インターンシップ等の選び方や髪型など就活の悩みにプロがお答えします!【あんしん相談Q&A第5回】

インターンシップ・キャリア

公開日:2024.09.25

インターンシップ先の選び方や選考基準、さらには服装やスケジュール調整に至るまで、さまざまな疑問や不安が出てくると思います。本記事では、「キャリタス就活 あんしん相談」に寄せられたインターンシップに関する質問に対し、企業の人事担当者やキャリアコンサルタントといった「就活のプロ」たちがお答えした、質問と回答ををピックアップしました。ぜひ参考にしてください!

お悩みその1:インターンシップ等の参加先、どうやって選ぶ?

【質問】現在3年生です。インターンシップ等に行きたいのですが、行きたいところが決まっていません。どのように決めていけばいいですか。

回答:
インターンシップ等に参加しようという姿勢、素晴らしいですね。迷ってしまう理由の一つとして、どんなプログラムに参加したいかが明確になっていないからだと考えられます。どういう企業を受けるかの判断基準を作るべく、自分の軸を決めてみることをおすすめします。

就活の軸とは、やりたい(携わりたい)仕事や企業の特徴、入社後目指したいこと、働き方など企業選びの基準・手段になるもので、人それぞれです。軸を決めるための材料はあなた自身の中で作られますので、まずは自己分析で経験を振り返りましょう。好きなことややりがいを感じたこと、ゆずれないことなどから、何を大切にしたいか・優先したいかが見つかると思います。

自己分析についてはキャリタス就活の「就活成功ガイド」にある「自己分析」カテゴリの記事も参考にしてみてください。

自己分析ができたらあわせてさまざまな企業に触れて、世の中にある仕事を知っていきましょう。キャリタス就活の「業界MAP 」や「5分でわかる業界 」動画(日経の注目ニュース&リサーチ内にあります)のほか、市販の業界地図、WEB上の記事、YouTubeなどのコンテンツを活用して業界の特性を理解しながら代表的な企業について特徴を押さえるイメージで情報収集していきましょう。
調べを進めていくと業界・企業それぞれに役割や魅力、違いがあることがわかって、それらについてあなた目線でどう感じるかを考えることで、その業界や企業に興味をもてるか判断していけます。

また自己分析した結果と業界・職種研究で得た情報と掛け合わせると、どんな仕事を目指したいかを具体的にしていくことができます。これを軸として各種のプログラムを見てみると、あなたにとって受けたほうがいいものを自分の視点で迷いなく選んでいけるでしょう。
もちろん完全なものでなくて構いませんし複数あっても大丈夫ですので、いろんな軸でそれぞれに合う機会を探していってください。

インターンシップ等に参加する上でもっとも大切なのは「参加目的を明確にすること」です。
たとえば「●●業界について詳しく知りたい、●●職に興味があるから具体的な仕事を見てみたい」など目的をはっきりさせるとシンプルにその視点で自分にあったプログラムを選ぶことができます。「そもそもなぜインターン等に参加したいのか」についてもあわせて考えて、明確にした目的に即したプログラムを選ぶとよいでしょう。

また、インターンシップ等にはさまざまなプログラムがあり、多くの企業がキャリア形成支援に役立つ内容を用意しています。社数は決めずに、自分ならいつ・どんなプログラムに参加できそうか、学業やそのほかの予定を踏まえて計画を立てて無理なく参加するのもよいでしょう。

あくまでも参考情報ですが、キャリタス就活 学生モニター2025調査結果(2024年2月発行) によると、「1日以内のプログラム」への参加経験をもつ学生は約9割、「2〜4日間」が約6割となっていて、「5日間以上のプログラム」は4割近くとなっています。参加社数については、「1日以内のプログラム」がもっとも多く「平均9.2社」、「2〜4日間」は2.9社、5日間以上のプログラム」は1.7社と複数のプログラムを組み合わせて参加している学生も多いようです。

キャリタス就活には多くの企業のインターンシップ等のプログラム情報を掲載しています。さまざまな軸で検索できますので、自分に合ったプログラムを見つけることができます。

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お悩みその2:インターンシップ等の選考に学歴・大学名は影響する?

【質問】大学3年生です。インターンシップ等の選考は、学歴が高かったり有名な大学に通っている人の方が通りやすいのでしょうか?希望する企業が大手なのですが、中小企業メインで探した方がいいのでしょうか?

回答:
確かに、一部の企業ではインターンシップ等の選考を通じて優秀な人材を確保しようとしています。しかし、学歴や大学のネームバリューがすべてではありません。選考の基準は企業ごとに異なりますが、通常は学歴だけでなく、実績やスキル、志向性、人物面など、総合的な評価が行われます。

大手企業であれば学歴や大学名の重要性が高まる傾向はありますが、それでもすべてではありません。興味関心があるのであれば、あきらめずにチャレンジした方が後悔が残らない就活を行うことができるのではないかと思います。

一方、待遇や福利厚生面が整った大手企業に行きたいという気持ちは理解できますが、中小企業では業務の守備範囲が広くなるだけ、多様な経験を積むことができます。その結果、成長ややりがいをより感じられるかもしれません。

キャリア選択に正解はありませんが、自分のキャリア目標や興味関心、強みに合った企業を選ぶことが重要です。経営理念に共感できるか、という点も重要ですね。大学のキャリアセンターでも、卒業生の就職先などの事例をたくさんもっていますので、ぜひ足を運んでみてください。また、一社目でキャリアのすべてが決まるわけではありません。大手企業だけでなく、中小企業も探してみて、長期的な目で自分に合った環境や成長の機会を提供してくれる企業を見つけるとよいでしょう。

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お悩みその3:インターンシップ等に参加できていないけど何をすればいい?

【質問】夏休みに授業を取っていてほとんどのインターンシップ等に参加ができないのですが今できることやするべきことがあったら教えていただけないでしょうか。

回答:
授業もあり大変だとは思いますが、学業の合間や隙間時間を使って、大学主催の各種ガイダンスや講座などを通じて就職活動に関する情報を収集してみたり、キャリタス就活を使って参加可能なプログラムがないかチェックしてみるのもおすすめです!オープン・カンパニーという短期(主に半日~1日)のプログラムも多数あります。複数の企業のオープン・カンパニーや同一企業の複数プログラムに参加することで、インターンシップ等に近い体験をすることも可能です。

インターンシップ等に参加する以外にも、今やっておいた方がいいことをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてくださいね!

・自己分析、業界企業研究:
これまでの自分を振り返りながら、WEBや書籍など各種メディア・ツールを活用して業界、企業の情報を広く知っていきましょう!

・日々コツコツ情報取集
5分程度でいいので新聞やニュースなど毎日チェックすることを習慣化しましょう!社会の流れを理解することで自己分析・業界企業研究に役立つほか、選考対策にもなります。

・筆記試験対策:
SPI3や玉手箱を中心に問題集を解いて、得意分野の拡大・弱点分野の克服を目指しましょう!

・エントリーシート対策
「学生時代に力を入れたこと」「自己PR」を作成して、大学のキャリアセンターに添削してもらいながら完成度を高めていきましょう!

就活は焦りすぎることなく、まずはご自分のペースで進んでいきましょうね。

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お悩みその4:インターンシップ等の日程が被った!そんな時どうする?

【質問】インターンシップ等を申し込むとき、日にちが被りそうでも、取り敢えず両方とも申し込んでもよいのでしょうか?

回答:
インターンシップ等は選考を行う企業もあり、選考の合否によって参加できるインターンシップ等が変わってくることから、日程が重なる可能性がある場合も複数社応募することをおすすめします。日程が重なってしまった場合はそれぞれのインターンシップ等の参加目的で優先順位を決めてどちらに参加するのか決めましょう。優先順位をつけるには、自己分析、企業研究をしっかりと行うことが大事です。これと決めた業界や会社を、より深く知るためにインターンシップ等を活用するということを考慮しながら準備をすすめてみましょう。

参加の辞退は可能ですが、辞退されたことについての捉え方(採用選考に影響するか)は企業によって異なります。

辞退する理由は、学業や部活動・サークルなどのプライベートな予定と重なったことを伝えるのが無難です。複数日程があり、日程変更が可能なケースもありますので、まずは理由を伝えて日程変更を依頼しましょう。どうしても辞退する際の心掛けとしては、辞退することが決まった時点でより早く、誠実な態度でお伝えすることです。無断キャンセルはマナー違反となりますので、必ずキャンセルの手続きを行ってくださいね。

インターンシップ等にただ参加するというのではなく、目的意識をもち、参加を通じてどのようなことを得て、今後の就活にどう生かしていきたいのかを考えておきましょうね。インターンシップ等の参加先への連絡方法に迷ったら下記記事を参考にしてみましょう。

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お悩みその5:インターンシップ等に参加する時の服装って?

【質問】今度参加しようとしているインターンシップ等の服装が「ご自身らしい服装でご参加ください」となっているのですが、襟付きの服にした方がいいなどありますか?

回答:
「ご自分らしい服装」という表現は悩ましいですね。インターンシップ等に参加する際の服装について下記に回答します。私服で参加の場合は「オフィスカジュアル」を意識することをおすすめしています。

オフィスカジュアルに明確な基準はありませんが、周りに不快感を与えず、落ち着いたコーディネートとするのが一般的です。襟付きの服装はフォーマル寄りの服装ですので、企業の担当者にも一緒に参加する学生にも失礼がなく、きちんとした印象を与えられます。

服装のフォーマル度やカジュアル度の認識は企業によって異なりますが、参加する企業のHPなどで社員の服装を確認できる画像があればそちらを参考にできるかもしれません。

初対面においては最初の3秒であなたがどんな人かというイメージが形成されてしまいます。服装や身だしなみに気をつけ、よい印象を与えられるよう努めましょう。初めての経験で悩むこともあるかと思いますが、オフィスカジュアルについてまとめた記事がありますので参考にしてみてください。

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お悩みその6:インターンシップ等に参加する際に髪型や髪色で気にすることは?

【質問】インターンシップ等に参加する際、髪色は黒の方がいいですか?ちなみに、現在は少し明るめの茶髪です。

回答:
身だしなみでもっとも意識するべきことは「清潔感」です。髪型は見た目の印象だけではなく、清潔に整えられた姿から、あなたの誠実さ、自己管理能力の高さ、ビジネスマナー(TPO)を重視していることを瞬時に伝えることができます。インターンシップ等に参加する際は、髪型まで整えるように心がけましょう。

髪の色は、あまりにも派手な色や、あからさまに人工的な色は避け、自然な色合いを選ぶことをおすすめします。絶対に黒髪である必要はありませんが、業界や企業のカルチャーによっては黒髪を好むところもあるのは事実です。志望業界や企業の慣例を調べ、自分の髪色がマッチするのかどうか、チェックするとよいでしょう。

身だしなみについて今のうちから意識することで、いざ面接等を受けるタイミングになった時にも慌てることなく臨めるでしょう。

まとめ

インターンシップ等は適切なプログラム選びや選考への対処法などを理解することで、より実りある経験を積むことができます。自分のキャリアの軸を明確にし、目的意識をもってインターンシップ等に参加することが、将来のキャリア形成に大いに役立ちます。

大切なのは、無理をせず、自分のペースで進めることです。どんな小さな一歩でも、それが未来への大きな一歩となります。今の努力は必ず将来の自分にプラスになりますので、前向きに、そして楽しみながら就活を進めていってください!

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PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を生かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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