夏のインターンシップ・キャリアに参加できなかった…焦らなくても大丈夫!

インターンシップ・キャリア

公開日:2023.08.08

こんにちは!キャリアコンサルタント・公認心理師の濱野です。「意中の企業で夏のインターンシップ・キャリアに参加したいと思っていたけれど、思うようにいかなかった…」という方、いらっしゃるのでは?今回の記事では、そんな状況の方々に向けてこの先の挽回チャンスやその具体的な方法についてお伝えしていきます。

思うように動けなかったとしても、焦る必要はまったくなし!

私が普段支援をしている学生さんの中にも、「夏休みにインターンシップ・キャリアに参加しようと考えていたのに、思うように準備が進められず結局参加できなかった」、「複数社エントリーしたものの、結果的にひとつも選考に通ることができなかった」と肩を落としていらっしゃる方がけっこういらっしゃいます。

そのような方々によくよく話を聴いていくと、「夏のインターンシップ・キャリアに参加できなかった=参加している人と比べて遅れている、本選考でも不利になるに違いない」と思い込み、引け目を感じたり焦ったりしているようなのです。

はっきり申し上げましょう。夏のインターンシップ・キャリアが思うようにいかなかったとしても、落ち込んだり焦ったり引け目を感じたりする必要はまったくありません!

夏のインターンシップ・キャリアは、5日以上~数週間に渡るような中長期のプログラムになればなるほど、受け入れ人数が少なくなる傾向があります。といいますのも、企業は通常の業務をしながらインターンシップ・キャリアを運営しますので、そこにかけられる人手や時間には限りがあるのです。そのため受け入れ人数を絞らざるを得なくなり、結果的に倍率も非常に高くなりやすい、というわけです。

こうした背景から、夏のインターンシップ・キャリアは、「本選考以上の高倍率」、「落ちることが当たり前」といった激戦になる場合も多いのです。

企業にとって、自社に興味を持って応募してくれたものの合格に至らなかった多くの学生さんは、今後の採用活動でもコンタクトをとっていきたい大切な人々のはず。したがって、「夏のインターンシップ・キャリアに参加できなかったから、本選考での合格確率が下がる」などということはあるはずがないのです。

この夏の選考に通らなかったとしてもチャンスはまだまだありますので、決して諦めないでくださいね。

早めに気持ちを切り換えて、今後に備える行動を始めましょう。今回提出したエントリーシートや面接での応答(場合によっては自己分析や業界・企業研究も)を見直して、どうしたらさらに良くなるか、改善のポイントはどこかを深掘りしていくとよいですね。

挽回のチャンス!秋冬インターンシップ・キャリア

夏のインターンシップ・キャリアのリベンジをするための絶好の機会、それは何といっても秋冬のインターンシップ・キャリアです。

秋冬のインターンシップ・キャリアには、以下のような特徴があります。

〇夏のインターンシップ・キャリアは長期休みに実施されるため、5日間以上の中長期のプログラムが多い。それに対し秋冬は学業に配慮した日程となるため、比較的短期のプログラムが多くなる。

〇夏のインターンシップ・キャリアにはその企業が属する「業界」について理解の浅い方も多く参加することから、「業界研究」の色合いが強い内容となることが多い。それに対して秋冬は、既にその業界に対する理解が進んでいる方も多く参加することを想定して、具体的な「企業研究」の色合いが強い内容が多くなる。

貴重な時間を使ってせっかく参加をするのですから、「このインターンシップ・キャリアで何を得たいのか」、つまり目的意識をはっきり持って臨みたいものです。ご自身の就活準備状況に合わせて、活動の方針を立てましょう。

就職活動の軸がある程度定まっている方は、まずはご自身の就活の軸に照らして参加したい企業を複数探し、体験の中でそれらの企業について深く学んでいくことを目指しましょう。ただ、それだけでは視野が狭くなりがちです。自分の軸とは異なる業界、企業でのインターンシップ・キャリアにもあえて参加することで、新しい選択肢を増やす努力もしてみましょう。

一方、就職活動の軸を定め切れていない方は、秋冬のインターンシップ・キャリアを「幅広く社会を知る場」と位置づけ、積極的にチャレンジしていきましょう。キャリタス就活で「実施日数1日」や「開催月:9、10、11、12月」に絞って検索し、気になる企業を見つけましょう。また、キャリタス就活の「スカウト機能」を使って、あなたにオファーをした企業のインターン・キャリアに参加してみるというのもよいですね。

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今こそ大事な「事前準備」と「ブラッシュアップ」

秋冬のインターンシップ・キャリアを実りあるものにするためには、何といっても「事前準備」が重要です。その第一歩は「目的意識を明確にすること」。まずは、体験を通してご自分が何を得たいのかをじっくりと考えてみましょう。

大切なのは、あなた自身の問題意識や課題。改めて現状を振り返ってあなたが抱えている課題を把握し、各企業から提供されるプログラムを検討していきます。

例えば、以下のようなことが考えられるでしょう。

■(課題)グループワークに苦手意識がある。
学生がチームを組んで課題解決に取り組むプログラムに参加してみよう。

■(課題)△△職に興味があるが、実際にどのような業務にあたるのか、やりがい・苦労などがわからない。
先輩社員とざっくばらんに話をする場が設けられているプログラムを探してみよう。

■(課題)大学で培った専門知識やスキルが、実際の仕事でどの程度活用できるのかわからない。
現在進行中のプロジェクトに本格的に関わり、社員と肩を並べて業務に当たることができるプログラムに挑戦してみよう。

そしてもう一つ大切なのが、夏のインターンシップ・キャリアに向けて準備したエントリーシートや面接応答について振り返り、「ブラッシュアップ」すること。

ブラッシュアップの一番効果的な方法は、他者(キャリアセンターの職員さん、お友達、先輩、ご家族など)に客観的な評価やアドバイスをしていただくことだと思います。

エントリーシートであれば、「一読して、何を伝えたいかがわかるか?」、「言い回しや用語などでわかりにくいところはないか?」、「『私らしさ』が伝わってくる文章になっているか?」、「熱意や志望理由が読み取れるか?」など、具体的な評価ポイントを挙げて読んでもらい、アドバイスしてもらいましょう。

また、先輩就活生の「クチコミ」をチェックしてみるのも大事です。同じような悩みの解決方法・ヒントなどが掲載している場合があります!

その他にも、キャリタス就活の「ES・選考対策を探す」の活用もおすすめです。先輩就活生が実際に経験したインターン・キャリアの選考の様子や、対策に活用できるアドバイスが読めます。インターンシップ・キャリアのESの参考例が載っている場合もありますので、気になる企業があったらぜひ調べてみてくださいね。

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面接であれば、実際の面接で受けた質問内容をできる限り思い出して書き出し、それらに対してどのような応答をしたのかを丁寧に振り返っていきます。

その際も、他者の力を借りて対話をしながら進めるとよいですよ。自分では気づいていなかった対応のミスや、より伝わりやすい表現の工夫など、ブラッシュアップのアイディアをたくさんいただけると思います。

ブラッシュアップの結果、あなたがそのインターンシップ・キャリアでどのように成長したいのか、応募する企業とあなたとがどのような部分でマッチングしているのかをしっかり伝えられるようになることを目指しましょう。

まとめ

今回の記事では、たとえ夏のインターンシップ・キャリアに思ったように参加できなかったとしても、秋冬以降の活動をしっかりすることで巻き返すことが可能であることをお伝えしてきました。

そもそも「インターンシップ・キャリア」と「本選考」は別物です。夏のインターンシップ・キャリアに参加がかなわなかった企業に本選考で応募し、内定を得ている先輩もたくさんいます。この先も決して諦めることなく、本選考に向けて準備を進めていきましょう!

\10月~2月に開催する秋冬のインターンシップ・キャリアをチェック!/

PROFILE

濱野 裕貴子
キャリアコンサルタント・公認心理師・ワークショップデザイナー
大学卒業後、教育系出版社に入社。通信教育の先生方のマネジメントを中心に、キャリアインタビューや機関誌の編集などに携わる。業務を通じて感じた「同じ仕事をしているにも関わらず働く理由や価値観の違いが出るのはなぜか」という問題意識から、「キャリア」に興味を持つように。14年間の勤務後独立し、以後、大学ではキャリアカウンセラーや非常勤講師、企業では研修講師として、学生や若手社会人のキャリア支援に当たってきた。演劇や落語、お笑いなどのパフォーミングアーツに触れることが大好きで、身体表現を使った自己理解のワークショップなども手掛けている。筑波大学人間総合科学研究科生涯発達専攻カウンセリングコース博士前期課程修了(カウンセリング修士)。

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