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江上 剛作家・コメンテーター

金融ビジネスを知り尽くす元・銀行マン作家が語る、超一流のビジネスパーソン論

<第5回>2016.11.02
入行して初めてわかる銀行の世界、いち早く成長軌道に乗るには

「銀行」というと、窓口の女子行員やスーツ姿の男性行員が立ち働く光景をイメージする人が多いと思います。でも、それはあくまで「銀行」の顔の部分でしかありません。内部ではどんな業務が行われているのか、入行後にどんな現実が待ち構えているのかといった実情は、外からは窺い知ることはなかなかできないものです。今回は、銀行とはどのような世界なのか、入行後にどういった心構えで臨めばいいのかといったことをお話ししましょう。

ダイナミックかつ、チャンスが豊富に用意された銀行の仕事

「銀行に勤める」ということは、個人のお客様や企業にとって、とても大切な“お金”に深く関わるということです。「お客様がいま何を欲しているか」「問題点は何か」といった課題をひもときながら、相手の立場に立って考え、的確に行動する素養が求められます。翻れば、お客様のことを自発的かつ多面的に考え、最大限の効果を出していくことが銀行業務の醍醐味と言えます。

最近は国内外を問わず、経済や文化の異なる多様な地域への配属など、広範なフィールドでダイナミックに活躍できる点も大きな特色といえるでしょう。インド、中国など新興国での業務や、ディーリング部門、インベストメントバンクでの勤務、新しい金融商品の開発など、様々な活躍の仕方があります。どうせ働くのであれば将来的に重要なボジションに就きたいですよね。将来、リーダーや役職に就いた時に魅力的な上司であるためには多くの人と出会い、さまざまな経験を積むことが大切になってきます。せっかく広範なフィールドが用意されているので、皆さんにはフットワークの軽い若いうちから多様な経験を積んでほしいと願っています。

新陳代謝がよく、公平な評価がされる銀行

特定分野や技術に秀でた専門家や技術者で構成された組織とは異なり、2〜3年スパンでポストが入れ替わる人事制度が敷かれているのが銀行の特徴です。学生の皆さんの中には、「せっかく入行しても、折り合いの悪い上司にあたってしまい、働きたくないと思ったらどうしよう」「自分は周囲の人とうまくやっていけるだろうか」と、働く前からさまざまな不安を抱いている人がいるかもしれません。もちろん人が集まれば「ソリの合う人」「生理的にダメな人」が出てくることは自然の摂理ですし、そればかりはなんともしがたい問題ですね。でも、人間関係での悩みが発生したとしても、銀行であれば上司はすぐに入れ替わるし、自分のポジションもじきに替わるため、余計なストレスに精神を疲弊させなくて済むメリットもあるのです。

実際に僕も26年にわたる行員生活のなかで、営業、広報部、人事部を渡り歩いてきました。人事部では昇進、ボーナス、異動、懲罰等に関する強い権限をもつ「人事の人事」と呼ばれるところに籍を置いていました。この部署では、偏った判断を下さない俯瞰的な視点はもちろん、あらゆる観点から公正な人事を行うことが求められました。よく「人は組織の血液」と例えられますが、銀行はその血液の流れが早く、新陳代謝に優れた組織であるがゆえ、きちんと業務に取り組んでいれば公平な評価が受けやすいという特徴もあります。つまり、いろいろな人に、いろいろな場面で“一生懸命やっている自分”を見てもらえる機会が用意されているということ。きちんと頑張っていれば、きちんと評価してもらえるので、行員を志す若者にはぜひとも意欲的に頑張ってほしいですね。ただし覚えておいてほしいのは、評価がフェアであるが故に、競争も厳しいという現実があるということ。実力が無ければ、昇格競争でもどんどん差がついていくという側面もあります。

入行後に、実践してほしいこと

銀行の世界について話をしてきましたが、入行後にいち早く成長軌道に乗るためのポイントを一つ紹介しておきます。一言に要約すると「真似をすること」です。

まず、「この人すごいな」「いつも優秀な成績をおさめている」「部下から信望が厚い」という人が支店内や身近にいる場合、それはとてもラッキーだと思ってください。実際に僕も、入行直後の上司が尊敬できる方だったこともあり、右も左もわからない状態の中、話したことや仕事のやり方をマメに書きとめ、そのメモを寮で読み返して、社会人としての基礎や仕事の手順を学んでいきました。

なぜそんなことをしたかというと、「できる人」には明確な「できる理由」があり、日常の言動からその理由を窺い知ることができるからです。これは動物全般に共通しますが、子どもは誕生直後から親の真似をして、言葉、行儀作法、物事の考え方を学んでいきます。職業人も同じく、人の所作を真似ることが成長の道筋につながります。そして尊敬する人の真似をしていくうちに、独自のオリジナリティが生まれてくるのです。将来、自分が獲得した「オリジナリティ」を後輩社員が真似てくれるようになったら、それはとても誇らしいことですね。

「社会に出ること」は、すなわち「競争にさらされる」ことを意味します。いち早く不安を払拭して成長軌道に乗るには、諸先輩の所作を「真似すること」が近道だと思います。上から言われたことをただこなすのではなく、社会人として見聞を戦略的に広め、高い心構えで仕事に臨んでいく……。そうした姿勢も「社会人の気構えのひとつ」であると、ぜひ覚えておいてほしいですね。

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Profile

江上 剛
Go Egami

1977年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。梅田・芝支店の後、本部企画、人事関係、高田馬場、築地各支店長を経て2003年3月に退行。1997年「第一勧銀総会屋事件」に遭遇し、広報部次長として混乱収拾に尽力。銀行員としての傍ら、2002年「非情銀行」で小説家デビュー。退行後、作家として本格的に活動。「失格社員」(新潮社)はベストセラーに。最新刊は「庶務行員 多加賀主水が許さない」(祥伝社文庫)。2015年春よりフジテレビ「みんなのニュース」レギュラーコメンテーター。