理系学生必見!みんないつから始めてる?理系学生ならではの就活スケジュール

就活ノウハウ

公開日:2023.05.30

理系の学部学科で学んでいる学生の皆さんが、自分の能力や経験を活かした就職先を見つけるためには、就職活動を行う上での特徴や進め方を知っておくことが大切です。理系脳が注目される理由や、理系学生の就職活動の特徴、就職先やスケジュールについて整理しました。

なぜ「理系脳」が重要視されるのか?

理系の学生は、授業や研究の中でプロセスごとに解を出す経験をしており、与えられた条件から最適なルートを見つけることが習慣化されています。また数値的な正確さや客観的に根拠のあるものを重視する傾向があると言われています。これらの特徴を「理系脳」と言います。

昨今の就職活動においてこの「理系脳」が重要視されるようになった理由をお伝えします。

理系学生は研究などで常に「仮説立て(Plan)」「実験」(Do)」「検証(Check)」「改善(Action)」を行い論理的思考力を鍛えています。

「なぜこのような事象が起きるのだろう」という問題提起から、仮説を立て、実験と検証、改善を繰り返すことで日常的に「PDCAサイクル」を回し論理的な思考力や問題解決能力を磨いています。また出した解が正しいかを検証したり他の方法を発想したりすることで「検証する力」「発想力」も鍛えられていると言えるでしょう。また、当然日々数字や数式などに触れているため数理処理能力も高いでしょう。

そのため社会人に求められる重要な能力である論理的思考力や問題解決能力を中心に様々なスキルを持ち合わせる理系脳が重要視されているのです。

理系学生の就職活動の特徴について

・企業へのアプローチ方法

理系学生の企業へのアプローチ方法には、自由応募学校推薦があります。

「自由応募」とは、学生自身で各企業の採用サイトや就活情報サイトから応募したい企業を探し、エントリーする応募手法です。一方で、「学校推薦」は大学(学科/専攻、教授)に寄せられた推薦求人の中から応募企業を選び、就職担当者や教授に書いてもらった推薦状を添えてエントリーする手法です。

ディスコの「キャリタス就活2023 学生モニター調査」によると、「自由応募のみで活動」する人は66.0%で、学部卒、大学院卒の 7割近くが自由応募のみで就活を進めています。自由応募は、自分の志望に合わせて就職先を選べる反面、学生に人気の有名企業や大手企業では競争率も高く、そのような企業への就職は狭き門といえるでしょう。

一方、学校推薦のみで就活する方はほとんどおらず、28.5%の方が推薦と自由応募を併用して就活を進めています。学校推薦は、自由応募に比べて面接などの選考プロセスが少なく、就活をより効率的に進められる反面、推薦するにふさわしい学生を選ぶための学校内の選抜試験が行われるケースもあります。たとえ学内選抜をクリアしても不採用となるケースもあり、学校推薦での応募が就職先の確定というわけではありません。また内定を受けた後は、学校と企業の信頼関係を崩さないためにも内定辞退が難しく、覚悟をもって応募する必要があると言えるでしょう。

・理系学生は内定時期が早い?

2023年卒の理系学生と文系学生の内定率の推移を見てみると、理系学生は5月あたりから上昇し、夏場にかけて急カーブを描いて内定率が高まっていきます。卒業研究がピークを迎える前の5月後半から6月にかけて就活を本格化させる方が多く、就活が長引くほど状況が厳しくなることもあり、早めに動く方が多いようです。7月には理系学生の86%が内定を獲得しています。

専門分野によっての就職先の違い(学部卒と大学院卒の違いは?)

・理系専攻別の特徴や就職先

・学部卒と大学院卒の違いは?

学部卒と大学院卒ともに基本的な就活の流れは同じです。ただ、高い専門性やスキルを求める大手メーカーの研究職や開発職では大学院卒を募集条件としている企業もあり、学部卒よりも大学院卒の方が受けられる企業の選択肢が広い場合があります。

学部卒のメリットとしては、大学院進学の学費がかからず、大学院卒よりも2年早く実務経験が積める点や、若さやポテンシャルを評価してもらえる点があります。大学院卒のメリットとしては、学校推薦を受けやすい、大手企業に採用されやすい、初任給や生涯賃金が高いことが多く、不況時でも就職しやすいなどがあります。

このようにそれぞれにメリットがあるため、慎重に自分の希望と照らし合わせて決めていきましょう。また難易度は高いですが、就活を進めながら大学院への進学準備を行うという選択肢もあります。

専門分野以外の業界も視野に入れよう

・5人に2人は専門分野とは異なる分野に就職

2023年卒の理系学生のうち、専門分野を活かして就職した人は57.1%と過半数近くを占めました。一方で、専門分野とは関係ない理系就職を選択した人が32.0%、文系就職を選択した人が10.9%と、合わせて約4割が、専門分野以外に就職をしました。このように専門分野と異なる分野に就職した理系学生も実は少なくないという実態があります。

・専門分野以外のどのような業種・職種で活躍できるの?

理系学生の強みは、専門分野で培われてきた『専門知識』だけではありません。前述の「論理的思考力」などに加え、「数理能力」「データ分析・解析力」などの実践的な『基礎的学力』も強みとなります。この強みを活かせば、専門分野外の研究職だけではなく、文系就職も含め幅広く活躍できる業界や職種が数多くあります。

例えば、「数理能力」「データ分析・解析力」は、市場分析・調査や金融関連の商品開発といった金融業界で活かせます。また、「論理的思考力」を活かして最適な戦略立案、業務・経営改善の提案を行う企業経営のコンサルタントとして活躍することができます。


研究で培った専門知識を技術職や研究職で直接活かすのではなく、別の形で活用することで、職種の幅が広がるケースもあります。

例えばメーカー、建設・不動産、商社などで活躍する技術営業職です。それぞれの業種に沿った専門知識をもとに自社のサービスや製品を顧客にわかりやすく説明し提案を行う仕事で、理系出身者が手腕を発揮できる職種です。また、新聞社や出版社などのマスコミ業界では、科学・工学・医薬系などの高度な専門知識を持っていれば、専門記者として活躍する道があります。

そのほか教育分野では、理数科目の講師はもちろんのこと、e-ラーニングの教育プログラムづくりや、新たなデバイスを活用したテキスト制作等において     電子工学や情報通信の専門的なスキルを発揮できます。

このように視野を広げて業界を見渡せば、理系学生の強みを活かせるフィールドはたくさんあります。「理系は専門分野外の就職は難しい」と自ら限界を決めるのではなく、幅広い視野で業界や職種を研究してみましょう。

理系学生の就活スケジュールのポイントは?

・様々な選択を迫られる理系学生

理系学生は、進路を考える際にいくつかの選択をするタイミングがあります。
例えば・大学院へ進学するのか、学部卒業で就職をするのか

  • ・技術系職種に就職するのか、事務系職種に就職するのか
  • ・専門分野で就職するのか、専門分野外で就職するのか
  • ・自由応募か、学校推薦か、両方を併用するのか

などです。
そして選択をする際に大事なポイントは様々な情報を集めることと、自分で決めることです。
様々な情報を集める際には、ネットの情報だけではなく研究室の先輩に話を聞いたりインターンシップ・仕事研究や企業説明会、就職準備イベントへの参加など幅広く情報を取り入れてあらゆる角度から精査することがより満足のいく選択をするために必要なことです。

また、世間一般の考え方や周囲の意見も参考にしながらも最終的には自分が納得のいく選択をすることが後悔のない進路を歩む上でとても重要です。慌てて決断することがないよう、事前にできることはやりながら、じっくり考えられるよう計画的な行動を意識しましょう。

・理系学生の就活スケジュール

学部卒業と大学院修了とそれぞれにおいて「準備期間」「活動期間」「決定期間」の3段階を踏まえた計画的なスケジュールを組み立てるようにしていきましょう。また研究活動も忙しいので、無理なく両立できるスケジュールも大切なポイントです。

・大学院生の就活スケジュールについて(自由応募と学校推薦の違い)

大学院生で自由応募を検討する場合は、夏のインターンシップ等を実質的な選考のスタートであると考えると、大学院入学と同時に就活を考える必要があるでしょう。その期間に、自己分析や企業研究、OB・OG訪問などを進めていきます。

また大学院生の学校推薦の受付は、修士課程1年の2〜3月頃から始まる大学が多いです。推薦を希望する場合は学内で行われる説明会に参加し、選抜や選考を受ける必要があり、大学の就職課やキャリアセンター、教授にも相談しながら進める必要があります。そして学校推薦では成績や教授からの評価がとても重要となります。また学校推薦の合格率は自由応募と比べると高いですが、100%ではないため、自由応募と併用して受けることも視野に入れると良いでしょう。

一般的に、就職には理系学生が有利と言われることが多いですが、様々な選択や決断、学業との両立など大変なこともあります。計画的にスケジュールを立ててあらゆる角度から情報を集め、最終的に納得がいく就職先を見つけていってください。

PROFILE

中尾 あずさ
大学卒業後、新卒で旅行会社にて営業・海外添乗員を経験後、大手人材会社へ転職。営業・人材育成・研修講師を行う。その間、アルバイト→契約社員→正社員→時短勤務と様々な勤務形態を経験。在籍中に3人の子供の出産・育児休暇を経て仕事と子育てを両立。2011年にキャリアカウンセラー(CDA)資格を取得。副業にてトータル3500人の相談業務に従事し独立。高校、大学でエントリーシートの添削や面接対策、進路相談など就職活動支援や就業中の方へのキャリアコンサルティングを実施。

【主な資格】
・キャリアカウンセラー CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
・国家資格キャリアコンサルタント
・青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナー
・育休後アドバイザー

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