OBOG訪問を最大限に活用!先輩社員に聞いておきたい質問40選
就活ノウハウ公開日:2024.10.23
OBOG訪問は、興味のある企業で実際に働く先輩社員に、社内の雰囲気やパンフレット等では知ることのできない話を聞ける貴重な機会です。OBOG訪問を就活に生かすためには、どのような質問をすれば有益な情報を得られるのか、ポイントを事前に知っておくことが大切です。本記事では、OBOG訪問を成功に導く具体的な質問例や注意点、NG質問について詳しく解説します。
OBOGを訪問する目的とは?
就活において、OBOG訪問は興味のある企業について有益な情報を得るために、大きな意味をもつ活動の一つです。OBOG訪問の最大の目的は企業に関する生の情報を得られる点です。これらの情報は企業のウェブサイトや説明会では知ることのできない情報のため、深い企業理解につながります。また、面接対策や入社後のミスマッチを減らす上でも非常に価値のある情報となります。
OBOG訪問における質問の重要性とは
OBOG訪問では、ウェブサイト等で調べてもわからなかった企業・仕事に関することや、就活アドバイスなどについて先輩に直接、話を聞くことができます。OBOG訪問における質問が重要な理由は、OBOG訪問で得た情報で志望動機を深掘りできる点です。
OBOG訪問での質問を通じて得られた具体的な情報は、志望動機を深化し、選考時に自信をもって企業への理解や熱意を伝える材料になります。質問内容によっては、ほかの候補者との差別化につながるため、質の高い質問を心がけることが重要です。
主な質問の種類としては、以下が挙げられます。1時間の面談であれば5~7個程度、30分であれば3~5個程度が質問数の目安となるでしょう。具体的な質問例やポイントは、後ほど詳しく紹介します。
・業務に関する質問
・企業・業界に関する質問
・仕事のやりがいに関する質問
・キャリアに関する質問
・実体験に関する質問
・ワークライフバランスに関する質問
・就職活動に関する質問
【NG質問例あり】OBOG訪問の質問で注意すべき5つのポイント
OBOG訪問を有意義なものにするためにはどのような質問をすればよいのでしょうか。ここでは、押さえておきたいポイントや注意点について解説します。
■OBOG訪問の質問で押さえておきたいポイント
OBOG訪問で質問する際は、特に次の5つのポイントに注意しましょう。
1.事前準備を徹底する:
OBOG訪問の最大のメリットは「調べてもわからない情報」を知ることができる点です。。質問事項を用意する際は、企業や業界についての基礎的な情報をしっかり調べ、どうしてもわからなかったことや聞きたいことを盛り込むようにしましょう。
2.聞きたいことを絞る:
当日は予想以上に質問時間が短かったり、相手に急な用事ができたりする可能性もあるでしょう。質問は特に知りたい情報に焦点を絞り、その中でもさらに優先順位をつけておくことがポイントです。
また質問事項が明確な場合は、事前に質問したいことを相手に伝えておくことで、当日を有意義な時間にすることができます。
3.具体的な質問を用意する:
あいまいな質問では、相手が答えにくかったり、欲しい情報が得られなかったりする恐れがあります。具体的なエピソードや経験を引き出す質問の仕方を心がけましょう。
4.敬意を払い面談に臨む:
OBOG訪問では、先輩方の優しい雰囲気の中でつい気が緩んでしまうことがありますが、常に礼儀正しく丁寧な態度で臨むことが重要です。相手の時間を割いてもらっていることへの感謝の気持ちを忘れず、言葉遣いや態度に気を配りましょう。時間はできる限り短めにし、相手の都合に配慮することも忘れずにしましょう。
5.面談中はメモを取る:
メモを取りながら話を聞けば、後から内容を振り返ることができます。また、熱意のアピールにつながるというメリットもあります。スマホではなく、ノートパソコンまたはノートとペンを用意することがおすすめです。ノートパソコンでメモを取る場合は、事前に「パソコンでメモと取らせていただきます」と伝えておくと、相手も安心でしょう。また、ボイスレコーダー等で録音したい場合は、不快に感じたり情報漏洩を心配する人もいるため、必ず相手の承諾を得てください。お断りされる場合もありますので、その場合はノートとペンでメモを取れるよう用意しておきましょう。
■OBOG訪問で避けるべきNG質問の例
質問相手が学校の先輩など知り合いの場合、フランクな雰囲気で行われることが多いでしょう。とはいえ、どんなことを聞いてもよい、というわけではありません。中には避けるべき質問も存在します。不適切な質問は、マイナスの印象につながるため注意しましょう。
以下に、OBOG訪問での具体的なNG質問の例を紹介します。
・会社の内部情報に関する質問:
OBOG訪問の大きなメリットは、調べてもわからない具体的な情報を直接聞けることです。しかし、未発表の新製品や取引先の詳細など、社外に漏らしてはいけない情報を尋ねるのはNGです。たとえば、「次の新製品はどんな機能が追加されますか?」といった質問は避けましょう。こうした質問は企業に対するリスペクトを欠いた印象を与えかねません。
・ネガティブな質問:
企業の弱点やマイナス面を聞きたい気持ちは理解できますが、直接的なネガティブ質問は、「この企業に本当に興味があるのだろうか」と疑われるかもしれません。たとえば「この会社のいちばん悪いところは何ですか?」と聞くよりも、「会社のよいところや、もっと改善できると感じる部分があれば教えてください」といったポジティブな質問に工夫すると、よりよい印象を与えることができます。
・調べればわかる質問:
コーポレートサイトやパンフレットに載っているような、調べればすぐにわかる質問は避けましょう。たとえば「本社の場所はどこですか?」や「今年の新卒採用人数は?」といった質問は、事前準備が足りないと見なされ、企業への熱意がないと判断されることがあります。OBOG訪問では、サイトなどには公開されていない事柄や個人的な経験談など、事前のリサーチでは得られないことに焦点を当てましょう。
・プライバシーにかかわる質問:
個人のプライバシーに踏み込んだ質問はマナー違反です。「結婚していますか?」や「給与はいくらですか?」など、プライベートに関する質問は避けましょう。相手が不快に感じる可能性があるため、仕事に関連した内容に留めることが大切です。
・相手の立場を無視した質問:
相手が答えにくい質問も避けましょう。たとえば「上司の評価はどうですか?」や「社内の内部事情を教えてください」といった質問は、回答が難しい上に相手を困らせてしまいます。OBOGの立場を考え、相手が気持ちよく答えられる質問を心がけましょう。
・過度な要求につながる質問:
OBOG訪問を有利に活用したいという気持ちから、つい過度な要求をしてしまうことがあります。たとえば「採用担当に直接紹介してもらえますか?」や「推薦書を書いてもらえますか?」など、相手に負担がかかる要求は避けるべきです。アドバイスや体験談を聞くことに留め、相手に迷惑をかけないよう配慮しましょう。
【項目別】OBOG訪問で聞いておきたい質問40選
OBOG訪問で就活生が聞いておくべき質問を、項目別に40個を簡潔にまとめました。
■業務に関する質問例
1.具体的な一日の仕事の流れを教えてください。
2.現在の業務で必要なスキルや知識は何ですか?
3.配属先の雰囲気やチームの特徴を教えてください。
4.今の仕事でいちばん難しいと感じる部分は何ですか?
5.仕事はチームまたは個人どちらで進めることが多いですか?
6.参加したプロジェクトの中でいちばん印象に残っているものは何ですか?
7.仕事でやりがいを感じる瞬間を教えてください。
8.仕事を通じて成長を感じたエピソードはありますか?
9.仕事を効率よく進めるために心がけていることは何ですか?
■企業・業界に関する質問例
10.御社の強みや他社と差別化されるポイントについて教えてください。
11.業界全体の動向や将来性についての見解を聞かせてください。
12.御社の今後のビジョンや目標について可能な範囲で教えてください。
13.企業風土や働く人についてどのような印象をおもちですか?
14.御社で働く上で大事な資質や価値観は何だと思われますか?
15.他部署の方と交流するイベントや取り組みはありますか?
■キャリアに関する質問例
16.新人研修はどのような内容でしたか?
17.社内研修や教育制度について教えてください。
18.現在のポジションに至るまでのキャリアステップを教えてください。
19.人事評価の際、どのようなポイントを見て評価されますか?
20.自己成長のために行っていること、気をつけていることは何ですか?
21.仕事をする上で心がけていることやマイルールはありますか?
22.御社で活躍している人の共通点やポイントはありますか?
■実体験に関する質問例
23.入社前と入社後のギャップはありましたか?
24.入社してからもっとも嬉しかったことを教えてください。
25.入社してからもっとも苦労したことを教えてください。
26.御社に入社を決めた際の決め手は何でしたか?
27.失敗や困難を克服した方法について教えてください。
28.仕事のモチベーションを維持する方法を教えてください。
29.実際に働く人目線で御社の自慢できる点は何ですか?
■ワークライフバランスに関する質問例
30.有給休暇の取得率はどれくらいですか?休日出勤などはありますか?
31.ワークライフバランスについてどのように感じていますか?
32.先輩や上司とは仕事以外でもお付き合いがありますか?
33.繁忙期の際、ワークライフバランス確保のための取り組みや工夫はありますか?
■就職活動に関する質問例
34.御社を志望したきっかけを教えてください。
35.面接で意識するべき点や注意する点は何ですか?
36.わたしの自己PR・志望動機について意見をいただけますか?
37.どのように自己分析、業界・企業研究、仕事研究を行いましたか?
38.ESや履歴書を書く上で意識されたポイントはありますか?
39.学生時代にやっておいてよかった、またはやっておけばよかったと思うことはありますか?
40.就活を成功させるためのアドバイスをいただけますか?
■質問する際の重要なポイント
質問の際は自分が調べた上で何がわからなかったのか伝えるようにしましょう。たとえば「企業の強みや他社と差別化されるポイントは何ですか?」と聞くのではなく公式サイトやリサーチから得た情報を踏まえた上で、「自分はこう感じましたが、実際に働いている方から見たときに感じる他社との違いはありますか?」といったように具体的な質問をすることが大切です。事前準備をしっかり行い、OBOG訪問の機会を最大限に活用しましょう。
また質問事項は、事前にメールで送っておきましょう。聞きたい内容をあらかじめ伝えておくことで、当日の面談時間をより有効に活用できます。質問が多過ぎるとOBOGの負担が大きくなってしまうため、絶対に聞きたい質問を3~7個程度に絞るとよいでしょう。
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まとめ
先輩社員への質問の質によって、OBOG訪問の充実度も変わります。自分が本当に知りたい情報を得られ、就活に生かせるような質問を用意しましょう。忙しい業務の合間を縫って時間を確保してくれるOBOGの立場を考え、控えるべき質問や注意点を理解しておくことも大切です。
本記事を参考に事前準備をしっかり行い、有意義なOBOG訪問を実現しましょう。
PROFILE
麻 桃子(あさ ももこ)
印刷会社の制作部門にてコピーライター・ディレクターとして勤務後、2021年よりフリーライターに。市役所での勤務経験もあり。会社員・公務員・フリーランスなどさまざまなスタイルで働いた経験を生かし、幅広いジャンルで執筆中。