秋冬からの就活でも大丈夫!就活を成功させるためのスタートガイド
就活ノウハウ公開日:2024.11.06
就活準備をはじめる時期は学生さんによって異なりますが、秋冬からのスタートでも十分成功できることを知っておくと安心です。本記事では、大学3年生のために必要な準備や進め方について詳しく解説します。焦ることなく、自分に合ったペースで進めていくことがポイントです。自己分析から情報収集、選考対策まで、各ステップを踏んで充実した就活を目指しましょう。
まずは就活スケジュールをチェックしよう
はじめる際にまず把握しておきたいのは、一般的な就活スケジュールです。通常、企業の本格的な採用活動は3月1日に情報公開され、6月1日から選考がスタートします。しかし近年では、企業によってスケジュールに違いが出てきており、インターンシップ等を通じて採用母集団を形成し、参加者に対して説明会や選考の案内を行う企業もあります。ただし、これはあくまで一部の企業であり、当社の調査では3月から選考を開始すると回答した企業が最も多く、次に多いのは4月です。
出典:株式会社キャリタス 新卒採用に関する企業調査(2024年10月調査)
そのため、秋冬に就活準備をはじめることが遅すぎるということはありません。採用情報をチェックしながらしっかりと準備を進めることで、今からでも十分にチャンスをつかむことが可能です。焦ることなく自分のペースで進め、必要なステップを踏んでいくことで、しっかりと内定に結びつく就活を行うことができます。
大学3年生の秋冬からはじめる就活準備
秋冬から就活準備をはじめる人の中には、行きたい業界や職種が決まっていない人も多いかもしれません。そういう場合は、何から手を付けていいかわからないですよね。でも大丈夫。多くの学生が同じような状況でスタートします。そのためこの段階での焦りは禁物です。まずは自分を知り、情報を集め、少しずつ道筋を見つけていきましょう。ここでは、そんな人が進めるべきステップを具体的に紹介します。
■Step1:自分を知る
最初のステップは「自分を知る」ことです。満足のいく就活を行う上で自分の強みや弱み、価値観、キャリアに対する希望を明確にすることは重要です。自己分析を通じて、「どんな環境・状況で力を発揮できるのか」「どんな仕事にやりがいを感じるのか」「どんな働き方が合っているか」を探りましょう。具体的には、自分の過去の経験を振り返り、何をしているときにモチベーションが上がったのか、どんな役割で活躍できたのかをリストアップします。
また、自己分析ツールを活用する方法もあります。インターネット上には無料で利用できる自己分析ツールが数多く存在します。これらを利用することで、自分自身の性格や特性を客観的に把握できるでしょう。キャリアセンターのカウンセリングを利用して、プロのアドバイスを受けることも有効です。自己分析は、一度で終わらせるのではなく、就活の進行に合わせて見直し、深掘りすることで、より明確な志望動機や自己PRが作成できるようになります。
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■Step2:業界・職種を幅広く調べる(情報収集)
自分の興味や強みが見えてきたら、次に必要なのが情報収集です。業界や職種がまだ定まっていないなら、幅広い業界や職種に触れてみましょう。まずは、どんな業界があるか知るために本やネットから、それぞれの業界の特長や動向を学ぶところからスタートしましょう。
業界の全体像が見えたら興味のある業界を深掘りし、どのような特徴やトレンドがあるのかを知ることが大切です。業界によって求められるスキルや資質が異なるため、自分がどの業界に向いているかを判断する材料にもなります。業界についてこれから調べるといった方は33業界・約1000社をひと目でわかる地図形式でまとめた「業界MAP」で効率的に業界研究をすすめていきましょう!
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職種に関しても多岐にわたるため、仕事内容や求められるスキルを理解することが重要です。業界研究と同様にどんな仕事が世の中にあるのか「職種解説記事」などを参考に情報を集めていきましょう。
また秋冬に参加できるインターンシップ・キャリアに参加したり、実際に働いている社員の声を聞いたり、企業の具体的な業務内容を体験したりすることで、より具体的な志望動機が作りやすくなります。早い段階で業界や職種を絞る必要はありません。むしろ、さまざまな分野を調べ、比較する中で自分にフィットするものを見つけていきましょう。
■Step3:体験を通じて理解を深める
情報を集めたら、次は実際に体験してみることが大切です。たとえば、企業が主催する業界・企業説明会のオープン・カンパニーや短期インターンシップに参加し、現場の雰囲気や仕事の実際を体感してみましょう。インターンシップへの参加が難しい場合でも、短期の企業研究セミナーに参加したり、企業訪問を行うことで、業界や実際の職種について理解を深めることができます。こうした体験は、エントリーシートや面接での具体的なアピール材料となるため、できるだけ多くの機会を活用しましょう。
また、課外活動やボランティア、アルバイトなどを通じて、社会で求められるスキルやチームでの役割を経験するのも大きな学びとなります。自分が社会でどのように役立てるかを実感する体験を通じて、自分が「本当にやりたいこと」が見えてくることもあります。
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■Step 4:周りの意見を聞いてみる(相談)
就活において、悩みや迷いは付きものです。自分だけで考えるのが難しい場合は、遠慮せず第三者の力を借りましょう。大学のキャリアセンターでは、プロのカウンセラーが学生一人ひとりに合ったアドバイスを提供してくれます。自己分析や志望動機の作成、面接対策まで幅広くサポートを受けられるため、積極的に活用しましょう。
「キャリタス就活 あんしん相談」では、就活に関するあらゆる悩みをプロのアドバイザーにメッセージで無料相談できます。「自分のやりたいことがわからない」や「就活のモチベーションが上がらない」など、就活に関して困ったことがあったら気軽にご利用ください。
■Step 5:選考対策
情報収集や体験を通じて、少しずつ自分の方向性が見えてきたら、次は選考対策に移りましょう。まず、選考に参加するために必要なエントリーシート(ES)では企業ごとの志望動機を具体的に書くことが求められます。自己分析で得た結果や掘り下げた強みを生かし、どのように自分が企業の成長に貢献できるかを明確にしましょう。志望動機は、業界研究や企業研究を通じて「なぜその業界・企業で働きたいのか」を明確にすることが重要です。
次に、面接対策を行いましょう。面接は個別面接とグループディスカッションが主な形式です。個別面接では、志望動機や自己PRだけでなく、企業に対する「逆質問」を用意しておくと好印象です。特に企業研究を通じて、業界の最新情報に基づいた質問ができると評価が高まります。定番の逆質問は一度目を通して対策しましょう。
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グループディスカッションでは、リーダーシップだけでなく、他者との協調性や論理的な思考力が試されます。友人とグループディスカッションの練習をするなどして自信を付けておくと、本番での緊張を軽減できます。
さらに、選考対策の一環として、大学のキャリアセンターやエージェントを活用し、模擬面接やグループディスカッション対策を行うのも効果的です。就活のプロから客観的なフィードバックを受けることで、改善点を発見し、より確実な準備が可能になります。
まずは選考のフローをおさらいして、必要な対策を行っていきましょう。
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■Step 6:選考本番
準備が整ったら、いよいよ選考本番。面接当日の準備と心構えがポイントです。企業や業界について情報収集を徹底し、質問に備えておくことが大切です。特に企業の最新ニュースや業界動向を把握し、逆質問に生かすことで、面接官に好印象を与えることができます。また企業研究をする際は企業が求める人物像をしっかり理解し、自身と一致している点やどのような形でその企業に貢献していけそうか話せるように準備しておきましょう。
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また当日は、身だしなみやマナーにも注意しましょう。面接会場に余裕をもって到着し、丁寧な挨拶や適切な言葉遣いを心がけることが基本です。面接中は、質問に対して結論から簡潔に答え、具体的なエピソードを交えることで説得力を高めましょう。また、失敗したと感じても、それを引きずらず、次の質問に冷静に対応することが重要です。
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最後に、選考後のフォローアップも忘れずに行いましょう。感謝のメールを送ることで、誠実な印象を与え、面接官に強く残ることができます。また、不採用だった場合も、フィードバックを基に次の選考に向けて対策を練り直すことが大切です。常に改善を心がけ、次のチャンスに備えましょう。
もし選考でうまくいかない場合は、もう一度Step1から見直し、自分に足りない部分や新たな発見を取り入れて次に備えましょう。選考本番は失敗しても学びの場と考え、前向きに取り組む姿勢が重要です。
就活は長期戦!自分のペースで進めましょう
就職活動は一度にすべてが決まるわけではありません。焦らず、自分のペースで進めていくことが成功への近道です。秋冬の時期は、エントリーシートや面接の準備を進める重要な時間ですが、無理に急ぐ必要はありません。自己分析や情報収集を繰り返し、継続的に改善を図りながら進めることで、より具体的な目標と自分に合った企業が見つかります。一歩ずつ着実に取り組んでいきましょう。すべての就活生が自分の目標に向かって自信をもって進んでいけるよう応援しています。
PROFILE
鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を生かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。