ソニーグループ

  • SDGs
  • 再生可能エネルギー
  • DX
  • その他

業種:メーカー/家電・AV機器 本社:東京都

ソニーのビジョンは、「世界中の人と社会に、テクノロジーの追求と新たなチャレンジによって、「感動」と「安心」を提供し続ける。」このビジョンのもと、多様な仲間とともに「未来を共創する」ことを目指しています。

サステナビリティ活動の事例

activity 01

すべての製品を、プラスチックを使わないパッケージへ ―

ソニーグループでは、2050年までに環境負荷ゼロの達成を目指す環境計画「Road to Zero」の一環として、2021年度から2025年度までのグループ環境中期目標「Green Management 2025(GM2025)」を策定しています。GM2025では小型新製品の「プラスチック包装材の全廃」が目標に掲げられており、その実現に向け取り組みを進めています。
例えば、製品の保護と包装を、可能な限りプラスチックを使わないパッケージ設計とすることに。2021年発売の「Xperia 1 Ⅲ」では、フィルムラミネートを耐摩耗ニス加工に変更。さらに、同梱のUSBケーブルの梱包帯もフィルムから紙製スリーブに切り替えました。
また、スマートフォン用ボックス内のトレイは、工場で端材として廃棄される紙を再利用して作られています。 外箱の色に合わせた端材を丁寧に選び、原料に使用することで、漂白をせずにそのまま成形することを可能にしています。
現時点で未対応のパッケージについても随時検討を進めており、数年以内にすべてのプラスチックパッケージを廃止することを目指し取り組みを進めています。

「Xperia 1 Ⅲ」2021年発売
※販売されている製品およびサービスの内容は地域により異なります

activity 02

きれいな水や空気のある環境を実現する吸着材、トリポーラスの開発

ソニーグループは、水や空気の浄化に使われる吸着材トリポーラスを独自に開発しました。トリポーラスの原料は米の籾殻で、日本で年間200万トン、世界で1億トン以上排出されている余剰バイオマス*1です。この余剰バイオマス*1を活用するソニーグループの技術は、環境負荷の低減と循環型社会の実現に貢献できます。
近年、世界の大気汚染や温暖化の原因として籾殻を含むバイオマスの焼却が問題になっています。籾殻からトリポーラスを製造することは、大気汚染や温室効果ガス排出の低減に貢献できます。
トリポーラスの用途は幅広く、世界の様々な場所・場面で安全で衛生的な、快適な環境づくりに貢献できると期待されています。現在トリポーラスの優れた吸着性をいかした、様々な繊維製品やボディケア製品が実用化されています。トリポーラスを利用した清潔な飲み水の提供に関する技術開発も進んでいます。とりわけ途上国の人々の生活環境や健康状態の向上のための活用が期待されます。また、大気汚染の原因になるガス成分を吸着し、空気を浄化するのにもトリポーラスが有効です。
つまり、「トリポーラス事業で社会課題を解決する」、それがトリポーラスでソニーが描く未来です。トリポーラスは公益社団法人発明協会の「21世紀発明奨励賞」や、公益財団法人日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」を受賞するなど注目されています。

  1. 生物由来の有機性資源

トリポーラスおよびトリポーラス製品のライフサイクル

サステナビリティ活動におけるビジョン

サステナビリティの考え方

ソニーは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)と、「人に近づく」という経営の方向性のもと、「人」を軸に多様な事業を展開し、この多様性を強みとした持続的な価値創造と長期視点での企業価値の向上を目指しています。

人々が感動で繋がるためには、人、社会、地球が健全であることが前提であり、ソニーは、その事業活動が株主、顧客、社員、調達先、ビジネスパートナー、地域社会、その他機関などのソニーグループのステークホルダーや地球環境に与える影響に十分配慮して行動するとともに、対話を通じてステークホルダーとの信頼を築くよう努めます。

そして、イノベーションと健全な事業活動を通じて、企業価値の向上を追求し、持続可能な社会の発展に貢献することを目指します。

サプライチェーン全体を通じた取り組みで地球環境への責任と貢献を

サステナビリティな人

農業の情報産業化で環境問題というグローバルアジェンダに挑む

ソニーコンピュータサイエンス研究所
シニアリサーチャー / 物理学博士
舩橋 真俊

壊れゆく地球環境を農業から立て直すソニーコンピュータサイエンス研究所

2010年よりソニーコンピュータサイエンス研究所で開始した「シネコカルチャー プロジェクト」は、オープンシステムサイエンスに基づく新たな食料生産法として、主に日本とアフリカ・サヘル地域において協生農法の実証実験を行い、今までとは桁違いの規模で生物多様性を活用しながら、生態系と人間の健全な機能を回復する食料生産が可能であることを示してきました。
2018年より協生農法の原理を人間の生活圏や都市空間にも活用し、生物多様性の増進と同時に様々な生態系サービスを目的に応じて高める「拡張生態系」の実証実験にも取り組んでいます。
その過程で、社会-生態系の多様性を高めつつ、有用性を取り出すための支援ICTとしての超多様性マネージメントシステムと、拡張生態系による自然資本の再生産過程までを経済活動に組み込んだ自然-社会共通資本の概念が生まれ、発展しつつあります。
研究と社会実装の両面から、多方面のコラボレーターと協力しつつ、来るべき持続可能な社会の新たな文明と自然のあり方を、シネコカルチャーという総合的な文化圏として構築していくことを目指しています。

※本ページ内の掲載内容は2023年6月7日時点のものです。

ソニーグループ

  • SDGs
  • 再生可能エネルギー
  • DX
  • その他

業種:メーカー/家電・AV機器 本社:東京都

ソニーのビジョンは、「世界中の人と社会に、テクノロジーの追求と新たなチャレンジによって、「感動」と「安心」を提供し続ける。」このビジョンのもと、多様な仲間とともに「未来を共創する」ことを目指しています。