履歴書「趣味・特技」書き方と例文!書くことがないときの考え方も解説

就活ノウハウ

公開日:2024.01.15

履歴書「趣味・特技」書き方と例文!書くことがないときの考え方も解説

履歴書の趣味・特技は、自分の人間性をアピールする重要な項目です。では、趣味・特技欄にどのような内容を書くことで選考を有利に進められるのでしょうか。この記事では、趣味・特技の内容の選び方から書くときのポイント、例文もご紹介します。採用担当者に好印象を与えられる趣味・特技を記載するためにぜひ参考にしてみてください。

履歴書に趣味と特技を書く理由

履歴書に趣味と特技を書く理由

履歴書の趣味・特技欄は、採用担当者が応募者の人間性を把握するためのきっかけとなる項目です。主に面接で、趣味や特技から応募者の個性や価値観を引き出し、企業との相性を見極めます。そのため、応募者は自分らしさをアピールできる趣味や特技を書くことが大切です。

就活で履歴書に書く趣味や特技は、応募者が自分らしさを伝えられるエピソードがあることが重要で、成績や結果を求められているわけではありません。ハードルを上げすぎず、自分が好きだと思うこと、得意だと思うことを書きましょう。

趣味や特技が面接時の会話のきっかけとなることが多いので、会話が広がりやすい趣味や特技を選ぶのがおすすめです。

■趣味と特技はアピールポイントにもなる

履歴書の趣味や特技は、自己PRの場でもあります。書き方や内容で、採用担当者に好印象を与えられるように意識しましょう

たとえば、趣味が「読書」の場合、知識欲が旺盛な人柄をアピールできます。自分のアピールポイントがどこか考え、強みとなる個性が伝わる内容を盛り込みましょう。なお、趣味と特技の違いは以下のとおりです。

趣味と特技の違い
趣味:好きなこと、熱中できること
特技:自信があること、得意なこと

履歴書の趣味と特技!好印象を与える内容の選び方

履歴書に記載する趣味や特技を通し自分の強みやスキルを伝えることで、入社後に活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります

採用担当者に好印象を与えることで、選考通過の可能性を上げることができます。そのため、あなたの魅力を引き出し、個性をアピールすることのできる趣味や特技をしっかり考えて選びましょう。たとえば、以下のような趣味・特技が好印象につながります。

自分自身の個性を理解しつつ、企業の価値観とズレのないような趣味や特技を選びましょう。また、面接の際に会話のきっかけとなるようなユニークなエピソードがある趣味・特技を選ぶのもポイントです。以下で具体的な趣味や特技を一覧で紹介します。

■一般的に好感がもてる趣味一覧

・読書
・料理
・映画鑑賞
・美術館・博物館めぐり
・ランニング・ウォーキング
・釣り
・ドライブ
・スポーツ(観戦)
・筋トレ
・手芸
など

料理やランニング、筋トレなど、成長した点を示しやすい趣味はよい印象を与えられる傾向にあります。また、スポーツなどチームワーク力が必要な趣味を伝えることで、会社に所属するイメージをもってもらいやすくなるでしょう。

「読書」「美術館・博物館めぐり」「映画鑑賞」など知的好奇心を満たす趣味も、自分ならではのエピソードをアピールしやすくおすすめです。基本的にはコツコツと長く楽しめるものや、あまり費用がかからないものなどが好感を与えやすいでしょう。

■一般的に好感がもてる特技一覧

・楽器
・スポーツ
・語学スキル
・PCスキル
・プレゼンテーションスキル
・コミュニケーションスキル
・整理整頓
・楽しませるスキル(手品など)
など

上記の中でも、「語学スキル」などのような客観的な指標(資格など)で示せるものは、特技として説得力があるため好印象を与えやすいでしょう。「PCスキル」など入社後の業務に生かせる特技もおすすめです。また、特技が「楽器」や「スポーツ」などの場合、習ってきた年数を示し、継続力をアピールすることもできます。

履歴書に趣味と特技を書くときのポイント

履歴書に趣味や特技を書く際のポイントを押さえることは、好印象につながる履歴書を書く上で重要です。ここでは、趣味や特技を書く際に気をつけるべきポイントを解説します。

■自分らしさを伝えられる趣味や特技を選ぶ

自分らしさが伝わる趣味や特技を記載しましょう。一般的に好感がもたれる趣味や特技を前述しましたが、好感をもたれようと無理して自分らしさが伝わらない趣味・特技を書く必要はありません

あえて書かない方がいい趣味や特技は避けつつ、自分の個性や人間性が伝わる内容を素直に書くことがポイントです。自分らしい内容を書くことで、面接時も話題が広がりやすいでしょう。

また、自分らしさだけでなく「企業の文化や価値観とマッチしているか」を考慮することも大切です。企業研究を行い、企業が求める人物像を把握した上でそれにマッチする趣味・特技を選びましょう。企業研究のやり方は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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■具体的な数字やエピソードを入れる

趣味・特技を書くときは、具体的な数字やエピソードを含めることでより印象的で魅力的な内容にしましょう

たとえば、特技が「マラソン」であれば、「マラソン大会で10位以内に入った」といった具体的な数字を盛り込むことがポイントです。また、資格や大会記録など客観的な指標を含めると、さらに説得力が高まります。

趣味欄に「読書」と書く場合も、「歴史小説が好きで、〇〇(作家名)の作品を10冊以上読んだ」など自分ならではのエピソードを加えることで、興味の方向性や取り組みの深さを伝えられます。

趣味・特技は、自身の個性や人間性をアピールする重要なポイントです。具体性をもたせることで、採用担当者へ好印象を残すことができるでしょう。

■注意点やNG例を知る

履歴書の趣味と特技を書く際は、注意点やNG例を把握しましょう。特に気をつけたいことは、基本的には正直に書くということです。

うそや誇張を書いてしまうと、面接で聞かれたときに矛盾が生じ信用を失う可能性があります。ただし、あえて書かないほうがいい趣味・特技もあるため、書きたい趣味・特技がNG例に当てはまっていないか確認しましょう。

そのほか履歴書に趣味や特技を書く際は、文字数や文字の大きさ、配置のバランスを意識することも大切です。文字数が多いからといって好印象を与えられるわけではありません。読み手にとって読みやすい履歴書になるように、以下で書き方をチェックしましょう。

履歴書「趣味・特技」欄の書き方の形式

履歴書「趣味・特技」欄の書き方の形式

趣味・特技欄は、個条書き、もしくは短い文章で簡潔に書きましょう。個条書きで書く場合は括弧書きで補足情報を加えることで伝わりやすくなります。

また、趣味・特技欄の空白を目立たなくする工夫も必要です。趣味は2行、特技は3行程度で書くと空白を目立たせずに記載できます。

履歴書に書く趣味と特技の例文

ここでは、趣味・特技欄の具体的な書き方を紹介します。個条書きと文章、両方の例文を見ていきましょう。前述した「履歴書の趣味と特技!好印象を与える内容の選び方」で挙げたポイントに沿って例文を紹介します。

■趣味の例文

成長できた点を詳しく話せるもの(料理の趣味について)

【個条書きの場合】
・料理(特に和食が好きです。出汁から準備し、素材の味にこだわって料理しています。)

【文章の場合】
趣味は料理です。ジャンル問わず料理しますが、特に和食を作ることが好きです。初めは簡単な料理しかできませんでしたが、今では出汁から準備して、素材の味を生かした料理にこだわっています。

深掘りされても自信をもって話せるもの(読書の趣味について)

【個条書きの場合】
・読書(月に3冊を目標に読書を続けています。特に歴史小説が好きで、〇〇という作家の作品を10冊以上読みました。)

【文章の場合】
趣味は読書です。月に3冊を目標に読書を続けています。特に歴史小説が好きで、〇〇という作家の作品を10冊以上読みました。毎月、読書会にも参加し、意見交換を通じて作品に関する新たな視点を得ています。

個性的なエピソードがあるもの(映画鑑賞の趣味について)

【個条書きの場合】
・映画鑑賞(ヒューマンドラマやドキュメンタリーが好きです。映画の舞台となった聖地を巡ることを楽しんでいます。)

【文章の場合】
趣味は映画鑑賞です。特に、ヒューマンドラマやドキュメンタリー映画をよく観ます。また、映画の舞台となった聖地を巡ることを楽しんでいます。その写真をSNSにアップしたことがきっかけで、映画好きの人たちとのコミュニティができました。

チームワークやコミュニケーション能力が必要とされるもの(サッカーの趣味について)

【個条書きの場合】
・サッカー(高校時代はサッカー部に所属していました。スターティングメンバーとして県大会に出場した経験があります。)

【文章の場合】
趣味はサッカーです。高校時代はサッカー部に所属しており、3年生の時スターティングメンバーとして県大会に出場しました。今でも、休日は部活のメンバーと集まりサッカーを楽しんでいます。

■特技の例文

継続力をアピールできるもの(音楽の特技について)

【個条書きの場合】
・ピアノ(3歳から現在までピアノを習っています。去年の○○コンクールでは、入賞することができました。)

【文章の場合】
特技はピアノです。3歳から現在までピアノを習っています。中学生、高校生の頃は、毎年合唱コンクールで伴奏を任されており、ベスト伴奏者に選ばれたこともあります。また、去年出場した県の○○コンクールでは、入賞することができました。

企業の文化や価値観に合いそうなもの(企画力の特技について)

【個条書きの場合】
・企画力(多くの人に楽しんでもらえる企画を立案するのが得意です。大学時代は毎年、学園祭のステージイベントの企画を担当していました。)

【文章の場合】
特技は企画を考え、形にすることです。学生時代は毎年、学園祭のステージイベントの企画を担当していました。参加者アンケートでは、「もっとも楽しめたステージ」として1位に選ばれたこともあります。

志望する企業の業務に生かせるもの(PCスキルの特技について)

【個条書きの場合】
・PCスキル(Excelの関数やグラフ作成など。事務のアルバイトでは、Excelで売上データを管理していました。)

【文章の場合】
学生時代に経験した事務のアルバイトでPCスキルを身につけることができました。特に、Excelの関数、グラフ作成が得意です。Excelで売上データを管理し、業務効率化に努めてきた経験があります。

スキルを証明できるもの(語学の特技について)

【個条書きの場合】
・英語(TOEIC750点獲得。去年オーストラリアへ留学した際も、英語力を生かし現地の学生の方たちと仲を深めることができました。)

【文章の場合】
特技は英語です。TOEIC750点を獲得しており、日常会話が可能です。英語圏への旅行(5回以上)やオーストラリアへの留学も経験し、実践的な英語力を身につけることができました。

履歴書に書く趣味・特技がないときどうする?

趣味や特技が見つからずに何を書いたらいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。ここでは、「履歴書に書く趣味や特技がない!」という方のための対処法を解説します。

■「趣味がない」と思うときの考え方

「履歴書に書く趣味がない」と思うとき、まずは自分が日常生活で楽しんでいることをリストアップしてみましょう

たとえば、映画鑑賞や読書、散歩などの一見平凡に思える趣味でも、自分の個性を表現する上で重要な要素となります。

そのほか、家族や友人などほかの人の趣味を参考にするのもおすすめです。家族や友人と同じことに興味をもったり、一緒に楽しんだ経験から趣味が見つかる可能性があります。

また、この記事の「一般的に好感がもてる趣味一覧」を参考にすることで、自分では気づいていなかった趣味が思い当たるかもしれません。

■「特技がない」と思うときの考え方

「特技がない」と感じるときは、まず過去の経験を洗い出してみましょう。取得した資格や獲得した賞など、客観的にスキルを証明できるものから特技が見つかりやすいです。

また、特技とは必ずしも専門的な技術や資格を指すものではありません。自分が日常的にやっていることを振り返ると、ささやかでも立派な特技が見つかることがあります

特技がどうしても思い浮かばない場合は、周囲の人に自分のよいところを聞いてみるのも1つの方法です。自分では気がつかなかった特技を発見できることがあるでしょう。

趣味・特技が見つからないときの考え方まとめ
・日常生活を振り返る
・周りの人の意見を聞く
・過去の経験を洗い出す
一般的に好感がもてる趣味一覧を参考にする

あえて書かないほうがいい趣味・特技

趣味や特技は、基本的に正直に書いて問題ありません。ただし、場にそぐわない趣味や特技もあるため、内容を選ぶ際には注意が必要です。履歴書に書く趣味・特技としてふさわしくない例として以下が挙げられます。

あえて書かないほうがいい趣味・特技

・政治や宗教に関連する趣味
・ギャンブル
・コレクション
・推し活
・酒に強い
・睡眠時間が短くても大丈夫

政治や宗教に関連する内容は、基本的に話さないことがビジネスマナーです。また、ギャンブルなど賭け事を趣味として紹介すると、責任感や信頼性に疑念を抱かせる可能性があるため控えましょう。

コレクションや推し活が趣味の場合、収集するものや推すものによっては話が広がらないため、自分をアピールする材料としてはおすすめできません。ただし、収集や活動の過程で自分の強みを発揮できた具体的なエピソードがある場合は、趣味として記載しても問題ありません。

「お酒に強い」「睡眠時間が短くても大丈夫」など、体のタフさに関するものは主観によるものであるため避けるのが無難です。

「趣味・特技」を面接で聞かれたときの回答のポイントは?

趣味や特技を面接で聞かれた際、どのように回答したらいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、回答のポイントを解説します。

■履歴書と同じ内容の趣味・特技を答える

面接で趣味・特技を聞かれた場合、履歴書を一貫性のある内容を答えましょう。面接では、基本的に履歴書の内容から質問されることが多いです。履歴書と面接の回答内容に矛盾があると信頼を失う可能性があります。

「何を記載したのか忘れてしまった」ということがないよう、面接前に提出した履歴書の内容を確認しておくことが大切です。

■長く話し過ぎないように注意する

面接官が趣味・特技を尋ねるのは、アイスブレイクを目的としている場合もあります。長く話しすぎてほかの重要な質問に答える時間がなくなってしまわないように注意しましょう

「特技は〇〇です」とだけ答えるのは不十分ですが、伝える際は話に夢中になりすぎないようコンパクトに伝える必要があります。簡潔に伝えた上で深掘りされたら詳しく話すようにしましょう。

履歴書「趣味・特技」欄の記入についてよくある質問

■ Q.履歴書の趣味・特技の記入スペースが小さいのですがぎっしり書いて大丈夫?

A.履歴書の記入スペースが小さい場合は、無理にぎっしり書くよりも、内容を厳選して簡潔にまとめることを意識しましょう。適切な文字数で読みやすく書くのがポイントです。書ききれない部分は面接で伝えましょう。

■ Q.履歴書ではなぜ趣味と特技がセット?

A.履歴書で趣味と特技がセットになっているのは、どちらも応募者の個性や人間性を伝える手段のためです。趣味では興味関心を、特技ではスキルを伝えることができ、多方面から人柄を理解してもらえます。

■ Q.志望動機と趣味・特技がセットになっている履歴書の書き方は?

A.履歴書で志望動機と「趣味・特技」がセットになっている場合、同じ枠内にそれぞれ個条書きで記載します。十分なスペースがない場合、詳細は書かず、結論と補足を簡潔に書くだけで問題ありません。趣味・特技より、志望動機に重きを置くようにしましょう。

■ Q.履歴書の趣味・特技は書くことがないので空欄でも大丈夫?

A.履歴書の「趣味・特技」を空欄にするのはNGです。「特になし」と書くのも避けましょう。空欄だと消極的な印象を与えてしまい、選考時、不利になる可能性があります。趣味・特技欄は自分をアピールできる場となるため、しっかり記載しましょう。

履歴書に書く特技・趣味が見つからない方は本記事の「履歴書に書く趣味・特技がないときどうする?」を参考にしてみてください。

■ Q.趣味や特技が志望職種に関連しない場合、どのように書くのがよい?

A.趣味や特技が志望職種に直接関連している必要はありません。個性や人間性をアピールできるような内容にしましょう。たとえば、継続力や協調性など仕事全般に役立つ要素を趣味や特技に絡めて記載するのがおすすめです。

履歴書の趣味・特技欄はアピールの場になる

履歴書の趣味・特技欄は、自分の個性や人間性を採用担当者に伝える重要な項目です。興味関心や価値観、スキルを伝えることで、担当者に魅力をしっかりアピールしましょう。内容はエピソードや数字を含め、具体的かつ簡潔に書くことが大切です。この記事を参考に書き方のポイントを押さえて、書類選考時に好印象を与えましょう。

「キャリタス就活」では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ「キャリタス就活」をご活用ください。

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キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。

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