就活するのにいくらかかる?どう節約する?就活費用の実態と節約の方法を教えます!
就活ノウハウ公開日:2025.02.05

「就活ってお金がかかりそうだけど、実際どのくらいかかるの?」「どうやったら出費を抑えられるの?」
就活を考えるにあたりこんな疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、就活を経験した先輩たちのアンケートから就活でかかった費用の平均値を紹介するとともに、少しでも安く就活を進める方法を提案したいと思います!
就活では、こんなことにお金がかかる
就活を始めると、それまでは必要なかった出費が増えます。スムーズに就活を進めるためには、あらかじめかかる金額の概算を知っておき、備えておくことが大切ですね。
さて、これまで就活を経験した先輩達は、どんなことに、どのくらいお金を払っていたのでしょうか。
コロナ禍前の選考はそのほとんどが対面で行われていたため、学生は会場までの交通費や宿泊費、外出先での食費などを負担しなければなりませんでした。
その結果、就活のスタートから終了までにかかるお金の平均総額は、おおよそ14万円前後にものぼっていました(株式会社ディスコ「キャリタス就活2020 学生モニター調査結果」(2019年10月発行)より)。

2025年卒の先輩達のアンケート(キャリタス「キャリタス就活2025 学生モニター調査結果(2024年10 月発行 )」)の結果を見ると、就活のスタートから終了までにかかるお金の平均総額は、76,888円と5年前と比較すると半分程度まで減少してます。そうはいっても、やはり大きい出費には変わりないですよね。最も多くのお金がかかったのは、交通費で平均26,763円。次いでリクルートスーツ代や、有料講座受講費と続きます。

今後の選考は対面とオンラインが混在する形で進むと予想されますので、少なくとも2025年卒並か、それ以上の金額がかかると考えておく必要がありそうです。
では、先輩方はどのようにして就活資金を準備したのでしょうか。
2025年卒の先輩達のアンケートの結果を見ると、「親に出してもらった」が49.2%、「全額自分で工面した」が45.3%、「親に借りた(返済する)」が5.5%となっています。
ご家族に支援をお願いする方法もあると思いますが、ご自身でもできる限り、就活本番までに資金を貯めておいたほうが安心ですね。
就活は自分がイメージした通りに進まないことがよくあります。就活期間が長くなるケースや臨時の出費も想定し、少し余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
就活費用、これで節約!
では、就活の費用を節約するための方法を3つ、提案したいと思います。
1つめは、有給のインターンシップ・キャリアに参加することです。社員とともにプロジェクトに参画したり、実際に製品の開発に携わったりするような中長期のプログラムの場合、企業が参加者に報酬を支払ってくれるケースがあります。業界・職種・企業研究というインターンシップ・キャリア本来の目的を達成しながら就活資金も得られること、これが有給インターンシップ・キャリアの大きなメリットですね。
有給インターンシップ・キャリアは、キャリタス就活の「インターンシップ・キャリアを探す」でも検索することができますので、ぜひチェックしてみてください(「種類」で「特色や報酬」で「報酬あり 」に☑を入れて検索!)。
2つめは、より安価な交通手段を使うことです。就活のために、地方から首都圏に出向かなければならないケース(またはその逆も)ありますよね。長距離移動が必要な場合、飛行機や新幹線を使うとかなりの高額になってしまいます。
そのかわりに長距離バスなど安価な交通手段を使うと、時期や運行会社にもよりますが、交通費を2分の1から3分の1以下ほどまでに抑えることができますよ。もちろん、学割もフル活用してくださいね。
なお、交通費の節約術は、キャリタス就活のこちらの記事も要チェックです!
■【地元&U・Iターンの就活】交通費節約術
3つめは、ギフト券が支給される就活イベントやオンラインでの就活イベントを探してみることです。
合同企業説明会や業界・職種研究セミナーなどの対面型就活イベントでは、複数のブースを回ることでギフト券がもらえるケースがあります。一日にたくさんのブースを訪問すれば、かなりお得に活動を進められますよ。また、オンラインでの就活イベントに積極的に参加することもおすすめです。自宅で気軽に参加でき、交通費や移動時間を節約することができますね。
キャリタス就活の「イベント情報」には、これから参加可能なギフト券が支給される対面型イベントやオンラインイベントの情報がたくさん掲載されますので、ぜひチェックしてみてください。
■全国の合同企業説明会やオンライン・リアルイベント情報をみてみる
「スカウト機能」「就活エージェント」の活用も選択肢のひとつに
就活には時間的にも金銭的にも物理的にも大きな負担がかかります。だからこそ、できる限り効率よく進めていきたいものですよね。
その観点から、就活の新しい方法として近年脚光を浴びてきた「スカウト機能」および「就活エージェントサービス」の活用もおススメです。
一般的な就活では学生の皆さんが就職情報サイトから自分で企業を探していきますが、「スカウト機能」や「就活エージェントサービス」ではむしろ逆です。「企業が学生の皆さんを探しに来てくれる・会いに来てくれる」というイメージですね。それぞれについて、詳しく説明します。
「スカウト機能」とは、学生の皆さんがキャリタス就活に登録したプロフィール情報をもとに、企業から個別にスカウトが届くサービスです。スカウトが来た企業の中から、自分が行きたい企業を効率よく選べますし、今まで知らなかった業界や企業と出会うこともできます。
「スカウト機能」に興味を持った方は、まずはキャリタス就活にログインしてご自身のプロフィール情報を登録するところから始めてみてください。
■企業からあなた宛にスカウトが届く「スカウト機能」を使ってみる
一方「就活エージェントサービス」は、学生の皆さんの就活を支援する会社が行っているサービスで、その人の希望や適性にマッチしそうな企業を紹介してくれるというものです。キャリタス就活もエージェントサービスを行っていますので、こちらにもぜひ、登録してみてくださいね。
■キャリタスエージェントを使ってみる
ひとつ注意が必要なのは、「スカウト機能」や「就活エージェントサービス」に登録したからといって必ず就活が成功するとは限らない、ということ。受け身の姿勢では、せっかくの機能やサービスを有効活用することはできません。あくまでも主体的に考え、行動し、自分をアピールしていくことが成功へのカギです。効率よく最高の成果を上げられるよう、能動的に活用していきましょう。

PROFILE
濱野 裕貴子
キャリアコンサルタント・公認心理師・ワークショップデザイナー
大学卒業後、教育系出版社に入社。通信教育の先生方のマネジメントを中心に、キャリアインタビューや機関誌の編集などに携わる。業務を通じて感じた「同じ仕事をしているにも関わらず働く理由や価値観の違いが出るのはなぜか」という問題意識から、「キャリア」に興味を持つように。14年間の勤務後独立し、以後、大学ではキャリアカウンセラーや非常勤講師、企業では研修講師として、学生や若手社会人のキャリア支援に当たってきた。演劇や落語、お笑いなどのパフォーミングアーツに触れることが大好きで、身体表現を使った自己理解のワークショップなども手掛けている。筑波大学人間総合科学研究科生涯発達専攻カウンセリングコース博士前期課程修了(カウンセリング修士)。