インターンシップ等はどんな服装で参加するべき?就活生の悩みを解決します!

インターンシップ・キャリア

公開日:2024.11.06

インターンシップ等はどんな服装で参加するべき?就活生の悩みを解決します!

インターンシップ等を成功させる上で服装の選び方は非常に重要です。企業の第一印象を左右するため、TPO(時間・場所・場面)を意識した適切な服装を心がける必要があります。この記事では、具体的な服装の選び方や服装に指定がない際の注意点など解説します。

インターンシップ等にふさわしい服装とは?

服装は、あなたの第一印象を大きく左右する要素です。初対面の印象は瞬時に決まり、その後のコミュニケーションにも影響を与えます。

もしあなたが服装に悩むようならスーツがもっとも無難な選択だといえるでしょう。もし企業から服装の指定がなくても、第一印象で誠実さや社会人らしさをアピールできるため、初日はスーツを着ていくことをおすすめします。オフィスカジュアルが許される企業でも、初日は少しフォーマルな方が安心です。

■服装自由な場合は?

企業がインターンシップ等や面接で「服装自由」や「オフィスカジュアル」と指定することは珍しくありません。ここでカギとなるのは、業界や企業カルチャーに応じた服装選びです。業界によって許容される服装が大きく異なるため、その業界での一般的な服装を理解しておくことが大切です。

たとえば、金融やコンサルティング業界では、信頼性や堅実さが重視されるため、フォーマルなスーツが基本とされます。一方で、IT業界やクリエイティブ系の企業では、カジュアルな服装が許容されることも多く、Tシャツにジーンズというスタイルでも問題ないことがあります。

とはいえ、どの業界でも「清潔感」が求められるのは共通のポイントですので、カジュアル過ぎてだらしない印象を与えないようにしましょう。もし服装が自由な場合は企業の雰囲気やルールをしっかり理解できるまではスーツ、もしくはオフィスカジュアルが無難でしょう。

■オフィスカジュアルとはどんな服装?

「オフィスカジュアル」と一口に言っても、その定義は企業や業界によって異なります。しかし、一般的に言うオフィスカジュアルとは、スーツよりもリラックスしたスタイルでありながら、ビジネスの場にふさわしいきちんと感を残した服装です。上はシャツやブラウスにジャケット、下はチノパンやスラックス、スカートなどが定番です。

スーツ・オフィスカジュアルの具体例と季節ごとの注意点

スーツのフォーマルな装いは、特に初対面の場では無難な選択です。一方、オフィスカジュアルは、少しリラックスしたスタイルが許されますが、それでも「きちんと感」は必要です。シャツやブラウスにジャケット、そしてチノパンやスカートなどが代表的な組み合わせですが、派手すぎないデザインを心がけましょう。

またオフィスカジュアルでインターンシップ等に参加する際は、ただ服装を整えるだけでなく、ビジネスマナーとしての清潔感や機能性にも配慮する必要があります。特に、靴や鞄、小物類まで気を配ることが重要です。ここでは、スーツとオフィスカジュアルの細かなポイントや、季節に合わせた服装の工夫について詳しく解説します。

■スーツの基本と季節ごとの注意点

スーツは清潔感としっかりとした印象を与えることができ、インターンシップの初日や面接時には好まれます。季節に応じた注意点も押さえていきましょう。

スーツの基本と季節ごとの注意点

・春/夏
軽めの素材を選び、通気性のよい生地のスーツが最適です。薄手のウールやリネン素材は、汗を吸い取りやすく快適さを演出してくれます。また、半袖シャツや薄手の肌着で体温調整を意識しましょう。

・秋/冬
寒くなる季節には、ウール素材のスーツが適しています。コートを羽織る際も、ビジネスシーンにふさわしい落ち着いた色味を選びましょう。インナーにはセーターやベスト、機能性素材の肌着などを着ることで暖かさをキープできますが、厚手すぎて着ぶくれしないように注意が必要です。

■オフィスカジュアルの基本と季節ごとの注意点

オフィスカジュアルでは、スーツほど堅苦しくないものの、清潔感と適度なきちんと感が求められます。職場の雰囲気に応じて、スラックスやシャツ、ジャケットなどを組み合わせ、TPOを意識した装いを心がけましょう。季節によっても、素材やスタイルに工夫が必要です。

オフィスカジュアルの基本と季節ごとの注意点

・春/夏
シャツやブラウスの上に軽めのジャケット、もしくは半袖シャツやポロシャツが適していますが、カジュアルすぎるデザインやラフな装いにならないよう注意が必要です。パンツの場合は、素材が軽く、シルエットがきれいに見えるものを選びましょう。淡い色やベージュ系のパンツも夏らしい清潔感を演出できます。スカートの場合は、ひざ丈程度で動きやすく、涼しげな素材を選ぶといいでしょう。足元は革靴やローファーなど、カジュアルでもしっかりとした印象を与えるものを選びます。

・秋/冬
季節に応じてセーターやカーディガンなど温度調整しやすい服装を意識し、全体的に落ち着いた色合いのコーディネートがよいでしょう。コートはトレンチコートなどのフォーマル寄りのアイテムを選ぶと、品のよいオフィスカジュアルになります。パンツは少し厚手の素材で、暗めの色を選ぶと季節感があり、落ち着いた印象を与えます。スカートの場合も、ウール素材など温かみのあるものを選び、タイツと合わせることで防寒とフォーマル感を両立できます。ダウンジャケットやダウンコートを着る場合は、スポーティすぎないデザインと色合いを選んでください。

服装に困ったときの対策方法

インターンシップ等には、何を着ていけばいいかざっと理解できたかと思います。でも、知識はついたけれど、実際にお店へ行って服を選ぶにはまだちょっと不安という方もいるかもしれません。そんな時、頼れるところをご紹介します。

■困った時には先輩の意見を参考に

服装選びに迷ったり、不安になったりしたときには、先輩たちの意見を参考にしましょう。たとえば、企業で既に働いているOBOGや、周りの社会人の方等に直接質問することで、具体的なアドバイスが得られます。また、業界ごとの慣習や期待される服装についても情報を集めることができます。

■クチコミやキャリアセンターを活用

クチコミサイトや大学のキャリアセンターも活用しましょう。特にキャリアセンターでは、インターンシップ等や就活について経験豊富なスタッフが相談に乗ってくれます。個別に相談することで、あなたに合ったアドバイスが得られるでしょう。クチコミサイトでは、インターンシップ等や面接でどのような服装が求められていたのか、実際に参加した人の体験談を確認することができます。

また、服装に困ってしまったときは、「キャリタス就活 あんしん相談」の就活アドバイザーに相談してください。プロのアドバイザーが豊富な経験をもとに細かいところまでお答えします。

服装に関するよくある質問

いざインターンシップ向けの服を選ぶとなるといろいろな疑問や心配が出てくるものです。実際に学生の皆さんから「キャリタス就活 あんしん相談」に寄せられた質問の中から、いくつか質問と回答を抜粋してご紹介します。

Q.オフィスカジュアルはスーツでもいいですか?

A.結論からお伝えするとスーツで大丈夫です。就活ではビジネスマナーが求められますから、そのマナーを押さえた服装としてはスーツがもっとも適しています。しかしながら学生さんの個性を尊重したいとかリラックスしてほしいという思いをもって案内している企業も少なくないです。あまりないかもしれませんが、もし服装に関する話題となった際には相手の配慮に感謝の念を伝えつつ、なぜスーツを選んだかを話せるようにしておくといいですね。


Q.インターンシップで「服装:私服(スーツ着用の必要はありません)」の場合、本当にスーツではなくオフィスカジュアルの方がよいでしょうか?

A.私服やスーツ不要といった案内をされた場合は、オフィスカジュアルを選択しても問題ありません。あえて「服装:私服(スーツ着用の必要はありません)」としているのには訳があると考えられますので、企業の意向に沿うのがよいと思います。ただし、持ち合わせがないとか、どうしても心配ということならスーツで参加しましょう。

注意したいのは、インターンシップ等は就活に関連する場でありビジネスを意識した服装で臨むことが求められるということ。「私服」や「スーツ不要」としていても、ビジネスマナーを押さえているかが問われますので、周りに不快感を与えず、落ち着いたコーディネートとするのが一般的です。ベーシックカラーでシンプルなデザインのものを着用しましょう。
襟付きの服装はフォーマル寄りの服装ですので、きちんとした印象を与えられます。
服装のフォーマル度やカジュアル度の認識は企業によって異なりますが、参加する企業のHPなどで社員の服装を確認できる画像があればそちらを参考にできるかもしれません。

またこの機会に「身だしなみ」についてもぜひ意識しましょう!身だしなみは第一印象に大きく影響するもので、社会人として最低限押さえておくべき事項です。
就活に関連する場でも求められ、企業のなかには「基本的なマナーが備わっているかどうか」のチェックポイントとして身だしなみを評価の1つとしていることもあります。
「清潔感」を大切にして、よい第一印象に繋げられるように意識しながら準備をすすめていきましょう。


Q.インターンシップの服装で、「正装」と書かれていたのですが、どのようなものですか?

A.企業から【正装】と指定された場合はスーツを着用しましょう。スーツならではの着用マナーや注意点があるので、これから購入するならスーツ販売店で店員さんと相談しながら体に合うものを選ぶのが望ましいです。着こなしについてもアドバイスをもらえますので、インターンシップ等の場面に限らず、今後に向けても参考になりますよ。


Q.面談をする際に企業側から「カジュアルな話しやすい雰囲気で交流したいので、私服でお越しいただいて構いません。」といった説明がありました。しかし、先方からの「構いません。」という言葉の意味について、色々想像してしまって何を着ればいいのか迷っています。スーツで伺っても問題ないのでしょうか?

A.こういった場合は言葉通り受け止めて問題ありません。つまりスーツで臨みたいという思いが強いのならスーツを着用しましょう。言葉の意味としては「構わない」であって、「そうしてほしい」というものではないと考えられます。もし私服を求める場合は「私服でお越しください」と明言するでしょう(アパレル系企業でよくあるパターンですね)。

ただ配慮してくださったことには感謝の意を表したほうがいいと思いますので、当日は「緊張を和らげるために私服での参加をすすめていただきありがとうございます。せっかくのお言葉にとても迷いましたが、スーツがもっとも自分らしくお話しできると思いスーツで臨ませていただきました。」などの言葉を伝えることをおすすめします。

まとめ

インターンシップ等における服装は、企業のカルチャーや期待に応じた適切な選び方が重要です。あなたが選んだ服装は、単なる見た目以上に、あなたの姿勢や価値観を反映するものです。TPOに応じた服装選びを心がけることで、企業に対して好印象を与えることができるでしょう。

PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を生かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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