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“トーク”で学ぼう金融基礎のキソ

キャリタスファイナンス  >  Guide 就活ノウハウ   >   【02】“トーク”で学ぼう金融基礎のキソ  >   【第3話】生命保険・損害保険の仕組み

メーカーやサービス業に比べると、金融業界はこれまでの生活で関わる機会が少なく、今ひとつイメージがわかないという人も多いはず。
そういったみなさんに、「金融はなぜ社会にとって必要なのか」を感じ取ってもらうためのビギナーコンテンツを用意しました。
食わず嫌いをやめて、まずは1ページ覗いてみてください。

“第1話 間接金融って何?
“第2話 直接金融って何?
“第3話 保険の仕組み
“第4話 資産の運用
“第5話 社会と金融

第3話

 

生命保険・損害保険の仕組み

A君
テニス部のエース、西織君が入院したんだって?
B君
濡れた階段で滑って転倒したらしい。
C君
もうすぐ大会なのに。気の毒だなあ。
D君
何が起きるか分からない。世の中“リスクだらけ”だね。
A君
確かにリスクはいっぱいあるけど、恐がってばかりじゃいられないよ。
B君
家に閉じ込もっているわけにもいかないし…。
D君
昔の人は、森のなかは危険と知っていても、お腹がすけば狩りに出かけた。
テニス部のエース、綴織くんが入院
B君
リスクを恐れたら、会社経営だって成り立たないよね。
C君
リスクの語源となったイタリア語には、「勇気を持って試みる」という意味があるんだ。昔から人々は災難や災害を神の思(おぼ)し召しと考える一方で、「立ち向かうもの」とも考えていたみたいだよ。
A君
でも、被害に遭った人はかわいそうだよね。みんなで助けてあげないと…。
C君
それそれ。みんなで困った人を助け合うという“相互扶助”の精神から生まれたのが「保険」という金融の仕組みなんだ。
生命保険は「家族を支える働き手の死」に伴う苦難を、経済的な支援によって低減させる発想から生まれました。大勢でお金を出し合って蓄え、働き手を失った家族を蓄えた資金によって救済する仕組みです。
一方、損害保険は海上輸送のリスク、つまり沈没、座礁、海賊の襲撃といった海難による損失から貿易業者を守る取り組みから始まったとされています。また、損害保険の一種である火災保険は、1666年に発生したロンドンの大火がきっかけとなって発展しました。
D君
保険があってよかったと思っている人は、たくさんいるよね。
B君
友達はお父さんを早くに亡くしたけど、保険のおかけで大学に入れたって言ってた。
A君
クルマの運転中にもらい事故をした叔父さんは、「保険会社がすべて面倒をみてくれた」って感謝してたな。
D君
保険に入っていれば、海外旅行も安心だよね。食べ過ぎて病気になっても医療費は保険料でカバーされる(笑)。
C君
僕たちの暮らしだけじゃなく、企業とか産業も、「保険」があるから安心して営めるんだ。
A君
でもさ、保険会社はどうやって保険料を決めているんだろう?
B君
死者が増えたり、事故や災害が多いと、保険会社は倒産してしまうよね。
D君
だからといって、保険料が高くなり過ぎても困る…。
C君
保険料の計算は「発生確率の予測」によって成り立っているんだ。そのベースとなるのは大数の法則であり、数学を駆使したアプローチなんだよ。
保険があってよかった
生命保険はその国の予定死亡率、つまり年齢や性別で見た死亡確率を用いて保険料を算出しています。たとえば、50歳の男性の予定死亡率を0.5%と仮定し、亡くなった人の家族に2,000万円を支払う場合、経費を除いて考えれば、50歳の男性200人を集め、1人10万円拠出してもらえば支払うことができます。生命保険の死亡保障の仕組みはこうした計算をベースに成り立っているのです。
損害保険では保険料の算定に事故発生率を用います。偶然の事故や災害は無秩序に発生しているように見えますが、過去における発生データを大量に集めて観察すると、一定の法則(発生確率)を導き出すことができます。とても高度な計算を必要としますが、コンピュータの発達によって「確率の追求」は飛躍的に進化しました。
D君
大数の法則って何だっけ?
A君
サイコロを振る回数を増やせば増やすほど、「1」から「6」の目が出る確率が均等に近づくという法則のことだよ。
D君
ああ、そうか。
C君
死亡の確率や事故率は年によって変わるし、一定ではないけど、長い期間や膨大な事例を観測すると、サイコロの目と同じように限りなく正しい確率にたどり着くんだ。
B君
なるほど、保険ビジネスって科学で成り立っているんだね。
なるほど、保険ビジネスって科学で成り立っているんだね
C君
それはちょっと言い過ぎだけど、金融と科学、それに助け合いの精神から成り立っているとは言えるね。
A君
科学的なアプローチと金融の手法によって、暮らしや産業のあらゆるリスクを請け負う…なんて、カッコいいなあ。
D君
人助けや会社経営の支援にもなるしね。
C君
今A君が「請け負う」と言ったけど、まさに保険はリスクを移転させて請け負う仕事なんだ。だから保険が日本に伝わった最初の頃は、insuranceを「請負」「請合」と訳していた。けれど中国では「保険」という漢字をあてていたんだって。その後、日本でも「保険」と書くようになったらしい。
A君
なるほど。そのほうが分かりやすい気もするな。
保険を知るうえで、大切なことがもうひとつあります。それは、保険会社は「顧客から預かった莫大な資金を運用して、保険金などの支払い準備に備える」という重要な業務を担っていることです。なかでも資金を長期にわたり運用する生命保険会社の運用総額は巨額で、業界全体の資産の合計は351兆円(2013年末)にのぼります。日本の生命保険会社は海外の市場からも動向が注目される巨大な投資家であることは言うまでもありません。
A君
生命保険と損害保険のビジネスはどこがどう違うんだろう?
D君
なんか知りたくなってきた。
B君
人の生死に関わる保険と、事故や災害を扱う保険の違いじゃないの?
C君
2つの保険の違いはそれだけじゃないんだ。基本となる仕組みは似ていても、大きく異なっているところがいくつもある。就活を始める前に知っておいたほうがいいかもしれないね。
A君
B君
D君
そうだね。『キャリタスFINANCE/就活前に学ぶ金融講座』の「第3章・生命保険と損害保険」で勉強しよう!
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  • “第3話 保険の仕組み
  • “第4話 資産の運用
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