【新卒】書類選考とは?選考期間や結果が遅れる理由・通過率を高めるコツ
ES・選考対策公開日:2025.08.27

この記事でわかること
- 書類選考では「履歴書」や「エントリーシート」でそれぞれ異なる点を見ている
- 書類選考で落ちる主な理由は、書類の不備・企業とのミスマッチなどが挙げられる
- 書類選考の通過率を上げるには、自己分析と企業研究に基づいた十分な対策が欠かせない
就活をしていると書類選考で悩むケースも出てきます。「書類の書き方がわからない」、「書類選考の結果連連絡が遅い」など不安になるのも珍しくありません。この記事では、選考結果の連絡時期や遅れる理由、通過率を上げるコツなどを詳しく解説していきます。本記事を参考にして書類通過率を上げていきましょう。
書類選考とは?
書類選考とは、企業の採用活動における初期段階の選考プロセスです。応募者が提出する履歴書やエントリーシートなどの書類を基に、企業の採用担当者が応募者を評価します。これは企業にとって、面接に進む候補者を絞り込む重要なステップといえます。
評価の基準は企業によって異なりますが、学歴や志望動機、自己PR、保有資格などが主な判断材料として活用されるのが一般的です。

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■書類選考の通過率は?
書類選考の通過率は業界や企業によって異なりますが、平均的には50%程度といわれています。「キャリタス就活 学生モニター2026 調査結果」によると、エントリーシート提出から面接に進む割合は約64%と推定され、これは書類選考における通過率の目安になるでしょう。

ただし、大手企業や人気企業では応募者が多く、選考倍率が高いと競争も激しくなるため、書類選考の通過率が大きく下がることもあります。
通過率は公表されていないことが多く、企業の採用人数や過去の傾向から予想することはできても、正確な数字を出すのは難しいです。目安として参考にしつつ、まずは書類選考をしっかり対策することが大切です。
※企業によっては書類選考と面接の間に筆記試験や適性検査テストなどの選考フローが挟まる場合もあるため、書類選考の通過率はあくまで参考値としてご覧ください。
書類選考で提出する書類
書類選考において、一般的に履歴書やエントリーシートの提出が求められるケースがほとんどです。ここでは、これらの書類について詳しく紹介します。
■履歴書
履歴書は過去から現在までの応募者の経歴を伝えるための重要な書類です。氏名や生年月日、住所、連絡先などの基本情報に加え、学歴や資格、志望動機、自己PR、趣味、特技などを記載します。
履歴書は、企業が応募者の基本情報を把握するための非常に重要な資料です。記載内容に虚偽があった場合「私文書偽造」として不採用や解雇の原因になる可能性も考えられます。細かな項目でも偽りなく、事実を正しく記載するようにしましょう。

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■エントリーシート
エントリーシートは、採用選考において応募者の経験や能力、価値観を伝えるための書類です。応募者は志望動機や自己PR、ガクチカなどを記載します。
エントリーシートの質問内容は、志望する企業や業界によって異なる点が履歴書との大きな違いです。フォーマットや文字数制限も企業ごとに異なるため、企業の指示に従っての作成が重要になります。
履歴書とエントリーシートの違いは?
履歴書とエントリーシートの主な違いは、企業の目的と記載内容にあります。
履歴書は、企業が応募者の基本情報や経歴を客観的に把握するための書類であり、応募者はどの企業でも共通の内容を記載できるのが特徴です。
一方、エントリーシートは、企業が応募者の価値観や自社との適合性を評価するために活用されます。独自に設定された質問に対して自分の考えや経験を具体的に記載する書類で、企業によって内容がカスタマイズされる点が特徴です。
なお、デザイン・広告・出版などのクリエイティブ系職種では、履歴書やエントリーシートに加えてポートフォリオの提出を求められるケースもあります。
ポートフォリオとは、自分のスキルや創造性を具体的に示す重要な資料です。作品の選定や構成にも工夫を凝らし、自分の強みが伝わるように準備しましょう。

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書類選考の目的は?企業が見ているポイント

企業が書類選考を行う主な目的は、膨大な応募者から面接候補者を絞り込むことです。応募者が多数の場合、全員と面接することは難しいでしょう。書類選考では、次の選考の対象となる応募者を見極めるための時間とコストを削減できるため、企業にとっては非常に効率的な選考方法といえます。
以下で企業が主に見ているポイントを確認しましょう。
■応募条件を満たすか
企業は書類選考で最初に応募者の氏名、大学名、専攻、経歴、資格、価値観などの基本情報を確認し、企業が設定する応募条件をクリアしているかを判断します。
書類選考は、限られた採用枠に対して応募者を絞り込むための重要なプロセスであり、学歴や留年の有無を確認して、基本情報でふるいにかけることもあります。そのため、基本情報を記載する際は、正確かつ丁寧に記載することが大切です。
■基本的なマナー・文章力
書類選考では、応募者の基本的なマナーや文章力が評価対象となります。企業は、書類を通じて応募者の社会人としての基礎力を見極めようとするケースも多く、誤字脱字や敬語の使い方、文法の正確さなどが重視されます。
こうした点に配慮した丁寧で読みやすい書類は好印象につながるため、内容だけでなく表現や言葉づかいにも細心の注意をはらうことが大切です。
■企業が求める人物像とのマッチ度・自社でどれだけ活躍できるか
応募者が「企業が求める人物像」にどれだけマッチしているかを確認します。志望動機や自己PR、ガクチカなどの内容から、応募者の価値観や目指す方向性が自社に合っているかを判断しています。
応募者が高い能力をもっていても、企業が求める人物像とずれていると、入社後に十分に力を発揮できなかったりするケースがあるためです。また、価値観やビジョンの不一致によって、企業に定着しにくいケースも少なくありません。
このように、企業とのマッチ度を図ることで、自社で十分に活躍できるかを見極めようとしています。

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■入社への熱意・志望度の高さ
企業は応募者の入社への熱意や志望度の高さを重視しています。そのため志望動機や自己PRから「なぜこの企業なのか」「どれだけ本気か」を読み取ろうとしています。
社員の早期離職は企業にとって大きな損失となるため、その熱意が本物であり長く働いてくれる見込みがあるかどうかも重要な判断材料となります。
応募者の熱意は、選考への真剣さや企業研究の深さにも表れるため、しっかりと準備して臨むことが大切です。

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書類選考に落ちるのはなぜ?通過率を高めるための対策も解説
書類選考に落ちる原因はどこにあるのでしょうか。ここでは、書類選考で落ちる理由と通過率を高めるための具体的な対策について紹介していきます。
■書類に不備がある
書類選考に落ちる原因の大きな理由として、書類の不備が挙げられます。「誤字脱字がある」「証明写真のサイズが指定と異なっている」「押印を忘れる」などの不備があると、基本的なマナーが備わっていない印象を与えかねません。
また、文章が読みづらい場合も文章力がないと思われるため、提出前に必ず確認することが重要です。
対策:書類に不備がないかよく確認する
書類選考において、不備のない書類を提出することは基本中の基本です。誤字脱字や記載漏れは、応募者の注意力や誠実さを疑われる原因となるため、細心の注意をはらいましょう。書類を作成した後は、必ず時間をおいてから再度見直しを行う必要があります。
また、第三者に確認してもらうことで自分では気づかないミスを発見できることも多いです。友達や親など、身近な人に協力してもらうと効率よく確認を行えます。
■企業が求める人物像とマッチしていない
書類選考は「企業が求める人物像と合っていない」「自社に対する理解度が不足している」などの理由で落ちるケースもあります。企業とのマッチ度を伝えられないと、採用担当者に魅力をアピールできず、膨大な応募者の一部として埋もれてしまうでしょう。
書類選考の通過を目指すには、担当者の目に留めてもらわなければなりません。企業研究を深めた上で、自分の強みを効果的に伝える工夫が必要です。
対策:企業が求める人物像にマッチしている点をアピールする
企業が求める人物像に自分がどれだけマッチしているかをアピールすることは、書類選考を通過するための重要なポイントです。
企業の公式サイトや採用サイト、募集要項をよく読み込み、求められるスキルや資質を理解することが大切になります。その上で、自分の経験や強みがどのようにそれに合致するかを具体的に説明し、その内容をしっかりと反映させましょう。
■倍率の高い企業ばかりに応募している
大手企業など倍率の高い企業ばかりに応募していると、いかに優秀であっても書類選考で落ちる可能性が高くなるでしょう。
人気企業や有名企業には応募が多いほか、優秀な人材も集まりやすくなるため競争率は高くなる傾向にあります。これらの企業では書類選考の通過率が大きく下がることも珍しくありません。
人気企業だけでなく、視野を広げて中小企業やベンチャー企業にも目を向けることが重要です。
対策:業界や職種の視野を広げてみる
一度、視野を広げて志望する業界や企業を見直してみると、新たな自分の強みや自分に合っている業界や企業が見つかる可能性があります。中小企業やベンチャー企業も選択肢に含めて、応募の母数を増やすことも検討しましょう。
ただやみくもに探すのではなく、自分の就活の軸を明確にした上で、それを満たすさまざまな規模の企業や業界を検討することが重要です。
■応募枠が埋まってしまった
人気企業や職種には応募が殺到しやすく、早期に募集枠が埋まってしまうことも珍しくありません。企業側は一定数の応募を受け付けた時点で、応募を前倒しで締め切るケースもあります。
応募タイミングが遅れると、書類の中身に関係なく選考対象外になることもあるため、早めの行動が重要といえます。
対策:なるべく早いタイミングで応募する
応募枠が埋まってしまう前に、なるべく早く応募しましょう。インターンシップ・キャリア選考に向けては大学3年生の4月ごろ、本選考に向けては大学3年生の10月ごろを目安に、書類のたたき台を準備しておくとスムーズです。志望する企業が決まった時点でいつでも提出できるようにしておきましょう。
さらに、一次選考など早期に応募することで、志望度の高さや真剣さを示すことができます。二次、三次など選考段階があとになるにつれて、募集枠が減り競争率が上がる可能性も考えられます。早めの応募を心がけましょう。
就活に関する情報をいち早くキャッチするために『キャリタス就活』の「企業を探す」を活用するのがおすすめです。さまざまな企業の採用情報を掲載しており、気になる企業をフォローすることで最新情報をすぐに確認できます。就活を効率的に進めやすくなり、応募タイミングを逃すリスクを軽減させられるでしょう。
より魅力的な応募書類を作成するためのポイント

より魅力的な応募書類を作成するにはどのような点に注意すべきでしょうか。ここでは、採用担当者に刺さる書類を作成するための具体的なポイントについて紹介します。
■自己分析・企業研究を徹底する
書類選考では「応募者の強みや価値観」と「企業が求める人物像」が合っているかが見られます。
自己分析を丁寧に行うことで、志望動機や自己PRに一貫性と説得力が生まれ、自分の強みや価値観をわかりやすくに伝えることができます。
さらに、企業研究がしっかりできていれば、志望動機もその企業ならではの内容になり、より熱意が伝わります。自分と企業のマッチ度の高さも具体的にアピールしやすいでしょう。逆に、他社でもいえる内容や使いまわしの志望動機では熱意が伝わりません。
このように自己分析と企業研究の両方を徹底することで、採用担当者に響く書類を作成できます。
■選考を通じてブラッシュアップする
応募書類は、これまでの選考結果を踏まえて、繰り返しブラッシュアップする姿勢が大切です。通過した書類と落ちた書類を比較することで、評価されたポイントや足りなかった部分が明確になります。
まずは、通過した書類に共通する要素を洗い出しましょう。たとえば、「志望動機が企業の特徴とリンクしていた」「経験の記述に具体性があった」などが挙げられます。あわせて、企業側の立場に立ち、内容が簡潔でわかりやすく伝わっているかチェックしましょう。
次に、落ちてしまった書類に目を向け、情報の不足やあいまいな表現、構成のわかりづらさなどをチェックし、改善点を把握します。
このように過去の書類の違いを分析し、次回の書類作成に生かせるポイントを見つけましょう。
■エントリーシートを第三者にチェック・添削してもらう
エントリーシートは第三者にチェック・添削してもらうことで、よりよい内容に仕上げられます。自分では気づかない、伝わりにくい文章を指摘してもらえるため、文章の完成度が高まるでしょう。第三者の視点で見てもらうことで、企業が求める人物像に対するアピールポイントが適切かどうかも確認できます。
依頼する人は、友人や家族、志望企業に入社した先輩、大学のキャリアセンターの職員、キャリアアドバイザーなどが挙げられるでしょう。特にキャリアアドバイザーは就活について深い知識をもっており、具体的な改善策を提案してくれます。さらに、就活全般に関するサポートを受けることも可能なためおすすめです。
『キャリタス就活』の「あんしん相談」では、元大手企業の人事担当者や、現役のキャリアコンサルタントなど直近の就活事情に精通したアドバイザーが、あなたの書類選考をサポートします。これまで1,500名以上の採用を行い、累計200名のマネジメント経験をもつプロのアドバイザー陣が就活に関する悩みに無料でお答えします。「就活アドバイザー」を選択し、メッセージを送信するだけで相談できるのでぜひ活用してみてください。
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手書きの応募書類を作成する際におさえたいポイント
応募書類はパソコンで作成するケースが多いですが、手書きの書類を求める企業もあります。これは、手間のかかる手書きを指定することで、入社意欲や熱意のある応募者を見極めることが主な理由です。特に、伝統を重んじる企業や、社風としてアナログなコミュニケーションを大切にしている企業では、手書きの書類が重視される傾向があります。
手書きで丁寧に書かれた文字からは誠実さや仕事への姿勢が伝わるほか、筆跡に個性がにじむことで自分らしさをアピールできるというメリットがあります。以下で手書きの応募書類を作成する際の具体的なポイントを確認していきましょう。
■とめ・はね・はらいを丁寧に書く
■文字の大きさ・文頭を揃える
■消せるボールペンを使わない
■修正液や二重線を使わない
■内容をコピーやデータで保存するのを忘れない
手書きする際は、「とめ・はね・はらい」などの筆遣いを丁寧にし、文字のサイズや行頭を揃えて整った印象を意識しましょう。消せるペンや修正液は避け、誤字があれば書き直しが原則です。また、提出後の確認や再利用に備えて、書いた内容はコピーやデータで保存しておきましょう。
郵送の場合は応募書類に添え状を添えるのも効果的!
書類を郵送する場合は「添え状」を添えることで好印象を与えられる可能性がアップします。「送付状」とも呼ばれるこの書類は、応募書類を受け取る採用担当者に対して同封書類の内容や送付者を伝えるためのものです。
現在はWEB応募が主流ですが、郵送での提出を求められるケースも一部残っているため、添え状のマナーも覚えておきましょう。
選考に直接影響は出ませんが、送付状を添えることで誠意やマナーを備えていることが伝わり、細やかな気遣いや礼儀正しさが好印象につながります。
下記の記事では手書きのエントリーシートのメリット・デメリットや作成ステップを解説しているのでぜひ参考にご覧ください。

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書類選考にかかる期間の目安

書類選考の結果通知にかかる期間は、一般的には営業日で考えて7~10日程度が目安とされています。ただし、早いケースでは2~3日、遅ければ2週間以上かかる場合もあり、企業や時期によって選考にかかる期間は異なります。
応募者が多い企業では書類提出後、2週間程度かかる場合が多く、大手企業や人気企業では1カ月程度かかるケースも珍しくありません。
企業の採用活動の状況によって選考スピードは大きく左右されることを理解し、その間の時間を上手に活用しましょう。
書類選考の結果が遅くなる主な理由
書類選考の結果が遅くなるのはなぜか、疑問に思う学生さんも多いのではないでしょうか。ここでは、選考結果の連絡が遅れる主な理由について紹介していきます。
■あらかじめ期日が設けられている
企業はあらかじめ「応募書類の提出締切日」や「選考結果通知の時期」を設定していることが多くあります。「提出締切日から2週間以内に結果を通知する」「月末までに合否を連絡する」など目安が提示されているケースもあります。
この場合、提出締切日より早めに提出してもすぐに結果が通知されるとは限りません。応募者が多い場合、選考作業を一括で処理するために、最終的な判断を期日直前まで保留していることも少なくないでしょう。
募集要項などに期日の記載がないかを確認しつつ、結果通知まで一定の時間がかかることを念頭に置き、冷静に連絡を待つことが大切です。
■応募者が多い
企業は一人ひとりの応募書類を確認し、適切に評価する必要があるため、応募者が多いと必然的に時間がかかってしまいます。特に大手企業や人気企業では、応募者が集中するため、人材を見極めるのに時間がかかる傾向にあります。
中小企業の場合、大手企業に比べて採用担当者の数が大手に比べ少ないケースが多いため、選考結果の連絡が遅くなる可能性があることも覚えておきましょう。
■企業側の事情で対応が遅れている
採用担当者が多忙または不在の場合、書類選考の進行が遅れることがあります。特に小規模な企業では、採用担当者がほかの業務も兼任していることがあり、採用活動に割ける時間が限られているケースも珍しくありません。長期休暇や出張などで採用担当者が不在の場合は選考が一時的に停止することもあります。
また、複数の部署が選考に関与している場合、書類選考の期間が長くなることがあるでしょう。企業によっては、人事部だけでなく、応募者が配属される予定の部署の責任者も選考に参加することがあります。複数人による確認や承認が必要で選考フローが複雑になる場合もあるため、時間がかかってしまうケースがあります。
書類選考の結果が遅い場合、キープされている?
書類選考の結果が遅い場合、キープされている可能性があります。キープされている場合は、2週間~1カ月後に書類選考の結果がくることもありえるでしょう。ほかの候補者の一次面接が終わってから連絡を入れる企業も多いため、焦らず待つことが重要です。
しかし、合格の可能性もあると同時に、キープ=補欠の場合も考えられるため、結果を待ちながら他社の面接準備を進めましょう。
書類選考の結果の連絡がこないときの対処法
書類選考の結果の連絡がこない際に、焦ってしまう人も多いのではないでしょうか。ここでは、連絡がこないときの適切な対処法について紹介します。
■選考案内のメールや資料を見直す
メールや資料を確認し、連絡予定日や「◯日程度」と目安が書かれていないかチェックしましょう。また「合格者のみに連絡」とする企業もあるため、結果がこない=不採用というケースもあります。まずは、応募時の案内を再度見直すことが大切です。
■連絡を見逃していないかメールや電話の履歴を確認する
企業からの選考結果の連絡を見落としている可能性もあるため、メールや電話の履歴を確認しましょう。
書類選考の結果がメールで通知される場合、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうことがあります。迷惑メールフォルダを含めてすべてのフォルダをチェックしてください。
■メールや電話で企業に問い合わせる
基本的には、書類選考の結果について応募者から企業に連絡するのは控えるのが望ましいとされています。
ただし、連絡予定日が案内されているのにもかかわらず大幅に遅れている場合や、数週間経っても連絡がない場合は、再度メールや電話の履歴を確認した上で、企業に直接問い合わせることを検討しましょう。
基本的にはメールでの問い合わせがおすすめです。メールで問い合わせる際には、礼儀正しく「選考結果の連絡をもらえる時期を知りたい」という意図が伝わりやすいように件名や本文を書くことを意識してください。
ほかの選考との兼ね合いなどで緊急で連絡したい場合は、電話で問い合わせても問題ないです。企業の営業時間内に電話をかけ、丁寧な言葉づかいを心がけることが大切です。
以下の記事では、面接結果の問い合わせの例文や注意点について詳しく説明しています。書類選考の問い合わせにも活用できる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。

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書類選考に関するよくある質問
■Q.書類選考は受かるが面接は落ちることが多い。対策は?
A.書類選考は通過するが面接で落ちる場合、書類と面接での話の整合性に問題がある可能性があります。「書類に書いてあることと面接での話が一致するかどうか」が重要です。つじつまが合わないことを避けるためにも、書類選考に記載した内容と面接での発言の整合性をしっかりと確保しましょう。
また、面接に対しての準備の質が志望度として評価されます。企業研究を深め、エントリーシートの内容を具体的に説明できるよう準備し、熱意を伝えることが対策として効果的でしょう。
書類選考に通過したあとの一次面接対策として、下記の記事をぜひ参考にしてみてください。

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■Q.書類選考に通れば最終的にも受かるって本当?
A.書類選考を通過しても、そのあとの面接で落ちる可能性は十分にあります。一般的に書類選考の通過率は約50%、1次面接は約30~50%、最終面接は50%~80%となっており、各段階で選考基準が異なることがわかります。
書類選考では基本的な条件や書面上の評価が中心ですが、面接では応募者の価値観やコミュニケーション能力、企業との適合性などがより重視されます。最後まで気を抜かずに対策することが大切です。
■Q.書類選考に応募してから1週間連絡がこない。どうするべき?
A.書類選考の結果通知は一般的に7~10日程度が目安とされており、1週間程度であれば通常の範囲内です。
まずは応募時のメールや資料を確認し、連絡予定日や「合格者のみに連絡」といった記載がないかチェックしましょう。迷惑メールフォルダも含めて連絡を見逃していないか確認することも重要です。
2週間を過ぎても連絡がない場合は、丁寧にメールで問い合わせることを検討してください。
■Q.書類選考通過のメールに返信は必要?
A.基本的には返信することをおすすめします。書類選考通過の連絡に対して、お礼と次回の面接への参加意思を簡潔に伝えることで、丁寧で意欲的な印象を与えることができます。
ただし、メールに「返信不要」と明記されている場合や、明らかに一斉送信の事務的なメールの場合は返信の必要はありません。
書類選考結果への返信メールに関しては、下記記事で詳しく解説しているので参考にご覧ください。

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『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。
PROFILE
キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。
「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。