経営ポリシー
この地で生きる 心をつなぐ 岩手日報
地域に密着した事業展開
安定した顧客基盤
アットホームな社風
自己資本比率40%以上
設立50年以上の企業
私たちの魅力
- 事業内容
- 岩手日報は1876(明治9)年創刊から147年
■県民と共に創刊147年■
岩手日報は1876(明治9)年創刊から147年を迎えました。岩手県内一の発行部数を持つ「県紙」です。基本理念は「独立」「責任」「奉仕」。岩手に根ざし、国内外に視野を広げ、地域とともに歩む新聞社です。
一方、近年の地域課題はグローバルな問題と直結し、スポーツや芸術、学術などの分野で国際的に活躍する岩手県出身者が増えてきました。「岩手の視点で世界を見る」という姿勢で、地域と世界をつなぐ役割も私たちの仕事と考えています。
報道だけでなく、広告や文化・スポーツなど幅広い分野で事業を展開しています。
電子新聞「岩手日報デジタル版」では、従来の読者からの期待に応えるとともに、スマートフォン、タブレット端末に親しんでいる層にファンを広げます。過去30日分がまとめ読みでき、県外でも発行当日に紙面を手にできるようになりました。
電子書籍などデジタル版の独自サービスも展開しているほか、新サービスとして生活情報を受け取ることができるオリジナルアプリ「いわぽん」や、動画と紙面を連動させた「いわぽんリーダー」もリリース。「紙」だけではないさまざまな可能性に挑戦しています。
東日本大震災から12年を経て、岩手は着実に復興しています。当社は幅広い分野で岩手の復興に参画し、リードしていきます。
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報道部記者は政治経済や行政から、地域活動や事件事故など日々のニュースを取材して記事を書き上げます。報道部は政経教育、警察、盛岡市政、くらしに分かれ、各専門テーマを取材します。
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整理記者(内勤)は新聞編集で重要な役割を担います。県内各地、国内外から届くあらゆるニュースを、取捨選択して見出しをつけ、紙面をレイアウトします。記者1人で一つの紙面を担当するので、バランス感覚も欠かせないスキルです。
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2016年4月に新制作センターが稼働開始しました。高速で鮮明な印刷技術はもちろん、環境への配慮が行き届いた設備で、大災害への備えも万全です。デジタル化の時代でも評価される「紙の新聞」を刷り続けます。
- 企業理念
- 独立 責任 奉仕
■県内全域に配達サービス網■
発行部数は17万4000部(2022年12月)で、県内トップシェアです。広大な面積を誇る岩手県全域をカバーするため、販売センター95カ所による配達サービス網を築いています。
新聞は作って終わりの商品ではありません。紙面を心待ちにする読者の元へ、日々正確に届けます。
■地域と歩む16支社局の取材網■
盛岡市の本社を拠点に県内13支社局があり、報道記者と広告担当の社員をそれぞれ配置しています。岩手県内で、これほどの取材網と販売網を維持しているメディアは当社だけです。
経営効率を優先して拠点を都市部に集約すれば、過疎地域の情報発信ルートが心細くなります。地域間での情報格差を深刻化させないためにも、県紙としての使命と責任を果たしていきます。
また、東京、大阪、仙台の3都市に支社を配置し、全国的な政治・経済・文化・スポーツのニュースにも対応しています。
■岩手から世界へ羽ばたく■
2022年度は編集局に国際部を新設しました。米大リーグの大谷翔平や菊池雄星、ノルディックスキージャンプの小林陵侑ら世界で活躍する岩手県出身選手や、岩手に関わるニュースを追って積極的に海外に特派員を派遣しているのも他の地方紙にない特徴です。
地球の過去・現在・未来や宇宙の謎に迫る南極地域観測隊の活動にも参画しています。第63次越冬隊同行者に記者を派遣し、帰国予定の23年3月まで極地観測の最前線を届けています。
- ビジョン/ミッション
- 東日本大震災からの復興をリード
■県紙としての存在意義■
岩手県沿岸部は2011年3月11日の東日本大震災で、深刻な打撃を受けました。震災から12年を経た今、これまでの国内外の皆さんの支援を力に、新たなまちづくりへの歩みを進めています。
当社にとって震災・復興をめぐる報道は、新聞社としての使命と「県紙」としての存在意義が問われる最重要課題です。全社一丸となって取り組んでいます。
■読者に寄り添い続ける■
復興は長い道のりです。社員一人一人が被災者、読者に寄り添い「県民とともに歩む岩手日報」を実践しています。企画報道「命の軌跡~東日本大震災5年 一連の報道~」は2016年度の新聞協会賞を受けました。企画報道「東日本大震災一連の報道~31世紀への証言~」と写真企画「平成三陸大津波 記者の証言」は、2011年度の新聞協会賞を受賞しました。
営業の分野では、企業広告「最後だとわかっていたなら」が2017年新聞広告電通賞を受けました。被災地応援プロジェクトの広告「いわてのテとテ」は2011年度新聞広告賞(新聞社企画部門本賞)を受賞しています。
こうした編集、広告での地道な取材、営業活動を基に、特集記事や写真を収めた書籍を販売し、県外、海外にも被災地の現状を伝えています。
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2017年新聞広告電通賞を受賞した企業広告「最後だとわかっていたなら」。震災で大切な人を失った悲しみと災害の教訓を語り継ぐことへの願いを込めています。その願いへの共感が広がり、岩手県条例の「東日本大震災津波を語り継ぐ日」制定へとつながっていきました。
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大震災から5年の動きを追った写真集「軌跡 大震災からの5年」。震災直後の被害を克明に記録した「特別写真集 平成の三陸大津波」や本県出身作家12人による短編集「あの日から」なども出版しています。
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「震災を語り継ぐことが次なる大災害への備えとなる」。当時、沿岸部の支局に勤務し、自らも被災した中で取材を続けた記者が、インターンシップや外部講演会で津波の猛威や地方紙の役割を伝えています。
私たちの仕事
■新聞社は「職業のデパート」■
「新聞社」「記者」と聞いて、どんな職業をイメージしますか。事件や事故現場の取材や選挙報道を思い浮かべる方が多いと思いますが、新聞社は「職業のデパート」と言えるほど多様な部門があります。
岩手日報社は編集、論説委員会、販売、広告事業、総合メディア、総務の6局に分かれて業務に当たっています。
■機器はハイテク、思いはアナログ■
新聞社の業務の中から、取材した記事が読者に届くまでの流れを紹介します。営業職、技術職については「働く環境」の「オフィス紹介」をご参照ください。
【取材】
記者が取材して、記事と写真を出稿します。写真専門の記者(カメラマン)もいますが、通常の取材では記者が1人で取材と撮影の両方をこなします。報道部、国際部、運動部、文化部、支社局の記者が、さまざまな分野の取材を担当します。
【デスク】
県内外の記者が出稿した記事と写真は、本社編集局に一括して集まります。報道部、国際部、運動部、文化部の「デスク」が内容や表現をチェックします。「デスク」は経験豊富な中堅・ベテランが務めます。
【整理】
デスクの確認が終わった記事や写真は、ニュースの価値判断、見出しや紙面レイアウトを担う整理部へ託されます。整理記者は県内各地のニュースのみならず、国内外から届く数多くのニュースを取捨選択し、紙面を完成させます。
【デジタル】
ホームページやSNSでの定期配信に加え、重要なニュースの速報を行います。最近ではデジタル担当の記者が直接、現場に赴いてライブ中継をしたり、動画を撮影して紹介したりすることも増えています。
【印刷】
整理記者がレイアウトした編集紙面と広告紙面は、本社から約10km離れた制作センター(印刷工場)にデータで送信されます。そこで、データから紙面のもとになる「刷版」を作り、輪転機で黒、青、赤、黄の順番で転写して紙面が出来上がります。
【発送】
刷り上った紙面は輪転機の上部で折りたたまれ、1部最大40ページの新聞にまとまります。エリアごとに梱包した新聞トラックで県内95の販売センターに送られます。販売センターでチラシが折り込まれた朝刊は、配達員の手で各家庭へ届けられます。
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【取材】東日本大震災で被災し、大槌町から盛岡市に移転した飲食店経営者に取材する記者。震災報道の継続は岩手日報社の重要な柱です。
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【デスク】記者から送られてきた記事と写真をチェックする編集局報道部のデスク。
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【整理】見出しや割り付けを考え、紙面制作を進める整理部員。
はたらく環境
- 働く仲間
- ■十人十色 個性豊かな人間集団■
新聞人には何より「人間力」と「好奇心」が求められます。私たちは、複雑な社会変化に対応できる「たくましさ」「やわらかい心」の持ち主を求めています。
人は一生懸命になれる「何か」があると輝きます。学生時代に夢中になる事柄を見つけた方は、仕事でも情熱を傾けられる目標をつかむ可能性の高い人だと考えます。新聞人の適性は、ペーパーテストだけでは分かりません。採用試験では学業はもちろん、スポーツや文化、社会貢献の取り組みを含めて総合的に評価します。
幅広い分野の知識と経験を発揮する社員が近年、増えています。高い専門性を持つ大学院修了者をはじめ、現役の国体選手、元甲子園球児、ピアノ一筋の音大生、IT企業や金融からの転職者など多彩です。
この多様性こそ私たちの会社の大きな力であると考えています。
資格取得制度や国内外研修補助制度で、頑張る社員を応援しています。
2022年11月には厚労省から女性活躍推進企業の認定を受けました。「えるぼしマーク」取得は岩手県内の情報通信業の先駆けで、仕事と家庭との両立支援を推進します。
- オフィス紹介
- ■営業から県民生活を支える■
営業と編集は新聞社の両輪です。営業活動を通して県民の暮らしを豊かにする情報を届け、文化やスポーツの振興を図ります。それらが、新聞社の健全な経営を支える柱となります。
【販売】
広大な面積の岩手県で、新聞配達が遅れないように、万全の配達サービス網の構築に努めています。各家庭や事業所へ正確に岩手日報を届けるため、県内95の販売センターの指導・強化や普及宣伝を進めます。
【広告】
暮らしに役立つ新商品や観光などの情報、企業PRといった新聞広告を広告代理店と連携して、読者に提供しています。官民のイベント企画やキャンペーンも手掛けます。本社で経験を重ねたのちに支社局の営業部員・業務主任として、地域に根差した営業活動を担います。
【事業】
伝統ある一関・盛岡間駅伝競走大会(日報駅伝)、盛岡市内一周継走など地域スポーツのほか、プロ野球・楽天戦や大相撲の地方場所などプロ競技の事業を主催します。絵画や書道などの展覧会、音楽や演劇などの舞台を主催しています。
- 組織の特徴
- ■岩手発の情報発信の拠点■
■高速印刷する制作センター■
本紙を印刷する制作センターは、本社から約10キロ離れた岩手県矢巾町広宮沢に立地しています。
新聞は、版を円筒に巻きつけて、ロール状の巻き取り紙に高速印刷する輪転機で刷り上げます。制作センターでは最新型の輪転機を導入。1部当たり最大40ページで、最速1時間に16万部印刷しています。本紙のほか、他社の新聞や自治体広報、選挙公報などの受託印刷も行っています。
■環境に優しく、災害に強く■
新たな輪転機は省エネ、騒音抑止が図られています。消費電力は以前の輪転機に比べ30~40%減。印刷がまだ安定しない刷り始め段階で生じる廃棄紙も大幅に減りました。
制作センターは安定した地盤に立地し、厳しい冬に対応した寒冷地仕様となっています。災害時を想定し、自家発電装置や用紙・インクの備蓄、緊急用の井戸水を備えます。大災害が発生しても、情報を途切れることなく伝える機能に重点を置いています。
ネット媒体の台頭により「紙の新聞」の将来性を危ぶむ見方があります。その一方で、情報の重要度が一目で分かるレイアウトや総覧性、切り抜きでの保存のしやすさといった点から再評価の動きもあります。
制作センターは、紙媒体としての商品価値を高め、146年の伝統を次代に引き継ぐ技術拠点として期待されています。
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最新の輪転機。ロール状の用紙が自動で供給され、黒、青、赤、黄のインクを転写して一気に駆け上がります。
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複雑にコースを変えて新聞が流れる輪転機の最上部。ローラーの間を新聞紙が駆け抜けるイメージが社章にも込められています。
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刷りあがったばかりの紙面を手に、色の濃度や汚れをチェックする印刷部員。給紙から発送までハイテク化された制作センターでも、最後は人の目で確かめます。
- 社風
- ■社是は「独立、責任、奉仕」■
社章には次の三つの意味が込められています。
1)題字「岩手日報」の頭文字「in」。岩手の県紙です
2)新聞を開く人。県民・読者と共に歩む決意を表します
3)紙がローラーを通るイメージ。紙の新聞を刷り続ける
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三つの意味が込められた社章
企業概要
創業/設立 |
1876年7月創刊/1938年6月設立 |
本社所在地 |
岩手県盛岡市内丸3-7 |
代表者 |
代表取締役社長 川村 公司 |
資本金 |
2億円 |
売上高 |
58億5555万円(2022年3月期) |
従業員数 |
309人 (2022年06月現在) 男:209人、女:100人(臨時・非常勤含む) |
子会社・関連会社 |
株式会社岩手日報広告社 岩手日報アド・ブランチ株式会社 株式会社岩手日報こずかたセンター |
事業所 |
本社 支社/東京、大阪、仙台、一関 支局/岩手、花巻、北上、奥州、陸前高田、大船渡、釜石、遠野、宮古、久慈、二戸、八幡平 |
採用連絡先
〒020-8622 盛岡市内丸3-7
総務局人事部(平日9~17時)
TEL:019-653-4111(代)内線2422
URL:https://www.iwate-np.co.jp
採用に関する問い合わせ
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