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04 Guide 企業研究のススメ

キャリタスファイナンス  >  Guide 就活ノウハウ   >  【04】企業研究のススメ  >   【4】 「業界地図」の見方・役立て方
財務諸表で見る企業評価
「四季報」を味方にしよう! 就活生ならどこを見るべき?
「経済ビジネス誌&ニュース雑誌」の読み方
業界地図の使い方
ニュース・新聞活用法

04

 

「業界地図」の見方・役立て方


以前紹介した「四季報」とともに、企業研究に活用したいのが「業界地図」です。日本の主要な企業が携わるさまざまな業界ごとの現状や今後の動向などを、地図のように分かりやすく視覚的に見ることができます。ご覧になったことがない方のために、「業界地図」とはいったいどういうもので、どう活用すべきかご紹介しましょう。

「四季報」との違い

「四季報」は、企業ごとのプロフィールや株式にかかわるデータや業績予想などが掲載されている本です。東洋経済新報社が出版している『会社四季報』や日経経済新聞社の『日経会社情報』などがあり、基本的に年4回出されます(詳細は、当サイトの記事<「四季報」を味方にしよう! 就活生ならどこを見るべき?>を参照ください)。

対する「業界地図」は、日本の主要な業界(産業)ごとに、それぞれ
・ どのくらいの規模か?
・ 主にどんな企業があり、売上など業績はどうか?
・ グループや系列会社など、どの企業とどの企業が業務上の協力や提携関係、資本上の結びつきを持っているか?
・業界全体の今後の流れは?

といったことを、図や表などで分かりやすく紹介してある本です。

旅行地図を見ると、国や地域ごとに、どのくらいの大きさやどんな都市や町があるのかなどがひと目で分かるようになっていますよね? それと同じように、業界ごとの大まかな全体像や勢力図などが、一見して分かるようにマッピングしてあるのです。

経済系の出版社や新聞社が発行

「業界地図」は、東洋経済新報社や日本経済新聞社など、経済関連の情報を扱う出版社や新聞社などが、年に一度発行しています。どんな本があるのか、ちょっと例を挙げてみましょう。


● 会社「四季報」 業界地図




東洋経済新報社が発刊する『会社四季報』の姉妹本です。最新の2017年度版では、173もの業界を収録、各業界を基本的に見開き2ページで紹介しています。メインの地図(表)に加え、トレンド解説や欄外コラムなども掲載。6年連続売上ナンバーワンを記録、累計110万部という最も有名な「業界地図」のひとつです。



● 日経業界地図




日本経済新聞社が発行、累計120万部とこちらもメジャーな業界地図です。最新版である2017年度版では、180業界を収録。「基礎知識」や「最近の動向」で業界の基本が分かるほか、今後の動向予想を曇りや晴れなどで表現した「業界天気図」なども掲載。ひと目で各業界の現状やこれからが把握できる構成になっています。



● 今がわかる未来がわかる業界地図 2016-17年版




ビジネス書などで実績がある成美堂出版が制作した業界地図です。見やすさに定評があるマップは、老舗ビジネス雑誌『週刊エコノミスト』の記者による最新トレンド解説付き。銀行や証券会社などの金融をはじめ、日本の主要123業界を網羅し、各業界の基本情報や動向、平均年収なども収録されています。



これらは、いずれも「「四季報」」やビジネス誌を発行している会社が出版していることもあり、データ量の多さや信頼度にはかなり定評があります。また、各社の記者による業界の現状や今後の動向などの解説も売りのひとつです。読み比べると、各社がその業界をどう見ているかなどの違いもよく分かります。

就活生はここを見よ!

次は、実際に「業界地図」でどんなことが分かるのかを解説します。ここでは、金融系の代表的な業界に絞って紹介してみましょう(日本経済新報社『会社四季報業界地図 2017年度版』を例にしています)。

● メガバンク

複数の銀行が集まり、グループ展開をしているメガバンク。主要どころとしては、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、りそなホールディングスがあります。各グループが、それぞれどのくらいの総資産や純利益などを持っているか、どのような会社が傘下にあり、どことどこが提携しているのか、などが分かります。

● 地方銀行

UターンやIターンはもちろん、地方の大学から地元企業への就職を考えている人などは、当然気になるのが地方銀行。各地域にどんな銀行があり、それぞれの預金額、貸出額、自己資本比率などが分かります。また、再編による経営統合などの動きにも注目しましょう。

● クレジットカード・信販

主要な企業を大きく分けると、国際カード系、国内銀行系、流通系・独立系などがあります。各系列でどんなグループがあり、どんな企業で構成されているのかをチェックしましょう。また、それぞれの企業の取扱高、営業収益、純利益、カード発行枚数なども読み取れます。

● 証券

主なプレーヤー(企業)の営業利益や経常利益、預かり資産などがチェックできます。また、野村ホールディングスなどの独立系大手やSMBC日興証券などのメガバンク系大手と、合併予定や傘下にある中堅の証券会社がどこなのかなどもチェックできます。

● 生命保険

主に国内系、外資系、損保系、ネット・独立系に大別できる生命保険業界。それぞれの系統には、主にどんな企業があるのかが分かります。また、保険料等収入や基礎利益といった代表的企業の業績も見比べることができます。

「四季報」とセットで読むのがおすすめ

このように、「業界地図」は紹介されている業界全体の大まかな状況を把握することができますし、業界ごとの規模の違いや景気のよしあしなどを比較する際に役立ちます。ただし、個別の企業の分析には向いていないので、企業研究の際は、「業界地図」で大まかな業界の状況を確認した後に、「「四季報」」で気になる企業を細かく見ていくといった「合わせ技」がおすすすめです。

ちなみに、このサイト「キャリタス就活2018」にも「業界MAP」を掲載したページがあります。参考までにぜひ一度見てみてください。