【新卒】Will Can Mustとは?就活で活用するメリットや記入例・書き方手順を紹介
自己分析公開日:2026.05.13
この記事でわかること
- 「Will Can Must」は自分の理想の仕事を見極めるためのフレームワーク
- 3要素の重なりを整理することで、説得力のある志望動機作成にもつながる
- 各要素が埋まらないときは、過去の経験の深掘りや他己分析、企業研究を並行して行う
「Will Can Must」は就活でも活用される、自己分析やキャリア設計に役立つフレームワークです。この記事では、Will Can Mustの概要や新卒就活で取り入れるメリット、書き方の手順を解説します。シートの記入例や作成のコツも紹介するので、「やりたいことがわからない」「志望動機が書けない」と悩む就活生はぜひ参考にしてください。
※本サイトを運営している株式会社キャリタスは厚生労働省委託事業である「優良募集情報等提供事業者認定制度」において、「優良募集情報等提供事業者」として認定されています。
Will Can Mustのフレームワークとは
Will Can Mustとは、「やりたいこと」「できること」「すべきこと」の3軸でキャリアを考えるフレームワークです。このフレームワークは企業の目標設定や転職活動などでよく使用されますが、新卒就活でも自己分析を整理する枠組みとして活用できます。
「Will」「Can」「Must」とは、それぞれ具体的に以下のような内容を指します。1つずつ確認していきましょう。
■Will(やりたいこと)
「Will」は自分自身が心からやりたい、あるいはこうなりたいと思うことを指します。働くモチベーションの源になります。過去の経験や夢中になった瞬間を深掘りし、共通する価値観を言語化することでWillを整理しやすくなります。
将来携わりたい業務や働き方を具体的に想像し、キャリアの方向づけを行いましょう。単に抽象的な願望を並べるのではなく、「なぜそれをやりたいか」という根拠まで掘り下げて考えるのがポイントです。
■Can(できること)
「Can」は現時点で自分ができることや、過去の経験を通じて培った得意なスキルを指します。学生時代の成果やコミュニケーション力など、自身の能力を具体的に言語化しましょう。友人や周囲からの客観的なフィードバックを活用し、自分では気づきにくい強みを再確認することも有効です。
■Must(やるべきこと)
「Must」は志望する企業や職種において期待される役割や、その仕事で成果を出すために必要なことを指します。自分の希望にとどまらず、企業への貢献という視点をもつことで、志望先との接点を整理しやすくなります。志望する企業がどのような人材を求めているかを正確に理解し、自分の能力をどのように生かせるか検討しましょう。
WillやCanとのバランスを取ることで、実現可能なキャリアの方向性を定めやすくなります。
就活の自己分析にWill Can Mustを活用するメリット
Will Can Mustを就活に取り入れると、主観と客観の両面から自分を見つめ直せます。単なる自己満足に終わらないように、まずは活用するメリットについて確認しておきましょう。
■自己分析の精度を高められる
Will Can Mustのメリットは、自己分析の精度を高められることです。自分の願望だけでなく、もっている能力や社会から求められる役割を組み合わせて考えることで、自己理解を多面的に整理しやすくなります。あいまいだった自身の強みや価値観を、仕事選びの観点から見直すきっかけになるでしょう。
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■説得力のある志望動機を作れる
Will Can Mustは、志望動機を3要素で整理できるため、「やりたい・生かせる・貢献できる」の根拠を整理しやすくなります。企業側が見ている「本当にやりたいのか」「もっている力を生かせるのか」「その企業である理由があるのか」といった観点にもつながるため、納得感のある志望動機を組み立てやすくなるでしょう。
書類作成(ES・履歴書)だけでなく、面接での対話にも生かすことが可能です。感情論だけでなく論理的な裏づけがあるため、入社後の活躍イメージを具体的に伝えられるほか、面接官からの突っ込んだ質問にもスムーズに対応しやすいです。
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■企業とのミスマッチを防げる
Will Can Mustで自己理解と企業研究を照らし合わせることで、入社後の「こんなはずじゃなかった」というギャップを未然に防ぎやすい点もメリットです。
フレームワークによって自分の向き不向きを客観的に理解できるため、納得感のある企業選択につながります。ブランド力やイメージに惑わされず、自分に合う企業を見極める際の判断材料の1つになるでしょう。
Will Can Mustシートの書き方5ステップ【ダウンロードシートつき】
■1.Can(自分のできること)を書き出す
■2.Will(自分がやりたいこと)を書き出す
■3.Must(自分がやるべきこと)を考える
■4.Will Can Mustを重ねて共通点を見つける
■5.共通点を具体的に言語化していく
Will Can Mustでは、作成ステップを踏むことで効果的に自己分析を深められます。まずは事実ベースで書き出しやすい「Can」から順に、以下の5つの手順で進めてみましょう。
■1.Can(自分のできること)を書き出す
まず、Canを事実ベースで書き出します。学業やアルバイト、趣味などの経験から、自分が発揮したスキルや強みを洗い出しましょう。
「責任感の強さ」や「英語スキル」といった強みに加え、「正確なデータ整理ができる」といった些細なことも自由に書き出すのがポイントです。当たり前だと思っている習慣の中に、自分の強みが隠れている場合もあります。
■2.Will(自分がやりたいこと)を書き出す
Willを書き出す際は、「マネージャーになりたい」「海外で働きたい」といった仕事を通じて実現したいことを、本音をベースに洗い出します。周囲の目は気にせず、自分が心から満足感を得られる要素を言語化しましょう。
このとき、これまでの経験を振り返り、「どのようなときにうれしかったか」「何に夢中になれたか」も同時に整理することで、自分が仕事に求めるものや大切にしたい価値観が見えやすくなります。
■3.Must(自分がやるべきこと)を考える
Mustでは、業界研究・職種研究・企業研究を通じて、志望企業が現在何を求めているかを把握しましょう。たとえば、就職情報サイトや企業の公式サイト、企業説明会などから、現場で求められる役割や必要な姿勢・スキルを整理します。自分のWill・Canをどのように企業のニーズに適合させるかという視点も大切です。
Mustが思いつかない場合は、OBOG訪問や企業説明会に参加し「現場のリアルな期待」を収集することで、キャリアの方向性を具体化しやすくなります。
■4.Will Can Mustを重ねて共通点を見つける
書き出したWill Can Mustの3要素をベン図のように重ね合わせ、すべての中心にある「重なり」を抽出します。まずはWillとCanが結びつくか考え、「やりたいこと」に対して自分のスキルが生かせるかを確認します。たとえば「人を支えたい」というWillと、「傾聴力」というCanの結びつきを見つけ、両者の接点を探ることで仕事としての方向性を見出します。
重なりが少ない場合は、Canを広げるかWillを「誰に・どのような場面で・どう役に立ちたいのか」まで具体化して調整しましょう。個人のビジョンと組織の方向性をすり合わせた中心部分が、自分らしさとニーズが一致する「自分に合う仕事の方向性」を見つけるヒントとなります。
■5.共通点を具体的に言語化していく
3つの円が重なる部分を整理することで、自分に合った仕事の方向性や就活の軸を考えやすくなります。Will Can Mustの共通点を基に、自分に向いている仕事の特徴や、大切にしたいキャリアの軸を具体的な言葉で整理しましょう。
軸が定まれば自己PRや志望動機に一貫性が生まれます。円が重ならないときは無理に絞らず複数の可能性を検討し、まずは暫定版として作成しましょう。Will Can Mustは選考や企業研究を通じて得た気づきによって変わる可能性があるので、定期的に見直すことが大切です。
Will Can Mustはテンプレートを使うことで考えを整理しやすくなり、記入項目を確認しながら進めやすくなります。自己分析を効率よく進めたい方は、ぜひ以下からダウンロードしてみましょう。
【職種別】就活で使えるWill Can Mustの記入例
Will Can Mustのフレームワークを理解したら、次は実際の記入例を見て具体的にイメージを膨らませてみましょう。職種ごとの特徴をとらえた例を参考に、自分の言葉でシートを埋めるヒントにしてください。
■営業・企画職志望の記入例
営業・企画職志望の場合は、相手の課題をくみ取る力や提案力が、仕事への意欲とどのように結びつくかがポイントです。具体的な記入例を以下にまとめました。
Will Can Mustの記入例
・Will
自分の提案によって顧客の課題を解決し、多くの人に感謝される仕事がしたい
・Can
飲食店アルバイトのリーダーとして培った傾聴力と、ニーズを深掘りする粘り強さ
・Must
顧客の潜在課題を特定し、自社の商材を組み合わせて最適な解決策を提示することで、売上に貢献する
・Will Can Mustが重なる理想の仕事
顧客の成長に並走しながら、自身の提案で付加価値を生み出すコンサルティング営業
■技術・専門職志望の記入例
技術・専門職志望の場合は、研究を通して培った学び続ける姿勢や論理的思考力が、進化し続ける技術に対応するために企業から求められる役割とどのように重なるのかを整理することが重要です。以下の内容を参考にしてください。
Will Can Mustの記入例
・Will
高い技術力を身につけ、ITの力で社会インフラをより便利かつ安全に構築したい
・Can
プログラミング演習で磨いた論理的思考力と、不具合の原因を突き止める探究心
・Must
開発チームの一員として、保守性と正確性を兼ね備えた高品質なシステムを開発する
・Will Can Mustが重なる理想の仕事
専門領域の知識を常にアップデートし続け、技術で社会課題を解決するエンジニア
■事務・サポート職志望の記入例
事務・サポート職志望の場合は、正確さや気配り、周囲を支える姿勢が強みとして伝わるかがポイントです。具体的な記入内容を紹介します。
Will Can Mustの記入例
・Will
組織を基盤から支え、ほかのメンバーが本来の業務に集中できる環境を提供したい
・Can
事務のアルバイトで培ったデータ入力の正確性と、周囲の状況を察知する気配り
・Must
会社の規程を正しく運用し、ミスなく事務処理を遂行して業務の円滑化に貢献する
・Will Can Mustが重なる理想の仕事
チームのニーズを先回りして把握し、的確なサポートで組織の信頼性を支える事務職
Will Can Mustが見つからないときの対処法
Will Can Mustを書き進める中で、どうしても項目が埋まらないと悩む方も少なくありません。ここでは、それぞれの要素が見つからない原因とアプローチ方法について解説します。
■Will(やりたいこと)が見つからない場合
Willが見つからないときは、義務感でMustを優先しすぎているか、自己分析が不足しておりCanを十分に言語化できていない場合があります。まずは、自己分析により自分の強みや得意なこと(Can)の棚卸しからはじめましょう。
その上で、これまでに成果を出せた経験や、日常の中で自然にできていることにも目を向けてみてください。そうすることで自分がやりがいを感じやすい場面が見えてきます。明確な夢がなくても、少しでも興味のあることや楽しかった経験を書き出していくことで、自分らしいWillを見つけやすくなります。
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■Can(できること)が見つからない場合
Canが見つからない場合は、自己分析が十分でない可能性があります。まずは、これまでに感謝された経験や夢中になって取り組んだことを思い出し、自分がどのように行動してきたのかを振り返ってみましょう。苦労した場面で工夫したことや、乗り越えるために意識したことも、自分の強みを見つける手がかりになります。
また、自分では当たり前だと思っている強みは気づきにくいため、他己分析を用いて客観視するのがおすすめです。さらに、「なぜできたか」を深掘りすれば、再現性のある強みとして整理しやすくなります。特別な実績がなくても、「継続力」や「丁寧さ」といった姿勢も立派なCanとして評価されます。
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■Must(やるべきこと)が見つからない場合
Mustが埋まらないのは、企業研究などの情報収集が浅いことが原因の1つとして挙げられます。志望企業の採用情報や働く環境を調べ、求められている具体的な役割を理解しましょう。
OBOG訪問やインターンシップ・キャリアへの参加を通じて外部の情報を知ることで、単なる興味を、説得力のある志望動機の土台に変えやすくなります。志望企業のニーズを自分の「Will」「Can」と照らし合わせ、自分がその企業でどのような課題を解決できるかという視点をもつと、納得感のある軸を構築しやすいです。
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キャリアアドバイザーからの一言
3要素の重なりが見つからない場合、それ自体が自己理解を深める重要な発見です。まずは、就活において「どの要素を優先するか」を決めましょう。自分がやりたいこと(Will)を起点に必要なスキルを考えるのか、今のスキル(Can)を生かせる環境を探すのか、あるいは志望企業から求められる役割(Must)から方向性を定めるのかを整理しましょう。無理に最初からすべてを重ねようとせず、起点にしたい要素を1つ決めてから考えると、進むべき方向が定まりやすくなります。
Will Can Mustを就活に活用するコツ
Will Can Mustを最大限に生かすには、3要素の重なりを「就活の軸」として据えるのがポイントです。就活の軸をベースに書類作成、面接対策を行うことで、一貫性のある自己PRや志望動機を効率的に作れます。
また、面接で「なぜ同業界の中でも当社を選んだのか?」といった深掘りの質問に対しても、フレームワークで整理した情報を基に自分の考えを順序立てて伝えられるよう準備しておけば、自信をもって答えられるでしょう。選考を通じて得た新たな気づきを定期的にフレームへ反映し、内容をブラッシュアップし続けることも大切です。
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Will Can Mustに関するよくある質問
Will Can Mustはもう古い?
Will Can Mustは今でも活用できるフレームワークです。
キャリアや価値観が多様化しているため、「古い」と言われることもありますが、自分のやりたいこと・できること・志望企業から求められることを整理する考え方自体は、今の就活でも役立ちます。固定的に考えるのではなく、状況に応じて見直しながら活用しましょう。
ほかの自己分析手法と併用するべき?
ほかの自己分析手法と併用することで自己分析を多面的に進めやすくなります。
Will Can Mustは自分の理想の仕事を見つけるためのフレームワークであるため、過去の体験や価値観を深掘りする自己分析手法と組み合わせるのがおすすめです。
たとえば、過去の出来事を整理する「自分史」や、感情の起伏をグラフ化する「ラインチャート(モチベーショングラフ)」を作成すると、自分の強みや興味関心を発見しやすいでしょう。
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就活でWill Can Mustを使うタイミングは?
就活の初期段階から面接対策まで、幅広いタイミングで使えます。
自己分析のスタート時には希望する職種などを想定してWill Can Mustを用いることで、企業選びの基準を作ることに役立ちます。また、志望企業のES作成や面接準備の思考整理に適しています。選考を通じて新たな気づきを得るたびに定期的に見直しましょう。
やりたいことが多すぎて、Willを絞れないときは?
最初は無理に1つに絞る必要はありません。
まずは、思いつくものをできるだけ多く書き出してみましょう。その上で、それぞれに共通する価値観や、興味をもつ理由を整理すると、自分が本当に大切にしたいことが見えやすくなります。
あわせて、CanやMustと重なるWillを確認することもポイントです。また、「絶対にやりたいこと」と「できればやりたいこと」のように優先順位をつけると思考が整理しやすくなります。
志望企業ごとにMustの内容が違って混乱する場合はどうすべき?
WillとCanを核にすると軸がブレにくいです。
Mustに合わせて自己PRを変えすぎると、面接で矛盾が生じることがあります。自分軸を見失わないように、WillやCanを起点とし、その企業のMustに当てはまる部分を強調するのがポイントです。
途中でWill Can Mustが変わっても大丈夫?
途中で変わっても問題ありません。
就活を進めてさまざまな企業や人と出会う中で、自己理解が深まったり新たな価値観に気づいたりしてWillやCanが変化するのは自然な成長です。就活中も定期的にシートを見直し、最新の自分に合わせて更新しましょう。
Will Can Mustを活用して納得のいく就活を!
Will Can Mustは、自分らしいキャリアを描くために有効なフレームワークです。「やりたいこと」「できること」「求められること」の3つの要素を整理すれば、納得感のあるキャリアの軸を把握できます。一度で完璧を目指す必要はありません。選考を通じて得た気づきを反映させながら、自分だけの「就活の軸」を磨き上げましょう。
『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。
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キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。
「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。



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