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江上 剛作家・コメンテーター

金融ビジネスを知り尽くす元・銀行マン作家が語る、超一流のビジネスパーソン論

<第3回>2016.10.05
面接を有利に進められる方法、将来の仕事で役立つ学生生活の過ごし方とは

僕は行員時代に人事部に在籍していた期間があり、採用活動、あるいは面接にも携わる中で、多くの学生さんと対面してきました。金融業界の就活では、面接にかかるウエイトが非常に高いと言えますが、これはどの業界でも共通している点ですね。
今回は、僕が面接官をしていたときの経験から、就活に臨む学生さんにいくつかアドバイスをしたいと思います。まずは採用試験で「面接官から興味を抱かれる」方法、さらにその先、就職した後に実践してほしい「仕事でお客さんから信頼される人物になる」ための方法を伝授します。

将来を見据えたキャリアプランを描いて面接に臨もう

僕が人事部に在籍していたときは、主に社内の人事を担当していました。ちなみに、社内人事を担当する部門は“人事の人事”と言われ、銀行の中では一目置かれる偉いポジションです。新卒の採用は直接担当していませんでしたが、面接官として数多くの学生を見てきました。当時の傾向で言うと、銀行では総じてこざっぱりとした、ソツのないタイプが好まれていました。また、家族や近親者に銀行勤めの人がいれば、その子は銀行の仕事について身近に知っているということで、評価が高くなるということもありましたね。個人的に気が合うという意味合いもありますが、僕が面接官をしたときは、臨機応変な返答ができるスマートな学生より、荒削りで「こいつ何かやってくれそうだな」と想像させられるような学生のほうが好きでした。自分自身のときがそうだったように、銀行は割と懐が深い面もありますので、個性を前面に出してみるのもいいかもしれませんね。

最近の傾向で言うと、事前にキャリアプランをきちんと描いたうえで就活に臨む学生さんも多く、採用担当者の印象もいいようです。銀行では、これまであった「総合職」と「一般職」の区分に加えて、業務分野や専門分野を特定した「特定職」という選択肢があるケースも増えてきました。志望者の中には、最初から特定職を希望して、「行員時代に資格取得とともに経験を積み、将来的にフィナンシャル・プランナーになりたい」という目標を明確に伝える人もいるようです。ここまでしっかりと自分のキャリアプランが立てられるのであれば、面接官が希望をくんでくれることも多いと思います。もちろん総合職志望であれば、「各支店で経験を積んだ後にグローバルな舞台で活躍したい」というようなキャリアプランを面接時に伝えることが肝要になります。要は、現在の銀行がどのような金融商品に注力していて、組織がどうシフトしているかを研究し、その中で自分がどう活躍していきたいかを思い描くことが、面接に向けての効果的な準備と言えるでしょう。海外の企業では当たり前なのですが、その企業に「入れてください」ではなく、「思い描くキャリアプランは実現できますか?」というスタンスで臨まなければいけない時代が来ていると僕は思っています。女性であれば、「役員を目指す」くらいは言ってもいいのではないでしょうか。ぜひ、自分の思い描く夢を持って就活に臨んでください。

仕事のキホンは「お客様に信頼・尊敬される」こと

続いては、就職後の仕事で役立つ学生時代の過ごし方について。
金融に限らずどの業界においても、仕事のキホンは「お客さんに信頼される」ことに集約されます。そしてそうなるためには、まず皆さんが正直かつ魅力的でなくてはなりません。また、「君を信頼するよ」とお客さんから言われる人材は、多面的な素養を有する人物であることも事実です。

とはいえ、信頼を寄せられる人物になるのは一朝一夕にかなう話でもありません。人としての基盤をつくる学生時代の過ごし方がポイントになってくるのです。では、皆さんは、学生時代にどんなことに取り組み、どんなことを準備しておけばよいのでしょうか。

なんでもいいから、ひとつのことをとことん突きつめよう

自由奔放だった大学時代に培った経験が、その後の僕の人生の糧となったことは間違いありません。そうした自身の経験からも、また面接を通してさまざまな学生を見てきた経験からも言えるアドバイスがあります。

──「若いときにこそ、何かひとつのことを突きつめなさい」と。

それは、例えば勉強でも趣味でもアルバイトでも、なんでもいいでしょう。もし「ポケモンGO」にハマっているのなら、「ポケモンマスター」を目指すのも、突きつめることのひとつです。何かにのめり込む、あるいは特定分野を突きつめるということは、その過程で挫折を経験することもありますし、ときには不条理さに憤慨することだってあるでしょう。また、苦労を積み重ねた末に目標達成したときは、喜びの感情が体内にみなぎるはずです。ひとつのことを突きつめることは、さまざまな喜怒哀楽を味わうことを意味し、ひいてはそれが大きな自信をはぐくむことにもなります。

そうした経験から得た自信は、面接時に有利に働くことは間違いありません。面接官の気持ちをグッとわしづかみにするオーラや魅力は、ひとつのことを突きつめることで培われていると感じたケースも多いです。皆さん自身にもまだ気づいていない未知なる潜在能力を引き出すスイッチになることだってありますので、特に、好きなことが見つからないという人や、挫折経験がないという人は、青春まっただ中の今こそこの方法を実践して、重層的な魅力を兼ね備えた人材になってほしいですね。

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Profile

江上 剛
Go Egami

1977年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。梅田・芝支店の後、本部企画、人事関係、高田馬場、築地各支店長を経て2003年3月に退行。1997年「第一勧銀総会屋事件」に遭遇し、広報部次長として混乱収拾に尽力。銀行員としての傍ら、2002年「非情銀行」で小説家デビュー。退行後、作家として本格的に活動。「失格社員」(新潮社)はベストセラーに。最新刊は「庶務行員 多加賀主水が許さない」(祥伝社文庫)。2015年春よりフジテレビ「みんなのニュース」レギュラーコメンテーター。