就活はじめの一歩!インターンシップ・キャリアのススメと心構え〜初心者向けガイド

インターンシップ・キャリア

公開日:2023.05.23

こんにちは!キャリアコンサルタント桜川りえです。 本記事では、「インターンシップ・キャリアに参加した方がいいと思うけど、何からどう準備を進めればいいかわからない」といった2025年卒の「就活初心者」の方向けに、イチからわかりやすくお伝えします。前半ではインターンシップ・キャリアに参加すべき理由や参加のメリット、後半では就活の「はじめの一歩」を踏み出すための心構えとやり方について解説しますので、ぜひご覧ください。まずは、小さなことからで構いません。すぐにできることからはじめてみましょう!

インターンシップ・キャリアはなぜ参加すべき?企業が積極的に実施するワケ

インターンシップ・キャリアとは、学生が実際に仕事を体験する制度のことです。2025卒から扱いが変わるので注意が必要です。ここでは、最新のインターンシップ等の概要をお伝えします。

インターンシップ・キャリアとは

インターンシップ・キャリアとは早期からのキャリア形成支援活動。企業で実際に「働く」ことを体験できる「就業体験」や働くことへの理解を深めるプログラムで、4つのタイプに分かれています。

キャリア形成支援活動の「4つのタイプ」

※詳しくは、こちらの記事を参照してください。

インターンシップの定義変更→4タイプの解説とその活用方法

参加するメリットは?

インターンシップ・キャリアに参加するメリットは、大きく分けて3つあります。

  1. 自分の働くイメージが描きやすくなる
  2. 業界・企業について理解できる
  3. 自分自身の成長につながる

学生の参加率、企業の実施率は毎年右肩上がりで増えており、24卒の先輩の参加率は91.4%。多くの学生が複数社のインターンシップ・キャリアに参加しています。※キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2022 年 12 月発行)

この参加する「3つのメリット」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

1.自分の働くイメージが描きやすくなる

これまでの経験や大学で学んだことを実践する場として、また、将来の職業選択のためにインターンシップ・キャリアを活用できます。実際に現場で働くことで、「本当にやりたい仕事」や「どんな環境で働きたいのか」といったイメージが具体化されます。

また、今まで気付かなかった、自分の「スキル」や「能力」、「課題」などを発見することもあります。

2.業界・企業について理解できる

インターンシップ・キャリアに参加することで、実際に業界や企業の現場を知ることができます。ホームページやSNSなどではわからなかった、自分が興味を持っている業界や企業について深く理解することができ、その分野に進むための具体的な知識や情報を得ることができます。

3.自分自身の成長につながる

インターンシップ・キャリアに参加することで、自分自身の成長に繋がります。現場で働くことで、「ここなら安心して働けそう!」と自信が持てるようになったり、コミュニケーション能力や問題解決能力、課題発見能力など、多様なスキルを身につけることも期待できます。

業界や企業の社風や文化、人との繋がりを築くなど、これまでのアルバイト経験だけでは得られないような、社会人として必要なスキルとは何かを知る機会になるでしょう。

このように、学生の皆さんがインターンシップ・キャリアに参加することで、自分自身が成長し、「自分に合う仕事選び」へ一歩近づくことになるのです。

企業がインターンシップ・キャリアを実施するワケ

では、なぜ企業はコストも時間もかかるインターンシップ・キャリアを行うのでしょうか?

その理由は、以下のようになります。

・学生が自身のキャリア形成について考えるきっかけを与えることにより、優秀な人材を育成するため
・業界や自社の事業・業務内容について、早い段階から理解を深めてもらい、志望意欲を醸成するため
・早期から実施することで、企業と学生双方のマッチング向上に繋がるため

インターンシップ・キャリアへの参加で、就職したいと思う企業があった人は全体の87.0%!

「あまり関心がなかった業務も、詳しく聞いてみると自分に合いそうな仕事だとわかった」
※キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果(2022 年 12 月発行)

といった先輩の声もあるように、インターンシップ・キャリアに参加することで、入社後の「働くイメージ」が描きやすくなります。企業にとっては自社への理解を深め、魅力を伝える機会となり、学生の皆さんにとっては自分の視野を広げる絶好のチャンスとなります。

就活の「はじめの一歩」を踏み出すための心構え

①少しずつでも大丈夫!できることからやってみよう

「そろそろ就活をはじめなくては……」と思いながらも、何から手をつけていいかわからず、後回しにしてしまっている方も多い就活準備の「リアル」。まだ学生生活も2年しか経験がなく、これといった「ガクチカ」もない。自分が「社会人」になるイメージができないのも無理もありません。

いきなり多くのことをこなすのは、誰だって大変です。少しずつでも構いませんので、夏のインターンシップ・キャリアに参加するのをひとつの「目標」として、できることからやっていきましょう!

②やってみよう!カンタン自己分析ワーク

自分に合う企業を見つけるには、企業(仕事)選びの「自分軸」が大事です。何となく選ぶのではなく、今の自分のこだわり、やってみたいこと、できることを整理しましょう。

ポイント:「自己分析」+「業界・企業研究」⇆企業(仕事)選びの自分軸

【カンタン自己分析ワーク】ノートに書き出してみましょう!

●「自己分析」STEP1:5W1Hで「自分軸」を整理しよう

特に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で様々な活動が制限されていた2025年卒の皆さん。「何もアピールすることがない」といった声が多く聞かれます。

実は、リーダー経験や大会で優勝したことなど「結果」そのものより、どんな判断基準や価値観でその活動を行ったのか、背景や考え方など、目に見えない「プロセス」の方が選考では重視されています。

ですから、「他の人と比べて自慢できるような実績がない」と悲観することはないのです。

授業、部活動、アルバイトの他、在宅時間が増えたことで新しく取り組んだ趣味のことでも構いません。

ひとつの事柄について、
5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)の観点から、
それぞれ丁寧に書き出してみましょう!

これまでの経験や、大切にしていること(価値観)を整理して、客観的にかつ、簡潔に伝えられるように準備しましょう。

インターネット上の適職診断・自己分析ツールを参考にしたり、「モチベーショングラフ」(ライフチャート)をやってみるのもオススメです!

\こちらのページもチェック!

●「業界・企業研究」のSTEP1:知っている業界・企業を増やす

自分が気になる業界、気になる企業は?(興味)
ex.モノを作る業界、サービスを提供する業界、人の心を豊かにする業界

業界研究の第一歩は、「世の中にどのような業界があるか?」を知ることです。まずは、皆さんの身近にある商品・サービスや、関心を持っているモノ・コトから派生させて、知っている業界の数を増やしていきましょう。

例:「ボトルコーヒーの製造から消費者の手元に届くまでの流れ」に関わっている業界を考えてみましょう。自分が関わるとしたら、どんな役割を担っている業界で働いてみたいですか?

また、「業界MAP」を活用して、自分の興味のあるモノ・コトが、どう派生しているのか見ていくとイメージしやすくオススメです!

世の中にある主要業界・企業がひと目でわかる!

33業界、約1,000社を分類した業界勢力地図。業界の解説、売上高、合併など業界全体の情報を網羅しています。自分はどの業界で何にチャレンジしてみたいか考えてみましょう。

特に人気企業や受け入れ人数が少ない企業では、インターンシップ・キャリアに参加するための選考を実施する企業があります。少しずつ、エントリーシートや面接などの準備をしていきましょう。

就活を進めていく中で、変化していくものもありますから、完璧を目指さず、今の段階から作ってみてブラッシュアップしていきましょう。

③インターンシップ・キャリアで「働くイメージ」をつかもう!

【インターンシップ・キャリアプログラムの探し方】

●興味のある業界がある方→キャリタス就活で業界別に調べてみましょう!
→日程や報酬の有無、業種やクチコミなどから、あなたに合ったインターンシップ・キャリアを検索できます。

●興味のある業界がない方
→自分が普段愛用している製品・サービスはどの業界が提供しているものだろうか?
そこから業界を広げてみたり、身近な社会人がどんな業界で働いているのか話を聞いてみましょう。

●自分の参加できる時期から調べる
→学業やアルバイト等で忙しい3年生(大学院1年)の皆さん。夏休みなど参加できそうな時期から、プログラムを探してみましょう。

【注意】 
今の時期は「広く業界を知る時期」です。1つの業界に固執し過ぎないよう、注意が必要です。興味のある業界や、その業界と取引のある業界はどこなのか調べて、視野を広げましょう。

「なんか違うかも?」といった感覚も大切に!

もし、実際に参加してみて、「なんか違うかも?」と感じた時も安心してください!はじめから自分にピッタリの企業に出会える方は、案外少ないものです。思い描いていたイメージと違ったとしても、「こういう業界や職種、社風は自分に合わないんだな」という学びになりますから、時間の無駄だと思わずに、立派な「経験」としてストックしていきましょう。

「なんか違うかも?」という自分の感覚も大事にして、選択肢から外していくことで、後から検討しなくて済むので結果的に「時短」に繋がります。失敗を恐れず、できるだけ多く参加して視野を広げていきましょう!

まとめ

●インターンシップ・キャリアに参加するメリット

  • ・参加することで、自分の働くイメージを描くことができる
  • ・業界や企業について理解を深め、自己成長に繋がる

●就活の「はじめの一歩」を踏み出すための心構えとやり方

  • ・自己分析では、5W1Hを活用して自分の軸を整理
  • ・業界・企業研究では、知っている業界や企業を増やすことから

少しずつでも大丈夫です!夏のインターンシップ・キャリアに参加するのをひとつの「目標」として、今から準備していきましょう!

PROFILE

桜川りえ
国家資格キャリアコンサルタント
短大卒業後、10回転職を経験。ライフステージに合わせた“柔軟な働き方”をいち早く実践。コンプレックスだった転職回数の多さを「強み」に変えてキャリア支援の道へ。2019年より都内私立大学にてキャリアカウンセラーとして従事し、現在はオンラインによるキャリア相談を実施。学生・女性支援を専門領域として活動中。正規・非正規雇用、業務委託などあらゆる働き方を経て、2021年5月個人事業主となる。同年11月、「HSP×転職」をテーマにKindle書籍を出版し好評を得る。2023年3月オンラインコミュニティ「就活サードプレイス」開設。「就活×保護者」をテーマにセミナー開催。「就活」を切り口に親子関係の問題に取り組んでいる。現役就活生の母。オンラインコミュニティ「就活サードプレイス」運営

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