留学と就活は両立できる!留学前後で行うべき就活準備とは?

就活ノウハウ

公開日:2023.12.26

留学経験を持つ就活準備生や留学を検討している学生の皆さんは、留学と就活をどうやって両立させるのか悩んでいませんか?実は、適切な準備と戦略さえあれば、留学経験はあなたの就活を大きく後押しする強力な武器となります。本記事は、留学前後を中心に、効率的に就活を進めるための実践的なアドバイスをお伝えします。留学という貴重な経験を最大限に活かし、理想のキャリアへの一歩を踏み出しましょう。

日本と欧米大学のスケジュールの違いとは

日本の大学では、4月に新学期が始まり、年間を前期(4月~9月)と後期(10月~翌年3月)の2学期に分け、各学期は夏休みや春休みなどの大型の休みを除く約15週間で構成されていることが多いです。留学先として人気の欧米では、日本同様の学期制(年2学期制、各15~17週間)またはクォーター制(年4学期制、各10週間)が一般的です。学期制の場合、通常9月に始まり、冬休み(12月末~1月初旬)と春休み(通常3月)が設けられています。クォーター制では、4つの学期に分かれ、各学期間の間に短い休暇があります。

学事スケジュール

留学前のポイント:就活準備は大学1~2年から始めよう

留学を考えているのであれば、就活準備は1~2年次から準備を始めることが重要です。留学のための準備が本格化すると、就職活動に必要な時間が取りづらくなります。大学1・2年次のうちから就活準備を始めることで、後の忙しさを軽減できます。以下のポイントを押さえておきましょう。

1.自己分析・業界研究を進めよう:

どの業界や職種が自分に合っているかを把握しておくことで、効率的な就職活動が可能になります。また、自己分析も進めることで、自分の強みや興味を明確にできますし、早期に目標を見出すことで留学先でも深掘りできるアクションに繋げることもできます。

2.インターンシップ等への参加:

低学年のうちから、オープン・カンパニーやキャリア教育に参加しましょう。たくさんの企業や先輩社員のリアルな話を聞くことで、将来のキャリア像をイメージしやすくなります。最近ではオンラインで参加できるイベントも多く、時間や場所に縛られずに参加できるので、留学の準備と並行して行うことも可能になってきました。

留学中のポイント:学業に集中するためオンラインや海外イベントを活用しよう

留学中は専攻した授業や研究に集中するのはもちろんですが「海外」という環境を活かして異文化交流や現地の学生、教員とのネットワークの構築などを積極的に行うこともおすすめです。それらの経験を通して、コミュニケーション能力の向上や多様な価値観の理解にも繋がるでしょう。

また、並行して就活準備も行っておくと日本に帰国してからも就活をスムーズに進められます。例えば、留学先で開催される日本企業の合同説明会や就活イベントに参加することで、海外留学の経験を活かした就職活動ができます。

海外で開催する就活イベントとして有名なのが「ボストンキャリアフォーラム」です。日英バイリンガルを対象とした、最大規模の就活イベントで、主に大手日本企業が参加し、開催期間中の3日間にエントリーから面接、内定出しまで行う企業も多く出展しており、海外の大学・大学院に通う留学生にとっては欠かすことのできない就活イベントとなっています。

また、ボストンキャリアフォーラムのようなリアルイベントと同じく、留学中もオンラインを活用してOB・OG訪問や企業のオンライン説明会に参加することで、日本国内の動向をキャッチアップしながら就活を進めていくことも重要です。

■留学生のメリット!留学経験で「ガクチカ」を強化しよう!

留学経験を持つ学生は、その経験を活かして「ガクチカ」の内容を強化できる理由がいくつかあります!以下はその主な理由を5つ挙げたものです。

・多文化的な経験:
留学生は多様な背景を持つ人々との交流や異文化間のコミュニケーション能力を養うことで、異なる意見の尊重やチームワーク能力などの素養を身につけることができます。

・独立性の育成:
留学では自分自身で生活を切り盛りします。このような経験を通して、独立性や自己管理能力が向上します。

・語学力の向上:
留学先での生活は、その国の言語を使用することが多いため、語学力が大幅にアップする方も多いでしょう。グローバルに展開する企業での就業にあたって非常に有利なスキルとなります。

・困難な状況への適応:
留学中には様々な困難や問題に直面することがあります。そのような状況での経験は、適応力や柔軟性を身につけるのに役立ちます。

・異なる教育システムの経験:
留学生は異なる国の教育システムや学問に触れることができます。これにより、幅広い知識や視点を得ることができ、さまざまな問題に対して多角的な発想や解決策を見出す能力が向上します。

留学後のポイント:留学経験を就活で活かそう

帰国後は、留学中の経験や学びを自己PRやエントリーシート、面接でどう生かすかを考えていきましょう。ポイントとしては、

・留学を通して得られたスキルや知識、人間性の変化・成長をまとめる
・志望する企業や業界と留学経験で得た学びがどのように役立つか、関連するのかをまとめる

上記2つを言語化できると、就活の軸や志望動機にも活用できます。
またスキル習得の証明として、留学中に母国語以外の語学に触れてきたのであれば、TOEICをはじめとした、ビジネスシーンでの英語利用に特化した資格取得も視野に入れてみましょう。

また、留学内容や専攻と直接関連する企業を目指さなくても問題ありません。留学で得た新しい視点や考え方を生かすことで、留学前に検討していた志望業界や職種とは異なる選択を検討するのも良いでしょう。

その際、業界・企業選びとして留学後でも参加できる就活イベントに積極的に参加することをおすすめします。近年、オンライン面談が増えてきたことで、留学中でも日本の企業との接触が容易になりました。帰国後に就職活動をスムーズに始めるチャンスが増えたことも留学を検討しやすくなった要因と言えるでしょう。

先輩留学生の90%以上は「留学して良かった!」と回答

留学をするか迷われている方に向けて、ここで先輩留学生の「留学した感想」を紹介します。語学力の向上、異文化対応力の向上、精神的にタフになったなど、これからの社会人にとっても重要な資質の向上を感じられているようです。

留学した感想

【参照】株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
海外留学生の就活活動に関する調査結果(2023年4月発行)
2024年度 海外留学生のキャリア意識と就職活動状況に関する調査結果(2023年4月発行)

特に大学3年生からの留学は、2年間の学生経験を活かし、自身の目的に合った留学先や内容を見極めやすくなります。希望のゼミに所属した後の留学では、そのゼミの専門性を活かした留学内容の選択が可能となり、専門的な学びを深めることもできます。

また、留学が理由となる留年の場合は、就活において不利にはならないので安心して留学を検討しても良いでしょう。海外留学は、多くの経験と学びをもたらしてくれます。その経験を就活でしっかりとアピールしていきましょう!

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PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を活かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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