【面接を攻略】突破率を上げる二次面接ならではの対策を紹介

就活ノウハウ

公開日:2024.06.19

「面接対策」というキーワードは、就活生ならよく目にするかと思いますが、「一次面接」「二次面接」といった、面接のフェーズによって対策内容は違ってきます。二次面接の場面で求められるのはまず「自己理解」です。また企業研究で蓄積された知識や具体的な志望動機などを伝える「自己表現」も同様に大切です。本記事では、二次面接にフォーカスし、ほかの面接との違いや二次面接ならではの落とし穴、それを乗り越えるポイントを解説します。

二次面接の特徴ってなに?

ずばり、二次面接は応募者と企業の適合性をより深く見極めるための重要な選考です。就職活動における面接のフェーズは、一次面接、二次面接、そして最終面接と進行します。一次面接で基本的な資質やスキルが評価された後、二次面接ではそれらに加えて、応募者が企業文化にフィットするかどうかが見られます。最終面接には経営層が参加し、応募者の人間性や組織への適合性、キャリアビジョン等を通じて、入社した際にどのような貢献が期待できるかじっくりと評価されます。このように面接フェーズによって評価ポイントは大きく異なります。また、企業によっては一次面接や二次面接が最終面接となる場合もありますので、希望企業の選考フローをしっかりと確認しておきましょう。

二次面接で主に見られているポイントは以下のとおりです。

企業文化への適合性:
応募者が企業の価値観や社風に合いそうかを評価します。文化適合性(カルチャーフィット)は、職場の雰囲気やチームの一体感に影響にも影響します。

問題解決能力:
企業はこの能力を評価することで、応募者が予期せぬ問題や挑戦に対してどのような解決策を提案できるかを見極めます。日常業務において問題が発生することは避けられないため、その対処能力が業務の成功に直結します。

協調力:
応募者がチーム内でどのように協力して作業を進めるかを理解するために確認します。企業の多くはチームでの協働を重視しており、良好な人間関係がプロジェクトの成果に影響を及ぼします。

将来の可能性:
企業は応募者が将来的にどのように企業に貢献してくれるかを見極めたいと考えています。これにはキャリアの志向性や潜在的な成長の可能性も含まれ、企業にとっての投資価値を判断するためです。

働き方の価値観:
倫理観や働き方の価値観が、企業と応募者とでどれだけ合致しているかを深掘りします。特に倫理観は企業の社会的責任や信頼性に直接かかわるため、企業はこの点を非常に重視します。

二次面接がうまくいかない原因

二次面接では、一次面接よりも役職や年次が高い人事担当者が面接官となることが多いです。これらの面接官は社会経験が豊富であり、表面的な回答では納得させることが難しいため、準備には特に注意が必要です。

■二次面接で落ちてしまう原因

消極的な態度:
面接において消極的な態度を示すと、応募者が職務に対して熱意がないととらえられがちです。面接時の話を聞く姿勢や逆質問の内容によっては、面接官にあまりいい印象を与えない可能性があります。

自己PRに一貫性がない:
自己PRが一貫していない場合、応募者が何を得意とし、どのような価値を企業に提供できるのかが不明瞭になります。面接官は応募者の強みやキャリアの目的を明確に理解できないため、適切な評価が困難になる可能性があります。また一次面接の内容・所感は二次面接の面接官に連携されており、事前に目を通しているケースが多いので、自己PRは一貫性を持たせるようにしましょう。

具体的な成果を提示せず、抽象的な表現に終始する:
具体的な成果や事例がなければ、応募者の能力や過去の経験がうまく伝わらず、面接官が応募者の実力を正確に評価することができません。具体性を高める上で数字や成果を根拠に話すことが重要です。

自己中心的で個人の利益を優先するような発言をする:
チームや組織への貢献よりも個人の利益を優先していると見えるような言動やエピソードは、企業文化やチームワークに適合しないと判断されることがあるので控えましょう。

志望動機があいまい:
二次面接では企業との適性が見られます。志望動機が明確でないと、応募者がその企業や職種を本当に理解し、望んでいるのか疑問が残ります。確固たる志望動機は応募者のモチベーションと目標の明確さを示すため、企業研究を入念に行った上で、その会社でなくてはいけない理由を説明できるようにしましょう。

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二次面接を通過するための対策とは?

二次面接を突破するためには、企業に対する深い理解を示すことが重要です。企業研究を徹底し、企業のニーズや文化に合致する自身の強みを明確にする必要があります。また、一次面接の振り返りを行い、アピールできていない部分や、企業の求める人物像を再度深掘りし、二次面接でアピールすることも有効です。二次面接を突破する上で意識したいポイントと具体例をみてみましょう。

■二次面接を突破する3つのポイント

企業研究の徹底:
企業研究を徹底することで、その企業が求める人物像や企業文化を深く理解し、面接での回答に具体性と説得力を持たせることができます。企業の成功事例や課題、未来の展望について詳しく調べ、自身の経験やスキルと結びつけて話すことが重要です。

【回答例】
御社が過去に手掛けた環境保護プロジェクトについて調べておりました。このプロジェクトでは、持続可能なエネルギーソリューションの開発に成功しており、その取り組み姿勢に感銘を受けました。大学時代に参加した循環エネルギー、スマートシティの研究を通じて、エコシステムの維持と再生エネルギーの推進に関する知識を深めました。私の経験が御社のプロジェクトに即戦力として貢献できると考えています。

具体例に基づく回答の準備:
限られた面接時間の中で成功例や失敗例を含む具体的なエピソードを話すことで、面接官に対して自身のスキルや問題解決能力をより明確に伝えることが可能となります。

【回答例】
学園祭の実行委員として予算不足に直面した際、既存の資金を再配分し、コストを削減することで問題を解決しました。また、学生同士で協力し、手作りの装飾やボランティアの協力を得て、質を落とさずにイベントを成功させました。この経験で交渉力と問題解決力を培いました。御社でも、限られたリソースを活用し、困難な状況でも柔軟に対応する力を発揮できると考えております。

ポジティブな姿勢:
何事にもポジティブな姿勢はチームワーク力や困難な状況における問題解決能力の高さをアピールすることができ、面接官によい印象を残すことができます。

【回答例】
大学にてアプリケーション開発のプロジェクトに参加した際に、進捗が遅れているメンバーに対して励ましの言葉をかけたり、タスクを再分配して負担を軽減するなど困難な課題があってもチームと連携しながら対応を行いました。その結果、プロジェクトは成功し高い評価を得ました。御社でも前向きな姿勢でチームをサポートし、目標達成に貢献できると考えております。

■定番質問は事前に練習しておこう!

企業の業界や事業はさまざまですが、採用面接における定番質問はいくつか決まっています。よく聞かれるのは「志望動機」「自分の短所や長所」「ガクチカ」です。そのほかにも、たとえば以下のような質問をされる可能性があります。

・失敗から学んだ経験を教えてください。

・当社のビジョンやミッションに共感した点は何でしょうか。

・5年後、10年後のキャリアビジョンを教えてください。

これらの質問に即答できましたか?定番質問を事前に知っておくことで、その場しのぎの返答を防ぎ、回答パターンも準備できるので早めに対策しておきましょう。

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また、実際の面接に近い環境で模擬面接を行うことで、回答の質を高めるとともに、緊張感を克服する訓練にもなります。友人や先輩、キャリアセンターの職員といった第三者を交えてフィードバックを得ることが有効です。

効果的な逆質問と一貫性の重要性

面接官から「何か質問はありますか」と逆質問をされる場合もあります。これは、あなたが企業や職務に深い関心を持っていることを示す絶好の機会です。企業の将来の展望や職場の雰囲気、キャリアアップの体制など、自身が本当に知りたい情報に焦点を当てた質問を準備し、質問することが重要です。

逆質問の対策ポイントとしては、面接官の役職に応じて適切な質問を2~3個用意することが理想的です。企業サイトや採用情報サイトに既に掲載されている情報は避け、志望企業の深掘りした情報と自分のキャリアプランや価値観を関連付けて質問することで、自身の一貫性を保ちつつ企業に対する真剣度と将来性をアピールすることができます。

逆質問の例をいくつか挙げてみましょう。

【逆質問例1】
リーダーシップ能力や問題解決能力を持つような人材に早くなるために、自身もそれらのスキル向上に取り組んでいきたいと考えています。その上で、貴社ではそれらに関連する育成プログラムの実施はありますか?

【逆質問例2】
社員の評価やフィードバックはどのような頻度で行われていますか?また、評価の際に重視されるポイントは何ですか?

【逆質問例3】
御社で高い成果を上げている社員の特徴や共通点について教えていただけますか?

逆質問についてさらに詳しく解説している、下記の記事もご覧ください。

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次のステップへ進むための機会に

二次面接を突破するためには、一次面接での経験を生かし、より深い企業理解と志望動機を準備することが成功のカギとなります。企業研究を徹底し、一貫性のある自己PRを行い、熱意を示しましょう。

そして面接後は振り返りを行い、選考結果に関わらず、ポジティブな姿勢を保ち、次に向けて前進することで、面接過程の一連を自己成長の機会にすることができるでしょう。

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PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を生かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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