インターンをキャンセルすると選考に影響する?連絡のメール・電話の例文
インターンシップ・キャリア公開日:2025.05.21

「インターンシップをキャンセルしたいけど、選考に響く?」と悩む学生さんも多いのではないでしょうか。本記事では、インターンシップのキャンセルによる選考への影響、キャンセルすることによるデメリットを解説します。また、キャンセル時のマナーやメール・電話で伝える際の例文もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
インターンシップをキャンセルすると選考に影響する?
一般的に、インターンシップをキャンセルしたことが選考に対して直接的に不利になることは少ないとされています。「参加は学生さんの自由だから」「無断欠席はNGだが、事前に連絡があれば大丈夫」といった理由から、インターンシップの出欠が選考に大きく影響することはあまりありません。
基本的に本選考は適性検査や面接の結果を重視するケースが多く、志望度や自社にどれだけ貢献してくれそうかといった観点で評価されます。
しかし、企業の方針やキャンセルの仕方次第では選考に影響するケースもあるため、注意が必要です。「志望度が低く感じられる」「スケジュール管理ができていない」といった理由で悪い印象を与えてしまう可能性があるでしょう。
そのため、やむを得ずキャンセルする場合は、適切なマナーを守って連絡することが非常に重要です。すでにキャンセルを決めている方は、インターンシップをキャンセルする際のマナーで紹介する内容を参考にしてください。
インターンシップをキャンセルする3つのデメリット

インターンシップのキャンセルには、デメリットが存在します。デメリットを理解した上で、キャンセルするかを慎重に検討しましょう。
■一度キャンセルすると、再度参加するのは難しくなる
インターンシップをキャンセルすると、同じ企業の別のプログラムや別日程へ再応募しても、参加が難しくなる可能性があります。企業側としては、一度キャンセルした学生さんに対して再び参加するチャンスを与えても、不参加や途中離脱されてしまう懸念をもってしまう場合もあります。
そのため、インターンシップのキャンセルを検討する際には、再度参加するのが難しくなる可能性も考慮した上で、慎重に判断するようにしましょう。
■インターンシップ参加者の優遇は受けられない
インターンシップに参加することで、一部の企業では、参加者限定セミナーや採用選考(本選考)の早めの案内など、優遇措置を受けられることがあります。
しかし、これらの優遇措置は参加者だけに与えられる貴重な機会です。キャンセルすることで、優遇のチャンスを失ってしまうともいえます。
■貴重な情報を得る機会を逃してしまう
インターンシップは、企業の情報を直接得られる貴重な機会です。現場で働く社員の方と交流することで、企業文化や職場環境、具体的な業務内容など、インターネットからは得られない情報を知ることができます。
これらの情報は就職活動において非常に価値があるものです。選考過程において、具体的な志望理由や企業理解をアピールする際の大きなアドバンテージとなります。
キャンセルすることで、こうした就活に役立つ貴重な情報収集の機会を逃してしまうため、慎重に検討しましょう。

キャリアアドバイザーからの一言
インターンやオープン・カンパニーは複数日程が用意されていることが多いです。都合が合わなくなった場合でも、すぐにキャンセルするのではなく、まずは企業に日程変更を相談しましょう。授業や大会など正当な理由があれば、印象を損ねずに対応してもらえる可能性があります。
インターンシップをキャンセルする際のマナー
やむを得ない事情でインターンシップをキャンセルする場合は、マナーを守って連絡することが大切です。ここでは、企業に失礼のないようにキャンセルを伝える方法を紹介します。
■インターンシップのキャンセルを決めたらすぐに連絡する
インターンシップへの参加をキャンセルすると決めた場合は、できるだけ早く企業に連絡を入れましょう。連絡が遅れると企業側の調整業務に支障をきたし、大きな迷惑をかけることになります。
また、キャンセルが出たことでほかの就活生がインターンシップに参加できる可能性も出てくるため、早めの連絡が重要です。ただし、連絡する際は企業の営業時間内に連絡するようにしましょう。
■特別な理由がない限り、当日キャンセルはしない
インターンシップの当日キャンセルは、特別な理由がない限り絶対に避けるべきです。当日になってのキャンセルは、企業側に迷惑をかけることになります。
急な体調不良や事故など、やむを得ない事情がある場合を除き、必ず前もって連絡を入れるようにしましょう。万が一、当日キャンセルせざるを得ない状況になった場合は、電話で直接担当者に連絡し、詳しい事情を説明した上で誠意をもって謝罪してください。
また、電話連絡のあとには、メールでも改めて連絡と謝罪を伝えましょう。
■無断キャンセルはしない
インターンシップの無断キャンセルは絶対に避けるべき行為です。連絡なしで参加しないことは、企業の貴重な時間と準備を無駄にし、ほかの就活生の参加機会を奪うことにもなります。無断キャンセルは信用を著しく損ね、その企業での今後の選考活動に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
万が一、連絡を忘れてしまった場合でも、気づいた時点で直ちに企業に連絡を入れ、心からの謝罪の意を示すことが重要です。どのような状況であっても、誠意をもって対応することが社会人としての基本マナーであり、企業との信頼関係を保つ上で欠かせません。
インターンシップのキャンセルの連絡はメール・電話どっち?

インターンシップをキャンセルする際、連絡方法に悩む学生さんも多いでしょう。状況に応じて適切な連絡手段を選ぶことが大切です。ここでは、メールか電話のどちらを選ぶべきか解説していきます。
■基本的にキャンセルはメールで連絡する
インターンシップのキャンセルをする際、参加日までまだ日数に余裕がある場合は基本的にメールで行うのが一般的です。メールは連絡内容を記録として残せるため、双方の誤解を防ぐことができます。
また、企業担当者の時間を強制的に奪うことなく、都合のよいタイミングで確認できるという利点もあります。ビジネスコミュニケーションとして適切な方法といえるでしょう。
■前日・当日のキャンセルは電話+メールで連絡する
インターンシップのキャンセルが前日や当日になってしまった場合は、まずは電話で連絡しましょう。電話で直接担当者に伝えることで、急なキャンセルの旨を確実に伝えることができます。
また、電話での連絡後、必ずメールでもキャンセルの旨を伝えましょう。改めてメールを送信することで、担当者は電話での会話内容を文面で確認できるため、情報の行き違いや誤解を防ぐことができます。
メールでキャンセルする際の書き方のポイント
インターンシップのキャンセルをメールで伝える際は、企業への敬意と誠意を示すことが重要です。丁寧な文面と適切な構成で印象が悪くならないように意識しましょう。
ここでは書き方のポイントを解説していきます。
■件名:用件と送信者が一目でわかるように書く
企業の担当者は日々多数のメールを処理するため、件名は一目で内容が理解できるように記載しましょう。インターンシップのキャンセルを伝える場合は、キャンセルの旨と共に自分の名前やインターンシップの予定日時を明記することで、担当者が内容を即座に把握できます。これにより、メール確認の優先度が上がり、担当者も迅速な対応がしやすくなるでしょう。
件名の例
「〇月〇日~〇日インターンシップキャンセルのご連絡:
〇〇大学+苗字名前」
■宛名:略称を使わず正式名称で書く
メールの宛先は、企業名や担当者の正式名称を使用します。略称ではなく正式な名称を用いることで、相手への敬意と誠意を示すことができます。具体的には、「企業名」「部署名」「担当者名(苗字)」を正確に記載しましょう。
担当者名が不明な場合は、「採用ご担当者様」としても問題ありません。部署名は必須ではありませんが、わかっている場合は含めることで丁寧な印象を与えられます。
■本文:キャンセル理由を端的に書き、感謝とお詫びの言葉を添える
メール本文では、インターンシップをキャンセルする意向と理由を簡潔に伝えることが重要です。あいまいな表現や冗長な説明、言い訳がましい表現は避け、要点を明確に伝えましょう。
まず、インターンに受け入れてくださったことへの感謝の気持ちも伝えることで、誠意が伝わります。
また、キャンセルに対するお詫びの言葉を忘れずに添えます。インターンシップの準備に多くの時間と労力を割いてくれた担当者の立場を考え、謝罪の言葉を丁寧に伝えましょう。
■署名:氏名、大学名、学部名、連絡先を正確に記載する
お礼メールの最後には、必ず署名を入れましょう。文章の最後から1行空けて署名を入れます。本文と署名の区切りがわかりやすいように罫線などを活用すると、視覚的に見やすくなります。署名は、自動設定を利用すると簡単に作成できるためおすすめです。
署名には、氏名、大学名、学部名、連絡先を正確に記載します。これによりメールの受信者が送信者の基本情報を一目で把握できます。
署名の例
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大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co .jp
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キャリアアドバイザーからの一言
メールを送信する前には必ず全体の最終チェックを行いましょう。誤字脱字がないか、改行が適切にされていて読みやすい文面になっているかなど、全体のチェックが重要です。
インターンシップをキャンセルする際のメール例文
インターンシップをキャンセルする際の具体的なメール文例を以下で紹介します。状況に応じて適宜アレンジしながら、自分の言葉で丁寧に伝えることを心がけましょう。
■学業が理由でキャンセルする際のメール例文
件名:〇月〇日~〇日
インターンシップ辞退のご連絡:〇〇大学+苗字名前
株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆様
お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
〇月〇日~〇日のインターンシップに受け入れていただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ですが、ゼミの合宿と日程が重なってしまい、参加を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
貴社のインターンシップ担当者の皆様、ならびに関係者の方々に多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、心より深くお詫び申し上げます。
何卒ご理解いただけますと幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co .jp
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キャリアアドバイザーからの一言
インターンシップキャンセルメールのポイントは、誠実さと謙虚さを示すことです。学業が理由でキャンセルする場合、理由を具体的に説明しましょう。今後の関係性も配慮し、誠意ある謝罪を忘れずに伝えます。
■病気やケガ、体調不良が理由でキャンセルする際のメール例文
件名:〇月〇日~〇日
インターンシップキャンセルのご連絡:〇〇大学+苗字名前
株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆様
お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
〇月〇日~〇日のインターンシップに受け入れていただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ですが、体調不良のため、参加を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
貴社のインターンシップ担当者の皆様、ならびに関係者の方々に多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、心より深くお詫び申し上げます。
何卒ご理解いただけますと幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co .jp
—————————————————

キャリアアドバイザーからの一言
体調不良によるキャンセルは、早めに正直に状況を伝えましょう。ただし、前日や当日の体調不良の場合は、メールではなく電話で直接連絡することが望ましいです。
■ほかの選考やプライベートの用事が理由でキャンセルする際のメール例文
件名:〇月〇日~〇日
インターンシップキャンセルのお詫び:〇〇大学+苗字名前
株式会社◯◯◯◯
人事部 ◆◆様
お世話になっております。〇〇大学の〇〇(苗字+名前)と申します。
〇月〇日~〇日のインターンシップに受け入れていただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ですが、一身上の都合により、参加を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
貴社のインターンシップ担当者の皆様、ならびに関係者の方々に多大なるご迷惑をおかけいたしますこと、心より深くお詫び申し上げます。
何卒ご理解いただけますと幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
—————————————————
大学名 学部 学科
苗字+名前(ふりがな)
携帯番号:090-××××-××××
メール:〇〇〇〇@××××.co .jp
—————————————————

キャリアアドバイザーからの一言
基本的にキャンセル理由は具体的かつ誠実に伝えるのが望ましいですが、ほかの選考やプライベートの用事が理由の場合は必要以上に詳細な情報は控え、「一身上の都合」としても問題ありません。早めの連絡と丁寧な謝罪の姿勢がもっとも重要です。
インターンシップをキャンセルする際の電話の会話例
インターンシップを電話でキャンセルする際、どのように伝えるのがよいのでしょうか。以下で、具体的な会話例を紹介します。

お電話ありがとうございます。〇〇株式会社の◆◆です。どのようなご用件でしょうか?
お世話になっております。〇〇大学の(苗字+名前)と申します。〇月〇日からのインターンシップに参加予定だったのですが、キャンセルさせていただきたくご連絡いたしました


そうでしたか。差し支えなければ、キャンセルの理由をお聞かせいただけますか?
はい、実は急な体調不良(または家庭の事情・学業の都合など)により、どうしても参加が難しくなってしまいました。本来であれば直接お詫びしたかったのですが、このような形でのご連絡となり申し訳ありません


事情は理解しました。事前にご連絡いただきありがとうございます。今回は残念ですが、今後また機会がありましたらぜひご応募ください
ご理解いただきありがとうございます。貴重な機会をいただいたにもかかわらず、このような形となり申し訳ありません。またご縁がありましたら、よろしくお願いいたします

■電話でキャンセルする際のポイント
キャンセルの連絡が前日や当日の場合には必ず電話で行うようにしましょう。当日に緊急で連絡をする場合を除き、インターン先企業の始業直後やお昼の時間帯は避けるのが望ましいです。電話では、自分の名前とキャンセルの旨、その理由を伝えましょう。担当者は忙しいことが多いため、なるべく簡潔に伝えることが大切です。
また、最後に誠意をもってお詫びの言葉を添えます。会話が終わったら「失礼します」と伝え、2~3秒おいてから電話を切りましょう。
インターンシップのキャンセルメールに関するよくある質問
■Q.インターンシップのキャンセルを連絡する担当者がわからないときどうする?
A.担当者が不明な場合は、インターンシップの案内メールや企業の公式サイトを確認し、「採用担当者様」や「インターンシップ担当者様」宛に連絡しましょう。宛名がわからなくても、問い合わせ窓口や人事部に連絡をすれば適切な担当者に転送してもらえることが多いです。
■Q.インターンシップのキャンセルメールに返信がこない場合はどうする?
A.返信がない場合は、迷惑メールフォルダを確認し、それでも届いていなければ電話で確認しましょう。企業によっては対応に時間がかかることもあるため、送信後一週間程度は待つのが無難です。インターンシップの日程が近づいている際などの急ぎの場合は、営業時間内に電話で丁寧に問い合わせるとよいでしょう。
■Q.インターンシップのキャンセルメールに返信がきたら返事は返すべき?
A.企業から返信がきた場合は、基本的に返事をするのがマナーです。お詫びと感謝の気持ちを簡潔に伝え「ご快諾いただきありがとうございます」などの一文を添えると印象が良くなります。採用選考に影響を与えないためにも、誠意ある対応を心がけましょう。
インターンシップをキャンセルする際は誠実な対応を心がけよう!
インターンをキャンセルする際は、企業への印象を損ねないよう丁寧に連絡することが大切です。適切な方法で連絡することで採用選考への影響を最小限に抑えられます。返信がきた場合も感謝の意を伝えることで好印象につなげることができるでしょう。この記事を参考に、誠意をもった対応を心がけ、今後の就職活動に生かしてください。
『キャリタス就活』では学生の皆さんが安心してキャリア選びに臨めるよう、多数の企業情報やサポートを提供しています。特に就活の悩みを解決する「就活成功ガイド」では業界研究や面接対策など就活に役立つコンテンツを豊富に取り揃えています。あなたの就活にぜひ『キャリタス就活』をご活用ください。

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キャリタス就活編集部
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