【理系学生】自己分析
自己分析公開日:2023.04.03
自分に合った就職先を見つけるために重要なこととは? この答えを見つけるためには、まずは自分がどのような人物で、何をしたいか、何ができるのかを知る必要があります。そのためには、「自分を知る=自己分析」が欠かせません。就活の準備をきっかけに自分と向き合って、自分のことを見つめ直してみましょう。
何をしたいのかとことんつきつめよう
就職活動では、あなたに合った会社に出会うことが最高の結果といえます。そこで注意したいのは、「本当にやりたいことは何なのか」ということ。働く上で重視することは何か、つまり仕事選びの軸を定め、方向性を決めることが就職活動において何よりも大切になります。専門性の高い勉強をしてきた理系学生のみなさんは特に、研究の延長に仕事をイメージすることも多いと思います。そのため、自己分析は「自分はなぜその研究テーマを選んだのか?」を振り返ることから始め、今後その成果をどのように仕事に活かしたいと考えているかという視点でまとめると良いでしょう。
では、いったい何から手をつけたらいいのでしょうか。まず、以下の5点を振り返ってみましょう。
- 現在の専攻をいつ、なぜ選んだのか?
- そもそも大学入学前は何をしたかったのか?
- 学んでいく中で何に興味を持ったのか?
- 興味を持てなかったことは何か?
- 卒論、修論の研究内容、テーマはどのように決めたのか?
みなさんは、大学時代に学習・研究に多くの時間を費やし、考えるベースとなる知識や経験も豊富なので、将来の選択肢は多岐にわたると思います。そこで、まずは学んできたテーマに近いところで仕事を探してみましょう。大学で得た経験や知識を活かさない手はないですし、身近な点から見たほうが分かりやすいからです。
また、就職活動が進む中で、結果的に研究分野とまったく違う分野に進む選択肢もあるかもしれません。そうした場合も、専門分野を足場に就職活動を始め、 熟考した結果であれば、後悔することは少ないでしょう。
振り返りを体系的にまとめて、自己分析のヒントをつかむ
では実際にどのように自己分析を進めればいいのでしょう? さまざまな方法がありますが、例えば自分の過去を振り返り、体系的にシートにまとめてみるのも有効です。可能であれば、小学生までさかのぼってみるのもいいでしょう。
振り返るポイントとしては、Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ)をすべて書き出してみることです。
参考までにすでに就職活動を終えた学生さんに協力してもらいシートサンプルを作成しました。自分は一体何に興味があったのか? 大学、アルバイト、部活…など、選択肢が与えられたとき、どのような基準で選んできたのか? そして、その選択の中でどんなときに充実感を感じたのか? これらを振り返る中で、自分はどんなときに充実感や幸福感を感じるのか見極めるヒントが浮かび上がってくるでしょう。
最終的に、この先輩は電機メーカーで技術職に就きました。このように、昔から夢中になったことがそのまま就職先に直結する人もいれば、直結しない人もいます。当然ワークシートの内容は、1人ひとり異なりますが、このようなシートをきちんと埋められるのは、研究分野が明確な理系学生だからこそともいえます。自己分析の1つとして、活用してみましょう。