適性検査の「SPI3」とは?SPIとの違いは?高得点を取るための5つの対策も解説

ES・選考対策

公開日:2025.10.01

適性検査の「SPI3」とは?SPIとの違いは?高得点を取るための5つの対策も解説

この記事でわかること

  • SPI3は従来のSPI2を改訂した最新形式で、出題内容や受検方式がアップデートされている
  • SPI3では能力検査(言語・非言語)と性格検査が出題される
  • 問題集を繰り返し解くほか、弱点分野を重点的に対策することが重要

就活の第一関門ともいえるのが、多くの企業で導入されている適性検査です。その中でも代表的な「SPI3」について、どのような問題が出題されるかご存じでしょうか。SPI3では能力検査と性格検査を通じて、就活生の適性を総合的に評価します。本記事では、SPI3の概要や過去のバージョンとの比較、具体的な対策方法まで解説します。

SPI3とは?SPI・SPI2・SPI3の違い

SPI3の概要

SPI3とは、能力検査と性格検査の2つの側面から、応募者の基礎学力や性格特性を総合的に測定する適性検査です。現在の就活で実施されているSPIはこのSPI3を指しており、多くの企業の採用選考における評価指標として活用されています。

そもそもSPIとは、「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略称で、SPI3の「3」はバージョンを表しています。1974年に最初のSPIが登場し、その後2005年にSPI2、2013年にSPI3へとバージョンアップしました。

現在の主流となっているSPI3では、最新の出題傾向や評価システムが採用されています。性格検査が導入され、能力と性格を合わせて評価することで、企業と応募者とのミスマッチを回避しやすくなったのがSPI3の特徴です。

■SPI3の最後のアルファベットの意味は?

SPI3は対象者ごとに種類が異なり、最後につくアルファベットによって区別されます。大きく分けて、社会人向けの「SPI3-G」、大卒採用向けの「SPI3-U」、高卒採用向けの「SPI3-H」の3種類です。新卒採用で大学生の皆さんが受検するSPI3は、「SPI3-U」を指すと覚えておきましょう。

SPI3の難易度・合格ラインは?

新卒の皆さんが受けるSPI3(SPI3-U)で出題される問題は、中学・高校レベルのため、難易度自体はそれほど高くありません。しっかりと対策を行っておけば十分に対応できる内容となっています。
ただし、問題数が多く制限時間が設けられているため、スピードと正確さの両方が求められる点に注意が必要です。

なお、SPI3には明確な合格ラインがなく、企業ごとに独自の基準が設けられています。その基準は非公開であるため一概にはいえませんが、一般的には、正答率6~7割以上が1つの目安といわれています

ただし、業界や企業の選考方針によって求められる基準点は異なります。特に有名企業や競争率の高い企業では、より高い得点が求められる傾向があるため、万全な対策をして臨むことが重要です。

SPI3で高得点を取るための5つの対策はこちら

企業がSPI3を実施する理由

企業がSPI3を実施する理由

企業がSPI3を実施する主な理由は、採用活動の効率化と採用の精度向上が挙げられます。

SPI3は、応募者の基礎能力や性格を客観的に把握するためのツールとして活用されており、採用担当者は多くの応募者の中から企業に適した人材を効率的に絞り込むことが可能です。

特に、大企業や人気企業では応募者数が膨大となるため、全員を面接で評価できないことがあります。そのため、企業はSPI3の結果を参考に、自社が求める人材像に合致するかどうかを判断します。面接前に応募者を絞り込むことで、選考を効率化しているのです。

また、SPI3は応募者の入社後のパフォーマンスを予測する手段にもなります。能力検査の結果からは業務遂行力を、性格検査の結果からは職場への適応力や協働性を推測でき、長期的に活躍できる人材を見つけられる点が企業にとってのメリットです。

受検した適性検査の種類

「2024年内定者調査」(日経HR)によると、就活生が受検した適性検査の中でもっとも多かったのが監視型SPI(WEBテスティング)で、全体の19.6%を占めています。ほかの形式も含めるとSPIを受けた人は全体の半数を超えており、SPIが採用活動の現場で幅広く活用されていることがわかります。

SPI3の受検方法

SPI3の受検方法は、主にテストセンター、WEBテスティング、ペーパーテスティング、インハウスCBTの4つです。

受検方法 概要
テストセンター ・テスト開発会社が運営する専用会場で専用のパソコンから受検する形式
WEBテスティング ・自分のパソコンからオンラインで受検する形式
ペーパーテスティング ・企業指定の会場で紙と鉛筆を使ってマークシートで受検する形式
インハウスCBT ・企業のオフィス内・指定の会場で専用のパソコンから受検する形式

SPI3は、企業から指定された受検方法で受検するのが一般的です。それぞれの受検方法には時間制限や電卓の使用可否など異なる特徴があるため、過去の採用情報やクチコミ等を調べて、志望企業が採用している受検方法に合わせた対策をしましょう。

新卒採用では「テストセンター」「WEBテスティング」が実施されることが多いです。汎用的に対策したい場合は、この2つの形式を中心に準備を進めましょう。

SPI3の検査内容

SPI3では、具体的にどのような問題が出題されるのか気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、SPI3の検査内容について詳しく紹介します。

■能力検査

能力検査は、国語・数理など基礎的な学力や思考力を測るための検査です。主に、言語と非言語の問題で構成されており、中学・高校レベルの国語と数学の知識が問われます。企業によっては、英語や構造的把握の問題が出題されることもあります。

WEBテストの場合、問題数は約30問、試験時間は30分に設定されており、1問にかけられる時間は約1分と、短時間での解答が求められます

■性格検査

性格検査は、企業が応募者の性格を理解し、企業との適合性を測るための検査です。回答内容から応募者の仕事の取り組み方、目標のもち方、人との接し方などを総合的に測定します。

WEBテストの場合、問題数は約300問、試験時間は30分に設定されており、1問にかけられる時間は約8秒と、能力検査同様に短時間での判断が必要です。正直に回答することが大切で、無理に企業に合わせた回答をする必要はありません

性格検査の概要や対策方法は下記記事で詳しく見ていきましょう。

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SPI3の能力検査の出題内容と例題

ここでは、言語・非言語・英語・構造的把握の各分野の出題内容と例題について紹介します。

■言語

言語は、主に日本語の語彙力や論理的思考力を測る分野です。二語の関係、熟語、語句の用法といった国語の問題を中心に出題されます。

出題分野 概要
二語の関係 提示された2つの語句の関係性を考え、同じ関係にある語句の組み合わせを選ぶ問題
熟語の成り立ち 二字熟語の構成や、漢字同士の関係性を見極める問題
語句の用法 設問文中の語句と同じ意味や使い方をしているものを選ぶ問題
文の並び替え バラバラに並んだ語句や文節を、意味が通るように正しい順序で並び替える問題
空欄補充 文章中の空欄にもっとも適切な語句を選ぶ問題
長文理解 長文を読み、内容の要点や筆者の主張、正誤を判断する問題

対策する際は、まず就職情報サイトのクチコミなどを確認し、企業ごとに出題される問題の傾向を把握することがおすすめです。そのあと、模擬試験を受けた上でそれぞれの分野の対策を行いましょう。
たとえば、言語分野で頻出する語句を暗記し、語彙力を強化しておくことが有効です。また長文理解の対策として、普段から新聞や専門書に触れて、読解力を鍛えておきましょう。

例題:
最初に提示された二語の関係を考えて、同じ関係のものを選びなさい。

「魚:水」

1.鳥:空
2.人:車
3.犬:骨
4.木:土

解答:1.鳥:空

下記記事ではSPIの言語分野について詳しく解説しているので参考にしてみてください。

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■非言語

非言語は、論理的思考力や数的処理能力を測る分野です。推論、場合の数、確率といった数学の問題を中心に出題されます。

出題分野 概要
推論 与えられた情報を基に論理的に推測し、正しい順序や内訳を求める問題
表の読み取り 図表や数値を分析して、必要な情報を計算して求める問題
集合 条件ごとの分類や共通点を整理して答える問題
場合の数 ある条件の基で可能な並び方や選び方の通り数を求める問題
確率 「くじ引き」「サイコロ」などが題材になり、与えられた条件で特定の事象の確率を計算する問題
金額計算 金額の変動を計算して答える問題
※割引では割引後の代金や人数による総額、損益算では「仕入れ値(原価)」「定価」「売価」を使い、利益や損失を計算する
分担計算 分割払いの支払総額や手数料の、複数人が作業する際の所要時間を求める仕事算の問題
速度算 「速さ」「距離」「時間」の3つの関係を基に、平均速度や移動時間を計算する問題
割合 全体に対する一部の割合などを計算する問題

対策としては、非言語問題の公式や解法パターンを覚えることが基本となります。練習問題を繰り返し解き、基本的な問題をミスなく確実に解けるようにしましょう。

例題:
5種類のアイスクリーム(バニラ、チョコ、ストロベリー、抹茶、マンゴー)の中から2つを選び、1つはコーン、もう1つはカップに盛り付けるとする。このとき、選び方は何通りあるか。

A.10
B.15
C.20
D.25
E.30

解答:C.20
アイスクリームを2種類選ぶ組み合わせは、5C2=10通りです(順番を問わない組み合わせ)。次に、1つをコーン、もう1つをカップにする場合、それぞれの配置方法が2通りあります(どちらをコーンにするか)。したがって、10×2=20通りとなる。

下記記事ではSPIの非言語分野について詳しく解説しているので参考にしてみてください。

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■英語

英語は、英文の読解力や文法、語彙力を測る分野です。同意語・反意語、空欄補充などの問題が出題されます。

出題分野 概要
同意語 与えられた単語と同じまたは近い意味をもつ語を選ぶ問題
反意語 文章中の単語と反対の意味をもつ語を選ぶ問題
単語の意味 英文と同じ意味をもつ英単語を選択肢から選ぶ問題
空欄補充 英文中の空欄に適切な語句を補い、文章や意味を成立させる問題
長文読解 英文全体の流れや要旨を正確に理解し、問いに対して適切な選択肢を選ぶ問題

業務で英語を使用する機会がある企業やグローバル展開をしている企業で実施されることが多いです。具体的には外資系企業、総合商社、メーカーなどが挙げられます。

対策としては、語彙力と読解力を高めることが基本となります。頻出単語などを確実に暗記しておくほか、長文問題にも慣れておきましょう。

例題:
次の単語ともっとも意味が近い語を、AからEの中から1つ選びなさい。

「abundant」

A:scarce
B:plentiful
C:fragile
D:unique
E:valuable

解答:B
abundant:豊富な
A:scarce:乏しい
B:plentiful:豊富な
C:fragile:壊れやすい
D:unique:独特の
E:valuable:価値のある

■構造的把握

構造的把握は、物事を構造的に把握する力を測る分野です。情報を分類し、共通点を見つけるなど論理的思考が求められます。言語系と非言語系の2つのパターンが出題されます。

出題分野 概要
言語系 提示された複数の文章を正確に分け、因果関係や対比を読み解く問題
非言語系 計算手順を整理し、和差や割合など論理的解答を求める問題

総合商社、コンサルティングファーム、広告業界、不動産業界など、問題解決力や論理的思考力が重要となる難関企業で実施される傾向があります。

対策としては、専用の対策本を使って問題に慣れるほか、日常的に情報を整理して考える習慣を身につけることが効果的です。

例題:
次のア〜オを指示に従ってPグループ(3つ)とQグループ(2つ)に分けたとき、Qグループに分類されるものを2つ選びなさい。

(ア)この店はイタリアンのパスタが評判だ。
(イ)スタッフの対応が丁寧である。
(ウ)特製デザートが非常に人気である。
(エ)店内は落ち着いた雰囲気である。
(オ)メインディッシュの肉料理が絶品だ。

解答:(イ)と(エ)
Pグループは「料理」に関する記述で、(ア)のパスタ、(ウ)のデザート、(オ)の肉料理が該当する。Qグループには「サービス」に関する(イ)のスタッフの対応と(エ)の店内の雰囲気が分類される。

SPI3で高得点を取るための5つの対策

SPI3で高得点を取るための5つの対策

SPI3で確実に高得点を取るためには、どのような対策が効果的なのでしょうか。ここでは、SPI3の攻略に欠かせない重要な対策方法について詳しく紹介していきます。

■余裕をもって早めにSPI対策をスタートする

SPI3の対策は、余裕をもって早めにはじめることが大切です。理想は受検日の3カ月前を目安に対策をスタートすることをおすすめします。

SPI3の対策に必要な時間の目安は30~60時間程度とされています。1つの分野(言語・非言語など)における試験範囲も幅広いため、直前になって焦ることのないよう計画的に準備を進めましょう。

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■受検する業界・企業の出題形式や傾向を把握する

SPI3は、業界や企業によって出題形式や傾向が異なります。受検方法(WEB・マークシート形式など)に応じた対策が必要です。また、出題される問題の傾向について把握しておくことで、効率的に対策を進められます。

本番で想定外の問題に戸惑わないためにも、企業の採用サイトや就職情報サイトなどで、企業が指定する受検方法や出題される問題の傾向を事前に調べておきましょう

詳細な企業の選考情報や対策方法を知りたいという方は、『キャリタス就活』の「ES・選考対策を探す」をぜひご活用ください。実際の選考体験談から試験の詳細を確認できるケースもあります。志望企業の選考に関する貴重な情報を効率的に収集してみましょう。

■1冊の問題集を徹底的に反復する

SPI3対策では、1冊の問題集を徹底的に解くことが重要です。同じ問題集を繰り返し解くことで、出題パターンや解法を自然と身につけることができます。ただ問題を解くだけでなく、解説をしっかり読み込むことで理解を深めましょう。

SPI3は時間制限があるため、問題集を解く際は時間を意識すると効果的です。タイマーを使って時間を計測しながら解くことで、本番で求められる時間配分の感覚を養うことができます。

問題集を選ぶ際は、自分の学習スタイルに合う本を選ぶようにしましょう。どんな問題集が合っているのかわからないという方には、下記記事を参考にし、自分にぴったりな問題集を選んでみましょう。

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■苦手分野を重点的に対策する

SPI3で高得点を狙うためには、自分の苦手分野をしっかりと把握し、そこを重点的に対策することが重要です。問題集を通じて苦手分野が明確になったら、その分野に集中して取り組みましょう。

効果的な対策方法として、間違った問題の解説を読んで解法をしっかりと理解してから、反復練習に取り組むことがポイントになります。苦手分野を克服することで、全体的な得点の底上げを図ることが可能です。

■模試試験を受ける

SPI3対策では、本番に近い環境で練習することが重要です。特に初めてSPI3試験を受ける場合は、試験の流れを把握するためにも模擬試験を受けておいたほうがよいでしょう。

模擬試験によって実際の試験形式や時間配分を事前に体感できます。本番での緊張感にも慣れ、『キャリタス就活』の「お試しWEBテスト」や「キャリタス模試」では、SPIの問題を模擬テストとして無料で受検できます。SPIだけでなく、玉手箱やWeb-CABといった代表的な適性検査の練習も可能です。会員登録するだけで利用できるので、本番前の準備としてぜひ活用してみてください。

【お試し!WEBテスト】

「お試し!WEBテスト」は、適性検査の能力検査の再現問題を気軽に体験できるコンテンツです。「言語問題」5問と「非言語問題」10問が用意されており、制限時間も設定されているため、よりリアルな環境で取り組めます。実際の試験の雰囲気を体感できるので、本番では心の余裕をもって検査を受けることができます。

【キャリタス模試】

キャリタス模試では「SPI形式問題」「玉手箱形式問題」「一般常識問題」が受けられます。月に1回、10日間の受検期間を設けて模試を実施しており、全国順位や全国平均点と比較して自分の実力を測ることができます。実施期間終了後は過去問として模試を受けられます。

キャリアアドバイザーからの一言

キャリアアドバイザーからの一言

忙しい日常の中で、まとまった勉強時間を確保するのが難しいというケースもあるでしょう。そんなときはスマートフォンのアプリを活用してみましょう。「SPI アプリ」と検索すれば関連するアプリが見つかり、通学時間や休憩時間などのスキマ時間を有効に使うことができます。特に、SPI言語の頻出語句やSPI非言語の公式などの暗記は、繰り返し練習することで確実に定着するものです。
スキマ時間を活用し短時間でも学習する意識をもつことが、合格への近道となります。

SPI3では性格検査の対策も必要

SPI3の性格検査は、能力検査のように得点を競うものではありません。あくまで応募者の人物像を確認するためのテストです。
ただし、準備をしていないと自分の強みや価値観が企業の正しく伝わらず、企業とのマッチ度を十分に示せない可能性があるため、事前対策が欠かせません

性格検査対策としては自己分析を深めることが不可欠です。自分を知ることで自身の強みや弱み、価値観を明確にでき、一貫性のある適切な回答ができるようになります。

同時に企業研究も重要な要素です。企業が求める人物像を理解することで、自分の性格と企業が重視するポイントの共通点を見つけられ、回答の方向性にも自然と反映させられます

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SPI3に関するよくある質問

■Q.SPI3はいつから対策すべき?

A.SPI3対策は、本選考対策の場合は大学3年生の10月ごろからはじめるのが理想的です。また、インターンシップ選考対策の場合は、夏のインターンシップに向け大学2年生の後半から対策をはじめることがおすすめです。
これにより、30~60時間程度必要とされる対策時間を無理なく確保でき、余裕をもって準備を進められるでしょう。

SPI対策の開始時期について詳しくは下記記事をご覧ください。

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■Q.SPI3の勉強時間はどのくらい必要?

A.SPI3の対策に必要な総勉強時間は30~60時間程度とされています。各科目の目安時間は、言語分野が10~15時間、非言語分野が20~25時間、英語(実施企業のみ)が10~15時間、構造的把握(実施企業のみ)が2~5時間程度です。
非言語分野は解法パターンの習得に時間がかかる場合もあるため、余裕をもった対策を行うとよいでしょう。

■Q.SPI3対策の時間がとれない場合はどうする?

A.対策の時間が限られている場合は、頻出問題を優先的に練習することが効果的です。
SPIの問題には出題頻度に差があります。よく出る問題とあまり出ない問題があるため、すべてを網羅する必要はありません。
頻出問題を集めた問題集や短期集中型の対策本を活用することで、短期間でも効率的に対策できます。特に非言語の推論や集合、言語の語彙問題は出題頻度が高いため、これらを重点的に対策しましょう。

■Q.SPI3は公務員試験でも採用されている?

A.近年多くの自治体がSPI3を公務員試験に導入しています。東京都や横浜市などの大きな自治体をはじめ、全国の市役所で従来の教養試験に代わってSPI3を採用するケースが増えています。
SPI3は民間企業の採用試験でも広く使用されているため、同一の試験が採用されることで、民間企業と公務員試験の併願がしやすくなっています。

■Q.SPI3-G、SPI3-U、SPI3-Hの違いは?

A.SPI3-Gは中途採用向け、SPI3-Uは大卒向け、SPI3-Hは高卒向けで、対象となる受検者が異なります。このほかにもSPI3-RやSPI3-N(一般職・事務職採用向け)、SPI3-B(転職者向け)などの種類があり、職種や学歴に応じて細かく分けられています。

また、新卒採用のSPI3-Uはさらに下記の種類に分類されています。

新卒採用のSPI3の種類 適性検査の内容
SPI3-UE 言語・非言語・英語・性格検査で構成される適性検査
SPI3-US 言語・非言語・構造的把握・性格検査で構成される適性検査
SPI3-USE 言語・非言語・英語・構造的把握・性格検査すべてを含む適性検査
GAT-U 性格検査は実施されず、基礎能力検査(言語・非言語)のみを実施する適性検査
ENG 英語能力検査のみを実施する適性検査(他科目は含まれない)

ゆとりをもったSPI3対策を行い、選考に備えよう

SPI3は新卒採用の適性検査において、もっとも多くの企業で活用されている適性検査です。そのため、就活生の皆さんはしっかり対策しておく必要があります。問題集で反復練習し、苦手分野を克服するほか、時間配分を意識した模擬試験なども効果的です。また、性格検査の対策として、自己分析や企業研究も欠かせません。ゆとりをもったスケジュールで対策をはじめ、志望企業の選考にしっかり備えましょう

『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。

キャリタス就活編集部

PROFILE

キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。
「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。

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