新時代就活ガイド!動画・WEB選考の違いや対策ポイントを一挙公開!

ES・選考対策

公開日:2024.01.09

近年、デジタル技術の進化と共に、就職活動のスタイルも大きな変革を遂げています。従来の対面での面接に加え、WEB選考や動画ESという新しい選考方法が取り入れられています。

これらの選考方法は、地域や時間の制約を取り払い、より効率的なコミュニケーションを可能にしています。本記事では、デジタル時代の新しい選考形式である、動画選考の特徴や重要ポイントなど詳しく解説します。

デジタル時代の新しい選考形式!

近年、デジタル技術の進展に伴い、動画・WEB選考といった新しい選考方法が増加しています。これらの選考方法が急激に増えてきた理由のひとつとしては、近年猛威を振るった新型コロナウイルスの感染対策として利用されてきた背景があります。

しかし、選考にインターネットを活用することで、グローバルに選考が可能となり、距離や時差の制約を越えて国際的な人材の採用が容易になりました。

また、選考データの保存や分析をデジタル上で行えるので、選考プロセスの効率化にも繋がっています。さらに、進行状況やフィードバックの共有が企業内でスムーズに行えるため、より迅速かつ柔軟な選考が実現されています。

■「動画・WEB選考」と「対面選考」の違いとは?

・動画・WEB選考の特徴

1.技術的要件:
適切なカメラ、マイク、インターネット環境が必要。

2.環境による顔色・表情の印象の格差:
照明の具合によって顔色が悪く映る場合や、カメラの解像度・角度によっては表情が暗い印象に映ってしまう可能性もある。

3.熱量の伝わりづらさ:
画面越しのコミュニケーションになるため、人柄や雰囲気が対面に比べると伝わりづらい場合がある。

4.時間の柔軟性:
動画選考の場合、応募者の都合にあわせて録画することが可能。

5.コスト削減:
交通費や宿泊費などの面接関連費用が不要。

・対面選考の特徴

1.直接的なコミュニケーション:
面接官と直接会って話すことで、非言語(表情・姿勢・身振りなど)コミュニケーションが可能。

2.場所の制約:
企業のオフィスや特定の場所で面接が行われるため、移動時間や交通費がかかる。

3.身だしなみ・訪問マナー:
服装だけではなく、カバンや靴、姿勢などのトータルコーディネートや受付での対応など、面接での受け答え以外の要素も判断材料になる場合がある。

4.リアルだからこそわかる情報:
対面ならではの緊張感が伴うが、熱意や真摯な姿勢が伝わりやすい場合もある。

改めて確認!「動画選考」と「WEB選考」の違いとは?

インターネットを介した選考には大きく動画選考とWEB選考の二つがあります。そして動画選考には「動画面接」と「動画ES」の2種類があります。

動画面接(録画タイプ)はPCやスマートフォンで、企業があらかじめ設定した質問に答える方法で、動画ESとは数十秒から1分程度で自己PRなどを録画したデータを提出するものです。

WEB選考は、インターネット経由で実施するライブ形式のオンライン面接で、対面での面接と同じく即座の反応や返答が求められます。

動画・WEB選考に共通した“対策ポイント”とは?

どちらの選考方法も「対面における選考」と同様に選考前の企業リサーチ、自己分析、そして練習が必要です。企業の事業内容や求める人材像をしっかりと把握し、自分の経験やスキルがどのように合致するのかを明確にすることが求められます。また、コミュニケーションスキルの向上や、非言語的な伝え方のコツも大切です。

■共通した対策ポイント

1:事前にインターネットやパソコン環境のチェックは必須です!常時安定したインターネット環境下で面接に挑むことをおすすめします。使用するパソコンが使いたいインターネットサービスに対応できているかも必ず確認しましょう。インターネット回線速度ですが、動画・WEB選考はビデオ通話(録画)になることが多いので、上り・下り10Mbps以上の速度は必要です。

スマートフォンによるテザリング機能で通信速度はクリアできますが、そもそも動画・WEB選考中は不要な通知を防ぐため、電源を切ることをおすすめします。安定したWi-Fi環境がある場所や、別途ポケットWi-Fiを使用するようにしましょう。事前に本番同様の環境を構築して、Googleから「インターネット速度テスト」と検索すると、ご自分のインターネット環境の速度が調べられるので、回線に不安がある方は試してみてください。

また、使うアプリがZoomであれば、アプリをインストールしてあるか、Google MeetであればGoogleアカウントのログインID、パスワードに間違いが無いかも事前にチェックしましょう。

2:画面越しなので、ボディランゲージで熱意が伝わりづらい場合があります。しっかりとカメラ目線で目に力を入れ、話す内容に合わせて真剣な表情と笑顔のメリハリをつけましょう。

3:録画タイプの選考の場合は、制限時間を設けられていることがほとんどです。アピールしたい気持ちが先行して早口になるのは避けましょう。練習中も録画して、自分の話す速度、抑揚、表情などを踏まえて確認しましょう。

4:デスクトップパソコンであれば別途カメラを購入する必要がありますが、ノートパソコンだとカメラを内蔵している場合が多いでしょう。内蔵カメラでももちろん良いのですが、可能であればWEBカメラを購入してカメラアングルを調整できるようにするほうが、猫背や顔が下を向きすぎることを防止できます。またノートパソコンのスタンドを利用すると、カメラの位置が高くなり、真正面からやや下向きぐらいのアングルにできるのでこちらもおすすめです。

また双方向(ライブ)のWEB選考の場合、スピーカーでやり取りするよりも、イヤホンを使用した方が聞き取りやすくなります。

「動画選考」で特におさえておきたいポイント

動画選考では、応募者の明確な自己PRや質問への回答能力、そして動画を通しての自己表現力をチェックしています。企業側への印象を考慮した動画撮影、背景や服装、光の具合などの外的要因も重要ですが、何よりも「企業が出した問いに対して真摯な姿勢で回答する」ことが重要です。これは対面の場合と変わりませんが、特に一方的なコミュニケーションになりやすい動画選考においては、問いに対して自分の強みや熱意を踏まえ、わかりやすい言葉で話すことがポイントです。

何といっても録画データの送付は「事前に練習してチェックできる」ことが最大のメリットです。恥ずかしいかもしれませんが、大学のキャリアセンターの職員や、友人などに録画内容をチェックしてもらうと客観的な反応が聞けるので良いでしょう。

「WEB選考」で特におさえておきたいポイント

オンラインという共通点はありつつも、WEB選考が動画選考と異なるポイントのひとつとして「リアルタイム」で行われる点があげられます。対面の面接と同様な緊張感・準備をして臨みましょう。

そして、動画選考でも通信環境の重要性について述べましたが、WEB選考ではより通信環境に注意を払っておきましょう。面接途中で、通信が切れたり、音声が不安定ですと、せっかくの情熱と真摯な姿勢が伝わりづらくなってしまいます。可能であれば、WEB面接の模擬を行い、練習相手とオンライン形式でやりとりしておくのが良いでしょう。

動画・WEB選考を成功に導くための心構え

さまざまな企業が動画・WEB選考を導入しており、今後もデジタルツールを利用した選考は行われていくでしょう。動画・WEB選考に一貫して言えることは、対面より企業側が本来受け取れる第一印象からの情報や、非言語的なコミュニケーションが伝わりづらい場合もあるので、対面以上に表情管理や自分の考えを情熱を持って伝える姿勢が重要です。

また、今のうちから選考で使用されるデジタルツールに事前に慣れておくことも重要です。最新の機能や実際に使用されているツールの情報をキャッチアップすることで、よりスムーズに選考を進めることができます。特にZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsは社会人になっても利用頻度が高いので、使い慣れておくと良いでしょう。

最近の就活生・就活準備生は、SNSやYouTubeなどで普段から動画配信を楽しんでいる人も多いはず。カメラ機材や画面越しの会話に慣れているからこそ、カジュアルになり過ぎず、良い緊張感を維持して臨んでくださいね。

PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を活かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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