【業界研究】広告業界とは?職種や大手企業一覧・今後の動向も解説!向いている人は?

業界・職種・企業研究

公開日:2025.09.17

【業界研究】広告業界とは?職種や大手企業一覧・今後の動向も解説!向いている人は?

この記事でわかること

  • 広告業界とは、企業の商品やサービスの情報を発信して売上増加やブランドイメージ確立を支える業界
  • 広告業界はニーズが拡大しており、特にインターネット広告が伸びている
  • 流行や社会のニーズを素早くとらえられる人や企画力がある人が広告業界に向いている

広告業界に興味はあるけれど「テレビやWEBサイトに広告を載せる仕事」というイメージしかない人も多いのではないでしょうか。この記事では広告業界の仕組みから職種、広告業界ならではの就活のポイントを紹介します。広告業界への就職を検討している就活生はぜひ参考にしてみてください。

※本記事は「広告・出版・マスコミ業界」を代表して広告業界をメインに解説しております。

広告業界とは?

広告業界とは、企業の商品やサービスの情報を発信し、売上増加やブランドイメージの確立などを支援する業界です。以前は広告の発信場所といえばテレビやラジオ、新聞、雑誌が中心でしたが、現在はインターネット広告の需要が急拡大し、デジタル広告やSNSを活用した広告も活発になっています。
広告業界は時代に合わせて事業を変化させながら、企業の成長を支える存在といえます。

広告業界の仕組み

広告業界の仕組み

広告業界は、広告代理店、広告制作会社、アドネットワーク事業者・メディアレップ、メディアの4つで構成されています。これらが連携することで、広告主の目的に沿った効果的な広告展開が実現されます。

■広告代理店

広告代理店は、広告主(クライアント)の要望を理解した上で広告効果を最大化させる戦略を立案する企業を指します。単に広告を出すだけではなく、ターゲットの選定や最適な媒体選びを行い、費用対効果の高い広告運用を実現します。広告代理店は大きく分けて以下の3種類があります。

総合広告代理店

総合広告代理店は、テレビや新聞、デジタル広告など幅広いメディアを取り扱う広告代理店です。クライアントのニーズに応じて最適な広告を提供し、広告活動全体を一括でサポートします。その結果、効率的で統一感のあるプロモーションを実現しています。

総合広告代理店の企業例
■電通グループ
■博報堂DYホールディングス
■ADKホールディングス

専門広告代理店

専門広告代理店はデジタル広告やSNS広告、交通広告、屋外広告など、特定の媒体に強みをもつ広告代理店です。深い知識と豊富な経験を生かし、媒体の特性を最大限に活用した専門的なサービスを提供します。そのため、特定メディアを活用したいクライアントからの需要が高いのが特徴です。

専門広告代理店の企業例
■サイバーエージェント
■セプテーニ・ホールディングス
■バリューコマース

ハウスエージェンシー

ハウスエージェンシーは、特定の企業の広告を専門に制作する広告代理店です。もともとグループ企業専属で広告事業を行っていましたが、近年では他社からの依頼も増えています。そのため、専属ならではの深い理解に加えて、幅広い業界に対応する力を高めてきています。

ハウスエージェンシーの企業例
■ジェイアール東日本企画
■トヨタ・コニック・プロ
■東急エージェンシー

■広告制作会社

広告制作会社は、広告主のニーズに応じた広告を制作する企業を指します。広告代理店から依頼を受け、アイデアをビジュアルや言葉に落とし込むプロフェッショナルです。たとえば、テレビCMや新聞・雑誌広告、交通広告、WEBサイトやバナー広告、SNS用動画などを制作します。クリエイティブな表現に特化しており、広告の魅力を最大限に引き出すことが可能です。

■アドネットワーク事業者・メディアレップ

アドネットワーク事業者とメディアレップは、いずれもオンライン広告の配信ネットワークを構築し、広告主・広告代理店と媒体の間を取りもつ役割を担います

アドネットワーク事業者は、複数のWEBメディアやアプリにある広告枠をまとめて広告主に提供する会社です。たとえば、Google広告やYahoo!広告のように、1つの管理画面から多くのサイトやアプリに広告を配信できる仕組みをもっています。広告主は、商品やサービスのターゲットに合わせて効率的に広告を届けられるのが特徴です。

一方、メディアレップは、特定の媒体社(例:大手ニュースサイトや人気ポータルサイト)が保有する広告枠を代理で販売する会社です。広告代理店と媒体の間に入り、広告枠の販売や最適な掲載方法の提案などを行い、双方の利益を最大化する役割を果たします。

■メディア(媒体)

メディアは、広告を掲載・配信し、ユーザーに届ける役割を担う媒体を指します。普段よく目にするテレビやラジオ、新聞、雑誌といった従来型に加えてWEBサイトやSNS、交通広告や屋外広告など多様な媒体があります。
それぞれ特性や強みが異なるため、広告代理店が広告主のターゲット層や目的に応じて最適なメディアを選ぶことが必要です。それにより効果的な広告展開が実現できます。

広告業界の主な職種

広告業界の主な職種

広告業界には、さまざまな役割を担う職種が存在します。それぞれがどのような役割をもち、業界全体でどのように機能しているのかを紹介します。

※以下の職種説明は広告代理店をベースに記載しています。広告制作会社やアドネットワーク事業者・メディアレップなど、ほかの企業形態では業務内容や役割が異なる場合があります。

■営業職(クライアント対応)

営業職は、クライアントとの重要な橋渡し役です。特に広告代理店の営業職(アカウントプランナー)はクライアントの窓口として信頼関係を築きながら、広告の販売や提案を行い、ニーズや課題を丁寧にヒアリングします。

その内容を基に企画・制作チームと連携して社内調整を行い、広告の制作・出稿を進めます。広告掲載後は効果測定や改善提案などクライアントに寄り添い、成果の最大化をサポートする役割です。

営業職では、多方面に対応できる柔軟なコミュニケーション能力やリーダーシップ、マネジメント能力が求められます。

■企画職(戦略・マーケティング)

企画職は、市場調査を通じて消費者の行動やトレンドを分析し、広告戦略を立案します。広告代理店では、営業職と連携しながら、受注前のプランニングから広告内容の具体化、効果測定や改善提案までを担い、クライアントへ提示するための戦略や施策を設計する役割です。制作プロセスではクリエイティブチームと連携し、効果的な広告展開を実現するための企画面をサポートします。

広告代理店におけるマーケティングには、データサイエンティストが関わることもあります。ユーザー行動や広告配信データを収集・分析し、広告効果を測定して改善策を導き出します

企画職には論理的思考力や分析力、情報収集力、そして多様な関係者と協働できる調整力・コミュニケーション力が求められます。

■制作職(クリエイティブ)

制作職は、広告代理店において広告のビジュアルやコンテンツを実際に形にする役割です。さまざまな職種が存在し、グラフィックデザイナーは印刷物や広告デザイン、WEBデザイナーはサイトやバナー制作、コピーライターは広告文作成、CMプランナーは映像企画、ディレクターは制作全体の進行管理を担います。多様な専門職が協力し、広告のアイデアを具体的な形に仕上げます。

表現力や発想力に加え、コンセプトを理解してアウトプットに落とし込む力が求められます。

■技術職(システム・実装)

技術職は、広告の効果を最大化するために技術的なサポートを行います。主な職種としてはエンジニアが挙げられます。広告代理店のエンジニアは、企画職や制作職と連携しながら広告の内容をシステム上で実装し、配信や運用を円滑に進めるための設計・構築を担当します

プログラミングやデータ分析の専門知識に加え、正確さや論理的思考力が求められます。

広告業界の現状・今後の動向と課題

ここでは広告業界の現状と今後の動向、そして課題について紹介します。

■【現状・動向】動画広告市場が拡大している

広告業界では動画広告市場の拡大が進んでおり、特にインターネット広告での需要が増加しています。インターネット広告は、消費者の行動データを取得・分析しやすく、ターゲットに合わせた広告を配信できる点が強みです。

広告には、テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどの従来型メディアに加え、検索ページやSNSなどに表示されるインターネット広告があります。長年、広告市場ではテレビ広告が大きなシェアを占めてきました。しかし、近年は生活者のメディア接触の変化やテレビ離れ、スマートフォン利用の拡大などを背景に、インターネット広告の需要が急速に伸びています

その結果、2022年にはインターネット広告費がテレビ、新聞、雑誌、ラジオを上回り、市場全体をけん引する存在となりました。ただし、テレビ広告も依然として安定した需要があり、動画広告はその補完的な役割を果たしています。

出典:総務省ホームページ

■【課題】消費者ニーズの変化への対応

日本の広告費は近年増加傾向にあるものの、消費者層の構成やニーズが変化することで、従来の戦略が通用しにくくなる可能性があります。近年、少子高齢化の進行により、広告市場は変化に対応していく必要があります。若年層市場は縮小傾向にあるため、限られた若年層へのアプローチを効率化し、より精度の高いターゲティングや訴求力のある表現が求められます

一方で、シニア層向けの需要は一定の拡大が見込まれるため、生活スタイルや価値観の多様化に合わせた商品・サービス提案が重要です。

AIなどの先端技術を活用した高精度なターゲティングや効果分析によって、柔軟に対応することが今後の市場成長に不可欠となります。

広告業界の大手企業

広告業界には、さまざまな強みをもつ大手企業が存在します。ここでは、広告業界を代表する大手企業とその特徴について紹介します。

■電通グループ

電通グループは、日本を代表する広告代理店であり、国内広告業界でトップシェアを誇る大手企業です。テレビや新聞などの従来型メディアに加え、デジタル広告やイベントプロモーション、海外市場にも積極的にシェアを広げています。

幅広い分野での広告戦略立案から制作、運用までを一貫して行い、クライアントのブランド価値向上に貢献しています。近年ではデータ分析やデジタルトランスフォーメーション分野にも力を入れ、時代に即した広告サービスを提供している点が特徴です。

■博報堂DYホールディングス

博報堂DYホールディングスは、130年以上の歴史をもつ老舗広告企業です。広告制作だけでなく、マーケティング戦略やブランドコンサルティングなど幅広い分野で事業を展開しています。「生活者発想」を掲げ、消費者視点に立った独自のクリエイティブと戦略提案が強みです。

デジタル広告やデータ分析領域にも積極的に取り組み、時代に合わせたソリューションを提供しています。国内外に多くのネットワークをもち、総合的な広告サービスを提供する点が特徴です。

■ADKホールディングス

ADKホールディングスは日本を代表する総合広告代理店の一角を占め、1956年に創業された歴史ある企業です。マーケティング戦略、クリエイティブ、データドリブン広告、さらにはアニメやIPビジネスを統合する複数の事業会社を抱え、国内外で統合型広告サービスを提供しています。

近年では、有名なゲーム『PUBG』などを展開する韓国のKRAFTONによる資本参加を受け、アニメ制作やゲームIPを生かしたビジネスにも力を入れています。広告代理店と世界的なゲーム会社が協力することで、コンテンツ制作と広告の両方で新しい可能性が広がっています。

■サイバーエージェント

サイバーエージェントは、インターネット広告を中心にメディア、ゲーム事業を展開する国内大手企業です。特に運用型広告や動画広告に強みをもち、広告効果を最大化するデータ解析やAI技術の活用にも積極的です。

また、AmebaTVなど自社メディアを運営し、広告配信からメディア運営まで一貫したサービスを提供しています。近年ではメタバースやデジタルクリエイティブ領域への投資も進め、時代の変化に対応した広告ソリューションを発信しています。

※企業情報は2025年9月時点の内容です。企業の事業内容や状況は変更される場合があります。

広告業界で働くメリット

広告業界で働くメリット

広告業界で働くことには、どのような魅力があるのでしょうか。広告業界に就職することで得られる主なメリットについて紹介します。

■多様な業界の企業や人と関わることができる

広告業界で働くメリットの1つは、多様な業界の企業や人と関わる機会が豊富にあることです。食品、アパレル、自動車、ITサービスなど扱う商品やサービスは幅広く、それぞれの業界特有のトレンドや課題に触れることができます。

各業界のニーズに対応するために、幅広い知識や視野を身につけられるだけでなく、さまざまな人や価値観と出会い、刺激的な環境に身をおける点も特徴です。

■自分が携わったものが広く発信される

広告業界で働くメリットとして、自分が携わった広告が多くの人に届けられる点も挙げられます。クライアントの要望を基にアイデアやメッセージを形にし、単に商品やサービスを広めるだけでなく、社会的なムーブメントや新しい価値観を生み出すこともあります。

自分の関わった作品が人々の心に響き、行動を変えるきっかけになることは大きなやりがいとなるでしょう。

■チームでプロジェクトを形にする達成感がある

広告制作は、多くのプロフェッショナルが関わるチームプレイです。営業や企画、デザイナー、コピーライターなど異なる役割をもつ人々が協力して1つのプロジェクトを完成させます。

多様な視点を生かしたアイデアを創出したり、自分1人では得られない成果を経験できる点が大きなメリットといえるでしょう。

広告業界で働くデメリット

さまざまな魅力をもつ広告業界ですが、働く際に注意したほうがよい点があります。ここでは、広告業界に就職する際に知っておきたい主なデメリットについて紹介します。

■残業や休日出勤が多い傾向がある

広告業界では、広告出稿日やキャンペーン開始日が決まっているため、納期に沿って制作・配信を進める必要があります。そのため、納期に追われることも多く、残業や休日出勤が発生しやすい傾向があります。クライアントの都合によるスケジュール変更や修正依頼で、急な対応を迫られることも少なくありません。また、複数案件を同時に進行することも多く、業界特有のスピード感と業務量から体力的・精神的なタフさが求められるでしょう。

■競争が激しい

広告業界は、成果が明確に評価される実力主義の傾向が強い業界です。自分が携わった広告の売上や反響が数値として示され、その結果が昇進や配属に直結します。

成果を出せば大きなプロジェクトを任されるチャンスがありますが、その分周囲との競争やプレッシャーも大きく常に高い成果を求められるため、精神的な負担が大きくなりやすい点がデメリットといえるでしょう。

広告業界の就活の進め方のポイント

広告業界の就活の進め方のポイント

広告業界への就職を目指す際、どのように就活を進めればよいのでしょうか。広告業界の就活を効率的に進めるためのポイントについて紹介します。

■自己分析を深める

広告業界を目指す際は、自己分析を深めて自分の強みや興味を明確にすることが重要です。徹底した自己分析により、業界への適性や自分がどの職種に向いているのかを見極められます。

たとえば、クリエイティブなアイデアを生み出す力や、文章表現力がある場合は、WEBデザイナーやコピーライターなどの職種が適しているという判断がしやすくなります。自己分析を基に「なぜ広告業界で、その職種を志望するのか」を具体的に伝えられると選考で高く評価されやすいです。

自己分析のやり方について、詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

【就活における自己分析のやり方10選】それぞれわかりやすく図解!

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■業界・職種・企業研究を徹底する

広告業界への就職を目指すには、業界研究・職種研究・企業研究を通じて、自分の適性や強みを生かせる役割や働き方を見極めることが重要です。
業界研究を進める上では、インターネット広告の拡大といった媒体の変化や、近年の消費者行動の傾向を把握しておくことが、業務に必要な知識・スキルを事前にイメージするために役立ちます。普段からアンテナを張り、業界ニュースやさまざまな話題に触れることで、広告業界への理解が深まります。

また、職種研究により具体的な仕事内容や必要なスキルを理解することで自分に適した職種を見つけやすくなります
たとえば、営業職はクライアント対応や提案力、調整力が重視される一方で、制作職はデザイン力や文章力、表現力が特に求められます。このように職種ごとに求められる適性やスキルは異なるため、事前に理解を深めておきましょう。

さらに、企業研究を通じて志望企業のビジョンやミッションを理解し、自分の価値観と企業の価値観が合致するかを確認することも重要です。大手企業だけでなく、中堅や専門分野に特化した企業も多く存在し、それぞれ社風や価値観、強みが異なります。そのため、志望企業の業界内でのポジションや競合との差別化ポイントを把握しておくことで、企業の特徴を踏まえながら、自分の価値観やキャリアの方向性に合った納得のいく就活を進めることができます。
あわせて、志望企業が手掛けた広告を事前に調べ、特に印象に残った広告とその理由を説明できれば、その企業への理解と熱意を効果的に伝えられます。

広告は企業のブランド戦略に直結し、時代や社会の変化に強く影響を受けるため、常に最新のトレンドを踏まえた情報収集を行いましょう。

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■インターンシップ等に参加する

インターンシップは、広告業界の実務を体験して業界理解を深める絶好の機会です。実際の業務を通じて、自分がどのように貢献できるかを具体的にイメージでき、業務の流れや企業の雰囲気を直接体感できます。
これにより、自分に合った企業を選ぶ際の重要な判断材料となるほか、インターンシップで得た経験やスキルを選考時のアピールポイントとして生かせるでしょう。

さらに、近年では大学1・2年生でも参加しやすい単日開催のオープン・カンパニーも増えています。オープン・カンパニーでは、企業説明や社員との交流を通じて、業界や企業への理解を深めることができ、早期からキャリアを考えるきっかけになります。積極的に参加しましょう。

『キャリタス就活』では、インターンシップ・キャリアに関するさまざまな情報を探すことができます。業界や職種などこだわり条件を絞って効率的に検索が可能です。ぜひ活用してみてください。

【実例】広告業界で働いている先輩たちの声

広告業界で働くことのやりがいや魅力はさまざまあります。実際に広告業界で働いている先輩たちの声を参考にしましょう。

広告業界で働く先輩の声①

広告業界で働く先輩の声①

スマホで広告を見る時代に合わせて、新しい形のウェブ動画を企画しています。短い時間でも印象に残る広告をつくるためには、表現や構成を何度も工夫する必要があります。完成した動画が話題になったときは、自分の発想が多くの人に届いたことに大きなやりがいを感じました。

広告業界で働く先輩の声②

広告業界で働く先輩の声②

戦略立案の業務からキャリアをスタートしました。市場分析を通じて得た知見を生かし、PRやクリエイティブの企画にも挑戦しています。分析力と発想力を掛け合わせることで、自分ならではの企画を形にできたときの達成感は格別です。

『キャリタス就活』の「企業を探す」では、業種や職種に絞って企業を検索できます。企業ごとの事業や仕事内容、職場環境についての情報を掲載しているので、職場の雰囲気や働き方を理解するのに役立つでしょう。ぜひご活用ください。

広告業界に向いている人の特徴とは?

広告業界には、どのような人が向いているのでしょうか。広告業界に向いている人の特徴や求められる資質について紹介します。

■コミュニケーション能力が高い人

広告業界では、クライアントや広告代理店、制作チームなど多様な立場の人と日常的に関わります。多くの人が関わってプロジェクトが進むため、円滑な情報共有や意見調整が欠かせません。

また、制作過程では多くのフィードバックが寄せられ、その内容を的確に受け入れながら方向性を調整する対応力も求められます。プロジェクトをスムーズに進行させるために、相手の意図を正しく理解して自分の考えをわかりやすく伝えられるコミュニケーション能力がある人は広告業界に向いているでしょう。

■社会の動きや流行に敏感で柔軟な思考ができる人

社会の動きや流行に敏感で、変化に柔軟に対応できる人は広告業界で活躍しやすい傾向があります。広告業界では、消費者のニーズを素早くとらえる力が欠かせません。トレンドをいち早くキャッチし、時代の変化や媒体に合わせて発想を切り替える柔軟な思考も必要です。

さらに、多様なテーマ(広告の対象となる商品やサービスのジャンルや業界)に関わるため、幅広い分野への興味や高い情報収集能力をもっていることも大きな強みになります。

■粘り強さ・忍耐力がある人

広告業界では、複数の案件を同時に進行させることが多く、ハードワークになる場合も少なくありません。プロジェクトを成功させるためには、最後までやり遂げる忍耐力が不可欠です。

時には予期せぬトラブルが発生することもありますが、諦めずに問題解決に取り組む姿勢が求められます。困難な状況でも粘り強く乗り越えられる人は広告業界に向いているでしょう

■ヒアリング力がある人

広告業界では、クライアントの課題や要望を正しく理解することが成果につながります。特に受注前のコンペ(複数の企業が企画を競い合うプレゼンテーション)では、クライアントと何度もコミュニケーションを重ね、信頼関係を構築し、他社よりも多くの情報を得ることでより精度の高い提案が可能になります。
このように、相手の意図を的確に聞き取り、必要な情報を引き出すヒアリング力がある人は広告業界に向いています

■企画力・プレゼンテーション能力が高い人

広告業界では、独自のアイデアを発想し、実現まで導いていきます。ターゲットや市場の動向を踏まえて企画を練り、デザイナーやエンジニアなど多職種と連携して形にします。企画内容を的確に構造化し、チームメンバーを納得させる説明力が重要です

特にコンペで勝ち抜くためには、経営層や競合他社がいる場でも説得力あるプレゼンを行う能力が求められます。企画力とプレゼンテーション力を兼ね備えた人は広告業界で活躍しやすいといえます。

広告業界に関するよくある質問

■Q.広告業界の就活に有利な資格はある?

A.広告業界の就活で有利な資格には、Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)やウェブ解析士、ウェブデザイン技能検定などが挙げられます。GAIQやウェブ解析士は、WEBサイトのユーザー行動を分析する力を証明できるため、デジタル広告やマーケティング業務を志望する際に評価されやすい資格です。ウェブデザイン技能検定は、クリエイティブ系の職種を目指す場合に役立ちます。

また、資格だけでなく、マーケティングの基礎知識やデータ分析力、コミュニケーション能力などのスキルも求められやすいです。

■Q.広告業界のキャリアパスは?

A.広告業界では志向やスキルに応じて多様なキャリアパスがあり、自分に合った成長ができます。入社後は営業職や企画職として経験を積み、リーダーやマネージャーへ昇進する例が一般的です。また、クリエイティブなど専門職に特化し、スペシャリストとして活躍する道もあります。

■Q.広告業界の就活は文系か理系、どちらが有利?

A.一般的に、広告業界では文系出身者が多い傾向にありますが、理系出身者もデータ分析力やロジカル思考など、自身の専門性を生かして活躍できる場があります。どちらの学部でも就活に有利になるわけではなく、自分の強みや志向に合わせた準備が重要です。

■Q.広告業界の年収は?

A.民間企業に勤めるすべての給与所得者を対象とした国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、広告業界を含む「学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業」の平均年収は518万円でした。ただし、経験や役職、企業の規模により大きく異なってきます。経験を積み役職が上がればより高い収入を得ることも可能でしょう。

■Q.広告業界はきついって本当?

A.「広告業界=きつい」とインターネット等でいわれる背景には、複数の案件を同時に進行することや、限られた納期に合わせた進行管理、クライアントとの打ち合わせや調整の多さなどが考えられます。
こうした環境では、スケジュール管理や優先順位を判断する力、状況に応じた柔軟な対応力、チームでの円滑なコミュニケーション力が求められます。

その一方で、多様な案件に携わることで幅広い知識や経験を積むことができ、成果を出したときの達成感も大きい業界です。業界ならではの大変さはありますが、自身を成長させる機会が多いともいえます。

■Q.広告業界の採用選考の特徴は?

A.広告業界の採用選考では、ほかの業界と比べてクリエイティビティや発想力を重視される傾向があります。たとえば「志望動機をA42枚で自由に記載」「個性を示す写真を添付」といった課題を通じ、型にはまらない表現力や独自の視点が見られます。
事前に自己分析を深め、自分らしい経験や価値観をユニークに伝えられるように準備しておくことが効果的です。

広告業界は自分のアイデアを社会に発信できる魅力がある

広告業界は多様な業界の人と関わりながら、自分のアイデアを社会に発信できる魅力的な業界です。営業・企画・制作・技術など多様な職種があり、それぞれ異なるやりがいがあります。

どのようなやりがいを見い出し、どの職種で力を発揮したいかを分析していくことが、広告業界で活躍するための第一歩となります。自己分析や業界・職種・企業研究を徹底し、本当にやりたいことを見極めましょう。

『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。

キャリタス就活編集部

PROFILE

キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。
「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。

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