メガベンチャーに興味がある学生必見!就活の動向や選考対策について

業界・職種・企業研究

公開日:2023.06.13

新規事業や新技術を軸に立ち上がり、短期間のうちに爆発的な成長を遂げたメガベンチャーを志望する方・興味がある方に向けて「メガベンチャーとは?」「メガベンチャーと大企業の違い」「自分に合ったメガベンチャーの見つけ方」「メガベンチャーへの就活の対策について」などを紹介します。

メガベンチャーとは?どんな業種が多いの?

まず初めに「ベンチャー企業とは?」について説明します。

ベンチャー企業とは新しいビジネスモデルやサービスを展開している新興企業のことです。今までにない事業を展開し独自の発想や技術を用いて、大企業では着手が難しいビジネスを行っている企業を指します。多くは小規模から中規模で、社員数も100名以下の企業です。

そしてメガベンチャー企業とは、ベンチャー企業の事業が成功して規模が大きくなった会社を指します。特に明確な定義があるわけではありませんが従業員数は500名以上で大企業と規模は同じです。

メガベンチャーが多い業種としては、「情報通信業」や「学術研究、専門・技術サービス業」などです。最近では金融とITを融合させた企業や、医療・ヘルスケア関連の企業も増えています。

メガベンチャーに就職するメリットは?働きやすさは?

メガベンチャーに就職するメリットとして以下のことが考えられます。

  1. 成長性の高い環境で働ける
  2. 多様なプロジェクトに参加できる
  3. 市場に大きな影響力を持つ仕事に携わることができる
  4. 柔軟な働き方が実現しやすい

逆にメガベンチャーに就職するデメリットとして以下のことが考えられます。

  1. ビジネスの変化が激しいため、仕事の内容が頻繁に変わることがある
  2. 市場において競争が激しいことが多く、プレッシャーを感じることがある
  3. 業務量が多い場合がある
  4. 設立からの歴史が浅く、急成長した企業が多いため、体制やルールが明確ではなかったり、変更が多いこともある

メガベンチャーでの「働きやすさ」は人それぞれ異なる価値観のため一概には言い切れません。大企業でも同じですが、自分自身が会社で何を大切にするのか、何を実現させたいと思っているのかをしっかり見据えた上で働きやすさを考えることが重要です。

また、自分で自分の働き方をマネジメントできる自律性も必要でしょう。

あくまで、働きやすさから選ぶのではなく「自分が社会で何を実現させたいのか」を軸に会社を選ぶことが結果として満足のい     く働き方に繋がるのではないかと思います。

自分に合ったメガベンチャーの見つけ方は?

上記の内容からもメガベンチャーで働くことが向いている人は以下のような人と考えられます。

  1. 上昇志向が高い人
  2. 自主性が高く自己決定したい人
  3. スピード感を持って働きたい人
  4. 社会に変革をもたらしたい人

大企業に比べても「合う」「合わない」がはっきりするのがメガベンチャーだと言えるでしょう。しっかりと自己分析や企業研究を行い自分に合った企業を見つけることが重要です。

その上でメガベンチャーだけでなく企業選びにおいて最も大切なポイントは、企業規模や福利厚生、知名度など表面的なものだけで選ぶのではなく自分の実現したいことや、強みが活かせる場所はどこか、大事にしたい価値観や働き方が叶えられる企業はどこかという視点を持つことです。

メガベンチャーへの就活の対策について

専門性の高い人が求められるイメージが強いメガベンチャーですが、新卒採用も行われており、増加傾向にあります     。理由としてメガベンチャー企業が社会に与えるインパクトが高まっており、学生の認知度も高まったことや、学生の価値観が多様化しベンチャーマインドを持った学生のアプローチが増えたことも考えられます。

【メガベンチャーへの就活のポイント】

1:インターンシップ・キャリアへの参加

メガベンチャーの選考を受けるには、インターンシップ・キャリアへの参加が必須の場合があります。インターンシップ・キャリアに参加した学生の様子から適性があるかどうかを見定めて、選考へ進めてよいか判断するのです。参加が必須でない場合も、一次面接が免除されるなど選考を有利に進むことができる可能性もあるので、積極的に参加すると良いでしょう。また、インターンシップ・キャリアに参加することで、メガベンチャーの雰囲気やその企業の社風が自分に合っているか見極めることもできるでしょう。

2:早めの情報収集や本選考へのエントリーの準備

大企業よりも早く採用活動を行う企業が多い傾向があります。そのため自己分析や企業研究などの情報収集を早めに行い、本選考が動き出した時にはエントリーができる状態にしておくと良いでしょう。

3:事業提案をする場合がある

メガベンチャーでは、事業提案の発表が必須となっている場合があります。自分のアイデアを提示することで、ビジネスに対する洞察力や提案力を評価されることになります。

4:選考プロセスが長期間にわたる場合がある

メガベンチャーの選考プロセスは、応募書類の審査から面接、事業提案の発表まで複数段階にわたります。そのため、選考が長期間にわたることがあるでしょう。

5:実際に働く方の話を聞く

企業のホームページや求人ページだけでなく、実際に働く方の声が聞ける説明会やOB・OG訪問、インターンシップ・キャリアの機会を利用して企業の内面や実情を知り、自分と合っているのか見極めることが大切でしょう。

【準備した方が良いことは?】

①事業提案の発表に向けた準備
前述にもありますが、メガベンチャーの選考フローには、事業提案の発表が必要となる場合があります。そのため、ビジネスアイデアの練り上げやビジネスプランの作成など、事業提案に向けた準備が必要です。

事業提案の思考や発想のトレーニングの一つとして「デザイン思考」があります。「デザイン思考」とは、本当に必要とされる課題を定義し、問題を解決する思考法でありプロセスです。今できる手段から考えるのではなく、あくまで何が本当のニーズなのかを深く考えることが重要です。イノベーションを起こすための考え方とも言われており、実際に大企業の選考プロセスでは 「デザイン思考テスト」が導入されているケースもあります。

②英語力の向上
メガベンチャーはグローバルなビジネスを展開していることが多いため、英語力が求められます。英語力を向上させるために、英会話スクールやオンライン英会話などを活用することが有効でしょう。

③プレゼンテーション能力の向上
メガベンチャーでは、プレゼンテーション能力が求められます。自分のアイデアやビジネスプランをわかりやすく、魅力的に伝えるために、プレゼンテーション能力の向上が必要です。
ビジネスプレゼンテーションに関する書籍や動画を参考にイメージトレーニングすると良いでしょう。

④チームワークやコミュニケーション能力の向上
メガベンチャーでは、チームでのプロジェクトが多いため、チームワークやコミュニケーション能力が求められます。チームでのプロジェクトに参加し、チームワークやコミュニケーション能力を磨くことも大切です。

まとめ

新しい事業を世の中に生み出し、社会の課題を解決するメガベンチャー企業。憧れだけでは選考通過も難しいだけでなく、入社後に成果を発揮することも大変でしょう。

メガベンチャーで働こうと考えている方は、メガベンチャーを一括りにせずまずはそれぞれの特徴をしっかり捉えることと、自己分析の結果を照らし合わせて自分に合った企業を見つけることがとても大切です。

PROFILE

中尾 あずさ
大学卒業後、新卒で旅行会社にて営業・海外添乗員を経験後、大手人材会社へ転職。営業・人材育成・研修講師を行う。その間、アルバイト→契約社員→正社員→時短勤務と様々な勤務形態を経験。在籍中に3人の子供の出産・育児休暇を経て仕事と子育てを両立。2011年にキャリアカウンセラー(CDA)資格を取得。副業にてトータル3500人の相談業務に従事し独立。高校、大学でエントリーシートの添削や面接対策、進路相談など就職活動支援や就業中の方へのキャリアコンサルティングを実施。

【主な資格】
・キャリアカウンセラー CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
・国家資格キャリアコンサルタント
・青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナー
・育休後アドバイザー

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