インターンシップの経験をどう生かす?5分で魅力的な内容にまとめる方法

インターンシップ・キャリア

公開日:2024.10.23

就活においてインターンシップの経験は非常に重要ですが、その経験をどのようにアピールするかが成功のカギとなります。本記事では、インターンシップで得た経験を効果的にアピールする方法や、生成AI「ChatGPT」を活用した自己PR文の作成方法を紹介します。ぜひ参考にしてください!

インターンシップで得られること

5日以上の実務経験を伴うインターンシップは、業界理解を深め、企業カルチャーを体感する貴重な機会です。実際に業務を経験し、自分に合う職場かを見極める中で、時には違和感を覚えることもあるでしょう。しかし、こうした経験が入社後のミスマッチを防ぎ、自己成長やキャリア形成に大いに役立ちます。そのほかにインターンシップでどんなことが得られるか見ていきましょう。

業界理解の深掘りと視野の拡大:
インターンシップは、業界や職種に対する理解を深めるための貴重な機会です。インターンシップに参加することで、大学で学んだ理論や知識が実際の業務でどのように応用されているか理解を深めることができます。また、普段触れることのできない体験を通じて他業界との比較ができたり、異なる視点から物事を考えられたりと、新たなキャリアの選択肢を見つける機会としても活用できます。

企業カルチャーの理解:
インターンシップでは、企業カルチャーや価値観に直接触れることができます。仕事への取り組み方や職場の人間関係、コミュニケーションの取り方などを理解できれば、実際の働き方についてイメージしやすくなります。

自己成長とキャリア形成への気づき:
インターンシップは、自己理解を深める絶好の機会です。実際に業務に取り組む中で、自分の強みや課題が明確になり、今後のキャリア形成に役立つ気づきを得ることができるでしょう。これらの経験は、自己PRや志望動機に具体性をもたせる裏付けとなり、面接官に対して説得力をもったアピールが可能になります。

■「違和感」も大切に!

インターンシップを体験して「なんか違うな」と感じたり、「せっかく行ったのに損した気分」と思ったことがあるかもしれません。しかし、入社後に「こんなはずじゃなかった!」というミスマッチを防ぐためにも、こうした違和感を早期に感じ取ることは非常に重要です。

「この業務内容や社風は自分に合わないんだな」と選択肢から外すことで、より自分にマッチした企業と出会える可能性が高まります。

面接官がインターンシップの経験に注目する理由

インターンシップに参加した経験があることは就活においてプラスになりますが、それだけでは不十分です。選考に進んだ際に面接官が注目するのは、その経験から何を学び、どのように成長したかです。ここでは、面接官がインターンシップ経験をどう評価するかについて説明します。

・インターンシップの経験を自分のキャリアにどう繋げようとしているか:
面接官は、インターンシップの経験があなたの将来のキャリアにどう役立つかを見ています。なぜそのインターンシップを選んだのか、将来の目標にどのようにつながると考えて参加したのかをしっかりと説明できることが重要です。明確な目的意識があると、面接官に真剣さが伝わりアピール力がぐっと高まります。

・困難な状況にどう対応したか:
インターンシップ中に直面した困難や課題をどのように乗り越えたのか、これも面接官が重視するポイントです。問題に直面したとき、どのように対処し、何を学んだのかを説明できると、あなたの成長意欲や問題解決能力が評価されます。

・インターンシップで得たスキルをどう生かすか:
面接官は、インターンシップの経験を通じて得たスキルを、今後どのように生かすかを重視しています。具体的な業務や課題を通じて成長した点、うまくいかなかった点を洗い出し、改善方法や原因を深掘りする姿勢を評価することが多いです。

このように、面接官はインターンシップの経験を通じて、あなたがどのように成長し、将来のキャリアにどう役立てようとしているかを見て評価しています。

インターンシップの経験を効果的にアピールするポイント

続いて、面接官に好印象を与えるためのポイントを紹介します。しっかり押さえて準備しましょう。

・企業を選んだ理由を明確に伝える:
まず、なぜその企業をインターンシップ先に選んだのかを具体的に説明することが重要です。単なる興味や知名度ではなく、自分のキャリア目標や学びたいスキルが、その企業の強みや業界でのポジションとどう結びついているかを説明しましょう。

たとえば、その企業が特定の分野で業界を牽引している場合、その分野に特に関心があり、知識を深めたかったという理由を挙げることで、あなたのインターンシップ参加の目的を面接官にしっかりと伝えることができます。

・インターンシップならではの学びを強調:
インターンシップで得た実践的な経験や成長を強調しましょう。たとえば、プロジェクトへの参加や、職場での業務を通じて得た業界特有の知識など、学びの具体例を挙げて説明します。また、これらの経験があなたにどのような学びを与え、その過程でどのように成長したかを伝えることで、面接官にインターンシップの成果をアピールできます。

・志望企業とのマッチングを示す:
インターンシップで得たスキルや知識が、志望する企業でどのように生かせるかを具体的に示すことが重要です。インターンシップでの経験が、志望企業の業務や企業カルチャーにどう合致するのかを説明し、自分がその企業にとって価値のある人材であることをアピールしましょう。これにより、企業とのマッチングが明確になり、ほかの候補者との差別化を図ることができます。

ChatGPTを活用して、インターンシップの経験を魅力的に伝えよう

インターンシップで得た経験を採用選考において効果的にアピールするためには、具体的なエピソードや成果を盛り込むことが重要です。ここでは、生成AI「ChatGPT」を活用して効率的に自己PR文を作成する方法を解説します。実際に指示を出す際のプロンプトもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

■生成AI活用のポイント

・仕事体験と志望職種の関連性を明確にする:
まず、インターンシップでの具体的な業務体験と、それが志望職種にどのように関連するかをはっきりさせることが大切です。ChatGPTに、インターンシップで担当した業務内容や直面した課題、そこで得たスキルや学びを伝えることで、あなたの経験を反映した大枠の例文を生成させることができます。

・ChatGPTで自己PR文の骨組みを作成する
インターンシップ経験をガクチカとしてまとめるための基本的な構成を作ります。以下の7項目について書き出しましょう。

1.参加した年次、期間
2.業界・業種
3.職種・部署名
4.具体的な業務内容
5.業務で直面した課題や学び
6.得たスキルや知識
7.志望する業界・業種、職種での生かし方

これらを後述のプロンプトに入力することで、効果的な自己PR文が生成されます。

■テンプレート

上記の手順で書き出した項目を、下記テンプレの[(内容)]に当てはめます。

「大学[学年]の時に、[業界・業種]で[職種・部署名]としてインターンシップに参加しました。このインターンシップでは、[具体的な業務内容]を担当し、[業務で直面した課題や学び]を通じて、[得たスキルや知識]を習得しました。この経験を基に、[志望する業界・業種、職種]でどのように生かせるかをガクチカとして、400字以内の自己PR文にしてください。」
※コピー&ペーストしてご活用ください!文字数の指定がある場合は、文字数を適宜変更してください。

実際にChatGPTに指示を出してみた結果以下のような自己PR文が生成されました。


例文①:小売業界の営業職志望の場合

「大学3年の時に、小売業界で営業部門のインターンシップに参加しました。このインターンシップでは、新規顧客の開拓と既存顧客のフォローアップを担当し、営業資料の作成やプレゼンテーションも行いました。

特に、新規顧客に対して提案を行う際、相手のニーズを的確にとらえることが課題でしたが、事前に入念なリサーチを行い、顧客の課題や要望に合わせた提案を行うことで、信頼関係を築きました。

その結果、複数の新規契約を獲得することに成功し、チームの目標達成に貢献しました。この経験を通じて、リサーチ力と顧客対応力の重要性を学びました。これらのスキルは、営業職として顧客のニーズに応じた提案を行い、信頼を築く上で役立つと考えています。」




例文②:IT業界のシステムエンジニア職志望の場合

「大学3年次に、IT業界のシステム開発部門でインターンシップに参加しました。このインターンシップでは、ソフトウェアの機能改善プロジェクトに携わり、コードの修正やバグの解消を担当しました。

特に、既存のコードを理解しながら効率的に改善することが課題でしたが、全体のシステム構造を把握し、無駄なコードを削減することで、システムの動作をより速くすることができました。

また、チーム内でのコードレビューや技術的な意見交換を積極的に行い、開発の品質向上にも貢献しました。この経験を通じて、効率的なプログラム作成やチームでの協力の大切さを学びました。これらのスキルは、エンジニアとしてシステムの最適化や品質改善に役立つと確信しています。」



■自分らしさを表現するための調整

ChatGPTで生成された文章に、自分らしいエピソードや数値を加えて、さらに磨きをかけます。自分がどのようにインターンシップで成長し、ほかの経験とどう差別化できるかを反映させることが大切です。自分の言葉で語れるガクチカに仕上げて、面接官に強い印象を与えましょう。

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まとめ

インターンシップの経験を効果的にアピールするには、目的意識や得た学びを具体的に伝え、志望職種への生かし方を明確にすることが重要です。また生成AI「ChatGPT」を活用して自己PR文を作成する際は、自分らしさを反映したエピソードを加えることで、面接官に強い印象を与えられます。自分の成長や強みをしっかりと伝え、ほかの候補者との差別化を図るよう心がけましょう。

PROFILE

鳥羽山 康一郎(とばやま こういちろう)
静岡県生まれ。広告制作会社、外資系広告代理店にてコピーライター、クリエイティブディレクター、プランナーとして勤務後、2006年よりフリーランスとして独立。外資系マーケティング理論の知見を生かし、広告・Webライティング等を中心に執筆活動を展開中。地方取材、インタビューも得意とする。

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