コツをつかんで通過率アップ!エントリーシート対策講座PART1「 下準備をする」

ES・選考対策

公開日:2023.04.03

企業の選考の多くはエントリーシート(ES)からスタートします。ただの「応募書類」と軽く考えていたら痛い目にあうかもしれません。企業はESに書かれた内容を吟味して学生を選抜したり、面接で何を質問するか参考にしたりするからです。とはいえ、自分のことを文章で他人に伝えるのは案外難しいもの。学生生活を伝えきるためにはどうすればよいか、ES作成のコツを教えます。

ESを書く前に、学生生活を整理してみる

エントリーシート(ES)は、皆さんが学生生活で力を入れて取り組んだことや、発揮した能力を簡潔にまとめ、企業側が面接の材料とするものです。自分のことを伝えきるためには、いきなりESを書き始めるのではなく、自分の学生生活を整理してみましょう。

まずは、学生の本分である「学業」。自分の学部、学科、専攻の説明。自分が得意な科目、ゼミ活動、卒業(修士)論文のテーマなどを書きます。次に、「学業以外」として、クラブ・サークル活動、留学、ボランティア活動、アルバイト、資格取得など、学業以外で頑張ったことを挙げていきます。
これは学生生活を大まかに振り返るための棚下ろし作業ですから、あまり細かく書く必要はありません。

学生生活を整理する表

学業学業以外
〔学部・学科・専攻、得意科目、ゼミ活動、卒業(修士)論文のテーマなど〕〔クラブ・サークル活動、留学、ボランティア活動、アルバイト、資格取得など〕
大学1年
大学2年
大学3年
大学4年

「何を」ではなく、「どのように」取り組んだかを表現する

学生生活を整理する表を見て、「これは企業にアピールしたい」という事柄を思い出したら、その内容を書いてみましょう。書くときは、「何を」だけでなく、「どのように」取り組んだかを書くのがポイントです。

例えば、サークルの会計係を担当して、部員の満足度を改善させたとします。

・「サークルでは会計係として予算配分を見直しし、少なかった遠征費用を増やすなどしました。その結果、部員の満足度が上がりました」
・「サークルでは会計係として予算配分を見直しました。部員のニーズの把握のためアンケートを実施し、他大学との交流を求める人が半数以上いることが分かったので遠征費用を増額しました。その結果、部員の満足度が15%上がりました」

2つの文を比べたとき、後者のほうが、その人が「どのように」考え、取り組む人なのか、伝わってきますね。また、「人数」「%」などの具体的な数字を入れると、さらに具体的になります。

PREPを意識して書く

自分のことをよく知らない相手に文章で分かりやすく伝えることはなかなか難しく、独りよがりの文章になりがちです。そんなときにはPREPを使ってみましょう。


PREPとは「Point、Reason、Example、Point」の頭文字をとったもので、プレゼンを分かりやすくする基本構成の1つ。最初に結論(Point)を伝え、次に理由(Reason)を示し、続いて具体例(Example)を挙げ、最後にまとめ(Point)という流れになっています。この構成を意識してESの文章を書いてみると、分かりやすいものになります。

PREPを意識した書き方の例

P(結論)私が学生生活で力を入れたことは、○○法のゼミで事例を調べることです。
R(理由)なぜならば、具体的な事例を調べることで条文の趣旨を深く理解できるからです。
E(具体例)例えば、「○○」という事例から、裁判所に共通する考えや社会の要請を知ることができました。
P(まとめ)このようにして、私は物事を理解するためには多面的に見ることが重要であると思いました。

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