IT・ソフトウェア・通信業界を知ろう!今求められる資質とスキルとは?

業界・職種・企業研究

公開日:2024.01.24

近年の経済成長を支える主要な産業のひとつとして、IT・ソフトウェア・通信業界の存在が挙げられます。この業界は、私たちの生活や仕事の質を一新し、日々新しい価値やサービスを生み出しています。

しかし、この業界が社会に対してどのように機能し、何がトレンドで、何が求められているのか、全体を把握することは容易ではありません。そこで本記事では、IT・ソフトウェア・通信業界の現状とその全体像についてわかりやすく解説します。

業界の主な事業と企業について

IT・ソフトウェア・通信業界は多岐にわたる事業から構成されていますが、主要な事業として、ソフトウェア開発、ハードウェア開発、クラウドサービス、コミュニケーションサービス、総合ITサービスなどが挙げられ、それぞれにおいてリーダーシップを取る企業が存在します。就活生・就活準備生としてこれらの企業の役割や特色を理解することは、業界の全体像を掴む鍵となります。以下にて、事業ごとの主要企業とそれら企業の商品やサービスについて簡単にご紹介します。

■IT・ソフトウェア・通信業界の有名な企業例

1.ソフトウェア開発
・Microsoft:Windows OSやOffice製品で知られる世界的企業。

・Adobe:クリエイティブソフトウェアの代表格。PhotoshopやIllustratorが有名。

・Oracle:ビジネス用ソフトウェアやクラウドサービスの大手。

2.ハードウェア開発
・Apple:iPhoneやMac等の革新的ハードウェアで知られる。

・Intel:PCやサーバーの半導体大手。

・Sony:PlayStationやAV機器が有名。また、映画や音楽の制作にも強みを持つ。

3.クラウドサービス
・Amazon Web Services (AWS):クラウドインフラのパイオニア。

・Google Cloud:グーグルの技術力を活かしたクラウドサービス。AIやデータ解析が強み。

・NTTデータ:日本発の情報技術サービス提供者。多岐にわたるITソリューションでビジネスを支える。

4.SNS・コミュニケーションサービス
・X(旧:Twitter):SNS上の情報発信のスタンダードとして地位を確立している。

・Instagram:ビジュアル重視のSNSで、写真や動画の共有が中心。直感的な使いやすさで特に若者に人気。インフルエンサーやブランドの活動の場としても注目されている。

5.総合ITサービス
・LINEヤフー:インターネットサービスのパイオニア。ポータルサイトから多様なサービスを展開。

・楽天グループ:ECを核とした多岐にわたるデジタルサービスを提供。また、2019年より携帯電話サービス「楽天モバイル」を開始し、日本の通信大手4キャリアのひとつでもある。

・Google:検索エンジンからAI、クラウドまで幅広い技術領域でのリーダーシップを持つ。

6.通信・情報サービス
・ソフトバンク:携帯電話サービス、インターネット接続サービスを提供。テクノロジー投資や人工知能、ロボット技術への注力も行っている。

・KDDI:auブランドの携帯電話サービス、インターネット接続サービスを提供。IoTやエネルギー管理システムなどの新技術への取り組み、企業向けソリューションも積極的に行っている。

・NTTドコモ:携帯電話サービス、データ通信を主軸に事業を展開。メタバースやWeb3といった次世代インターネットビジネスへの進出を宣言し、新しい市場の開拓を進めている。

・日本アイ・ビー・エム:ビジネスコンサルティング、ITインフラストラクチャサービス、データアナリティクス、AIソリューション、セキュリティ、およびエンタープライズアプリケーション開発などの幅広いITサービスを提供

皆さんが一度は耳にしたことがおそらくあるこれらの企業は、IT・ソフトウェア・通信業界の中心的存在として、日々新しい価値を生み出しています。

トレンドと業界の課題とは?

IT・ソフトウェア・通信業界では、5G技術の導入が大きな影響を及ぼしています。データ通信速度が飛躍的に向上し、多様なビジネスアプリケーションや消費者向けサービスの可能性が広がっています。

例えば、リアルタイムで膨大な情報のやり取りが必要となるVR・AR技術(※1)ですが、商業利用の拡大が注目されており、さまざまな産業での新たなビジネスモデルの創出や顧客体験の向上に寄与していくことが予想されます。製造業では従業員の研修に実際の装置や道具を目で見て確認でき、理解を深めることができたり、観光業ではARを使用して観光地への道案内を視覚化するサービスなどが既に利用されています。

同時に通信環境の進歩により働き方の変化も顕著です。テレワークの普及に伴い、効率的な働き方を支えるネットワークツールの開発の重要性も増しています。

それ以外のトレンドとしては、生成AI(※2)、Fintech(※3)、ブロックチェーン技術(※4)、自動化技術などが注目されています。これらの技術の進化と普及により、さらなるビジネスの変革が期待されます。

一方で、IT・ソフトウェア・通信業界が抱える課題として、サイバーセキュリティ、データプライバシーの問題、急速な技術革新による人材不足などがあります。特にサイバー攻撃は近年増加傾向にあり、企業のセキュリティ対策は急務となっています。

※1:VR・AR技術
VR(バーチャルリアリティ)は仮想空間を体験させ、AR(拡張現実)は現実世界に情報や画像を重ね合わせる技術。
※2:生成AI
人工知能が新しいコンテンツ(テキスト、画像、音声など)を自動生成する技術。
※3:Fintech
金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた言葉で、金融サービスを革新する最新技術のこと。
※4:ブロックチェーン
連鎖的につながった「ブロック」と呼ばれるデータの集まりで、一度記録されると改ざんが困難な技術。これにより、仮想通貨の取引や契約の記録など、信頼性が要求される情報の管理に活用されている。

業界に求められるスキルと資質とは?

この業界で活躍するためには、プログラミングやデータ解析といった技術的スキルはもちろん、プロジェクト管理の能力も求められます。また、チームでの開発が多いため、コミュニケーション能力、柔軟性、問題解決力などの資質やマインドセットが不可欠です。そして「最新技術への好奇心」「モノづくりの情熱」は何より重要な資質となります!

■身につけておくと有利なスキル

1.プログラミング言語:Java、Python、C++

2.データベース管理:SQLやNoSQL

3.クラウドサービス:AWS、Azure、Google Cloudなどのクラウドプラットフォーム

4.ネットワーク技術:ネットワーク設計やセキュリティの知識

5.UI/UXデザイン:ユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンスの設計能力

6.デザイン思考力:ユーザー中心のアプローチかつ革新的な問題解決能力

※上記全てをやみくもに学ぶ必要はないです。自分がやってみたい業界・業種で何が重要視されているスキルなのか事前に確認しましょう。

IT・ソフトウェア・通信業界でのキャリアを目指すために

業界研究を深めるための最初のステップは、業界のニュースや専門書籍から情報収集しましょう。おすすめなのが、Googleアカウントを作成して、あなたの興味があるキーワードを登録しておけば、その業界・分野に関するニュースをまとめて一覧でメールが届く「Googleアラート」が便利です。急速に技術が進化していく業界なので、継続的な自己学習と技術のアップデートが必要となります。

プログラミングやデータベースの知識を身につけるための学習リソースとしては、オンライン学習サイトがあります。自分の好きな時間に学習できるのがメリットですが、有料のモノが多いです。無料で利用できるYouTubeだったり、IT・ソフトウェア・通信業界で働いている先輩社会人が最新情報や定番技術を公開しているブログなどでもスキルを学ぶことができるので、まずはそちらを試してみるのも良でしょう。

リアルな情報収集と勉強の場としては、業界のコミュニティやインターンシップ等の経験が参考になるので、参加をおすすめします!

また、IT・ソフトウェア・通信業界には、技術職だけでなく多様な職種があります。例えば、マーケティング職は製品の市場戦略を考え、営業職は顧客ニーズをヒアリングし、関係を築きます。人事や経理のような職種も、業務の効率化や会社の健全な運営に不可欠です。これらの職種は、サービス・技術とユーザーの橋渡しをして業界の発展に貢献しています。

いかがでしたか?IT・ソフトウェア・通信業界を目指す魅力は、常に新しい技術やトレンドが生まれ、世界を変えるチャンスが広がっている点です。最先端の技術を扱い、もしくはその最先端技術自体を創造し、生活をより良く変えるような新しいサービスを創るクリエイティビティある環境を求める方にはおすすめな業界と言えるでしょう。

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就活生・就活準備生の皆さん、SPI対策は進んでいますか?就活を進めるにあたり、いろいろな勉強、就活マナーなど覚えることが多すぎて、SPIの対策が後回しになってしまっていませんか?本記事ではSPIの基本知識から、気軽に体験できるWEBテストやSPI、玉手箱、一般常識など各形式の問題を模擬的に受検することができる「キャリタス模試」も紹介します。SPIの概要や効果的な勉強法を身につけて苦手意識を克服しましょう!

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