【就活生向け】AI面接とは?仕組みや対策・回答のポイントを解説!質問例20選

就活ノウハウ

公開日:2025.09.24

【就活生向け】AI面接とは?仕組みや対策・回答のポイントを解説!質問例20選

この記事でわかること

  • AI面接で評価されるには、PREP法やSTAR法を意識して説得力のある回答が必要
  • 質問の傾向として1つの質問に対する深掘りが多く、表面的な回答ではなく背景や行動理由なども問われる
  • 面接準備の際は、カンペに頼らず自信をもって自然体で答えられるよう練習することがポイント

AI面接とは、面接官の代わりにAIが応募者に対して質問を行い、回答内容を自動で分析・評価する新しい面接手法です。多くの企業で導入が進んでおり、時間や場所を問わず面接を受けられるなど、就活生にも多くのメリットがあります。本記事では、AI面接の特徴、メリット・デメリットを解説します。AI面接に向けた効果的な対策も紹介します。

AI面接とは?

AI面接とは、人間の面接官の代わりに人工知能(AI)が面接を実施する面接形式です。応募者の話の内容をAIが分析・評価します。表情、話し方、声のトーンなどを含めて多角的に分析・評価される場合もあります。

AI面接は主に「対話式」と「録画式」の2種類に大別されます。対話式はAIとリアルタイムでやりとりを行う方式です。録画式は、事前に設定された質問に対する応募者の対応を録画し、それをAIがあとから評価します。

採用業務の効率化や客観的な評価ができるAI面接は、コロナ禍以降のWEB面接の普及も後押しし、応募者の多い大手企業を中心に導入が進んでいます

WEB(オンライン)面接のやり方やマナーとは?服装や事前準備についても解説

WEB(オンライン)面接のやり方やマナーとは?服装や事前準備についても解説

新卒採用でWEB(オンライン)面接を行う企業が一般的になりました。WEB面接では「何を準備したらいいのかわからない」など不安に思う方も多いでしょう。本記事では、WEB面接ならではのマナーややるべき事前準備を解説します。…

■AI面接と通常の面接の違いは?

■AI面接と通常の面接の違いは?

AI面接では、ツールによっては音声認識や顔認識、自然言語処理などの最先端技術を用いて、応募者の話し方や表情、声のトーン、回答内容を多面的に分析します。
一方、通常の面接では、企業の採用担当者が応募者と対面またはオンラインで会話し、受け答えや表情、態度などを基に評価を行います。評価にはどうしても主観が入りやすく、面接官によって判断が分かれることもあります。

人による面接では面接官の主観が評価に影響されがちです。しかし、AI面接なら客観的な評価基準に基づいて公正に判断できるのが特徴です。

AIは過去の膨大なデータを活用し、話の内容だけではなく、言葉選びや話し方まで総合的に評価し、企業が求める人物像とのマッチ度を測ります。
通常の面接が「人の目」による評価なのに対し、AI面接は「データ」に基づく評価である点が大きな違いです。

■AI面接の流れは?

AI面接は多くの場合、通常のWEB面接と同じような流れで進められます。基本的なAI面接の流れは以下のとおりです。

■企業から送られたURLに入室(ログイン)する
■画面の指示に従って面接を開始する
■面接終了後、退出(ログアウト)する

通常のWEB面接と異なるのは、応募者が時間や場所に縛られず、自分の都合に合わせて面接を受けられる点です。
企業によって多少の違いはありますが、基本的にはオンラインでアクセスし、録画またはリアルタイムで回答します。そのあと、分析結果が企業側に提供され、選考に反映されるという流れです。

下記記事ではWEB面接の流れを解説しています。AI面接を受ける際にも参考にしてみましょう。

WEB(オンライン)面接のやり方やマナーとは?服装や事前準備についても解説

WEB(オンライン)面接のやり方やマナーとは?服装や事前準備についても解説

新卒採用でWEB(オンライン)面接を行う企業が一般的になりました。WEB面接では「何を準備したらいいのかわからない」など不安に思う方も多いでしょう。本記事では、WEB面接ならではのマナーややるべき事前準備を解説します。…

AI面接が注目される理由

近年、主にアルバイト・パートの募集においてAI面接の導入が進み、新卒採用においても導入する企業が出はじめています。なぜAI面接が注目されているのでしょうか。ここでは、その具体的な理由をみていきましょう。

■限られたリソースで大量の就活生を評価できるため

企業の採用現場では、限られた人事リソースで多数の応募者に対応する必要があり、業務の効率化が不可欠です。AI面接を導入することで、面接官の人数やスケジュールの制約を受けることなく、一定の基準で多数の応募者を短時間で評価できます。
特に、一次面接や大量採用の場面では、AI面接により時間と労力を大きく削減することが可能です。

■選考の客観性・公平性を向上させられるため

人による面接では主観や感情が評価に影響を与える場合もあります。AI面接はあらかじめ設定された一定の基準に基づき、客観的な評価が可能です。表情や話し方などの非言語情報も数値化できるツールがある点も、AI面接が注目される理由1つです。

■企業と応募者が柔軟に接点をもてるため

コロナ禍をきっかけに面接のオンライン化が進み、就活生は移動や日程調整の負担が軽減され、企業側も面接のスケジュール調整がしやすくなりました。さらにAI面接の導入により、応募者は自分の都合に合わせて好きな時間・場所で面接を受けられるようになり、企業も時間帯に関係なく面接を実施できるようになります
この利便性の高さが企業・就活生双方にとってメリットとなり、AI面接の導入が進んでいます。

AI面接は2種類に分けられる

AI面接には主に「対面式」と「録画式」の2種類があります。企業の採用ニーズや目的に合わせて使い分けられており、それぞれの特徴を理解することで、自分に合った対策がしやすくなります。

■【対面式】AIが面接の進行から分析・評価まで行う

対面式のAI面接ではAIとの会話を通じて面接が進みます。AIが質問を出し、応募者の回答に応じて次の質問を適切に変化させ、回答内容を深掘りしていきます。これにより、応募者の思考の深さや対応力が重点的に評価される仕組みです。
面接官の代わりにAIがリアルタイムで対話を管理し、より詳細な情報を引き出せる点が特徴です。

■【録画式】AIが録画データを分析・評価する

録画式のAI面接は、企業があらかじめ設定した質問に応募者が回答し、その動画の録画をあとからAIが分析する方式です。面接中に追加の深掘り質問や対話は行われません。

提出された映像はAIが話の内容を分析し、ツールによっては表情、声の抑揚、言葉遣いまで分析することで、公平かつ客観的に評価します。

AI面接の特徴

AI面接の特徴

AI面接は、通常の面接より一貫した基準で評価ができる点と、就活生にとって自由度が高い点が大きな特徴です。以下で詳しくみていきましょう。

■人ではなくAIが評価する

AI面接は、人ではなくAIが評価を行う点が最大の特徴です。あらかじめ設定された評価基準に基づき、感情や偏見に左右されることなく客観的かつ一貫した評価を行います。ただし、AIのレポートを踏まえた上で最終的な合否の決定は人が行います。

■時間や場所を問わず受けられる

AI面接が採用される場合でも、企業によっては採用担当者が進行やAI面接の案内を行うケースもありますが、基本的には無人で実施されることが多く、応募者は時間や場所を問わず受けられます。そのため、通常の対面面接やWEB面接のように企業とスケジュールを調整する必要がなく、指定された期間内であれば自分の都合に合わせて好きなタイミングで受験可能です。

■撮り直しが可能な場合もある

録画式のAI面接では、企業やサービスによっては回答の撮り直しが可能な場合もあります。一発勝負の面接ではプレッシャーが大きいですが、撮り直しができればミスを気にすることなく落ち着いて臨めるため安心です。
ただし、撮り直しの回数制限がある場合や、制限時間内の再回答のみといったケースもあるため、事前に確認が必要です。

AI面接のメリット

AI面接は、企業だけでなく就活生にとっても多くのメリットがあります。主なメリットは以下のとおりです。

■一定の基準で公平に評価してもらえる
■学業を優先しながら就活を進められる
■緊張しづらい環境で受けられる

AI面接は24時間いつでも好きな場所で受けられるため、学業やアルバイトで忙しい就活生でもスケジュール調整しやすいのが大きなメリットといえます。

また、面接官と直接会話する必要がないため緊張しにくく、自分のペースで話せる点も魅力です。面接会場特有の圧迫感や緊迫した空気がないため、本来の実力を発揮しやすくなるでしょう。

AI面接のデメリット

AI面接はメリットも大きいですが、知っておくべきデメリットもいくつかあります。主なデメリットは以下のとおりです。

■結果が出るまで評価が予想できない
■自分の魅力が十分伝わっているかわかりにくい
■対人対応力が評価されにくい場合がある

AI面接では対面面接のような自然なコミュニケーションができません。相手の反応が見えないため、熱意や思いが正しく伝わっているか不安になったり、些細な雑談などの気軽なコミュニケーションが取りにくいことがあります。
また、コミュニケーション能力や場の空気を読む力など、人と直接やりとりする際に発揮できる対人対応力は評価されにくいといえます。

AI面接を受けるときのポイント

AI面接を受けるときのポイント

AI面接は対人の面接に比べリラックスして臨めるからこそ、緊張感が薄れ準備や心構えがおろそかになりがちです。「対面ではないから」と軽視せず、事前に注意すべきポイントをおさえて面接に臨みましょう。

■質問に対して端的かつ論理的に回答する

AI面接で質問に答える際は、結論から端的に述べることが重要です。AIは事前にプログラムされた評価基準に従い、簡潔で論理的にまとまった回答を評価します。そのため、長々とした説明や話の脱線は避け、PREP法の構成(結論→理由→具体例→結論)を意識して回答しましょう

また、具体的な経験や事例を伝える際には、STAR法(状況→課題→行動→結果)を活用すると効果的に伝えることができます。

PREP法は自分の意見や考えを論理的に示すのに適しているのに対し、STAR法は具体的なエピソードを効果的に伝えられるフレームワークです。それぞれの場面に応じて使い分けましょう。

■制限時間に注意し、話の構成を意識する

AI面接では多くの場合、質問ごとに制限時間が設けられています。ツールによっては、制限時間を超えると自動的に次の設問へ進んでしまう可能性もあるため、話が長くならないよう時間配分を意識しましょう

話が長くなりそうなテーマはPREP法やSTAR法を活用し、あらかじめ話す内容の「型」を決めておくことで、時間内に要点をまとめて話しやすくなります。事前にタイマーを使って練習し、制限時間内に収める感覚を身につけておくなど、対策をしておきましょう。

AI面接での回答の長さはどれくらいが目安?
AI面接の回答時間は、1問あたり約1分程度を目安にするとよいでしょう。焦る必要はありませんが、沈黙が長すぎるとAIは回答が終わったと判断し、自動的に次の質問に進んでしまう場合があるため注意が必要です。

■表情・声のトーンを意識して話す

AI面接では、表情や声のトーンなど非言語的な要素も評価対象となる場合があります。無表情だったり声が小さかったりすると、マイナスの印象につながる可能性があるため、対人の面接同様、明るくハキハキとした話し方を意識しましょう
表情の柔らかさや声の抑揚を意識すると、自分の魅力がより伝わりやすくなり、AIの評価も上がりやすくなります。

■カメラ目線と姿勢を意識する

映像も評価・記録されるタイプのAI面接では、カメラ目線と正しい姿勢を意識することも重要です。視線が合っていなかったり姿勢が悪かったりすると、AIからの評価が悪くなる可能性があります。
WEB面接同様、カメラは目線の高さに調整し、背筋を伸ばして座りましょう。加えて身だしなみにもしっかり気を配ることが大切です。AI面接とはいえ、録画式では人事担当者があとから録画映像を確認する可能性があります。

基本的なWEB面接のマナーを理解し実践することが、AI面接でも好印象につながります。WEB面接のマナーについては、こちらの記事もチェックしてみてください。

■通信機器の設定に注意する

AI面接では、カメラやマイクの性能や通信環境によって音声や映像の乱れがあると、正確な評価を得られない可能性があります。事前にインターネット環境を確認し、静かな場所で面接を受けるようにしましょう
スマートフォンを使用する場合は、手ブレを防ぐために固定できる器具を用意しておくと安心です。

AI面接に向けた効果的な対策

AI面接に向けた効果的な対策

AI面接を成功させるには、単に質問に答えるだけでなく、事前準備が不可欠です。ここでは具体的に効果がある対策をご紹介します。

■基本的な面接対策を徹底する

AI面接でも通常の面接と同様に、入念な対策が欠かせません。たとえば、「自己紹介」「志望動機」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」など、頻出の質問に対する回答の用意は必須です。

また、業界や職種についてしっかり調べ、企業研究も徹底するようにしましょう。自己PRをする際は企業が求める人物像や自分の強み・経験がどのようにマッチするかを明確に伝えられるようにすることも重要です。企業研究自己分析を徹底し、「自分がいかに貢献できるか」を具体的な言葉でアピールすることで、志望度や意欲を効果的に伝えられます。

『キャリタス就活』の「企業を探す」では、先輩たちの体験談から、企業ごとの面接傾向を把握できます。実際にAI面接で出た質問をチェックできる可能性もあるでしょう。AI面接対策に活用してみてください。

また、下記記事では就活の面接で聞かれやすい定番の質問を紹介しています。回答例もあわせて確認してみましょう。

面接での定番質問集を大公開!回答例の一覧も参考に、面接対策を進めよう!

面接での定番質問集を大公開!回答例の一覧も参考に、面接対策を進めよう!

こんにちは。キャリアコンサルタント・公認心理師の濱野です。面接は、多くの就活生が最も緊張するステップの一つですね。特に面接官からの定番質問にどう答えるかは、就活生の皆さんの一番気になるところでしょう。その準備が十分でな…

■AI面接対策ツールを使って練習する

実際のAI面接と同じ形式で事前練習ができるAI面接対策ツールやアプリを活用するのもおすすめです。本番の流れや雰囲気、カメラに向かって話す感覚を事前に練習できるので、本番でも焦らず落ち着いて面接に臨めます。
AIはあなたの回答を踏まえて深掘り質問もしてきますので、AI面接がどんなものか体験しておくことは、対人の面接対策としても有効でしょう。

また、時間配分を意識した回答を練習しておけば、本番で回答時間をオーバーしてしまうリスクも軽減できます。

■自分の面接練習を録画して見返す

自分の面接練習をスマートフォンやパソコンで録画して見返し、表情や声のトーン、話すスピードなどをチェックしておくことも有効です。客観的に自分の対応を見ることで、無意識に出てしまうクセや話し方の問題点など、改善すべきポイントを発見しやすくなります。

AI面接を行う企業は、二次面接をオンラインで行うケースもあります。画面越しでの受け答えに慣れておくことは、AI面接だけでなく通常のWEB面接の対策にもつながります。

■キャリアアドバイザーにアドバイスをもらう

相談機能がある就職情報サイトや就活エージェントサービスでは、AI面接特有の対策についてキャリアアドバイザーから個別のアドバイスを受けられます。客観的な視点で自分の改善点を指摘してもらえるほか、模擬面接を体験できる場合もあり、より実践的な対策が可能です。サービスによってAI面接対策の対応範囲は異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

『キャリタス就活』の公式LINEでは、プロのキャリアアドバイザーが就活の悩みに答える「あんしん相談」や、1対1でオンライン面談できるサービスを提供しています。ほかにも、ESの作成・添削など幅広く対応しており、就活を安心して進められます。AI面接対策だけでなく、就活全体のアドバイスも受けられるのでぜひ活用してみてください。

【パターン別】AI面接の質問例24選

AI面接ではさまざまな質問が投げかけられます。ここでは、AI面接の質問例をパターン別に紹介します。下記の例はあくまでも参考とし、通常の面接でもよく聞かれる基本的な質問は網羅的に対策しておきましょう。

■パターン1.自分自身

自分自身に関する質問例
・自己紹介をしてください
・この企業を志望する理由を教えてください
・あなたの強み・弱みは何ですか?
・あなたが大切にしている価値観を教えてください

これらの質問は通常の面接でも頻出であり、AI面接でも同様に問われます。自分の考えを整理し、具体的なエピソードを交えて答えられるよう事前にしっかり準備しておきましょう。

■パターン2.経験

経験に関する質問例
・学生時代に力を入れたことを教えてください
・これまでに自分の価値観や考え方が変わった経験はありますか?
・チームで協力して成果を上げた経験を教えてください
・自分の強みが発揮された場面を教えてください

自分の経験を単に述べるのではなく、その場面で取った具体的な行動や得た学び、成果をSTAR法(状況→課題→行動→結果)を用いての簡潔にまとめて伝えましょう。

■パターン3.動機・目的

動機・目的に関する質問例
・(回答済の経験について)その活動に取り組もうと思った理由は何ですか?
・(回答済の経験について)活動するにあたり、なぜその目標を設定したのか教えてください
・(回答済の経験について)活動に取り組む中で、特に重視していた考え方を教えてください
・(回答済の経験について)活動の中であなたがやりがいを感じた瞬間は何ですか?

動機や目的は、自分の行動の背景や理由を具体的に伝えることが重要です。熱意や自発性が伝わるよう、簡潔にわかりやすく説明しましょう。

■パターン4.課題・苦労

課題・苦労に関する質問例
・これまでに直面した最大の課題を教えてください
・チームや他者との関係で苦労したことはありますか?
・自分の力では解決できずに悩んだ経験はありますか?
・課題を通じて成長した点を教えてください

課題や苦労を伝える際は、具体的な状況と自分の行動を簡潔に示し、そこから得た学びや成長をアピールすることがポイントです。問題への向き合い方や解決力を伝えましょう。

■パターン5.行動・解決策

行動・解決策に関する質問例
・(回答済の課題・苦労について)どのような方法でその問題を解決しましたか?
・(回答済の課題・苦労について)問題解決に向けて、自ら起こした行動はありますか?
・(回答済の課題・苦労について)解決策を実行する際に、意識した点は何ですか?
・課題に対して、工夫やアイデアを取り入れた経験について教えてください

課題解決に向けた具体的な行動やその理由を、5W1H(誰に、何を、いつ、どのように、なぜ)で明確に伝え、問題対応力を示しましょう。ここでも簡潔にまとめることが重要です。

■パターン6.結果・学び

結果・学びに関する質問例
・何かに挑戦したことで得られた成果や成長について教えてください
・これまでの成功や失敗から得た教訓を教えてください
・(回答済の経験について)経験を通して、自分の考え方や行動にどんな変化がありましたか?
・(回答済の経験について)その経験を今後どう生かそうと考えていますか?

結果や学びを伝える際は、成果の具体的内容とそこから得た教訓を簡潔にまとめましょう。次にどう生かすかしっかり示すことが大切なポイントです。

AI面接の質問内容にはどのような傾向がある?

人による面接ではある程度のパターンはありつつも、面接官によって微妙に質問内容が変わることは珍しくありません。一方、AI面接の質問には特有の傾向があり、事前に把握しておくことで対策が可能です。

■1つの質問に対する深掘りが多い

AI面接(対面式)では、1つの質問を軸に深掘りしていく傾向があります。これは応募者を多面的に理解し、表面的な回答だけでは把握できない資質や思考、行動の根拠を探るためです。

回答が抽象的・あいまいな場合、「詳しく教えてください」とさらに具体例や背景を求められます。自分の経験を深く分析し、論理的かつ具体的に伝えるための準備が必要です。

■過去の経験に関する質問が多い

AI面接では、自己PRや学生時代に力を入れたことなど、過去の経験に関する質問が多く見られる傾向にあります。AIはこれまでの経験から応募者の傾向やスキル、価値観を分析し、将来の行動を予測します。

志望動機や将来の展望といった未来に関する質問もありますが、過去の行動や成果について聞かれることも多いです。過去の具体的な経験を整理しておきましょう。

AI面接に関するよくある質問

■Q.AI面接では回答をやり直すことはできる?

A.録画式のAI面接では、企業やサービスによっては回答の撮り直しが可能な場合もありますが、対面式のAI面接では、基本的に一度回答するとやり直すことはできません。回答時間に制限があり、途中で巻き戻して修正することはできないため、準備をしっかり行い、限られた時間の中で自分の考えや魅力をしっかり伝えられるようにしましょう。

間違えた場合も、すぐに気持ちを切り替えて次の質問に臨む必要があります。

■Q.AI面接で落ちる主な理由は?

A.AI面接で落ちる主な理由は、回答内容と受け答えの態度の2点に分けられます。
まず内容面では、「話の内容に整合性がない」「コミュニケーション能力が低いと判断される」といった、論理性や表現力の不足が評価を下げる要因になります。
一方、態度面では「服装や身だしなみ、態度が不適切」といった要素がマイナス評価につながります。AI面接だからといって無表情になってしまったり、小さい声で回答しないように注意が必要です。

■Q.AI面接でもスーツを着るべき?

A.基本的にはAI面接でもスーツを着用するのが無難です。AI面接は人と直接対面しないとはいえ、録画された動画が企業に共有される場合が多いため、身だしなみは通常の面接と同様に整えておくことが重要です。

ただし、企業によっては「私服でOK」といった指定がある場合もあるため、事前に案内をしっかり確認しましょう。私服の場合も、ジャケットを羽織るなどビジネスマナーを守ることが大切になります。

下記の記事ではインターンシップに私服で参加する際の服装について解説していますが、面接においても参考になる内容になっているのでチェックしてみてください。

インターンシップの「私服」はどこまでOK?服装の例や着こなしのルールもご紹介

インターンシップの「私服」はどこまでOK?服装の例や着こなしのルールもご紹介

インターンシップ先の企業から「私服でお越しください」と言われたら、どのような服装を選べばよいのか迷う方も多いでしょう。この記事では、私服を指定されたときの文言別の私服の選び方、服装選びのポイント、NG例、季節に応じた服…

■Q.AI面接でカンペを使うとバレる?

A.AI面接でのカンペ使用は、視線の不自然さをAIに感知され、評価が下がるリスクがあるためおすすめできません。一部ではカンペを使うことを容認する意見もありますが、目線や表情の動きも評価対象とする場合があるため、読み上げるような伝え方はマイナスに働く可能性があります。映像が評価対象に含まれないAI面接ツールもありますが、応募者が事前に把握することは難しいので、カンペは使わない前提で臨んだほうがよいでしょう。

また、AI面接を通過した後には、対人の面接が控えていることが多いです。特に、対面面接ではカンペなしで話す力が求められるので、AI面接はその練習の場ととらえ、自分の考えを自分の言葉で伝える練習を重ねておきましょう。

AI面接では具体的かつ論理的に回答しよう

AI面接に臨む際は、過去の経験を具体的かつ論理的に伝えることが重要です。PREP法やSTAR法を活用し、短時間でも要点をしっかり伝えることで、AIの評価が上がりやすくなります。また、深掘りの質問も多いため、表面的な回答を避け、具体例を準備しておきましょう。AI面接の特徴や傾向を把握し、自分の言葉で自信をもって答える練習をしておくことが成功のカギとなります。

『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。

キャリタス就活編集部

PROFILE

キャリタス就活編集部
『本音をきく、本気でこたえる。』をテーマに、就職活動・就活準備をがんばる皆さんに向け、インターンシップ・キャリア情報やES・面接対策など、さまざまなシーンに役立つ情報をお届けしています。
「面接がうまくいかない」、「そもそも就活って何からはじめるべき」など、皆さんの本音に寄り添った記事を配信しておりますので、ぜひこの機会にご活用ください。

この記事のタグ

関連記事

最新記事

編集部のおすすめ記事

公式アカウントで最新情報を配信中!