冬のインターンシップの特徴は?参加するメリットやスケジュールを解説
インターンシップ・キャリア公開日:2025.07.23

インターンシップは、夏に開催されるイメージをもつ学生さんも多いかと思いますが、12~2月に開催される冬のインターンシップも就活における重要なプログラムです。本記事では、冬のインターンシップの特徴や参加するメリットについて紹介します。冬からインターンシップに参加するのも遅くないので、この記事を参考に有益な情報をつかみましょう。
冬のインターンシップとは?
冬のインターンシップとは、主に12月から2月にかけて実施されるインターンシップです。この時期は選考の直前に位置し、企業によっては夏のインターンシップ同様に、参加者の情報を本選考に活用するケースもあります。
また、企業にもよりますが、冬のインターンシップは夏に比べて倍率はやや低い傾向にあります。これは夏に参加した学生さんが冬の参加を見送ることから、参加希望者が少ないケースがあるためです。

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冬のインターンシップの特徴
冬のインターンシップは、夏季に比べるとプログラム数は少なめですが、1週間程度の短期間のプログラムは一定数開催されています。冬のインターンシップに参加すれば、本選考の案内が早めに届くなど優遇措置が受けられる場合もあります。参加が内定に直結するわけではありませんが、本選考の直前ということもあり志望度の高い学生さんが多いのも特徴です。
また、5日以上のインターンシップとは別に、半日〜1日で完結するオープン・カンパニーも多く開催されています。オープン・カンパニーとは、企業や業界への理解を深められる説明会やイベントを指します。全学年が参加可能なため就活準備や企業を深く知る上でも活用できます。
冬のインターンシップの募集開始・締め切りの時期は?スケジュール早見表

冬のインターンシップのスケジュールは以下のとおりです。
■情報公開:8月~9月ごろ
■募集開始~締め切り:8月~12月ごろ
■選考:10月~1月ごろ
■開催:12月~2月ごろ
冬のインターンシップは、主に12月~2月にかけて開催されます。しかし、プログラムによっては大学の試験期間と重なることもあります。その場合、オープン・カンパニーのような半日~1日で開催されることの多いプログラムが、学業と両立しやすいためおすすめです。
なお、インターンシップの選考があったり、先着順で募集を締め切る場合もあるため、早めの情報収集を心がけましょう。
下記記事ではインターンシップのスケジュールについて詳しく解説しているので、参考にご覧ください。

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冬のインターンシップに参加するメリット

■業界・職種・企業への理解が深まり、志望先を絞る判断材料になる
■実務経験を積み重ねることで、業務スキルやビジネスマナーを習得できる
■本選考を想定した選考フローを経験でき予行練習になる
■本選考で優遇を得られる場合があり、就活を有利に進められる
冬のインターンシップに参加することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。参加によって得られる4つの具体的なメリットを紹介します。
■業界・職種・企業への理解が深まり、志望先を絞る判断材料になる
冬のインターンシップに参加することで、志望先を絞るための判断材料を得られます。社員の方と直接会話する機会が多いため、業界全体のトレンドや、企業の公式サイトだけではわからない企業文化や職場の雰囲気を肌で感じることができます。
また、就業体験を通じて、仕事内容の流れや求められるスキルを実感できるため、職種への理解を深めることも可能です。こうした気づきを通じて、自分に合った企業を見つけましょう。
■実務経験を積み重ねることで、業務スキルやビジネスマナーを習得できる
冬のインターンシップに参加することで、実務を通じて業務スキルやビジネスマナーを習得できます。5日以上にわたるプログラムでは、実際の職場での業務体験に加え、ほかの学生さんとのディスカッションや社員の方との交流を通じて、チームワーク力や課題解決力など、社会人に必要な基礎スキルを身につけることができます。
夏インターンシップに参加していない人にとっても、冬のプログラムは貴重な実務経験を積むチャンスです。
■本選考を想定した選考フローを経験でき予行練習になる
選考があるインターンシップに応募すれば、エントリーシートの提出やグループディスカッション、面接などが行われるため本番さながらの練習が可能です。選考体験を通じて自分の強みや課題を把握でき、改善点を明確にできます。
また社会人との接点をもつことで質問力やコミュニケーション能力が養われ、本選考では自信をもって臨むことができるでしょう。
■本選考で優遇を得られる場合があり、就活を有利に進められる
冬のインターンシップに参加することで、本選考で優遇を得られる可能性があります。企業は、就業体験を含む5日以上のインターンシップに限り参加者情報を本選考に使用が可能です。インターンシップ中の積極的な姿勢や成果が評価されれば、本選考の案内を早めに受けられたり、選考の一部が免除されることもあります。
志望企業がインターンシップを実施している場合は、積極的に参加しましょう。
冬のインターンシップに参加する際の注意点
冬のインターンシップに参加する際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。インターンシップを有意義な体験にするため、おさえておきたい注意点を紹介します。
■事前に自己分析と業界・職種・企業研究を徹底する
冬のインターンシップに参加する際は、事前に自己分析と業界・職種・企業研究を徹底しましょう。
インターンシップ選びでは、自分の就活の軸に合った企業を選ぶのが有意義な体験を得るためのポイントです。就活の軸とは、自分が就活で重視する価値観や条件のことです。まず自己分析を通じて自分の強みや興味、価値観を把握し、就活の軸を固めましょう。
さらに、業界研究では自分が興味をもてる分野や将来性のある業界を探り、職種研究では各職種の業務内容や求められるスキルを理解します。加えて、企業研究により理念や風土を深く理解することは、自分に合った企業を選ぶ判断材料として役に立ちます。
こうした事前準備が、納得のいくインターンシップへの参加や、今後の就活の成功につながります。
■目的意識をもって参加する
冬のインターンシップに参加する際は、インターンシップをより有意義な経験にするために、明確な目的意識をもつことが重要です。たとえば、「企業理解を深めたい」という目的があれば、社員に積極的に質問するなど自身の行動も明確になります。
インターンシップに参加する目的を明確にし、学びのある体験にしていきましょう。
■参加定員や応募期間をチェックする
冬のインターンシップに参加する際は、参加定員や応募期間を事前にしっかり確認することが大切です。冬のインターンシップは募集から締め切りまでの期間が短い場合が多く、特に人気企業のプログラムでは、定員が限られているため早期に応募を締め切ることがあります。そのため、参加したいインターンシップは早めにエントリーし、チャンスを逃さないようにしましょう。
また、事前に情報収集し、インターンシップのスケジュールを確認した上で、必要書類や持ち物の準備をしておくと安心です。
インターンシップの情報収集には『キャリタス就活』の「インターンシップを探す」がおすすめです。興味のある企業をフォローすれば最新情報をすぐに確認できるので、ぜひ活用してみてください。
■参加に伴い無理のないスケジュールか確認する
冬のインターンシップに参加する際は、無理のないスケジュールかどうかを事前に確認することが重要です。試験期間と重なる場合があるため、学業やほかの予定としっかり調整した上でスケジュールを立てましょう。
また、冬のインターンシップに参加する前に、本選考に向けた準備も並行して進めておくことが望ましいです。インターンシップ終了後すぐに本選考がはじまるケースや、期間中に本選考の案内を受ける場合もあるため、準備不足だとチャンスを逃してしまう可能性があります。
■基本的なマナーを守る
インターンシップ先では、学生さんであっても職場の一員として見られるため、基本的なマナーを守りましょう。特に冬のインターンシップは本選考の直前に実施されるため、採用担当者の記憶に残りやすい傾向があります。
以下に挙げるような基本的なマナーを守ることが大切です。
■挨拶:「おはようございます」「失礼いたします」など笑顔ではっきりと挨拶する
■身だしなみ:清潔感のある服装・髪型を意識する
■言葉遣い:正しい敬語を使用する
■立ち居振る舞い:姿勢を正し、相手の話にしっかり耳を傾ける
■時間厳守:プログラム開始5分前には着席して待つ
就活における基本的なマナーを下記記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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キャリアアドバイザーからの一言
志望する企業でインターンシップの募集がなかったり、選考に落ちてしまった場合は、気になる業界や職種のオープン・カンパニーに参加するのも1つの方法です。
オープン・カンパニーは、実施期間が半日〜1日と短く、企業からの情報提供が中心となることが多いです。そのため、5日以上のインターンシップよりも得られる情報が限られる可能性があることを理解しておきましょう。事前に知りたい内容を整理して臨むのがおすすめです。
下記記事では、「インターンシップに落ちた…」という方向けに原因と対策法を解説しているのでぜひ参考にご覧ください。

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冬のインターンシップの探し方
冬のインターンシップを探すときは、さまざまな方法で情報を入手できます。主な探し方は、以下のとおりです。
■企業の公式サイト・採用サイト
■SNS
■大学のキャリアセンター
■インターンシップ合同説明会
■就職情報サイト
インターンシップ情報を集める際は、まずは気になる企業の公式サイトやSNSを確認しましょう。インターンシップ情報について詳細な内容を知ることができるだけでなく、最新の募集・開催の情報や、雰囲気を知る手がかりになります。
また、大学のキャリアセンターでは、募集中の企業やその企業を過去に受けた先輩たちの体験談といった有益な情報を得られます。
「キャリタス就活フォーラム」などのインターンシップ合同説明会も視野に入れることで、より多くの企業情報に触れられるでしょう。
インターンシップを探す上でもっとも効率的な情報収集の方法は、就職情報サイトの活用です。現在募集しているインターンシップを業界や職種、実施形式などの条件で絞り込んで効率的に検索することが可能です。
『キャリタス就活』でも冬のインターンシップ情報を絞り込み検索できるので、気になる企業の動向も含めて早めにチェックしましょう。メニューから「インターン・キャリアを探す」をクリックし、実施地域や方法、あなたのこだわりを入力し、気になる企業やこれから参加できるインターンシップを探してみましょう。
冬のインターンシップは必ず参加したほうがいい?
冬のインターンシップは、就活を控えた学生さんにとって有意義な経験となり得ますが、参加の必要性は個々の状況によって異なります。やみくもに複数参加するとスケジュール管理が難しくなるため、学業やほかの活動に集中したい場合は、無理に参加する必要はありません。
ただし、選考があるインターンシップもありますので、情報収集もかねて多めにエントリーすることをおすすめします。エントリー後に企業から日程や選考等の詳細の案内がくるので、日程を見て判断することも可能です。
冬のインターンシップは「目的意識」をもって参加すれば、実践的なスキル、本選考の優遇措置など大きな成果が得られるでしょう。特に夏のインターンシップに参加できなかった方や、本選考への足がかりとしたい方にはおすすめです。
また、オープン・カンパニーは短期間で参加がしやすく、企業理解を深める機会になります。本選考直前期には、早めの会社説明会として実施する企業も多いです。ぜひ参加してみましょう。
冬のインターンシップに参加した就活生のクチコミ
冬のインターンシップに参加するとどのような学びが得られるのでしょうか。ここでは、『キャリタス就活』に寄せられた実際の参加者のクチコミを紹介します。

冬のインターンシップに参加した就活生のクチコミ①
冬のインターンシップでは、講義やグループワークを通じて金融業界への理解を深めることができました。社員の方と会話をする機会も多く、現場の雰囲気や社風を肌で感じられたのが印象的です。
グループワークの内容は難易度が高く専門的でしたが、最終日には金融業界で働くイメージをつかめるようになりました。裁量の大きさや活気ある職場環境にも魅力を感じ、就職先を検討する上で非常に有意義な経験になりました。

冬のインターンシップに参加した就活生のクチコミ②
インターンシップでは、課題解決型のグループワークや社員の方との座談会を通じて、企業理解を深める貴重な機会となりました。若手社員の方と協力してものづくりに取り組みながら、課題解決に必要な論理的思考やエンジニアとしての働き方を学べました。
グループワークの最後には役員の方々の前で発表する機会もあり、資料作成や伝え方を工夫する中でプレゼンスキルも向上しました。
このほか、インターンシップに参加した学生さんのクチコミが気になる方は『キャリタス就活』の「インターンシップ・キャリアを探す」をぜひご活用ください。あなたの興味のある企業のインターンシップに関する情報をチェックしてみましょう。
冬のインターンシップに関するよくある質問
■Q.冬のインターンシップは何社応募すればいい?
A.冬のインターンシップに応募する際は、複数の企業にエントリーするのがおすすめです。4~6社程度を目安に応募すると、無理なく比較・検討ができます。
応募数が多すぎると、すべての選考に対応しきれなかったり、実際に参加できる日程の調整が難しくなる可能性があります。多くの企業を比較検討したい場合は、半日~1日開催のオープン・カンパニーを上手に組み合わせて参加しましょう。
■Q.冬からインターンシップに参加するのは遅い?
A.冬からインターンシップに参加するのは決して遅くありません。5日以上のプログラムに参加すれば本選考の案内を早めに受けられるケースもあり、就活を有利に進めやすくなります。また、より短期間で参加しやすいオープン・カンパニーでも、業界や企業について理解を深められ、志望先を絞る判断材料になります。
冬からでも遅くないので、目的を明確にして積極的に参加しましょう。
■Q.冬のインターンシップに参加する際の服装は?
A.冬のインターンシップに参加する際の服装は、基本的に企業の案内に従うのがマナーです。指定がない場合は、黒やネイビーなどの無地のリクルートスーツを着用しましょう。寒さ対策にコートを着用する際は、トレンチコートやチェスターコートなどビジネス向けのものを選ぶと好印象です。以下に具体的な服装の選び方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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■Q.夏も冬もインターンシップに参加しても問題ない?
A.夏と冬のインターンシップの両方に参加しても問題はありません。むしろ、それぞれの時期で異なる目的やプログラム構成が設定されているため、多角的な経験を積むチャンスです。冬のインターンシップを効果的に活用し、就活をより有利に進めましょう。
■Q.冬のインターンシップに行かないと就活で不利になる?
A.冬のインターンシップに参加しないからといって必ずしも不利になるわけではありません。しかし、参加することで得られるメリットは多くあります。インターンシップに参加することで企業理解が深まり、本選考での志望動機や自己PRに具体性が生まれます。またグループワークや社員交流を通じて面接対策にもつながるため、可能であれば積極的に参加するのがおすすめです。
『キャリタス就活』の「インターンシップ・キャリアを探す」を活用し、興味のある企業のインターンシップに関する情報をチェックしてみましょう。
冬のインターンシップを制し、本選考を有利に進めよう!
冬のインターンシップは企業理解を深めたり、実際に業務を体験できたりするだけでなく、選考の優遇措置を得られる場合があります。冬からのインターンシップの参加でも決して遅くありません。本選考を有利に進めるためにも、ぜひ冬のインターンシップやオープン・カンパニーへの参加を検討してみてください。
『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。

PROFILE
キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。