伝えるためにも、十分な自己分析が必要不可欠です。
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2.業界・職種研究:
世の中には、メーカー・金融・サービスなどさまざまな業界に、多岐にわたる職種があります。自己分析の結果を参考に、志望業界・職種を分析してみましょう。理解を深めておくことで、冬のインターンシップ・キャリアの経験が、より有意義なものとなります。業界・職種研究は、その後の就活にも役立ちます。
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3.キャリアビジョンや就活の軸の選定:
キャリアビジョン(私生活も含めた自身の理想の将来像)を描き、就活の軸を定めておくことも大切です。理想の将来像をクリアにするだけではなく、自分の価値観に合ったインターンシップ・キャリアを選びやすくなるでしょう。
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4.冬のインターンシップ・キャリアへの参加目的を明確化させる:
「○○を学びたい、〇〇の理解を深めたい」など、明確な参加目的を設定しておきましょう。漠然とした気持ちでは、参加するメリットを得にくいためです。将来につながる意味ある経験にしましょう。
5.冬のインターンシップ・キャリアを探す:
参加目的が定まったら、以下に挙げるような方法でプログラムを探しましょう。
・就職情報サイト
・企業ホームページ
・大学のキャリアセンター
・インターンシップ合同説明会
・SNS
キャリタス就活では、細かい絞り込み機能を活用して冬のインターンシップ・キャリアを探すことができます。まだ使ったことがない人はこの機会に自身が参加できそうなインターンシップ・キャリアをチェックしてみましょう。
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6.履歴書作成:
冬のインターンシップ・キャリアに応募する際に、履歴書の提出を求められるケースもあります。先に紹介した自己分析や業界分析を十分に行ってから着手しましょう。志望動機には、「ほかの企業ではなく、志望先のインターンシップ・キャリアに参加したいと考えた理由」を盛り込むと効果的です。
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■インターンシップ・キャリアに選考が伴う場合
インターンシップ・キャリアに参加するために選考を受ける方や、オープン・カンパニーではなくインターンシップへの参加を志望する方は、以下の準備も必要です。
7.ES作成:
インターンシップ・キャリアの応募の際、ESの提出を求められるケースがあります。ES作成で大切なのは、十分な自己分析・業界分析を済ませてから着手することです。初めてESを作成する方も多いと思いますが、今後の就活に使い回せる項目も多いので、練習も兼ねてきちんと作成しておくとよいでしょう。
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8.WEBテスト対策及び面接対策:
SPIや玉手箱といったWEBテストが実施されることもあります。志望先の企業でどのようなテストが実施されるか、事前に調べておくとよいでしょう。参考書を1冊購入し、繰り返し学習することがおすすめです。
面接選考を取り入れている企業もあります。「友人と練習する」「キャリアセンターで模擬面接をしてもらう」などの方法で練習し、経験を積んでおくとよいでしょう。「質問事項を想定し、回答をまとめておく」という事前準備も効果的です。
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9.必要なアイテムの準備:
スーツ・カバン・靴など、まだ用意できていないアイテムがあれば準備しておきましょう。就活が本格化した際にも役立ちます。企業によっては服装指定されている場合もありますので事前に準備しておきましょう。
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冬のインターンシップ・キャリアに参加する際の3つの注意点
冬のインターンシップ・キャリアに参加する際は、次の3点に注意しましょう。
1.参加企業を絞りすぎない:
広い視野で志望先を検討するためにも、参加企業は絞りすぎないことをおすすめします。たとえ同じ業界や職種であっても企業ごとに特徴が異なるため、複数社に参加すれば比較しやすくなります。
冬は、短期日程で開催されるオープン・カンパニーの実施も多めです。スケジュールの都合がつく方は、以下を目安に参加してみるとよいでしょう。
・明確な志望企業がある方:
「志望業界で2~3社+別業界で1社程度」を目安に参加し、志望企業の理解を深めるとともに、競合他社や別業界にも目を向けてみるとよいでしょう。志望企業への思いを再確認できたり、別企業や別業界に対する新たな興味の発見につながったりします。
・志望業界・職種が決まっていない方:
幅広い業界を比較し、自身に合った仕事を知るために、「興味のある複数業界で2~3社程度」に参加してみるとよいでしょう。
・志望業界・職種は決まっていて、志望企業が決まっていない方:
複数社を比較して志望先を絞りやすくするため、「志望業界・職種で数社」に参加してみましょう。その上で「別業界・職種で1社程度」にも参加すれば、志望先の見極めにより役立ちます。
・大企業・中小企業のどちらを志望するか迷っている方:
双方の理解を深め、自身の適性を見極めるために、「大企業と中小企業を数社ずつ」参加するとよいでしょう。
2.就活と学業を両立できるスケジュールを立てる:
大学3年生の場合、卒論の執筆や卒業研究が始まることもあります。学業がおろそかにならないよう、しっかりとしたスケジュール管理が必要です。土日祝日や冬休みに実施されるプログラムに参加したり、平日はオンライン開催のオープン・カンパニーを探すなどして、無理のないスケジュールを立てましょう。
3.エントリーは早めに行う:
先着順で応募を受け付ける企業のインターンシップ・キャリアは、受付開始から数十分で満席になってしまうこともあります。志望度の高い企業の開催情報にアンテナを張っておき、早めにエントリーを済ませることが大切です。
冬のインターンシップ・キャリアの一般的なスケジュールは、以下のとおりです。
9~12月:募集・選考
12~2月:開催
企業によってスケジュールが異なるため、開催情報はこまめにチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
冬のインターンシップ・キャリアは、業界・企業による説明会やイベントといった「オープン・カンパニー」がメインとなります。参加することで、気になる企業の情報を深掘りできるだけでなく、自己分析を深め、新たな業界への興味を広げるきっかけにもつながります。
冬のインターンシップ・キャリアは、9~10月頃から募集や選考がスタートすることが一般的です。開催情報を見逃さないよう、こまめにチェックしておきましょう。
PROFILE
麻 桃子(あさ ももこ)
印刷会社の制作部門にてコピーライター・ディレクターとして勤務後、2021年よりフリーライターに。市役所での勤務経験もあり。会社員・公務員・フリーランスなどさまざまなスタイルで働いた経験を生かし、幅広いジャンルで執筆中。