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新聞の効果的な活用法を知ろう

就活を始める際には、よく新聞を読むことをすすめられます。ところが、普段あまり読んでない方の中には、「どう役立つの? どう読めばいい? ネットニュースではダメなの? 」といった疑問を持つ方も多いと思います。そこで、ここでは新聞を就活に役立てるための活用法をご紹介します。

なぜネットニュースじゃなく新聞なのか?

最近はYahoo! ニュース、LINE NEWS、NewsPicks、さらにキュレーションメディアのスマートニュースやグノシーなど、スマートフォンやタブレットなどで手軽にニュース・情報を入手することができます。しかも、新聞が1カ月約5,000円程度の購読料が必要なのに対し、ネットニュースなら基本的に無料です。なぜ、ネットニュースではだめなのでしょうか?

まず、面接官には新聞を情報源にしている人が多いことが挙げられます。そのため、日頃から新聞を読んでいるほうが、面接時に話が合いやすいというメリットがあるのです。企業によっては、面接当日の新聞の第1面の記事について質問する場合もあります。毎日、新聞をチェックして、特に第1面を賑わすような話題にはアンテナを張っておきましょう。

信頼度が高いことも、新聞がネットニュースより優位な点です。各社の記者が実際に取材した内容が掲載されているため、企業で働く人たちの多くは新聞の情報のほうが信用できるという認識を持っています。

ネットニュースでは、自分が気になること、好きなことに関する情報だけを読んでしまう傾向にあります。一方、新聞の場合は、社会情勢や時事ニュース、経済関連の記事など、いろいろな情報に目を通すことができます。採用試験ではもちろん、社会人になってからも必要な幅広い知識や見識を得るためには、新聞を読むことが役立つのです。

具体的にどう就活に役立つか?

大手企業や公務員の採用試験では、筆記試験や面接、グループディスカッションを実施することが多いのですが、その中で少なからず「一般常識」や「時事問題」が登場します。そういった試験対策として、新聞を読んでおくことは重要です。前述のように、新聞記事から面接の質問が出るといったケースも多いのです。

また、経済面や経済専門紙を読むことで、業界研究をすることもできます。志望する業界や企業が固まっていない人は、いろいろ業界の記事を読むことが絞り込みの参考になります。志望先が決まっている人の場合も、その企業などが属する業界の動向などを読み解くことができます。

4つのおすすめ活用法

新聞は、ただ読むだけより、ちょっとひと手間加えることでより効果的に活用できます。以下に、おすすめの活用法をご紹介しましょう。

1.スクラップ

読んで気になった記事を切り取り、A4ノートなどを使ったスクラップブックに貼り付けてまとめておきましょう。そうすることで、自分が何に興味・関心を持っているかが分かります。また、あとから読み返したり、続報が出たときなどにその情報を分析する際にも役立ちます。貼り付ける際には、記事の要点や感想、考察などをページの端にメモしておくことも効果的です。

2.見出しの書き写し

新聞には、1つの記事に対して必ず「見出し」が付いています。それらを書き写すことで、世の中の動きが頭の中に入ってきます。社会で起きている物事や大きな流れを把握することに役立つのです。また、新聞の見出しは、できるだけ短い言葉で記事の内容が読者に伝わるように工夫してあります。それらを書き写すことで、伝えたい要点を簡潔にまとめる力が養え、面接などで短時間に自分の考えを伝える訓練にもなります。また、自分の意見を短くまとめられる文章力も身に付きます。

3.コラムの書き写し

新聞社を代表する記者が、意見を交えて時事ネタなどを記したものがコラムです。朝日新聞が毎号第1面に掲載する「天声人語」などが有名です。こういったプロの文章を書き写すことで、自分が文章を書く際の流れや組み立て方、言い回しなどの知識やイメージが自然と養えるのです。小論文を書く際などに、とても役立つ力になります。

4.社説を読む

新聞の社説は、ある事故や事件などに対し、新聞各社の意見を発表したものです。端的で選び抜かれた文章を繰り返し読むことで、あるテーマに即した内容を、決まった文字量で書く力などが身に付きます。小論文や作文などはもちろん、エントリーシートに志望動機や自己PRを書く際も、文字量制限があることがほとんどです。決められた範囲内で、伝えたい情報を読みやすく書く技量が身に付けば、就活でかなりの武器になるはずです。

まとめ

新聞は、読み慣れていない人にとってはちょっと敷居が高いかもしれません。まずは、全体の見出しだけにざっと目を通してみて、そこから気になる記事をじっくり読んでみるといいでしょう。

新聞を選ぶ際は、最初は記事の内容が試験に出やすい全国紙や日経新聞のような経済紙がいいでしょう。慣れてきたら、複数の新聞を読み比べてみることもおすすめします。同じニュースでも、新聞社により扱い方や伝え方などが違うことが分かり、幅広い考え方や見識が身に付くからです。とにかく「習うより慣れろ」、まずは手に取って読んでみてください。