【言い換え30選】短所は長所に変わるの?弱点を就活の武器にしよう

ES・選考対策

公開日:2024.06.19

面接において「あなたの短所は何ですか?」と聞かれた際、回答に困りますよね?短所をそのまま伝えるだけではネガティブな印象しか残りませんが、少し視点を変えると弱点が強みに変わる場合もあります。本記事では、面接で短所について聞かれる理由や伝え方のポイント、また短所を長所に言い換えた際の例文も紹介しますので、面接官に好印象を残すためにも自身に当てはめてみましょう。

そもそもなぜ面接で「短所」を聞いてくる?

面接官が長所とあわせて短所を尋ねる理由はいくつかありますが、まとめると次の3点に集約されます。

自分をどれだけ客観視できているか知るため
応募者が、自身の短所をどれだけ認識しているか把握するのが目的です。自己認識力が高い人は他者からのフィードバックにも柔軟に対応できる点など、チームワークの側面においても評価されます。

問題解決能力を確認するため
短所に対する取り組み、改善策の説明を通じて、あなたの問題解決能力を測ります。自己理解をし、それを改善または克服するためにどのような工夫や努力をしてきたかなどプロセスも重要視されます。面接官はそれらを知ることで、応募者が困難な状況に直面したとき、どのように問題を解決していけるか判断することができます。

誠実さやコミュニケーション力の評価のため
短所を素直に答えることは、面接官があなたの誠実さや信頼性を測るための手段となります。つまり、自分の欠点を隠さず正直に話すことで、信頼感が持てる人物であると判断できます。また、適切に短所を伝えることがプレゼンテーションやコミュニケーション能力を評価する一環としてとらえられることも多くあります。

短所を言い換えることの重要性と伝え方

就活での自己PRは非常に重要ですが、いざ「短所」を伝えるとなると、多くの人はどのように言えばいいか悩んでしまうことがあります。この時、以下の点を押さえて説明するようにしましょう。

●短所の具体例を挙げる:
自身が思う短所とその具体例を交えて説明します。

●改善の努力をアピール:
自分の短所を克服するために、どのような努力をしているかを説明します。

●それをどう生かすか説明:
短所の改善から得られた経験を、入社後どのように職務に生かし、役立てられるかを説明します。また短所も多角的に見ると長所になりうる場合があります。自己分析を徹底し、短所を前向きに変換し、魅力的に伝えることで面接官に好感度や信頼感を与えることができます。

では、上記のポイントを押さえ、「心配性」という短所について説明する際の例文を見てみましょう。

【例文:短所が「心配性」の場合】
「私の短所は心配性であることです。たとえば、大学の学生グループによるプロジェクト活動で、進捗が遅れていると感じた場合、ほかのメンバーに過度に確認を取ったり、自分でやるべきことを抱え込みすぎたりしてしまうことがありました。これは時にメンバーにプレッシャーを与えて、自分自身の効率まで下げる結果となることもありました。

この短所を改善するため、まずは計画を立てて優先順位を明確にし、チームメンバーと定期的に進捗を共有することで、安心感をもてるように努めました。また、信頼関係を築くために、メンバーの意見や状況を尊重し、必要以上に干渉しないよう心がけました。自分の心配が合理的であるか客観的判断を得るため、ほかの人の意見を積極的に聞くようにしています。

この経験から、チーム連携の重要性を学びました。入社後も、この心配性という短所と改善から得られた経験を生かし、細部にまで注意を払う慎重さとチームと密なコミュニケーションを行い、業務やプロジェクトを推進したいと思います。また、この力は事前にリスクを察知し、適切な対策を講じることでチーム全体の安心感を高め、業務を円滑に進めることができると考えています。」



短所を答える際の注意点

自己PRにつながるよう、自身の短所を考える際の注意点をまとめました。

・「背が低い」「友人が少ない」など、仕事に関係ない弱点を言う。

「約束を忘れる」「朝が弱い」など、社会人としてマイナスの短所を言う。

言い換えが飛躍していて納得感がない。(例「作業スピードが遅い」≠「一つ一つの作業をミスなく丁寧に進めることができる」)

短所の改善努力を言わない。

上記のように面接官にネガティブなイメージを抱かれてしまう短所は、面接では極力使わないよう注意しましょう。

例文付き!短所から長所への言い換え30選

では、以下に短所を長所に言い換えた例を、30個用意しました。あなた自身の性格を客観的に見て、どれに当てはまるか、どれに近いか参考にしてみてください。

短所長所例文
優柔不断思慮深い私は多面的に物事を考え、複数の視点から問題を解決するためのアプローチを見つけることが得意です。
まわりに流されやすい協調性がある周囲の意見に柔軟に対応し、チームワークを重視して行動できます。メンバーからの新しいアイデアを取り入れ、全員が納得する最良の解決策を見つけることができます。
神経質注意深い細部まで注意を払い、ミスを最小限に抑えられます。品質管理では微細な欠陥も見逃さず、高い品質基準を維持できると考えています。
飽きっぽい好奇心旺盛好奇心を発揮して情報収集をし、新しいアイデアを提案・実行できるところが私の強みです。
計画性がない柔軟に行動できるいろいろなことに柔軟に対応でき、予期せぬスケジュール変更や新しい要求に対しても迅速な対策ができます。
心配性慎重リスクを慎重に管理する能力があり、プロジェクトの計画段階で潜在的な問題を予測し、事前に対策を講じてトラブルを防ぐことができます。
取り柄がないオールラウンダー幅広い分野でバランスよく対応できます。プロジェクト進行中、特定の分野に偏らず多岐にわたる業務を効率よくこなすことができます。
完璧主義細部にもこだわれる細部にまで注意を払い、常に最善の結果を追い求めることができます。資料作成やデータ分析などの際には、細かい点にも常に高い精度を保つよう努められます。
せっかちスピード感があるスピード感を持って行動でき、短期間で複数のタスクを効率よくこなし、締め切り前に仕事を完了できる自信があります。
自己批判的自己改善が得意自己改善に積極的で、フィードバックを受けた際には迅速に改善策を実行し、常にスキルアップを図っています。
頑固信念がある粘り強い粘り強く取り組むことができ、困難なプロジェクトでも最後まであきらめずに成果を出すことができます。
おしゃべりコミュニケーション力が高いコミュニケーション能力を発揮して、チーム内での情報共有やクライアントとの関係構築に役立てることができます。
感情的情熱的情熱を持って物事に取り組み、プレゼンテーションやプロジェクトを推進するときはエネルギーと熱意をチームに伝えています。
怠け癖がある効率的効率的に作業を進めることができるので、優先順位を付けて重要なタスクに集中し、ムダを省くことが得意です。
臆病リスクに対する意識が高い慎重に物事を進め、リスクの高いプロジェクトにおいては規模の大小に関わらず、詳細なリサーチと計画を通じてリスクを最小限に抑えます。
独断的リーダーシップがあるリーダーシップを発揮でき、プロジェクトの進行中にチームを率いて目標を達成するための方向性を示します。
せっかち迅速効率的に仕事を進め、プロジェクトの進行を迅速に管理し、納期を守ることに貢献します。
無鉄砲行動力がある行動力があり、新しいチャレンジや課題解決に対しても迅速に取り組むことができます。課題解決の際も迅速にイノベーションを推進します。
自信過剰自分を信じるプレゼンテーションやクライアントとの交渉において自信をもち提案できる力は、顧客の信頼獲得に貢献できると考えています。
消極的謙虚常に謙虚さを大切にしており、他者の意見を尊重し、学ぶ姿勢を忘れません。
計画過多綿密準備万端で臨み、計画段階から詳細なスケジュールとリソース配分を行えるので、円滑な進行をサポートできます。
強引積極的積極的に行動するので、業務の進行をリードして目標達成に向けてチームを牽引します。
依存的協力的協力的に働き、チームメンバーと連携して共通の目標を達成します。
疑り深い洞察力に優れている物事に対し注意深いく観察と行動を行い、多角的な考えをチームに共有することができます。
熱意にかける冷静冷静に物事を見つめ、与えられた課題に対して落ち着いて対処し、最適な解決策を見つけることができます。
意地っ張り自信がある自信をもって意見を述べることができ、業務の進行において必要な方向性を示してチームメンバーを導きます。
わがまま自立的自立して仕事を進め、責任をもってプロジェクトを管理し、目標達成に向けて主体的に行動します。
感情的感受性の豊かさ他社の感情やニーズを理解し、共感をもって対応する力は、チームメンバーやクライアントとの信頼関係の構築やサービス向上において貢献できると考えています。
マイペース周囲に流されない既存のやり方や考えに固執せず、自分の信念をもって新しい視点を共有することでチームに貢献できると考えています。
堅苦しい真面目高品質な仕事を行うことでチームやクライアントに対し、強い信頼感を与えることができます。

まとめ

就職活動での自己紹介や自己PRは、自分の長所だけでなく、短所も巧みに表現することが求められます。今まで解説してきたように、単に短所を隠すのではなく、それらを長所に言い換えることが、自己成長や職務遂行におけるポテンシャルをアピールできる武器へと変わります。

しかし、「そもそも短所や長所が見つけられない」という人は、まず基本的な自己分析からはじめてみてください。自分を見つめ直すことは、就活のスタートラインでもあります。自身の短所を見つけることができたら、本記事のポイントを再確認し、効果的に自己PRに活用していきましょう。

PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を生かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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