第一印象で差をつける!就活用の「証明写真」失敗しないポイントを紹介

就活ノウハウ

公開日:2023.12.05

履歴書やエントリーシートなどに用いる証明写真は、あなたの第一印象を形成するキーアイテム。最高の一枚を準備して、書類上のあなたと初めて対面する採用担当者に好印象を持ってもらいたいですよね。

では、どのようにして最高な証明写真を準備すればよいのでしょうか?やっぱりプロに依頼すべき?自分で撮影してもいいの?また、写真を撮る際の髪型、姿勢、表情、服装のチェックポイントとは?この記事ではこれらの疑問を解決し、あなたが最高の証明写真を手に入れるためのヒントやアドバイスをお届けします!

そもそも「証明写真」とは?

「証明写真」とは、「本人であることを確認すること」、「他人のなりすましを見分けること」などを目的に運転免許証のような身分証明書や書類などに貼付される人物写真のことです。就職活動では、履歴書やエントリシートなどの応募書類に貼ることが求められます。

証明写真の条件は、基本的に「無地の背景」「肩から上の顔写真であること」「本人以外(別の人や風景など)が映り込んでいないこと」です。スナップ写真とは異なり、場所が特定可能な風景や、あなた以外の第三者の人物が映り込んでいてはいけないのです。

履歴書用の証明写真のサイズは、紙に直接貼る場合は「縦4.0cm×横3.0cm」が一般的です。WEBで履歴書を提出する場合には証明写真のデータをアップロードすることになりますが、この場合のサイズも紙の履歴書と同じで、基本的には「4:3」の比率(560×420ピクセルなど)となります。

ただし、企業によっては別のサイズを指定する場合もあるので、必ず確認して指示に従いましょう。

紙の履歴書に証明写真を貼る場合には、指定のサイズにきれいに切って糊で貼ります。なお、万が一剥がれたときに誰の写真かがわかるよう、貼る前に写真の裏面に自分の名前を書いておくことが慣例となっています。

ちなみに、履歴書用の証明写真には有効期限はあるのでしょうか?一般にはパスポートや運転免許証などの公的証明書の写真と同様、6カ月以内と言われています。

その理由は、冒頭に書いたように証明写真は「本人であることを確認する」という役割を持っているためです。あまりに前の写真では、髪型や見た目が変わっている可能性があるから、ということですね。

こうした理由から、パスポートなど公的証明書の基準にならう形で「6カ月以内に撮影した写真を使うのが望ましい」とされているのです。

自分で撮るのは大変!ぜひ「プロ」に撮ってもらおう!

証明写真は、採用担当者に第一印象を残す大きな要素のひとつです。準備する際にはぜひとも、写真スタジオなどプロに撮影を依頼することをおすすめします。

というのも、写真スタジオに在籍しているカメラマンは、何百人もの先輩就活生の証明写真を撮ってきています。その蓄積された技術や経験を活かして、皆さんの魅力を最大限に引き出してくれるのです。

また、プロは写真の腕前がよいだけではなく、充実した撮影設備も持っています。照明やカメラ機材、背景などによって、人の印象はずいぶん変わってくるものです。ぜひ本格的な設備のあるスタジオで撮ってもらいましょう。カメラマンが撮影前に姿勢や表情、顔の向きなどのアドバイスをしてくれますし、撮影しながらも随時チェックしてもらえるので、心強いですよ。

さらに、最近の写真スタジオでは、プロによる画像補正やメイクアップのサービスをしてくれるところもあります。

撮影した写真はデータで提供してくれるほか、必要な時に必要なサイズで焼き増しをしてもらうこともできるので非常に便利です!

ここまで読んで、「自撮りに慣れているし、わざわざお金を出してプロに撮ってもらわなくても自分で撮影できそうだけれどな…。最近は、証明写真用のスマホアプリもあるし…」と思った方もいるかもしれません。

しかし、自分で証明写真を撮影することはおすすめしません。なぜならば、SNSなどに使用される写真と証明写真では、写真の仕上がりに大きな違いが出てしまうからです。

写真スタジオのような高性能のカメラや照明、背景が使えないことはもちろん、自身の顔のアングルや表情もチェックしながら撮影するというのは、非常に難しいことです。また、いくら優れたスマホアプリがあったとしても、そのアプリを使いこなせるかは、撮影者自身の腕に左右されてしまいます。

■自分で撮影するデメリット

・一般家庭の照明は証明写真撮影には不適切。
・背景の選定や配置が難しい。
・自身の表情、姿勢のチェックが難しい。
・高解像度のカメラが搭載された機材が必要。
・レタッチスキルも求められる。
・失敗して何度も撮影しなければならない場合がある。
・色味やバランスの調整に悩む。
・SNS感覚で、つい盛り過ぎてしまう。

自分で撮影すると、結果として時間と労力を浪費することになりがち。こうしたことから、多少お金がかかったとしても、写真のプロに撮ってもらう方があなたの魅力がしっかり引き出された証明写真をゲットできると思います!

撮影前日までに気をつけたいチェックポイント

■「髪型編」

髪型は、清潔感をアピールする要素の一つ。バランスの良い髪型で、顔のラインを綺麗に見せることが大切です。前髪は目を隠さないようにし、耳は少し見えるように整えるのがベストです。

・髪の毛が目にかからないように。
・耳が見える程度に髪をまとめる。
・髪の色は自然であること。
・過度なヘアアクセサリーやピアス等は避ける。
・長髪の方はトリートメントケア等をして艶のある髪にすると整った印象を与えられます。

■「服装編」

スーツを着用しての証明写真では、シャツは白か淡い色が望ましいです。ネクタイは、スタンダードでシンプルなデザインを選びましょう。普段から結び慣れていないといざというときにうまくできないと思うので、日頃から練習をしておきましょう。

スーツのシワやほつれ、ボタンの欠落がないかどうかなどは撮影日前に必ずチェックしましょう。姿勢や表情はカメラマンからフォローしてもらえますが、服の汚れ、目立つシワに関してはカメラマンにも直すことができません。

・首元は開き過ぎないように。
・服のシワや汚れは撮影日前にしっかりチェック。
・アイロンをしっかりかけて準備。
・シャツの色は白が無難。他には淡いブルー、淡いクリーム色など。
・ネクタイは、スーツの色より少し明るめの色味を選ぶと、活発で健康的な印象を与えられます。柄はレジメンタルやドットなどのシンプルなデザインが良いでしょう。

撮影当日に気をつけたいチェックポイント

証明写真はあなたの印象を大きく左右します。プロの撮影や、各チェックポイントを意識することで、最高の一枚を手に入れることができます。大事なのは前日までの準備です。下記のチェックポイントを確認して、印象アップの証明写真を撮りましょう!

■「姿勢編」

姿勢の良さは、自信や活力の表れです。逆に、姿勢が悪いと不健康や無気力という印象を与えがち。背筋をしっかりと伸ばし、肩を自然に落とすことで、健康的でポジティブなイメージをアピールできます。

・背筋を伸ばして座る。
・背もたれのある椅子の場合、背もたれから背中を離して座る。
・肩は自然に落とし、前に出さない。
・胸は開き、適度に前に出す。
・顎を引き、下を向かない。
・目線はカメラの少し上を意識。
・体の力を抜き、リラックスする。

■「表情編」

自然な笑顔は、その人の誠実さや明るさを印象付けます。作り笑顔ではなく、リラックスした状態で自然な表情を心がけましょう。

・笑顔は自然体で。大口を開けて笑ったり過度に歯を見せて笑ったりするのはNG。
・目は開き過ぎず、自然に。
・眉はリラックスし、しかめない。
・口元は緊張せず、口角を少し上げることを意識する。
・リップクリーム等で、唇の乾燥予防と艶をプラス。
・短髪の方はヘアワックスなどで「おでこ」を見せるヘアスタイルにすると、明るく活発的な印象を与えられます。

\キャリタス就活フォーラムでプロカメラマンに証明写真を撮ってもらおう!/

一部のリアルイベント「キャリタス就活フォーラム」では、プロのカメラマンが撮影する「証明写真コーナー」を設けている場合があります。完全予約制ですが、無料で写真撮影・データがもらえるチャンスですので、お近くにお住まいの方はぜひイベントページで該当イベントを見つけて、情報をチェックしてみてください。

まとめ

証明写真はさまざまな準備・写真のクオリティを考慮すると、やはりプロカメラマンに撮ってもらうことをおすすめします。

飛び込みで写真スタジオで撮ってもらうのが不安なのであれば、事前にお店に行き、サンプル写真やサービス内容、料金を検討してお店を決めるのも良いでしょう。

また、突発的に撮影する日を決めるのではなく、ヘアアレンジ、笑顔の練習、ネクタイの結び方など、事前準備する時間を考慮して計画的に撮影に挑みましょう。睡眠不足や体調不良の時に撮ってしまうと顔色の悪さや疲れた表情が仕上がりに出てしまうので気をつけてくださいね。

あなたの魅力を最大限に引き出した証明写真を用意して、応募書類を完成させましょう!

PROFILE

濱野 裕貴子
キャリアコンサルタント・公認心理師・ワークショップデザイナー
大学卒業後、教育系出版社に入社。通信教育の先生方のマネジメントを中心に、キャリアインタビューや機関誌の編集などに携わる。業務を通じて感じた「同じ仕事をしているにも関わらず働く理由や価値観の違いが出るのはなぜか」という問題意識から、「キャリア」に興味を持つように。14年間の勤務後独立し、以後、大学ではキャリアカウンセラーや非常勤講師、企業では研修講師として、学生や若手社会人のキャリア支援に当たってきた。演劇や落語、お笑いなどのパフォーミングアーツに触れることが大好きで、身体表現を使った自己理解のワークショップなども手掛けている。筑波大学人間総合科学研究科生涯発達専攻カウンセリングコース博士前期課程修了(カウンセリング修士)。

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