まずは企業から指定された持ち物を準備しよう

インターンシップ※に参加する際、まずは企業から指定された持ち物を準備しましょう。事前に送られてくる案内メールや資料をしっかりと確認し、必要なものをリストアップします。

企業によっては交通費支給の手続きのために印鑑が必要だったり、服装を指定されるケースもあります。事前に指定された持ち物を準備しておくことで、当日は余計な心配をせず、インターンシップに集中できるでしょう。

※本記事では特に対面での開催が多い「インターンシップ」向けの持ち物をご紹介します。インターンシップの定義変更についてはこちらをご確認ください。

【一覧】インターンシップの持ち物チェックリスト

インターンシップに必要な持ち物を一覧にまとめました。このチェックリストをぜひご活用ください。次章では、各アイテムの準備のポイントについて詳しく解説します。

インターンシップに必要な持ち物

インターンシップに必要な基本的な持ち物を紹介します。インターンシップの期間に関係なく、必ず準備しておきましょう。

■学生証

学生証は、インターンシップ先での本人確認に使用します。特にオフィスビルに入っている企業では、受付時に提示を求められることが多いです。身分証明書がなければ建物内に入れないケースもあります。

学生証は、在学証明としても有効な身分証明書となるので、インターンシップ中は忘れずに持参しましょう。学生証以外の本人確認書類もあわせて持っていくと安心です。

■健康保険証

健康保険証は、インターンシップ中の万が一のケガや体調不良に備えて必ず持参しましょう。インターンシップ中に何かあった場合に備え、速やかに医療機関を受診できるように準備しておくと安心です。普段から財布に入れている方も多いかと思いますが、出発前にしっかりと確認しましょう。

なお、インターンシップ中のケガは、労災として認定される可能性があります。移動中の事故等も含め、ケガで通院した場合は、会社に報告しましょう。

■スケジュール帳・メモ帳

インターンシップでは学んだ情報を忘れないようにするため、スケジュール帳やメモ帳は必須アイテムとなります。社員の方から受ける説明や指示をしっかりメモしておくことが大切です。後から振り返る際に役立ちます。

スマートフォンにメモをするよりも手書きのほうが、マナーの観点からよい印象を与えられます。インターンシップ中は基本的にスマートフォンの使用は控えましょう。

また、スケジュール帳は日程調整やタスク管理に活用できるため、メモ帳とは別に持っておくと便利です。

■筆記用具

インターンシップでは、重要な情報を逃さず記録するために筆記用具は必ず持参しましょう。特にボールペンは必須の持ち物です。

ただし、こすると消せるタイプのボールペンは、正式な書類への記入には適さないため避けましょう。同様にシャープペンシルや鉛筆も適していません。芯が折れたり、消しゴムのカスが出たりしてしまいます。

ビジネスシーンでは消えない黒のボールペンを使用するのがマナーです。

■スマートフォン

スマートフォンは、移動中に何かあった場合の連絡手段としてだけでなく、スケジュール管理や外出時の地図アプリの利用などに利用できます。また、一緒に参加する学生さんとの連絡先交換で使用する可能性もあります。

当日に充電が足りなくなることがないように前日にしっかり充電を済ませておきましょう。必要なアプリは、事前にインストールしておくとさらに効率的です。

ただしインターンシップ中は必ず電源を切るかマナーモードに設定し、周囲に迷惑をかけないように注意しましょう。企業によってはパソコンを用意している場合もあるので、情報検索などはパソコンで行い、業務中のスマートフォン使用は控えましょう。

インターンシップにあると便利なアプリ

■印鑑

インターンシップでは、秘密保持契約や交通費の請求で書類に押印することがあります。そのため、印鑑は必ず用意しておきましょう。朱肉も合わせて用意しておくと、どのような状況にも対応できるので安心です。

インクが内蔵されたスタンプ式の印鑑（シャチハタ）は使用できない場合があるので、朱肉を使う印鑑を用意しておくのをおすすめします。

■現金

インターンシップでは、交通費や食事代などで現金が必要になる場面が多々あります。休憩中に社員の方やほかの学生さんと食事に行く機会があるかもしれません。急な出費に備えて数千円程度を持ち歩くと安心です。

また、スムーズに会計を済ませるためにも、大きなお釣りが発生しない千円札や小銭など、細かいお金を用意しておくとよいでしょう。

■腕時計

インターンシップでは、各プログラムに時間が設定されているため、時間管理が重要になります。腕時計を身につけておけば、時間をすぐに確認することが可能です。

腕時計は、ハイブランドを避けて、シンプルでビジネスシーンに合うデザインを選びましょう。なお、スマートフォンで時間を確認するのはあまり印象がよくないため、避けたほうが無難です。

キャリアアドバイザーからの一言

インターンシップに必要な持ち物を忘れないためには、事前に持ち物リストを作成し、前日までに準備を済ませておくことが大切です。
出発前に再確認できるよう、チェックリストを活用すると安心でしょう。

インターンシップにあると便利なアイテム

ここでは、インターンシップにあると便利なアイテムを紹介します。準備しておけばインターンシップ中にきっと役立つはずです。ぜひチェックしてみてください。

■パソコン

インターンシップでは、グループワークや資料作成などを行うことがあります。そういった場面でパソコンがあると、作業を効率的に進めることが可能です。

しかし、企業によってはセキュリティ上の理由から社外のパソコンなどデバイスの持ち込みや使用を禁止しているケースもあります。個人のパソコンが使用可能かについては事前に担当者に確認しておくとよいでしょう。

企業によってはインターンシップ参加者用にパソコンを用意してくれるケースがあります。

■名刺入れ

インターンシップでは、さまざまな人と出会う機会があります。その際に、社会人の方から名刺をもらうことがあります。専用の名刺入れを用意しておくことでスムーズに名刺を受け取ることができ、社会人としての好印象を与えることができるでしょう。

名刺入れを選ぶ際は、シンプルで上品なデザインのものを選ぶのがおすすめです。

■クリアファイル

クリアファイルは、インターンシップ中に企業から配布される資料や書類を整理するのに便利なアイテムです。受け取った資料をきちんと整理しておくことで、後から見返す際にスムーズに必要な情報を探し出せます。また、クリアファイルに入れておけば、バッグの中で書類が折れたり、汚れたりするのを防げます。

クリアファイルを選ぶ際は、A4サイズの透明や無地を選び、使い込んだものではなくきれいな状態のものを用意しましょう。複数の色のクリアファイルを用意して、カテゴリーごとに分けて管理する方法もおすすめです。

■折りたたみ傘

天候が変わりやすい季節や急な雨に備えて、折り畳み傘を持ち歩くようにしましょう。インターンシップ先への移動中や外出時に雨が降ってきた場合でも、折りたたみ傘があれば濡れる心配がなく安心です。

コンパクトなサイズの折りたたみ傘を選べば、バッグに入れてもかさばらず、持ち運びに苦労しません。朝晴れていてもバッグの中に入れておきましょう。

■脱ぎ着しやすい上着

冷房が効きすぎている場所や外出先での気温差に対応するため、上着があると便利です。カーディガンなど、状況に応じて脱ぎ着しやすいものを選ぶとよいでしょう。

ビジネスシーンにふさわしいシンプルで落ち着いたデザインのものがおすすめです。スーツで参加する場合は、インナーを調整して体温調整しましょう。

■ハンカチ・ティッシュ（汗拭きシート）

ハンカチ、ティッシュ（汗拭きシート）は、インターンシップ中の身だしなみや清潔感を保つために必須のアイテムです。ハンカチは、汗や手を拭く際に必要で、清潔感を保つためにも欠かせません。

ティッシュは、食べ物や飲み物の汚れを拭く際に役立ちます。また、夏場なら汗拭きシートがあると快適に過ごせます。

ハンカチやティッシュ（汗拭きシート）を持ち歩くことは、社会人としての基本マナーともいえます。どちらも常にバッグに入れておくことで、いざというときに慌てずに対応できるので安心です。

■マスク

マスクは、インターンシップ中の風邪やインフルエンザの予防、感染症対策として欠かせないアイテムです。企業によっては健康管理の観点からマスク着用を推奨する場合もあります。マスクを常に持ち歩いていれば、急な体調不良や周囲の状況に応じて対応できるので安心です。

また、マスクは清潔を保つために不織布のものを複数枚持参することをおすすめします。

■飲み物

インターンシップ中の適度な水分補給のために飲み物を持参しましょう。企業によっては、飲み物の提供がある場合もありますが、水やお茶など自分で持参しておくと安心です。

特に長時間の活動や外出時には、定期的に飲み物を飲むことでのどの渇きを防ぎ、集中力を維持することができます。マイボトルやペットボトルを持ち歩けば、いつでも手軽に水分補給が可能です。

■常備薬

インターンシップ中に体調を崩す可能性もあるため、常備薬を持参しておくと安心です。頭痛薬や胃腸薬など、普段から使用している薬を持ち歩くことで、急な体調不良にも素早く対応できます。

慣れない環境での活動が長時間続くと、体調を崩しやすくなることもあるため、健康管理の一環として常備薬を活用し、万全の状態でインターンシップに臨みましょう。

■予備のストッキング

インターンシップ中にストッキングを着用する場合は、予備のストッキングを持参しておくと安心です。ストッキングは破れやすく、伝線すると思いのほか目立ってしまうことがあります。伝線したまま過ごすと気になりますし、印象が悪くなる可能性もあります。

急なトラブルに備えて、予備のストッキングを小さく折りたたんでバッグに入れておくと便利です。

■歯ブラシセット

インターンシップ中は、食事後の口元のケアとして歯ブラシセットを持参するとよいでしょう。携帯用の歯ブラシセットをバッグに入れておけば、外出先でも手軽に歯磨きができます。

社会人として、口元の清潔感は重要です。食事後も常に爽やかな印象になるように、身だしなみの一環として、食事後の歯磨きを習慣にしましょう。

■エチケット用品

インターンシップ中は、エチケット用品を持参することで、清潔感のある身だしなみを保てます。たとえば、ミントタブレットといった口臭ケア用品を活用することで、口臭を気にせず自信をもってコミュニケーションを取れるでしょう。

また、必要に応じてエチケットブラシや携帯用のヘアブラシなどをバッグに常備しておくと、外出先でも素早く身だしなみを整えることができます。

■ミニバッグ

インターンシップ中は、オフィス内での移動や昼食時に、必要最低限のアイテムを持ち運べるミニバッグがあると便利です。スマートフォンや財布、ハンカチなど、すぐに取り出したいものを収納でき、身軽に行動できます。

シンプルなデザインのものを選ぶことで、ビジネスシーンに適した印象を与えられます。

■モバイルバッテリー

インターンシップ中は、スマートフォンの充電が切れてしまう可能性も考えられます。そういったときに便利なのがモバイルバッテリーです。モバイルバッテリーを持ち歩くことで、外出先での活動が多い場合や、移動時間が長い場合もいつでも充電できます。

ただし、モバイルバッテリー本体も事前に充電しておくことを忘れないようにしましょう。

■パソコン・スマートフォンの充電ケーブル

インターンシップには、パソコンやスマートフォンの充電機やケーブルを忘れずに持参しましょう。途中で充電が切れると作業に支障をきたし、スムーズな進行を妨げる可能性があります。

ただし、企業の電源を無断で使用するのはマナー違反です。充電したい場合は、充電可能なカフェ等を探しておくと安心です。全国の電源カフェを検索できる便利なアプリ「DENGENCAFE」を活用してみましょう。

■緊急連絡先メモ

インターンシップ中に万が一のトラブルが発生した際に備え、緊急連絡先をメモしておくと安心です。スマートフォンに登録するだけでなく、紙に書いたものを持ち歩けば、充電切れや故障時にも対応できます。

企業の担当者や家族の連絡先を記載し、すぐに確認できるように準備しておきましょう。

宿泊を伴うインターンシップの持ち物

宿泊を伴うインターンシップでは、通常の持ち物に加えて宿泊用の準備も必要です。快適に過ごせるように万全の状態でインターンシップに臨みましょう。

■キャリーケース

宿泊を伴うインターンシップには、キャリーケースを持参すると便利です。持ち物が多い場合は、ビジネスバッグのほかにキャリーケースを利用することで、荷物の持ち運びや整理がしやすくなります。長期間歩くときも負担が軽減されます。

■替えのワイシャツ・ブラウス・下着・靴下

宿泊を伴うインターンシップでは、滞在日数に合わせてワイシャツやブラウス、下着、靴下などの着替えを準備しましょう。

長期間の場合はコインランドリーの利用も検討し、毎日清潔な服装を保つことが大切です。特に汗をかきやすい季節やアクティブな活動が予定されている場合は、予備の着替えを余分に持参することをおすすめします。

■私服・履き慣れた靴

服装指定があるインターンシップでも、オフタイム用に私服を持参するのがおすすめです。インターンシップの合間にはリラックスする時間も重要で、着心地のよい私服があれば快適に過ごせます。

また、履き慣れた靴があると足の疲れを軽減でき、リフレッシュ時間を有意義に過ごせるでしょう。

インターンシップにあると便利なアプリ

インターンシップで効率的に活動するために、アプリについても事前に確認しておくとよいでしょう。ここでは、インターンシップをより充実させるために役立つアプリを紹介します。

■地図アプリ

地図アプリは、インターンシップ先の企業に初めて訪問する際や営業職などのインターンシップで外出する際に役立ちます。Googleマップのアプリを利用すれば、目的地までの最適なルートを簡単に確認できます。また、道に迷ったときでも、GPS機能を使えば現在地をすぐに確認できるので安心です。

■乗換案内アプリ

乗換案内アプリは、公共交通機関を利用して移動する際に欠かせないツールです。複数の路線を乗り継ぐ必要がある場合は特に必要になるでしょう。たとえば、Yahoo!乗換案内やジョルダンなどのアプリが使いやすく便利です。

目的地までの最適なルートを簡単に検索できるほか、電車の遅延情報や乗り換えにかかる時間の目安も確認できます。

■スケジュール管理アプリ

スケジュール管理アプリは、インターンシップ中の多様なタスクや予定を効率的に整理するのに非常に役立ちます。たとえば、Googleカレンダーのアプリを活用すれば、日々の予定を一元管理でき、リマインダー機能によって重要な予定を見逃すこともありません。

また、タスクに優先順位を設定する機能を使えば、忙しい日々でも計画的に行動することができます。限られた時間を有効活用するためにもスケジュール管理アプリを利用してみましょう。

おすすめのスケジュール管理アプリや、そのほかインターンシップを快適に過ごすために便利なアプリを以下の記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

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インターンシップの持ち物がわからないときはどうする？

インターンシップの持ち物がわからないときは、まずは企業からの案内を再確認しましょう。案内が見つからない場合や不明点がある場合には、自己判断せず企業に直接問い合わせることが重要です。

問い合わせはメールで行います。インターンシップの1週間前までに、企業の営業時間内に送りましょう。メールを送ってから1週間経っても返信がない場合や、インターンシップまでの日数が迫っている場合は、電話での確認も検討してください。

ただし、電話する場合は参加先企業の始業直後やお昼休憩、終業間際は避け、企業の担当者が対応しやすい時間帯を選ぶのがマナーです。

インターンシップの持ち物について問い合わせる際のメール例文

インターンシップの持ち物がわからない場合、企業に問い合わせるケースがあります。その際は、読みやすく礼儀正しいメールを心がけましょう。以下の例文を参考に、自分の状況に合わせてアレンジしてみてください。

■持ち物に関する情報が書かれていないケース

インターンシップの案内を受け取っても、持ち物に関する情報が書かれていないことがあります。その場合は、インターンシップの募集要項や、企業から受け取った資料を再確認しましょう。

また、持ち物の案内が迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性もあります。迷惑メールフォルダを確認しても情報が見つからない場合は、企業に直接メールで問い合わせましょう。

■持ち物の準備方法がわからないケース

インターンシップの持ち物が指定されていても、具体的な準備方法がわからないケースも珍しくありません。

たとえば、企業独自のフォーマットがある書類や、イメージしづらい服装など、具体的にどんなものを準備したらよいか迷うことがあります。そのような場合は、企業のホームページや企業から受け取った資料、これまでのメールを再確認しましょう。
資料やメールを確認してもわからない場合は、企業に直接メールで問い合わせます。

キャリアアドバイザーからの一言

インターンシップの持ち物に関する確認を電話で行うことは避けましょう。電話の場合、担当者の業務を中断させてしまうため、メールでの問い合わせが適切です。

また、電話では伝え漏れが生じやすく、後々トラブルになる可能性もあります。緊急時を除き、メールで記録に残る形で確認しましょう。

インターンシップの持ち物に関するよくある質問

■Q.インターンシップに持っていくカバンはどんなものがよい？

A.インターンシップには、シンプルで落ち着いたデザインのビジネスバッグが適しています。派手な色や装飾は避け、黒や茶、紺などの定番色を選びましょう。書類が配布されることもあるため、A4サイズが入るものが理想的です。

企業の雰囲気や業界、職種によっても適切なカバンは異なるため、業界研究・職種研究も参考にしながら選択しましょう。

■Q.インターンシップにはどんな服装を着ていく？

A.インターンシップの服装は、基本的にはリクルートスーツ（黒や紺、無地）が無難です。ただし、業界や企業によっては「私服可」「ビジネスカジュアル」など指定がある場合もあります。そういった場合には、ビジネスシーンに適した服装を心がけましょう。

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