会社説明会を攻略!参加するメリットや種類を理解して就活にフル活用しよう

業界・職種・企業研究

公開日:2024.05.01

就職活動のファーストステップとして欠かせないのが「会社説明会」への参加です。就活生にとってはさまざまな企業との接触が増えるこの機会を最大限に活用するためには、その種類や特徴を理解し、適切な準備と行動が必要です。本記事では、会社説明会についてや参加する意義や説明会の種類、効果的な事前準備など徹底解説します。

そもそも会社説明会とは?なぜ参加するのか?

【会社説明会とは】
会社説明会(企業説明会とも言う)とは、就職活動をしている学生に対して企業が自社の会社概要や事業内容などを伝えるイベントです。学生に企業のことをよく知ってもらい、実際に働くイメージを持つことや入社してからの仕事内容、その後のキャリアなどを考えてもらう機会として開催されます。企業やグループ会社、募集職種単位で開催される説明会を「単独説明会」と呼ばれるのに対し、複数の企業が大きな会場やオンライン上で一堂に会する説明会が「合同説明会」と呼びます。

【会社説明会に参加する意義やメリットとは】
会社説明会に参加することで、企業のホームページだけでは伝わらない企業の詳細な情報や社風を直接感じ取ることができるため、自分に合った企業かどうかを見極める上で重要な機会となります。人事担当者や現場の社員との直接対話は、キャリア形成の貴重な参考になります。

また志望動機の作成に役立ち、選考過程で有利に働くことが期待できます。インターンシップ等に参加し、既に深い理解を得ている場合は、必ずしも参加する必要はありませんが、オープン・カンパニーと会社説明会では内容が異なる場合もあるため、参加前に内容を確認し、自身の状況に応じて参加を決めましょう。

会社説明会の種類や開催方法を知っておこう

会社説明会の種類や開催方法はいくつかあり、各々異なる目的を持っているため、それぞれの特徴を知ることが就活成功への鍵となります。

■会社説明会の種類について

・オープン型:
選考と連動せず、参加条件も設けてないことが多く、企業の基本情報から働く環境まで幅広い情報を得ることができます。気軽に参加できるため、企業を比較検討する際の第一歩として適しています。

・クローズ型(限定型):
企業から特定の職種を希望する学生や、特定の大学や学部に向けて個別に案内が届き、参加対象者が限定された会社説明会のことを指します。対象者の選定は企業によってさまざまですが、案内が届く学生に対して積極採用をしている企業のため、オープン型より採用意欲の高い企業の説明が聞けます。また、その企業で活躍している同じ大学出身のOB・OGから直接話を聞ける場合もあります。

・選考直結型:
選考プロセスの一環として行われ、この企業にエントリーしたい就活生であれば参加必須となる会社説明会です。会社説明会後に筆記試験やエントリーシート提出を実施する場合もあります。今後の選考にする影響する可能性が高いため、事前準備を入念に行いましょう。

■会社説明会の開催方法について

・企業訪問型(対面型)会社説明会:
直接、学生が企業訪問して行う単独説明会で、特徴として企業文化や雰囲気を肌で感じることができます。また、少人数で行われることも多く、人事担当者との距離が近いため、深い質問や個別の相談ができる可能性があります。

・オンライン型 会社説明会:
インターネットを通じて行われる単独説明会で、遠方の学生さんでも気軽に参加できるのが特徴です。参加者が多数の場合は質問がしにくい場合がありますが、チャット機能などを活用して参加者と質問のやり取りをする時間を設けている企業が多いです。

・学内開催型 会社説明会:
企業が大学に訪問したり、オンラインで繋いでその大学の学生に向けて会社説明会を行います。卒業生が多数入社している企業や、大学に設置されている学部学科と親和性の高い募集職種がある企業などが参加します。大学のキャリアセンターやゼミの先生との関係性が深い企業も多く、アットホームな雰囲気で行われる傾向があります。

・イベント型 合同説明会:
複数の企業が参加するイベント型の合同説明会では多くの企業と短時間で接触できるため、効率的に情報収集を行いたい場合に最適です。志望する業界や職種などが決まっていない方は、まずは合同説明会を利用してみましょう!

\キャリタス就活では さまざまなイベントを実施しています/
あなたの気になる企業が出展しているかも!?

会社説明会の探し方

ここでは具体的な会社説明会の探し方をご紹介します。

・企業のホームページ:
興味のある会社が決まっている場合はその企業のホームページをチェックしましょう。そこから採用サイトに入り会社説明会の案内を確認します。

・大学のキャリアセンター:
ポスターや学内情報サイトに会社説明会の案内が掲出されることがあります。定期的にチェックするようにしましょう。卒業生が多く入社している企業がその大学内で会社説明会を開催する場合もあります。

・就職情報サイト:
使いやすいサイトを2、3つ程度登録をしておくと良いでしょう。あらかじめ気になっている企業をフォローしておくと、会社説明会の日程や詳細をメールで送ってもらえる機能もあります。

「キャリタス就活」では会社説明会の情報を多数掲載しています。業種や企業規模、福利厚生まで細かくこだわり検索することができます。ぜひこの機会にこちらをチェックしてみてください。

\日程やクチコミ、業種や職種などあなたに合った条件の会社説明会を検索しよう!/

会社説明会でのポイントとは?

企業側が会社説明会に参加する就活生に対して求める期待度・真剣度は高いです。学生の皆さんも事前準備を徹底し、当日を有意義なものにしましょう。

■事前準備

・企業研究を行い、事業内容やビジョン、業界内でのポジションなどを理解しておきましょう。

・質疑応答の時間が設けられている場合は、質問を準備しておくと志望度をアピールできるかもしれません。

・会社説明会に参加する上でのルール、マナーを確認しておきましょう。

\あわせて読みたい/

・持ち物はメモ取るための筆記用具、ノート、会場で配布される資料などを入れるクリアファイルなどを準備しておきましょう。

・服装については、「私服で来場してください」と指定されていればオフィスカジュアル(ラフ過ぎないシャツスタイルなど)、「自由」と案内されていればリクルートスーツ着用が無難です。

\あわせて読みたい/

・複数の会社説明会への参加スケジュールがバッティングしないように注意しましょう。万が一バッティングしてしまった場合は、以下のポイントで検討することが良いでしょう。

1:志望度の高い企業
2:まだ説明を聞いたことのない業界
3:興味があるが、企業研究を行っても理解が進まない企業

■当日の会社説明会で気をつけたいポイント

・当日は遅刻しないように早めに移動しましょう。5分~10分前に着席して、開催中は気になる内容のメモを取る。挨拶は丁寧に行いましょう。

・前提として、会社説明会は企業が学生に情報を提供する機会です。ただ、時に選考に繋がる場合もあります。参加する際は態度や質問を通じて志望度をアピールし、積極的に参加すると良いでしょう。

・質問をしたい際は、聞きたい内容が既に企業のホームページや採用サイトに載っていないか事前に確認しておきます。学生が知りたいと思うほとんどの情報は既に企業が掲載しているケースが多いため、事前のリサーチが甘いと準備が足りないと思われてしまいます。

質問内容に悩んだ際は本当に自分が知りたい、わからないことにしましょう。アピールや強い印象を残したいからといって、奇をてらった質問はしない方が良いでしょう。(例えば、「その質問の意図は何ですか?」と逆に聞かれた場合に答えられる内容にしましょう。)

会社説明会に参加して終わりではなく、その業界や企業についての情報を整理しましょう。「良いな」と思った点を言語化しておくと、それが業界・企業を選ぶ動機につながります。

まとめ

就職活動において会社説明会は、自身が働くかもしれない企業との数少ない接触機会です。会社説明会を有意義なものにしたいなら、事前準備と業界・企業研究はとても重要です。就職活動が本格化すると、複数の会社説明会に参加することになります。そのため、スケジュール管理は欠かせません。会社説明会の日程だけでなく、準備やフォローアップの時間も計画に入れ、効率的に就活を進めましょう。

時間をかけてじっくりと企業を理解することで、会社説明会当日に安心して参加できるだけでなく自分に合った企業を見つけるきっかけになるでしょう。その先にはここで働けて良かったと思える企業との出会いが待っています。大変だと感じることもありますが、一歩ずつ前を見て進んでいきましょう!

\あわせて読みたい/

PROFILE

中尾 あずさ
大学卒業後、新卒で旅行会社にて営業・海外添乗員を経験後、大手人材会社へ転職。営業・人材育成・研修講師を行う。その間、アルバイト→契約社員→正社員→時短勤務と様々な勤務形態を経験。在籍中に3人の子供の出産・育児休暇を経て仕事と子育てを両立。2011年にキャリアカウンセラー(CDA)資格を取得。副業にてトータル3500人の相談業務に従事し独立。高校、大学でエントリーシートの添削や面接対策、進路相談など就職活動支援や就業中の方へのキャリアコンサルティングを実施。

【主な資格】
・キャリアカウンセラー CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
・国家資格キャリアコンサルタント
・青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナー
・育休後アドバイザー

この記事のタグ

関連記事

最新記事

編集部のおすすめ記事

公式アカウントで最新情報を配信中!