業界研究とは何か？

業界研究とは、産業構造（世の中にどのような業界があるのか）やビジネスモデル（誰に何をどのように売っているのか）などを調べることです。さまざまな業界のビジネスモデルや動向を調べることで、自身が興味を持てる業界を発見することができます。

業界研究の目的

業界研究を進める前に、業界研究をなぜ行うのか「目的」について理解しましょう。
業界研究の目的は、以下の3つになります。

1.自身が興味を持てる業界を見つけるため
世の中にあるたくさんの業界から、自分に合う業界を見つけるために行います。

2.自身のキャリアを考えるため
「自分がどんな働き方をしたいのか、どんなキャリアを積みたいのか」など、将来について考える手助けになります。

3.選考対策のため
志望する業界について詳しく知ることで、自己PRや志望動機の説得力も増します。

業界研究の3ステップ

次に業界研究の進め方についてお伝えします。業界研究は以下の流れを参考に進めてみましょう。

STEP 1：業界の種類を把握
世の中にどのような業種があるのか調べてみましょう。方法としてキャリタス就活、業界研究本、業界団体のウェブサイトなどを利用し、業界の全体像を把握しましょう。

STEP 2：業界の特徴を調べる
各業界のビジネスモデル、市場動向、将来性などを調べます。成長している業界か、将来性はあるかなどを業界研究本や新聞・ビジネス誌などで把握します。

STEP 3：業界内の企業について調べる
興味を持てる業界が見つかったら、業界内の代表的な企業から中堅、ベンチャー企業について調べてみましょう。

情報収集する際のポイント

世の中にたくさんある情報をどのようにまとめていいかわからない方も多いと思います。ここでは、業界に関する情報を収集する際のポイントについてお伝えします。

・一次情報を重視
直接企業から得られる情報を優先しましょう。企業の公式ホームページ（IR情報含む）やキャリタス就活フォーラム をはじめとするイベントから情報収集を行い、業界や企業について理解を深めていきましょう。

・定期的に情報を収集する
業界の動向は常に変わるため、最新の情報を入手することが欠かせません。志望する業界のニュースをチェックしたり、セミナーに参加することが効果的です。

・収集した情報の整理
パンフレットや印刷物は、わかりやすいようにファイルに保管しましょう。インターネットで得た情報は、カテゴリごとにフォルダを作成して整理すると良いでしょう。

一つ上の業界研究を行ってみよう

他の就活生と差をつけるために、「一つ上の業界研究方法」をお伝えします。

1.メガトレンドに注目する！
業界動向を調べる際、メガトレンドを考慮することが重要です。これには、グローバル化、デジタル化、少子高齢化などが含まれます。これらの大きな流れを理解することで、特定の業界がどのような影響を受けるかを予測できます。
たとえば、旅行業界を例に取りましょう。少子高齢化は、修学旅行のような学生向けの需要が減少する一方で、高齢者向けの国内旅行が新たなビジネスチャンスとなる可能性があります。メガトレンドを分析することで、業界の将来の課題や機会について考察することができます。

2.BtoBにも目を向ける！
就職活動を始めるとき、多くの就活生は自身の生活になじみのある大手の一般消費者向け商品・サービス（BtoC）に注目しがちです。ですが、企業向け商品・サービス（BtoB製造・卸・物流など）の業界にも素晴らしい企業はたくさんあります。BtoBは、企業に商品やサービスを提供しており、仕入れ先や取引先などを見ると、その多様性に気づくはずです。BtoBに目を向けることは、視野を広げることにもつながります。

3.「業界シート」に情報をまとめてみよう
本記事でお伝えした方法を基に業界や企業について理解を深めた後は、下記画像のような「業界研究シート」に情報をまとめてみましょう。情報を言語化することにより市場にある課題を明確化し、新たなビジネスチャンスの発掘など派生した考えを持つことができます。それらの情報は選考のシーンにおいても活躍すること間違いないでしょう。
下記より「業界研究シート」をダウンロードし、あなただけの業界研究を進めていきましょう。

上記のポイントを押さえられる「業界研究シート」を活用しよう