適性検査の性格検査で落ちるのはなぜ?プロがお答えします【あんしん相談Q&A第7回】

就活ノウハウ

公開日:2025.09.10

適性検査の性格検査で落ちるのはなぜ?プロがお答えします【あんしん相談Q&A第7回】

就職活動において避けては通れない「適性検査」。中でも性格検査は「正直に答えたのに落ちた」や「どこで判断されているかわからない」など戸惑う方も少なくはありません。
この記事では、学生さんのお悩みに人事やキャリアコンサルタントなど「就活のプロ」たちが丁寧に回答する「キャリタス就活 あんしん相談」に寄せられた、「性格検査」に関するQ&Aを紹介します。同じ悩みを抱えている人はもしかしたら解決できるかもしれません。ぜひチェックしてみましょう。

Q1:精神的な弱さで性格検査は落とされる?

【学生さんの悩み】
私自身、過去に精神的な問題で休学をしてしまったことがあります。先日受けた企業の性格検査にて健康面に関する調査があり、虚偽の報告は禁止されていたため正直に回答しました。
それが原因かわかりませんが、残念ながら不採用になってしまいました。
企業側も精神的にも健康な人が来てほしいことは理解してますが、どのような対策をすればよいでしょうか?

【キャリタス就活「あんしん相談」の回答】
「自分の過去が選考に影響するのでは?」 という不安を抱えるのは当然のことですし、特に休学経験やメンタルヘルスに関することは、企業側の評価が気になるポイントですよね。

企業が応募者の健康状態を確認するのは、「業務に支障がないか」を判断するためです。
過去の出来事よりも、現在どのような状態か、業務の遂行に耐えられるかが重要です。一部の企業ではメンタルヘルスの状況を選考の判断項目にするケースもありますが、すべての企業が即不採用とするわけではありません。

まずは現状から脱却するため、健康状態の伝え方を工夫してみましょう。
今後、同じような健康調査があった場合に、「今の自分の状態」に焦点を当てるのがポイントです。現在特に問題がなければ、「現在は安定しており、業務に支障はありません」と明確に伝えましょう。「大学在学中に一時的に体調を崩したことがありましたが、適切な対処を行い、現在は問題なく過ごせています。」といった形です。

また、休学があったとしても、その経験をポジティブに語れるかどうかがカギです。
休学が「自分にとってどんな意味があったのか」を整理し、「休学したことで自分を見つめ直し、今では安定している」「学業に戻った後はしっかり成果を出せた」など、休学からの成長を伝えることができれば、困難を乗り越えた経験をむしろ評価される可能性もあります。「復学後はスムーズに学業に戻り、○○(具体的な成果)を達成しました」といった形でアピールしてもよいですね。
休学=ブランクではなく、どう乗り越えたかが重要なのです。

最近はメンタルヘルスに配慮した企業も増えているので、特に 「働きやすさ」や「サポート体制」を重視する企業を選ぶのも一つの戦略です。

今のあなたはすでに前を向いて就職活動をしているので、自信をもって大丈夫です。
少しずつ、自分に合う企業を探しながら、自分自身の魅力を伝えられるように工夫していけば、きっと納得のいく結果につながるはずです。大学のキャリアセンターでも、さまざまな側面からサポートしてくれますので、積極的に足を運んでみてくださいね。応援しています。

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Q2:適性検査に一度も受かったことがありません。なぜ?

【学生さんの悩み】
これまで何社か適性検査を受けてきたのですが、なぜか落ちてしまいます。能力検査には自信があるため、落ちてしまった原因は性格検査にあると考えています。私は性格が悪いのでしょうか?

【キャリタス就活「あんしん相談」の回答】
性格検査に通らなかったからといってあなたの性格が悪いなんてことはありません。
適性検査に通らない理由は性格のよしあしではなく、企業ごとの適性基準や能力検査の対策不足にあることがほとんどです。人気の企業ですと、競争率の高さも考えられます。

また企業が求める人物像と性格検査の結果が合わないことで落ちてしまうケースもあります。
たとえば、企業や募集職種によっては「積極性」「協調性」「リーダーシップ」を重視するところもあれば、「慎重さ」「計画性」「粘り強さ」を求めるところもあります。
なので、性格検査で落ちたからといって、あなたの性格自体に問題があるわけではありません。
対策のポイントとしては、回答の一貫性を意識することが大切です。たとえば「人見知り」と答えた後「誰とでもすぐ仲よくできる」といった矛盾した回答をすると、整合性が低いと判断される可能性があります。適性検査では、同じテーマに関する質問が繰り返されることが多いので、矛盾が生じないように注意しましょう。

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Q3:性格検査は企業が求める人物像に合わせる必要ある?

【学生さんの悩み】
性格検査は実際の自分自身の性格より企業が求めていることやふさわしいものに寄せてしまうのですが、この考え方は間違っていますか?

【キャリタス就活「あんしん相談」の回答】
性格検査については、企業が求める人物像に合わせ過ぎずに正直に回答することをおすすめします。
適性検査は、毎年相当数の受検者に利用されているため、多くのデータが蓄積されています。
そのデータを基に、応募者が質問に対して正直に回答しているか、自分をよく見せようとして回答しているかがある程度判別できるようになっています。

当然、よく見せようしていることがばれてしまうと企業側の心証はよくありません。
したがって、できるだけ率直に回答するように心がけてみましょう。

適性検査の性格検査で落ちないように自己分析を徹底しよう

「キャリタス就活あんしん相談」に寄せられた適性検査の性格検査に関するQ&Aをご紹介しました。性格検査は明確な正解がないため落ちてしまった際の原因がわからず不安になってしまうこともあります。性格検査に自信がない人は、まず自己分析の徹底を行うようにしましょう。自分の価値観や強みを深く理解することで、一貫性のある回答ができるようになります。無理に自分をよく見せようとすると、回答に矛盾が生じる原因にもなりがちです。自分らしさをしっかり言語化できるようにしておくことが性格検査を通過する第一歩となりますので、対策していきましょう。

適性検査に関して悩みや不安なことがありましたら、1人で悩まずに「キャリタス就活あんしん相談」までご質問ください。

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外資系化粧品会社、大手通信会社、大手テーマパーク、教育事業の経営者など全員が経験豊富な現役キャリアコンサルタントです!これまで1,500名以上の採用を行い、累計200名のマネジメント経験をもつプロのアドバイザー陣があなたの相談にお答えします。

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