【例文付き】内定承諾のマナーとは?承諾前に押さえておきたいポイントを解説

就活ノウハウ

公開日:2024.06.12

志望企業から内定(内々定)の連絡を受けた瞬間は喜びでいっぱいだと思います。さまざまな選択肢の中から入社する企業を決めたら、その企業に入社の意思を伝えます。これが「内定承諾(入社承諾)」です。

内定承諾の正しい仕方を理解し、適切なマナーを実践することは今後社会人になる上でも重要です。本記事では、内定承諾の連絡方法と具体的な例文を交えて紹介します。また、入社前に準備すべきことや注意点についても解説していますので、社会人への一歩としてぜひ参考にしてください!

内定の連絡をもらったら?承諾の前に考えるべきこと

内定の喜びはひとしおですが、承諾の前に考えるべき点がいくつかあります。まず、内定承諾する際は自身がその会社で働くイメージをしっかり持ち、キャリアプランに合致しているかどうかを考えましょう。多くの企業は返答までに一週間程度の期間を設けていますので、この時間を利用して企業のビジョンや文化が自分の価値観と一致するかを再確認し、入社後のキャリアパス等を具体的にイメージすることが大切です。

また職務内容や条件も改めて確認し、家族や信用できる先輩・知人と働き方や将来のキャリアプランについて相談してフィードバックを得ることも有効です。ほかの企業からの内定がある場合は、勤務地、給与、福利厚生、業種、企業文化、将来性といった多角的な項目を比較検討しましょう。

「内定承諾」連絡の際、注意すべきポイント

内定承諾の連絡は、期間内に行うのが鉄則です。期間を過ぎると、企業側も次の候補者の検討に移る可能性があります。連絡は採用情報に記載された企業の営業時間内に行うことが望ましいです。もし決断に時間がかかる場合は、その理由を明確に伝え、期限の延長が可能かどうかを企業に相談しましょう。

また、承諾の連絡をする前に、企業から提供された資料やメールを再度確認し、必要な情報を整理しておくことが大切です。細かい疑問点や確認事項をリストアップし、これらをクリアにしてから連絡をするとスムーズです。電話での連絡がベストですが、企業からの初期連絡がメールであれば、そのメールに返信する形でも問題ありません。

電話で内定承諾を伝える場合の例文とポイント

電話で内定承諾の旨を伝える際は、まずは自己紹介と、内定をいただいたことへの感謝を伝えましょう。その後、内定を承諾する旨をはっきりと伝え、続いて入社に向けての意気込みや、何か不明点があればその質問をしましょう。

▼電話で内定承諾の連絡をする際の例

自分:お世話になっております。先日内定のご連絡をいただきました、〇〇大学〇〇学科の〇〇〇〇(氏名)と申します。人事部の△△様はいらっしゃいますでしょうか?

人事:はい、△△です。どういったご用件でしょうか?

自分:△△様、お忙しいところ失礼いたします。この度は内定をいただき、誠にありがとうございます。本日は正式に内定をお受けしたいと思い、ご連絡しました。

人事:〇〇さんにご入社いただけることを大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。今後の手続きや必要書類については、改めてメールで詳細をお送りします。何かご質問があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

自分:かしこまりました。詳細メールの送付、お待ちしております。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

人事:こちらこそ、ありがとうございました。〇〇さんのご入社を心よりお待ちしております。何かあればお気軽にご連絡ください。

自分:ありがとうございます。それでは、失礼いたします。

人事:失礼いたします。



■電話での内定承諾のポイント

・電話をかける前に、伝えたいポイントを簡潔にメモしておきましょう。
・メールの際は「貴社」と書きますが、電話の際は「御社」と言いましょう。
・電話をかける時間帯に注意しましょう。営業時間内を心がけ、可能であれば午前中に連絡をしましょう。また、お昼休み(12:00~13:00)の時間帯は避けましょう。
・相手より先に電話を切らない(最低でも3~4秒待ってから切る)ようにしましょう。
・音がする場所は避け、静かな場所から電話をかけましょう。

■確認事項がある場合は?

内定承諾連絡とあわせて確認事項がある場合は、承諾の意志を伝えた後に、

— 前段部分は同様 —

人事:〇〇さんにご入社いただけることを大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。今後の手続きや必要書類については、改めてメールで詳細をお送りします。何かご質問があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

自分:ありがとうございます。入社に向けて、いくつか確認させていただきたい事項があるのですが、こちらのお電話でうかがってよろしいでしょうか?



上記のような流れで次のステップや入社手続きについて確認しましょう。ただし電話での質問は、聞き漏れやメモの取り忘れのリスクもあるので、重要な内容の確認は、お互いのやり取りが残るメールの方が安心です。

メールで内定承諾を伝える場合の例文とポイント

メールで内定承諾を伝える際には、以下のポイントを押さえた文面を心がけましょう。まずは件名を明確にし、本文では自己紹介やお礼とともに、内定を承諾する旨を記載します。そして、その企業で働くことへの意欲を伝えましょう。

▼メールで内定承諾の連絡をする際の例

[件名]
【内定承諾のご連絡】〇〇大学〇〇学科 〇〇〇〇(氏名)


[本文]
株式会社〇〇〇〇
人事部
〇〇〇〇様


お世話になっております。
〇〇大学〇〇学科 〇〇〇〇(氏名)と申します。


この度は内定のご連絡をいただき、心より感謝申し上げます。
正式に内定を承諾させていただきたく、ご連絡いたしました。


入社後は、1日でも早く貢献できるよう精進してまいります。
何とぞよろしくお願い申し上げます。


———————
〇〇〇〇氏名
〇〇大学〇〇学科
[電話番号]
[メールアドレス]
———————



■メールでの内定承諾のポイント

・誤字脱字がないかチェックする
内定承諾のメールを送る前に、必ず誤字脱字を確認しましょう。メールの内容に誤字や脱字があると、注意力や細かいところまで気を配る力が欠けていると判断される可能性があります。自分で確認するだけでなく、家族や友人にもチェックしてもらうとより安心です。

・丁寧な言葉遣い
メールの文章は丁寧な言葉遣いを心がけましょう。ビジネスメールとしてふさわしい敬語を使い、感謝の気持ちをしっかり伝えることが重要です。

・シンプルかつ明確に
内定承諾のメールはシンプルかつ明確に書きましょう。長々とした文章ではなく、要点を簡潔にまとめることが大切です。内定を承諾する意思、感謝の意、そして今後の手続きについて簡潔に記載します。

・人事の名前がわからない際は「人事担当者様」と記載
もし、メールを送る相手の人事担当者の名前がわからない場合は、「人事担当者様」という表現を使用して問題ありません。

内定承諾から入社までに行うべきこととは?

内定承諾の連絡をした後は、入社に向けて準備を進める必要があります。

まずは、内定承諾書などの提出が必要な企業であれば、期限内に送付しましょう。また、入社日、勤務地、提出書類や入社前に健康診断の受診が必要かなど、入社に関する詳細を確認し、不明点があればすぐに質問することが大切です。

また、通勤ルートや使用する交通機関を事前に確認しておくと、実際の通勤がスムーズになります。(入社前の3月末頃は定期券購入窓口が大変混雑します。そのため会社から指定がある場合に限り、定期券は早めの購入がおすすめです。)

さらに、入社後の生活に合うように少しずつリズムを調整して、体調面も万全な状態にしていきましょう。仕事だけでなく、住まいや通勤手段など、生活全般に関する準備を整えておくと安心です。

まとめ

内定承諾は新たなスタートを切る上で大事なイベントです。きちんとした連絡の方法やマナーを理解した上で行いましょう。また内定承諾から入社までには、多くの準備が必要となりますので、早めにリストアップし、計画的に進めることも大切です。この一連の流れを通じて、新社会人としての人生がスタートします。キャリタス就活は皆さんの新しいステージでの成功と成長を心より応援しています!

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PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を生かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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