就活スーツの選び方のおさらい!着方やアイテム選びの基本をおさえて面接官への印象アップ!

就活ノウハウ

公開日:2023.11.14

こんにちは!キャリアコンサルタント桜川りえです。就活準備生にとって企業が受け取る第一印象は非常に重要です。面接や情報収集の場において、清潔感を大事にし、社会人としての最低限のマナーを備えた装いは欠かせない要素の一つ。しかし、どのようにスーツを選べば適切なのか迷うことは少なくありません。こちらの記事では、就活準備生に勧めるスーツの色や形、インナーのチョイスなどのポイントを解説します。

就活スーツはどのようなものを選べば良いの?

就活の際に選ぶスーツは、シンプルで清潔感のあるものが良いでしょう。一般的に、紺や黒、ダークグレーの無地か細かいストライプのスーツが好まれます。大学の入学式で着たスーツであっても、上記の条件を満たしていれば問題ありませんが、あまり華やかなデザインや色のものは避けるようにしましょう。

■チェックポイント

・ブランドや価格帯ではなく、フィット感を重視する
・肩パットが自分の体型に合っているか確認する
・シーズンに合わせて生地の厚さや素材を選ぶ
・2つボタン、3つボタンが一般的

インナーの選び方のポイント

シャツは白や淡いパステルカラーが基本です。カットソーは避け、シャツを着用しましょう。ボタンダウンのものよりも、立て襟のシャツが無難です。首元はしっかりと閉じ、ボタンは最上部まで留めましょう。

■チェックポイント

・吸汗・速乾性のある素材を選ぶ
・透けやすい生地ではないかチェック、肌着はオールシーズン着用がおすすめ・シャツの袖はジャケットの袖口から1〜2cm見えることを目安に

パンツ、スカートそれぞれのスタイルの注意点

パンツはストレート型や、ダボつかずすっきりとした印象に見えるやや細身のものが推奨されます。裾は靴の上部にかかるくらいの長さが理想的です。スカートの場合、ひざ丈が基本になります。短すぎる、長すぎるものは避け、歩いてもスカートがめくれ上がらないことを確認しましょう。

■チェックポイント

・パンツのシワが自然に落ちるか確認する
・パンツの裾の位置と靴の間に適切な隙間ができているか(パンツの裾が靴の上部を半分程度覆うような位置が一般的)
・スカートは、後中心ファスナーや目立たない横ファスナーのデザインを選ぶとよい・スカートの動きやすさ、座った際の圧迫感を確認する

ネクタイ・ベルトの選び方

ネクタイの色は落ち着いた色味が基本ですが、明るい印象を与えたい場合は、水色や薄いベージュ、黄色系のような明るい色も選択肢として良いでしょう。柄は無地や細かい模様、レジメンタル※1が好ましいですが、全体のコーディネートに馴染む色を選ぶよう心がけましょう。

※1レジメンタル:斜めにストライプが走る伝統的なネクタイの柄ことを指します。イギリスの各レジメント(軍隊の部隊)や学校、クラブのアイデンティティを示すためのもので、ストライプの色や方向に特定の意味があります。ビジネスシーンでの定番として、就活生にもオススメです。

結び方ですが、プレーンノットが簡単で一般的です。ウインザーノットは結び目が大きくなるので、体が大きい人や、首が太い人だとバランスがとりやすいです。ダブルノットだとプレーンノットよりも多く巻きつけるので長さが短くなることから、比較的身長が低めの人にもおすすめの巻き方です。

ベルトは見える機会が少ないと思って気を遣わないのは危険です!適切なベルトを身につけることで、細部にまで気を配る姿勢やプロフェッショナルさをアピールすることができます。

ベルトの色は、スーツの色と一致させるか、近い色合いを選ぶのが良いでしょう。ただし靴を茶系にするならベルトも靴と同色にするほうが良いですが、就活スーツで茶系の革靴をチョイスするのは全体のコーディネートを難しくさせるので細心の注意が必要です。

■チェックポイント

・ネクタイの長さはベルトの上部で止まるのが理想
体の大きさ、顔の骨格などをみて結び目の形や大きさを変えると印象UP!
・スーツの色とベルトの色は一致させるか、近い色合いのベルトを選ぶ・ベルトのバックルは派手なデザインや光沢が強いものを避け、シンプルでクラシックなデザインを選ぶ

コートの選び方

冬の就活シーズンには、コートの選び方も重要です。長めのチェスターコートやシングルコートなど、シンプルで上品なものが良いでしょう。色は黒やダークグレー、ベージュなど落ち着いた色を選びましょう。

■チェックポイント

コートの長さ:
ミドル丈やロング丈が一般的ですが、自分の身長や体型に合わせて選びましょう。短すぎるとカジュアルに見える可能性があります。

ポケットの配置とデザイン:
シンプルなフラップポケットやスラッシュポケットが無難です。余計な装飾や大きすぎるポケットは避けるよう心がけましょう。

靴の選び方

靴を選ぶポイントは、シンプルでクラシックなデザインを選ぶことが基本です。黒やダークブラウンといった落ち着いた色が一般的です。就職活動は長時間の活動で疲れやすいので、中敷きを敷くことでクッション性を高めたり、靴内の滑りやすさを軽減できるのでおすすめです。

また、慣れない革靴は靴擦れが生じる可能性が高いです。靴擦れ防止のテープや、大きめの絆創膏を貼って使用してもよいでしょう。

パンプスを選ぶ場合は、ヒールの高さは3~5cm程度にして、歩きやすさと安定感がある太いヒールを選ぶのがおすすめです。そして、買う前に必ず試し履きをして歩いてみましょう。立って鏡を見るだけでは、本当に歩きやすいか、自分の足に合っているかわかりません。店員さんにも相談しながら選ぶのも良いでしょう。

靴の素材ですが、本革製もしくは合成皮革が一般的ですが、それぞれメリット・デメリットがあります。本革性のメリットは、耐久性に優れており、履いて手入れすることでより一層艶が増し、社会人になってからも長く愛用できます。デメリットは、合成皮革より値段が高く、定期的なメンテナンスを怠ると、カビが生えたり、乾燥し劣化が早くなってしまいます。

一方、合成皮革のメリットは、水や汚れに強く、値段も本革製より安価の場合が多いです。デメリットとしては、傷・汚れができてしまった場合は目立ちやすく、本革製品に比べ修理できる箇所も限られているので、靴自体の消耗が早いです。

もし予算的に余裕があれば、本革製と合成皮革を1足ずつ持つと、合成皮革は「雨や、合同企業説明会など動き回る時」、本革製は「面接やグルディスといった、自分が注目される時間が多い時」といった使い分けができるので良いでしょう。

■チェックポイント

新しい革靴を選んだ場合、面接前に履き慣れる時間を取る・革靴対応の防水スプレーをかけることで、防水性が高まると同時に汚れにくくなるのでメンテナンスが楽に!

・足幅、足長だけではなく、甲高も考慮すると、締め付け感を軽減・パンツスタイルであれば、靴に合う「靴下」を選ぶことも重要!素肌が見えない丈で黒や紺が無難です

まとめ

スーツ選びに厳密な決まりはありませんが、第一印象は一度しかない大切なものです。TPOに合わせた服装で、自分の意気込みや熱意をアピールできるよう心がけましょう。清潔感を忘れずに、適切な装いを身に纏い、自分の資質や能力を最大限に伝えるチャンスをしっかり掴みましょう!

PROFILE

桜川りえ
国家資格キャリアコンサルタント
短大卒業後、10回転職を経験。ライフステージに合わせた“柔軟な働き方”をいち早く実践。コンプレックスだった転職回数の多さを「強み」に変えてキャリア支援の道へ。2019年より都内私立大学にてキャリアカウンセラーとして従事し、現在はオンラインによるキャリア相談を実施。学生・女性支援を専門領域として活動中。正規・非正規雇用、業務委託などあらゆる働き方を経て、2021年5月個人事業主となる。同年11月、「HSP×転職」をテーマにKindle書籍を出版し好評を得る。2023年3月オンラインコミュニティ「就活サードプレイス」開設。「就活×保護者」をテーマにセミナー開催。「就活」を切り口に親子関係の問題に取り組んでいる。現役就活生の母。オンラインコミュニティ「就活サードプレイス」運営

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