【SPI性格検査を完全対策】見られる項目や例題・対策のコツは?落ちる理由も解説
ES・選考対策公開日:2025.08.06

SPI性格検査は、応募者の性格や職務適性、組織との相性を見極めるために企業が実施する適性検査です。明確な正解が存在しないため準備は必要ないと思われがちですが、実際には自己理解と回答の一貫性が求められる重要な選考項目です。本記事では、SPI性格検査の特徴や例題、落ちる理由、効果的な対策法を詳しく解説します。
そもそもSPIとは?
SPIとは、企業が採用選考時に応募者に対して行う適性検査の1つです。
リクルートマネジメントソリューションズ社が開発した検査で、正式名称は「Synthetic
Personality Inventory」です。応募者の能力や性格を測るために多くの企業で新卒採用の選考に採用されており、特に「SPI3」が主流となっています。
SPIの受検方法は以下の4つです。通常、この中からいずれかを企業から指定され受検することになります。
■テストセンター:企業指定の会場で専用のパソコンから受検する
■WEBテスティング:自分のパソコンなどからオンラインで受検する
■ペーパーテスティング:企業指定の会場で紙と鉛筆を使って受検する
■インハウスCBT:企業のオフィス内・指定の会場で専用のパソコンから受検する
SPIについてさらに詳しい解説は下記の記事をご覧ください。

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SPI性格検査とは?

SPI性格検査は、企業が応募者の性格や職務適応性、組織適応性を数値化して評価するための検査です。具体的には、考え方や行動、仕事への取り組み方、ストレス耐性など、多角的な面から適性があるかどうかを見られます。
検査は3部構成になっており、合計で300問ほどの質問に30~35分で回答する形式です。
質問数・時間 | 出題形式 | |
---|---|---|
第1部 | 約90問・約12分 | 「A寄りかB寄りか」を4択の中から選んで答える |
第2部 | 約130問・約13分 | 「どの程度自分にあてはまるか」を4択の中から選んで答える |
第3部 | 約70問・約10分 | 「A寄りかB寄りか」を4択の中から選んで答える |
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質問数・時間 | 出題形式 | |
---|---|---|
第1部 | 約90問・約12分 | 「A寄りかB寄りか」を4択の中から選んで答える |
第2部 | 約130問・約13分 | 「どの程度自分にあてはまるか」を4択の中から選んで答える |
第3部 | 約70問・約10分 | 「A寄りかB寄りか」を4択の中から選んで答える |
SPI性格検査の特徴
SPI性格検査には、ほかの適性検査とは異なるいくつかの特徴があります。ここでは、その主なポイントについて見ていきましょう。
■社風や企業が求める人物像とのマッチ度が見られる
SPI性格検査は、単に応募者の性格を測るだけでなく、考え方や行動が企業の社風や求める人物像に合致しているかを確認することが目的です。検査結果から、応募者が自社の文化や価値観に適応できるかどうかを見極め、長期的に活躍できる人材かを判断します。
たとえば、チームワークを重視する企業では協調性の高い人物が求められるなど、企業ごとに重視するポイントは異なります。
企業が求める人物像については下記記事をご覧ください。

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■回答には正解がない
SPI性格検査には明確な正解がなく、自分の性格や考え方に近い選択肢を選ぶことが求められます。SPI言語や非言語のように「正解を選ぶ」必要はありません。
ただし、どれを選んでもいいというわけではなく回答に一貫性があるかどうかが非常に重要です。企業は応募者の回答に矛盾がないかをチェックしており、一貫性のない回答が多い場合は性格を正確に測定できないと判断され、評価が下がる可能性があります。
また、矛盾が多いと虚偽の回答をしていると受け取られることもあるため、深く考えすぎず、普段の自分に近い選択肢を素直に選ぶことが大切です。そのためにも、事前に自己分析を行い、自分の価値観や行動傾向を整理しておきましょう。
自己分析のやり方は下記の記事を参考にご覧ください。

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■質問数は約300問と膨大
SPI性格検査は、30分間で約300問もの質問に回答する必要があり、1問あたりにかけられる時間はおよそ8秒と非常に短いです。表面的な印象や一時的な気分に左右されず、応募者の性格をより客観的かつ多角的に評価するために、企業としては多くの設問に答えてもらう必要があります。
300問と聞くと多く感じるかもしれませんが、時間に限りもあるため焦らず時間配分を意識しつつ直観的に答えるようにしましょう。
なぜ企業はSPIで性格検査を実施する?見られる3つの項目
企業がSPI性格検査を導入する主な理由は、自社の文化や価値観に合う人材を見極め、入社後のミスマッチを防ぐためです。言語・非言語の能力検査だけでなく、性格検査をあわせて行うことで、応募者の性格的な特徴や特性を客観的に把握できます。
ほかにも、「大量の応募者の中から自社に適した人材を効率的に選抜する」「入社後の配属先を決定する際の参考資料として活用する」など、目的は複数あります。
企業がこれらの目的を達成するために、性格検査では一般的に以下の3項目にわけて応募者の適性が評価されます。各項目にはスコアがつけられ、企業はそれを基に職務や組織との相性を総合的に判断します。
■性格特徴
性格特徴の項目では、大きくわけて「行動的側面」「意欲的側面」「情緒的側面」「社会関係的側面」の4つの側面を測定します。その中でも、「社会的内向性」や「内省性」など18つの小分類にわけて見極められます。応募者の性格傾向や行動パターンが、仕事上でどのように表れるかを把握することが目的です。
性格特徴 | 概要 | 高いと向いている仕事 |
---|---|---|
社会的内向性 | 対人面で控えめか | 1人で黙々と進められる仕事 |
内省性 | 自分の考えや行動を深く振り返る傾向があるか | 計画を立ててじっくりと分析や調査を行う仕事 |
身体活動性 | 体を動かすことや活動的な行動が好きか | 動き回ることが多い仕事 |
持続性 | 物事を粘り強く続けられるか | 長期間コツコツと続ける仕事 |
慎重性 | 計画的に物事を進める傾向があるか | ミスが許されない慎重さが求められる仕事 |
達成意欲 | 高い目標を掲げて努力する傾向があるか | 成果主義の傾向が強い仕事 |
活動意欲 | 新しいことに積極的に取り組む姿勢があるか | 変化や挑戦が多い仕事 |
敏感性 | 周囲の変化や人の気持ちに敏感か | 人の気持ちをくみ取る必要がある仕事 |
自責性 | 失敗や問題を自分の責任と感じやすいか | 誰かをサポートしたり、自分のペースで働ける仕事 |
気分性 | 感情や気分が行動に影響しやすいか | 気持ちを伝えることが大切な仕事 |
独自性 | 独特の考え方や価値観をもっているか | 新しいアイデアを発信する仕事 |
自信性 | 自分の能力や判断に自信をもてるか | 自ら判断し決断する仕事 |
高揚性 | 気分が高まりやすく、前向きな傾向があるか | 明るく活発な雰囲気が求められる仕事 |
従順性 | 他人の意見や指示に従いやすいか | 指示や手順通りに動くことが求められる仕事 |
回避性 | 対立やリスクを避ける傾向があるか | トラブルや衝突が少ない仕事 |
批判性 | 他人の意見や行動に対して批判的になりやすいか | 問題点や改善点をチェックする仕事 |
自己尊重性 | 自分の意見や価値観を大切にできるか | 自分の考えを発信する仕事 |
懐疑思考性 | 物事を疑ってかかる傾向が強いか | 事実確認や検証が重要な仕事 |
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性格特徴 | 概要 | 高いと向いている仕事 |
---|---|---|
社会的内向性 | 対人面で控えめか | 1人で黙々と進められる仕事 |
内省性 | 自分の考えや行動を深く振り返る傾向があるか | 計画を立ててじっくりと分析や調査を行う仕事 |
身体活動性 | 体を動かすことや活動的な行動が好きか | 動き回ることが多い仕事 |
持続性 | 物事を粘り強く続けられるか | 長期間コツコツと続ける仕事 |
慎重性 | 計画的に物事を進める傾向があるか | ミスが許されない慎重さが求められる仕事 |
達成意欲 | 高い目標を掲げて努力する傾向があるか | 成果主義の傾向が強い仕事 |
活動意欲 | 新しいことに積極的に取り組む姿勢があるか | 変化や挑戦が多い仕事 |
敏感性 | 周囲の変化や人の気持ちに敏感か | 人の気持ちをくみ取る必要がある仕事 |
自責性 | 失敗や問題を自分の責任と感じやすいか | 誰かをサポートしたり、自分のペースで働ける仕事 |
気分性 | 感情や気分が行動に影響しやすいか | 気持ちを伝えることが大切な仕事 |
独自性 | 独特の考え方や価値観をもっているか | 新しいアイデアを発信する仕事 |
自信性 | 自分の能力や判断に自信をもてるか | 自ら判断し決断する仕事 |
高揚性 | 気分が高まりやすく、前向きな傾向があるか | 明るく活発な雰囲気が求められる仕事 |
従順性 | 他人の意見や指示に従いやすいか | 指示や手順通りに動くことが求められる仕事 |
回避性 | 対立やリスクを避ける傾向があるか | トラブルや衝突が少ない仕事 |
批判性 | 他人の意見や行動に対して批判的になりやすいか | 問題点や改善点をチェックする仕事 |
自己尊重性 | 自分の意見や価値観を大切にできるか | 自分の考えを発信する仕事 |
懐疑思考性 | 物事を疑ってかかる傾向が強いか | 事実確認や検証が重要な仕事 |
■職務適応性
職務適応性は、特定の職務や職場環境にどれだけ適応できるかを評価する項目です。「対人」「協調」「活動」「課題遂行」「企画」の観点から適応力を評価し、向いている仕事や職種、配属先の検討材料として活用します。以下の14項目に分類することによって、より具体的な適性判断が可能です。
職務適応性 | 概要 | 高いと向いている仕事 |
---|---|---|
関係構築 | 人に働きかけ、多くの人と関係を築く | 多様な人と関わる機会が多い仕事 |
交渉・折衝 | 人と関わる力、人と交渉する力 | 人とコミュニケーションを取り、合意形成を図る仕事 |
リーダシップ | 集団をまとめ、方向性を示す力 | チームや組織を率いて方向性を示す仕事 |
チームワーク | 周囲と協力し、チームで成果を出す力 | メンバーと協力しながら進める仕事 |
サポート | 他者を気遣い、支援する姿勢 | 周囲の人を気遣い、支援する仕事 |
フットワーク | 機動力をもち、積極的に動く力 | 迅速に動き回り、対応が求められる仕事 |
スピード対応 | 迅速に物事を処理し、対応できる力 | 即時対応や迅速な判断が必要な仕事 |
変化対応 | 新しい状況や変化に柔軟に適応する力 | 変化が多く、新しいことに挑戦する仕事 |
自律的遂行 | 自分で考え、主体的に仕事を進める力 | 自ら判断し、計画的に進める仕事 |
プレッシャー | ストレスやプレッシャーの中でも力を発揮できる | 緊張感のある環境で粘り強く働く仕事 |
着実持続 | 計画的に物事を進め、確実にやり遂げる力 | 細かい作業やルーティンを正確にこなす仕事 |
発想・チャレンジ | 新しいアイデアを出し、挑戦する姿勢 | 創造的な発想や革新が求められる仕事 |
企画構想 | 物事を構想し、計画を立てる力 | 全体を見渡して計画を練る仕事 |
問題分析 | 課題や問題点を見つけ、分析する力 | 問題解決や改善策を考える仕事 |
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職務適応性 | 概要 | 高いと向いている仕事 |
---|---|---|
関係構築 | 人に働きかけ、多くの人と関係を築く | 多様な人と関わる機会が多い仕事 |
交渉・折衝 | 人と関わる力、人と交渉する力 | 人とコミュニケーションを取り、合意形成を図る仕事 |
リーダシップ | 集団をまとめ、方向性を示す力 | チームや組織を率いて方向性を示す仕事 |
チームワーク | 周囲と協力し、チームで成果を出す力 | メンバーと協力しながら進める仕事 |
サポート | 他者を気遣い、支援する姿勢 | 周囲の人を気遣い、支援する仕事 |
フットワーク | 機動力をもち、積極的に動く力 | 迅速に動き回り、対応が求められる仕事 |
スピード対応 | 迅速に物事を処理し、対応できる力 | 即時対応や迅速な判断が必要な仕事 |
変化対応 | 新しい状況や変化に柔軟に適応する力 | 変化が多く、新しいことに挑戦する仕事 |
自律的遂行 | 自分で考え、主体的に仕事を進める力 | 自ら判断し、計画的に進める仕事 |
プレッシャー | ストレスやプレッシャーの中でも力を発揮できる | 緊張感のある環境で粘り強く働く仕事 |
着実持続 | 計画的に物事を進め、確実にやり遂げる力 | 細かい作業やルーティンを正確にこなす仕事 |
発想・チャレンジ | 新しいアイデアを出し、挑戦する姿勢 | 創造的な発想や革新が求められる仕事 |
企画構想 | 物事を構想し、計画を立てる力 | 全体を見渡して計画を練る仕事 |
問題分析 | 課題や問題点を見つけ、分析する力 | 問題解決や改善策を考える仕事 |
■組織適応性
組織適応性では、応募者が企業の文化や価値観にどれだけ適応できるかが評価されます。組織適応性の評価は、長期的に活躍できる人材かどうかを判断する重要な指標です。企業ごとに社風や求める人物像は異なり、自社の文化と明らかにミスマッチがある場合は、採用を見送られるケースもあります。
組織適応性 | 概要 | 合っている社風 |
---|---|---|
創造重視 | 新しいアイデアや発想、自由なチャレンジを重視するタイプ | 革新や独創性を大切にし、自由な発想や挑戦を歓迎する組織 |
結果重視 | 成果や実績、目標達成を重視するタイプ | 実力や結果で評価される、目標達成を明確に求める組織 |
調和重視 | 人間関係や協調、チームワークを重視するタイプ | メンバー同士の助け合いや和を大切にする、協調性を重視する組織 |
秩序重視 | ルールや手順、安定した運営を重視するタイプ | 規律や手順を守ることを重視し、安定した環境を求める組織 |
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組織適応性 | 概要 | 合っている社風 |
---|---|---|
創造重視 | 新しいアイデアや発想、自由なチャレンジを重視するタイプ | 革新や独創性を大切にし、自由な発想や挑戦を歓迎する組織 |
結果重視 | 成果や実績、目標達成を重視するタイプ | 実力や結果で評価される、目標達成を明確に求める組織 |
調和重視 | 人間関係や協調、チームワークを重視するタイプ | メンバー同士の助け合いや和を大切にする、協調性を重視する組織 |
秩序重視 | ルールや手順、安定した運営を重視するタイプ | 規律や手順を守ることを重視し、安定した環境を求める組織 |
SPI性格検査の例題
SPI性格検査では実際にどのような質問が出題されるのか、例題を見ていきましょう。
例題:
以下の質問は、あなたの日常の行動や考え方について伺うものです。もっとも近い選択肢を1つ選んでください。
1.
A. 計画を立ててから行動するほうだ
B. 思い立ったらすぐ行動するほうだ
2.
A. 新しい環境にすぐ慣れるほうだ
B. 慣れるまでに時間がかかるほうだ
3.
A. 困難なことでも挑戦したいと思う
B. 無理だと思ったら早めにあきらめる
4.
A. 周囲の人と積極的に話すことが多い
B. 必要なとき以外はあまり話さない
5.
A. 何事も慎重に進めたい
B. 多少のリスクがあっても素早く進めたい
選択肢:
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い
例題:
以下の質問は、あなたの日常の行動や考え方について伺うものです。もっとも近い選択肢を1つ選んでください。
1.決められたことはきちんと守るほうだ
2.人の意見をよく聞くようにしている
3.物事をはじめる前に十分に準備する
4.失敗してもすぐに気持ちを切り替えられる
5.初対面の人ともすぐに打ち解けられる
選択肢:
・あてはまる
・どちらかといえばあてはまる
・どちらかといえばあてはまらない
・あてはまらない
SPI性格検査の対策のコツ

SPI性格検査は、ほかの適性検査分野と異なり、入念に勉強して臨むというものではありません。ただし、企業とのミスマッチを防ぐためには、いくつかおさえておくべき対策ポイントがあります。
■自己分析を深めて自分の性格を理解する
SPI性格検査は、自己分析をしっかり行っていればスムーズに回答できます。自分の強みや弱み、価値観、過去の経験や行動パターンを理解していれば、質問に悩むことが少なくなるためです。
また、自己分析をしておくことで、自分の性格や考え方に沿った一貫性のある回答がしやすくなります。これは、企業に対して自分の本来の姿を正確に伝えるためにも重要です。
前提として、性格検査では作為的な回答を避け、正直かつ素直に答えることが求められます。企業は応募者のありのままの性格や価値観を知りたいと考えているため、自己分析で得た理解を基に素直に回答しましょう。
さらに、自己分析により自分に合った企業や職場環境を見つけやすくなり、適性検査だけでなく就活全体によい影響を与えられます。下記の記事を参考にしっかり自己分析を行いましょう。

【就活における自己分析のやり方10選】それぞれわかりやすく図解!
「就活の自己分析ってどうやって進めればいい?」そんな悩みを抱えている就活生も多いでしょう。自己分析は就活の最初の段階で取り組むべき重要な作業です。本記事では、就活におけるおすすめの自己分析のやり方10選をご紹介します。…
■企業の社風や求める人物像を調べる
企業ごとに求める人物像や社風は異なるため、事前に企業研究を行っておくことも大切です。自分の性格と企業が重視するポイントに共通点があれば、回答の方向性にも自然と反映されます。無理に自分を偽る必要はありませんが、「自分にもそういう一面がある」と思える部分は前向きな回答に寄せましょう。
下記記事で企業研究のやり方を詳しく解説しているので参考にしてみてください。

【テンプレートつき】業界・企業・職種研究をやってみよう! 企業研究編
就活を始めてみたが「企業研究は必要?」「やり方がわからない」という方も多いでしょう。この記事では、企業研究の基本的な進め方からノートのまとめ方などを新卒向けに解説します!具体的に調べることや他社比較の方法、情報をまとめ…
■無料の練習問題などを解いて質問に慣れる
SPI性格検査の回答に正解はありませんが、練習ツールなどを活用して事前に質問形式に慣れておけば、本番でも落ち着いて回答できます。限られた時間で多くの設問に回答する必要があるため、時間配分を身に付ける意味でも効果的です。無料で利用できるアプリやWEBサービスもあるので、積極的に活用し質問に慣れておきましょう。

キャリアアドバイザーからの一言
SPI性格検査には、「受検者がうそをついていないか」「自分をよく見せようとしすぎていないか」をチェックするために、「ライスケール」という基準・設問があります。
ライスケールは、表現を変えて同じ内容の質問を繰り返すのが特徴です。たとえば、「今までに一度もうそをついたことがない」「一度も人を悪く言ったことがない」など、普通に生活していれば「はい」とは答えにくい質問がそれにあたります。
このような質問に「はい」と答えると、「虚偽の可能性がある」と判断される場合があるため注意が必要です。
SPI性格検査に落ちる理由は?
SPIでは、言語・非言語などの能力検査と性格検査の結果を総合的に見て判断しています。能力検査が合格ラインに達していても性格検査の結果が、企業が求める人物像や社風と異なると判断された場合、不採用になる場合があります。性格検査で落ちてしまう理由として具体的にどのようなケースがあるか見てみましょう。
■社風と合わない
SPI性格検査では、企業の文化や価値観に合うかどうかを重点的に見られます。これは、職場で長く活躍し、周囲と円滑にやっていけるかが重視されるためです。
したがって、応募者の性格が企業が社風や求める人物像と大きく異なる場合、不合格となる可能性もあります。たとえば、チャレンジ精神や積極性を重視する企業では、保守的な性格や慎重すぎる傾向がマイナス評価につながることも考えられます。
■回答が矛盾している
SPI性格検査では、一貫性のある回答が求められます。同じ内容を異なる表現で繰り返し質問されることが多く、矛盾した回答が目立つと信頼性が低いと判断され、評価が下がる可能性が高いです。
無理に自分をよく見せようとしたり、質問の意図を読み違えたりすると、回答に矛盾が生じやすくなります。正直な気持ちで自分の考えや行動に基づいて答えるようにしましょう。
■あいまいな回答が多い
「はい」「いいえ」といった明確な回答ではなく、「どちらかといえば〜」などのあいまいな回答が多いと、企業側は応募者の性格や行動傾向を判断しづらくなります。優柔不断な印象を与えたり、自己認識が不十分と見なされたりすることもあるため、「どちらかといえば〜」は本当に判断がつかない場合のみの選択肢にとどめましょう。
■極端な回答が多い
あいまいな回答がよくないとはいえ、「まったくそう思う」「まったく思わない」といった極端な回答もマイナス評価につながる可能性があります。極端な回答が目立つと「楽観的」「悲観的」「頑固」など極端な性格だととらえられることもあるためです。
極端な回答をしすぎないように意識すれば、状況に応じて柔軟に対応できると示すことができます。ただし、無理に自分を抑える必要はありません。正直な気持ちに従って回答することが何より大切です。
■未回答がある
SPI性格検査では、すべての設問に回答することが前提とされています。未回答があると「判断に時間がかかる」「自己理解が不十分」といった印象を与え、評価が下がる可能性があります。
未回答の多くは、設問の意味を深く考えすぎたり、正解を探そうとするあまり時間が足りなくなることが原因と考えられます。事前に自己分析を徹底し自分の性格を理解しておくほか、模擬テストで形式に慣れておき、時間切れによる未回答を防ぎましょう。
SPI性格検査に関するよくある質問
■Q.SPIの性格検査で「どちらかといえば」を選んでもいい?
A.「どちらかといえば」という選択肢を選ぶこと自体は特に問題ありません。SPI性格検査では全体の回答傾向が重視されるため、極端な回答ばかりよりも、直感に従って「どちらかといえば」を選ぶほうが自然な場合もあります。
ただし、あまりにも「どちらかといえば」に偏ると、自己分析が不十分と見なされることもあるため、なるべく普段の自分に近い選択を心がけましょう。
■Q.SPIの性格検査の合格ラインは?
A.SPI性格検査には、基本的に正解・不正解、合格ラインという概念はありません。企業ごとに求める人物像や、社風とのマッチ度が評価の基準となります。自分の性格に合わない答えを選ぶのは避けるべきですが、企業が求める人物像や特徴を事前に理解しておくと回答の方向性をつかみやすくなります。
■Q.SPI性格検査が難しいと感じる理由は?
A.SPI性格検査が難しく感じる理由は、回答に正解がないためでしょう。学問的知識よりも自己分析や一貫性が求められるため、自分をよく見せようと無理に作為的な回答をすると矛盾が生じやすく、違和感のある結果になってしまいます。だからこそ、自己分析をしっかり行い、自分を理解しておくことが大切です。
■Q.SPIと玉手箱の性格検査の違いは?
A.SPIと玉手箱の性格検査は、どちらも企業の採用選考で使われる適性検査ですが、出題形式や評価基準が異なります。SPIは、性格特徴・職務適応性・組織適応性の3つの観点から評価します。一方、玉手箱の性格検査は、主に性格・意欲の2項目です。どちらも企業ごとに重視するポイントが異なるため、事前に出題傾向を確認しておきましょう。
SPI性格検査は準備をしつつ自分らしさを信じて挑もう
SPI性格検査の評価基準は、あなた自身の性格や価値観が企業の社風や求める人物像とどれだけ合致しているかという点です。事前に企業研究を行っておくと、企業とのミスマッチを防ぐことにつながります。また、性格検査では自分自身について正直に答えることも重要です。自己分析の結果を基に一貫性のある回答を心がけましょう。
『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。
PROFILE
キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。
「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。