SPIの構造的把握力検査とは?練習問題と高得点を取るコツを解説

ES・選考対策

公開日:2026.06.17

SPIの構造的把握力検査とは?練習問題と高得点を取るコツを解説

この記事でわかること

  • SPIの構造的把握力検査とは、物事の共通点や関係性、構造を正しく読み解く力を問う検査
  • 課題解決能力やアイデア力を測るために実施する企業がある
  • 対策本での演習、練習時は本番と同じ時間配分で解くなど、しっかりとした対策が必要

企業で広く採用されている適性検査「SPI」の中でも、「構造的把握力検査」は独特な出題形式のため苦手意識を持つ就活生も少なくありません。実施企業は限定的であるものの、志望企業が導入しているケースに備えて対策しておくことが大切です。この記事では、構造的把握力検査の出題内容や高得点を取るためのコツ、対策方法などを解説します。練習問題、解答・解説も用意しているので対策に生かしましょう。

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SPIの構造的把握力検査とは?

SPIの構造的把握力検査とは?

構造的把握力検査とはSPIの能力検査における分野の1つで、物事の背後にある共通点や関係性、構造を正しく読み解く力を問う検査です。具体的には、複数の文章や問題文から共通する構造を見出し、性質の似たものを分類する形式の問題が出題されます。

なお、本検査はテストセンターで実施されるオプション項目であり、企業が指定した場合にのみ受検します。

企業が構造的把握力検査を実施する目的

企業がなぜ構造的把握力検査を導入しているのか、その意図が気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、企業がこの検査を通じて、受検者のどのような資質を評価しようとしているのか、主な目的を3つ紹介します。

■課題を解決する力を測るため

1つ目の目的は、表面的な情報に惑わされず、問題の根本原因を特定する力を測ることです。複雑な状況下で因果関係を整理し、論理的に状況を分析する力が評価されます。

トラブル時に「今、何が起きているのか」を構造的に把握する力が重視されます。また、過去の経験や学びを生かし、新しい課題へ応用する力も求められています。

■新しいアイデアを考える力を測るため

2つ目の目的は、整理した情報を活用し、未知の課題に対して自分なりの切り口で解決策を導き出す、応用力や発想力を測ることです。

過去の経験から「うまくいった理由」や「失敗した原因」を整理し、別の場面でも活かせるかが見られています。未知の課題に対して、情報を整理しながら筋道を立てて考え、よりよい解決策や改善案を導き出せるかが評価されます。

変化の激しいビジネス環境において、状況を正しく構造化し、柔軟な思考で最適解を導き出せるか確認する狙いがあります。

■周囲と合意形成する力を測るため

3つ目の目的は、主張と根拠を整理し、論理的な土台の上で相手を納得させる力を測ることです。単に意見を述べるだけでなく、感情に流されずに相手の納得を引き出す説得力を評価しようとしています。

構造的把握力が高いと、複雑な議論の中でも話の要点や共通点を瞬時にまとめられるため、ビジネスシーンにおける会議や交渉を円滑に進めることができます。多角的な視点を統合し、チームとしての合意を形成する力をもっているかが見られています。

構造的把握力検査を実施する傾向がある業界・企業

構造的把握力検査を実施する傾向がある業界・企業

構造的把握力検査は、ロジカルな思考と高度な情報整理が必要になる業界で導入されることが多い傾向にあります。代表的な業界として、総合商社、コンサルティング、広告、不動産などが挙げられます。これらの業界では、複雑な課題解決や迅速な意思決定の場面で、論理的思考力が求められるケースがあります。

ただし、実施実績のある企業であっても、テストセンター受検でなければ課されないため、受検案内で形式を確認しましょう。

『キャリタス就活』の「ES・選考対策を探す」では、選考に関する先輩たちのリアルな情報を得ることが可能です。実際に選考を経験した先輩の体験談を確認できるため、どのような問題が出たかなど、適性検査の出題傾向を事前に収集するのに役立ちます。志望先企業の構造的把握力検査の有無を含め、選考を有利に進めるための情報源として積極的に活用しましょう。

構造的把握力検査の出題内容

構造的把握力検査は、大きく分けて「言語系」と「非言語系(計算構造)」の2つで構成されています。言語問題では、提示された複数の文章における論理関係を読み解き、共通の構造をもつもの同士をグループ分けする形式が出題されます。

一方、非言語問題では、単に答えを出すのではなく、計算のプロセスや手順が似ている文章を分類する力が問われます。いずれも表面的な内容ではなく、背後にある本質的な仕組みをとらえる力が重要です。

分野 出題内容 頻出する出題パターン
言語系 提示された複数の文章を正確に仕分け、因果関係や対比を読み解く
  • 肯定⇔否定
  • 意思⇔願望
  • 実際に起きたこと⇔仮定
  • 客観⇔主観
  • 個人⇔集団 など
非言語系 計算手順や数量関係を整理し、構造が似ている問題を分類する
  • 適切な計算法の特定(四則演算)
  • 割合の問題
  • 確率の問題
  • 組み合わせの問題

※表をスクロールしてご覧ください

検査内容 企業が見ているポイント
能力検査 ・言語能力や計算力などの基礎学力
・論理的な思考力
・学習意欲
性格検査 ・業種や職種に対する性格的な適性
・社風や組織に対するマッチング
・働く上でのポテンシャル

【例題】構造的把握力検査の練習問題

構造的把握力検査の具体的なイメージをつかむために、実際の出題形式に沿った練習問題に挑戦してみましょう。ここでは言語系と非言語系の両パターンを用意しましたので、それぞれの「構造の違い」を意識しながら挑戦してみてください。

■例題1.言語系の練習問題

例題:

次の(ア)〜(オ)の文章を、論理的な構造に基づいてPグループ(3つ)とQグループ(2つ)に分類したとき、Qグループに入るものの組み合わせとして正しいものを選びなさい。

(ア)品質を確認するために、担当者は製品を抜き取り検査した。

(イ)電車が遅延したため、会議の開始時刻に間に合わなかった。

(ウ)誤送信を防ぐために、メール送信前に宛先を再確認した。

(エ)気温が急に下がったため、道路の一部が凍結した。

(オ)応募者が定員を上回ったため、抽選が行われた。

解答1.言語系の解答

■例題2.言語系の練習問題

例題:

次の(ア)〜(オ)の会話を、Xの発言に対するYの返答の仕方に注目して、Pグループ(2つ)とQグループ(3つ)に分類しなさい。

Pグループに分類される組み合わせとして正しいものを選びなさい。

(ア)

X「このレストランに行きたい。駅から近いから。」

Y「それなら、料理の評判がいい別の店ではだめかな。」

(イ)

X「この店でノートを買おう。値段が安いから。」

Y「それなら、もっと安く買えるあの店ではだめかな。」

(ウ)

X「このパソコンにしよう。軽くて持ち運びやすいから。」

Y「それなら、バッテリーが長持ちするこの機種ではだめかな。」

(エ)

X「このホテルに泊まりたい。部屋が広いから。」

Y「それなら、もっと部屋が広い別のホテルではだめかな。」

(オ)

X「この腕時計がいい。見た目が上品だから。」

Y「それなら、防水機能が高い別の時計ではだめかな。」

解答2.言語系の解答

■例題3.非言語系の練習問題

例題:

次の(ア)〜(エ)のうち、問題の構造が似ているものの組み合わせを選びなさい。

(ア)定員120人の会場に、25%の欠席者が出た。出席者数を求める。

(イ)80kmの道のりを、時速20kmで進む。かかる時間を求める。

(ウ)男子18人がクラス全体の45%にあたる。クラス全体の人数を求める。

(エ)定価4,000円の商品を25%引きで買う。支払額を求める。

解答3.非言語系の解答

■例題4.非言語系の練習問題

例題:

次の(ア)〜(エ)のうち、問題の構造が似ているものの組み合わせを選びなさい。

(ア)3,000円の飲み会代を5人で均等に割ったとき、1人あたりの支払額を求める。

(イ)定価の15%が利益になるよう設定された商品がある。定価が2,000円のとき、利益額を求める。

(ウ)あるクラスの男子は12人で、これはクラス全体の40%にあたる。クラス全体の人数を求める。

(エ)食塩が15g溶けている食塩水がある。この食塩水の濃度が5%であるとき、食塩水全体の重さを求める。

解答4.非言語系の解答

【例題】構造的把握力検査の練習問題の解答

上記、SPI構造的把握力検査の練習問題の解答です。苦手を克服するには「なぜ間違えたのか」を理解することが大切です。詳しい解説は資料にまとめていますので、あわせて活用してください。

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■解答1.言語系の解答

解答:

(ア)と(ウ)

■解答2.言語系の解答

解答:

(イ)と(エ)

■解答3.非言語系の解答

解答:

(ア)と(エ)

■解答4.非言語系の解答

解答:

(ウ)と(エ)

構造的把握力検査で高得点を取るためのコツ

構造的把握力検査で高得点を取るためのコツ

構造的把握力検査で高得点を取るためには、どのようなポイントを意識すべきでしょうか。ここでは、言語系と非言語系のそれぞれにおいて、正答率を高めるための具体的なコツを紹介します。

■言語系:文章の論理構成を可視化する

構造的把握力検査の言語系では、文章同士の共通点や相違点を頭の中で図式化し、構造を把握するのがコツです。「だから」「しかし」といった接続詞に注目し、文の展開パターンをつかみましょう。

また、主観的な主張か客観的な事実かといった文の性質を基準に分類することも有効です。瞬時にパターンを判別できるよう、多くの問題に触れて演習を積み、出題形式に慣れておくことをおすすめします。

■非言語系:計算式の構造に着目する

構造的把握力検査の非言語系では、実際に解を計算せず、問題文から導かれる計算式の「型」を抽出して選ぶことが重要です。たとえば「何%」「その差は」といったキーワードを手がかりに、計算の種類を推測・特定しましょう。

具体数値に惑わされず、「AをBで割る」といった構造が一致するか言葉で置き換えるのがコツです。割合・差・合算などの典型パターンを素早く見抜くことで、解答時間の短縮を図れます。

SPIの構造的把握力検査は何分で何問解く?

目安として、制限時間約20分間で約20問を解く構成となっています

1問あたり60秒程度で処理しなければならず、時間配分はタイトです。1問に時間をかけすぎず、迷う問題はいったん解答して次へ進むことが、時間内に全問を解ききるためのコツとなります。

【基本】構造的把握力検査の対策

構造的把握力検査で高い得点を出すためには、事前の対策が欠かせません。ここでは、効率的に学習を進め、本番で実力を出し切るための基本的な対策方法について紹介します。

■対策本を繰り返し解く

対策本を活用し、問題の構造をパターンとして脳に定着させることが効果的です。ただ解くだけでなく、間違えた問題は記録し「なぜその構造になるのか」という解法まで深掘りして理解しましょう。

繰り返し解くことで、初見の問題に対しても本番で冷静に対応できる実践力を養うことができます。

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■本番と同じ時間配分で解く

本番と同じ時間配分で練習を重ね、時間感覚を体に染み込ませることで、本番での焦りを抑えやすくなります。約20問の出題に対し、1問あたり1分前後での解答を目標にしましょう。

全問を時間内に解ききるためには、詰まった際に「捨てる問題」を素早く見極める判断力を養っておくことも大切です。

■構造的把握力検査以外の分野も対策する

構造的把握力検査のスコアを上げるには、言語や非言語など、関連する基礎力をあわせて高めておきましょう

SPIは特定の分野だけでなく、各分野の合計スコアで判定されるのが一般的です。そのため、構造的把握力検査だけに偏らず、全体の得点率を底上げすることがボーダー突破につながります。

また、言語分野で読解力を鍛えたり、非言語分野で数的処理のパターンを身につけたりすることは、構造的把握力の向上にもつながります。

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『キャリタス就活』を活用した構造的把握力検査対策

『キャリタス就活』が提供する「キャリタス模試」は、SPIのWEBテスト形式(テストセンター・WEBテスティング)のジャンルに対応しています。実施タイミングによっては構造的把握力検査が出題されます。

受検することで、全国平均やランキングから自分の現在の立ち位置を客観視できるのがメリットです(※開催中の模試に参加した場合のみランキングが表示されます)。本番に近い環境で実力を試し、弱点を把握することでぜひ選考対策に役立ててください。

『キャリタス就活』の「ES・選考対策を探す」では、選考に関する先輩たちのリアルな情報を得られます。実際に選考を経験した先輩による体験談やクチコミを閲覧できるため、志望企業における適性検査の出題傾向を事前に収集できます。情報をフル活用し、効率的な対策につなげましょう。

SPIの構造的把握力検査に関するよくある質問

構造的把握力検査はノー対策で受けても合格できる?

構造的把握力検査は特殊な形式のため、初見で合格するのは難しい可能性があります

単なる知識ではなく「構造の見極め」という独特の思考が求められ、分類のコツをつかんでいないと解答に時間がかかるリスクがあります。得点を安定させたい場合は、事前に問題演習を行い、出題パターンを把握しておくことが必須といえます。

構造的把握力検査の練習問題はどこで手に入る?

市販の対策本やWEBサイトの模試・例題などで練習できます

市販のSPI対策本では解説が詳しい教材を選ぶと、答えだけでなく考え方も理解しやすくなります。また、就職情報サイトなどが提供している模試や例題を使えば、手軽に実力を確認できます。

無料でSPIの練習問題を試したい方は、『キャリタス就活』の「キャリタス模試」を活用してみましょう。実施回によっては構造的把握力検査が出題されます。

構造的把握力検査は、どれくらい勉強時間が必要?

構造的把握力検査の対策には、目安として2〜5時間程度の学習が必要です。

問題自体は簡単な文章で構成されているため、きちんと対策しておけば、難易度はそこまで高くありません。構造的把握力検査専用の対策本の数はまだ少ないため、対策本での演習が終わった後は「キャリタス模試」などを活用して演習を重ねましょう。

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構造的把握力検査の難易度は?

初見では難しく感じやすいものの、出題形式に慣れれば対策しやすい検査です。

構造的把握力検査は、知識量や暗記量ではなく、複数の情報から共通点や関係性を見つける力が問われます。そのため、初めて解く場合は「何を見ればよいのかわからない」と感じることもあります。

ただし、問題のパターンや考え方に慣れることで、解き方のコツをつかみやすくなります。苦手意識がある場合は、例題を繰り返し解き、情報の整理方法や共通点の見つけ方に慣れておきましょう。

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きちんと対策すれば構造的把握力検査は怖くない!

構造的把握力検査は、知識の有無ではなく「物事の構造」を見抜く検査です。初めて解く場合は戸惑いやすいものの、論理の型を可視化する言語系対策と、計算のプロセスを抽象化する非言語系対策を重ねれば、問題形式に慣れやすくなります。早めに例題に触れて独自の形式に慣れ、SPI全体の得点アップを目指しましょう。

『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。

キャリタス就活編集部

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キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。
「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。

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